(記者)
静岡朝日テレビです。今の台風関連なんですけれども、今日、静岡市長の定例で、田辺市長が知事の番号、携帯番号を教えてもらえなくて、知らなかったので連絡できなかったというような発言があったんですけれども、そのあたりお聞きしていかがでしょうか。
(知事)
まあ私の携帯電話はですね、防災用の携帯電話です。ですから常に持っているわけですけれども、災害に関しましてはですね、市町から県知事へというのがあるんですけれども、組織で対応してますのでね、市の危機管理、それから、県の、今黒田危機管理監をキャップにした危機管理体制は出来上がっているわけですから。そこにですね、連絡していただければ、それで済むことなわけですね。
ですから、個人的な連絡でですね、救援が遅れるとなると大変なことでありますから、組織的に、事務的にきちっとできる体制がですね、できているわけです。私が聞いたところ、市の方が、市長さんから、OKが出ないというか、捕まらないので、市長さんの決断を待っているところだと。私はしたがってですね、それはいいと。ともかく、危機管理に関わる市のキャップがいるはずで、そっから要請があれば、こちらからやるというところまでいってたわけですね。ところがありがたいことに、県庁の知事室に、市長さんから10時23分に連絡があって、もう切った時点でですね、すぐに自衛隊に連絡をしたということになったわけです。はい。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
ありがとうございます。関連して何点かあるんですけど、今の、今回、自衛隊派遣巡って、知事と静岡市長の関係性ってのが、注目されてしまったわけなんですけれども、連携、関係性についてなんですが、例えば、日常的に田辺市長とやりとりするっていう関係が構築できてるのかっていうことですとか、例えば、台風が来る前の2週間で、直接、日常的にやりとりするっていう、こう、関係ができているのかっていう、このあたりの市長と知事の関係性について、まあ。
(知事)
そうですね、35の市町があるわけですね。ですから、そのうちのほんの一部の方から、県の防災用の私のところに連絡があったようなことがございまして、そこは知ってますけども、ほとんどの方の携帯電話番号は知りません。
ですから、そうした携帯でですね、連絡を取り合うということは、緊急事態のときだけだと思っておりますので。今回、こういう緊急事態というのは、それぞれ組織が動きますからね。例えば、私が、もちろん、自衛隊34連隊にですね、連絡するんですけど、これは、ここ数年ですね。それまでは、危機管理監がですね、対策本部を立ち上げて、代理ですから、連絡をするということだったわけです。ところが、多分ですね、今は、黒田くん、その前が藤原くん、その前が金嶋くんだったと思いますけど、その頃にですね、僕から連絡して欲しいというふうに言われまして。そして、直接、電話したらですね、向こうの連隊長さんが、知事から直接いただいた、士気が上がりました、ということでですね、いわゆる指揮官会議のときに、そういう御発言があって、それならもう、同じことですからね、私が連絡をすると。ですから、県の組織として、危機管理は、チームとして動いてますから。
ですから、市町も同じであって、個人的な連絡で、ことの、なんて言いますか、決断が遅れるとかと、いうことがあってはなりませんのでね、そういうシステムもできあがっているはずです。
(記者)
ありがとうございます。
静岡朝日さんの質問と重なるんですけども、市長会見で、携帯の番号を教えてもらえなかったっていう言い方をされてまして、なぜ教えなかったのかということと、これから教えるつもりはあるのかっていうところを教えていただけますか。
(知事)
誠に意外な質問でですね、携帯電話を教え合うとかというような文化を私は持っておりませんので、携帯電話を私が携帯するのはですね、散髪に行く時と散歩に行くときだけです。
あとは、もう皆と一緒ですから。ですから、県庁に連絡すればですね、もう、すぐに、私のところに(連絡が)来るようになってると。もちろん、私自分の個人携帯、持ってたんですよ。だけども、いわゆる、そういう携帯を使わないような、いわゆる災害用の携帯だけを持つようになってですね、ほとんど、そういう、家族と自分の居場所を知らせないと危ないですからね。あの、例えば、散髪に行くときに、今、散髪が終わったとか、散歩で何時頃帰るとかいうことは、危機管理上、そういう連絡をしますけれども、通常のそういう、市長さん同士との関係というのは、言ってみればプライベートになるじゃないでしょうかね。ですから、そういうようなことは14年間やってこなかったです。
(記者)
個人的なやりとりが、プライベートな部分があるんでっていうところで、教えなかったっていうのはわかるんですけど、災害、日頃のやりとりも大事だとは思うんですけども、特に災害時で緊急時に、こう、連絡がとれるように、災害時の番号を市長にお伝えするってことは考えられませんか。
(知事)
ああ、それ、重要ですね。ですから、災害用の携帯電話、県から、私は支給されてるわけです。ですから、今、持ってないですよ、私は。ただ、それは国のですね、大臣とか、元首相とかから電話かかってくることがありますので、なるべく、最近は携行するようにしておりますけれども。今、おっしゃったですね、携帯の電話番号を教えてくれと言われたことは一度もありません。
そして、また、教えてくれと言われればですね、私は拒否する理由はどこにもありません。教えてくれと言われた人とかですね、2人の携帯電話があって、これからこうするから、ああするから、ということですね、お互い登録するというようなことしたことがありますけれども、拒否するっていうことですね、14年間、したことは一度もありません。
(記者)
わかりました。
今日、午前中に、記者会見であった、田辺市長が知事に、携帯電話を聞いたけれども、それを教えてもらえなかったってのは、知事は、じゃあ、それはなかったっていうか、事実ではないと。
(知事)
そうですね、虚言ですね。
(記者)
わかりました。
と言いつつ、午前中の静岡市長の会見で、恐縮なんですけども、同じような質問で恐縮なんですけども、知事が、あの、自衛隊派遣要請について、静岡市長からの連絡を、じりじり待っていた、連絡をじりじり待っていたと言う発言について、じりじり待っていたなら、知事から電話を1本いただきたかったっていうな発言をされてるんですけど、このあたりの受け止めっていうのは。
(知事)
はい、ですから、危機管理のほうからですね、市の危機管理のほうに要請してたわけです。早く要請してくださいと。すると向こうは市長さんのご決断が得られないというか、連絡は取れないというか、どういう理由だったか忘れましたけども、私は、むしろ、危機管理のほうから連絡があったら、それで要請したら、自衛隊のほうに要請するから、そこまで言って、ようやくギリギリ間に合ったと。間に合ったというのは10時半を過ぎると、1時間半以上ですね、議会の中で議場で拘束されておりますから、結局、要請が午後になるわけですね。
ですから、何としてもですね、議場に入る前に要請したかったので、じりじりしながらですね、督促しながら待っていたわけです。
ただし、個人的督促っていうよりもですね、これは危機管理同士の問題ですから、おそらく、市、市当局にもですね、もう、本当に、獅子奮迅の活躍をしている危機管理担当の方がいるはずなんですね。その方が一番情報を持ってますから。そこからですね、うちに来るようになってれば。ただし、彼は自分でやらなかったってことが今回はわかりました。ですから、危機管理システムにですね、他の市町はどうか知りませんけども、今回、なんていいますかね、問題があったかなという印象は持っています。市の方のですね、危機管理のシステムに。
(記者)
ちょっと追加で、市長会見の話なんですけど、午前中の。あの、星野内閣府副大臣が、視察にいらっしゃった際に、その際に、県知事と田辺市長で、激甚災害の要請されたと思うんですけども、指定の要請されたと思うんですけども、その際に、市長から、この経験をもとにこれから連携を深めましょうと、お声がけがあったっていうふうな、話が、今日、会見で出たんですが、これに関して何と回答されたのかっていうのと、どのように受け止めたのか、教えていただけますか。
(知事)
はいと言いました。
(記者)
連携を深めていきたい。
(知事)
はいとだけ答えました。
連携をするのは当たり前ですね。言葉じゃないんですから。
(記者)
ありがとうございます。
そしたら、ちょっと、先ほどの質問に戻って恐縮なんですけども、最後に1点。これが、今後また、田辺市長から携帯の電話番号を教えてほしいという依頼があったら、災害用にお伝えするっていう。
(知事)
ええ、もう、それは、今日ね、そういう、ほしいという要請があったらしいということですが、即、市長さんの携帯電話にですね、私の携帯電話を登録されるように調整いたします。
(記者)
わかりました、ありがとうございます。
(幹事社)
ほかに何か。
(記者)
中日新聞です。自衛隊への派遣要請のことで、県としては、最初に、知事もおっしゃるとおり、対応、知事・県としての対応の遅れはなかったという話だと思うんですが、そうすると、県の災害派遣要請への対応っていうのは検証というのは、今後は、もう、されないということで、合ってますか。
(知事)
今回、明らかにですね、被害が広がっているにもかかわらず、そうした要請が来なかったと。で、まあ、こちらは、実は、静岡市だけでなくて、川根本町も孤立しておりましたのでね、川根本町からも連絡をするようにと。どちらからでも先に来れば、すぐに自衛隊に要請すると。そういう体制でじりじり待っていたわけです。
ともあれ、こういう、自衛隊法、それからまた、災害に関わる法律、これは、その、最後の砦だから、災害イコール即自衛隊支援要請ということではないんですね。
非代替性、緊急性、公共性という、この3つの要件を満たしてるということ。それから、市町から、手に負えません、お願いです、と来たときに、即、わかりましたってことで連絡するという。こういうシステムが、もう、ありますのでですね、これを徹底しておくということが大切で、もし市長あるいは町長さんが、そういうことができる状態じゃない場合には、当然、副町長さんとか副市長さんとか、危機管理の担当者とか、それができるってことでなければなりません。ですから、そういうことを徹底するっていうためにですね、市長会だとか、町村会のときにですね、これを共有するようにしていきたいというふうに思います。
(記者)
わかりました、ありがとうございます。
(幹事社)
ほかにいかがでしょうか。
(記者)
テレビ静岡ですけれども、自衛隊の要請についてですね、先ほど来、出てる組織間での対応というのは、今日も静岡市の定例会見の方で、市長や危機管理総室の方々が組織同士では自衛隊の派遣要請の必要性について協議をしていたというようなことを認めていたんですけれども、一方で、県から、自衛隊派遣要請をしてくれというような要請があったという認識はないというようなことを、静岡市側は言っているんですけれども、そこの県との認識が食い違ってるんですけども、どちらが正しいんでしょうか。
(知事)
私は県の幹部にですね、要請するように言ってください、と言ってたわけです。
(記者)
では、これ、また、静岡市が嘘をついてると、市長と知事の…
(知事)
おそらく幹部のほうからはですね、向こうに要請したんじゃないですか。
(記者)
ん?
(知事)
幹部の方から、その旨について、どのように説明したかは知りませんけれども。
(記者)
ですけれども、静岡市の防災・危機管理を担う幹部が、県から自衛隊を要請してくださいという要請を受けた認識はないっていうふうに、今日、市長定例で答えられたんですね。
(知事)
驚きました。担当者いますか。
(危機報道官)
危機報道官の杉山です。
その辺のお話はね、言った言わないって世界もございますが、われわれはですね、要請しませんかっていうか、要請をする状況にあるんじゃないかと。要請をどう考えてますかっていうことで、促すという形での問い合わせを市に対して、したという状況です。
(記者)
なので、若干、その、先ほど知事がおっしゃってた、要請してくださいって言ったっていうのは、ニュアンスとしては強すぎるということでいいんですか。要請する状況にあるんじゃない、どうでしょうくらいな感じってことで。
(危機報道官)
直接的に要請してくださいということではなかったというふうに私は記憶しておりまして、要請はしないんですかと。そういうような言い方だったというふうに考えております。よろしいですか。 |