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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2013年9月9日(月)

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知事記者会見

2013年9月9日(月)


知事発表:「国家戦略特区」に係る本県独自の提案、静岡県社会福祉法人人材センターの就業人数全国第1位について、鹿児島県訪問について
幹事社質問@:東京オリンピックの開催について、2013年度学力テストの結果について
記者質問:東京オリンピックの開催について、2013年度学力テストの結果について@
記者質問:2013年度全国学力テストの結果についてA
記者質問:2013年度全国学力テストの結果についてB
記者質問:「国家戦略特区」に係る本県独自の提案について
記者質問:東京オリンピック開催について
記者質問:富士山マイカー規制について

知事発表:「国家戦略特区」に係る本県独自の提案、静岡県社会福祉法人人材センターの就業人数全国第1位について、鹿児島県訪問について

(知事)

     発表項目は3つございます。まず、最初は国家戦略特区に関わる本県独自の提案であります。「国家戦略特区」というのは、「日本再興戦略」、日本を再興する戦略に基づきまして、安倍首相主導で世界最先端のビジネス環境の整備などを目的として大胆な規制緩和などを講じ、日本経済全体の成長の呼び水とすることとされているものでございます。

    これを受けまして、8月26日、静岡県を含む東海地域4県3市、愛知県、岐阜県、三重県、本県、名古屋市、静岡市、浜松市から、「モノづくり産業強靭化スーパー特区」と「アグリ・フロンティア創出特区」の2件を共同提案したところでございました。今回、本県独自で、「グローバル人材育成のための医科系大学・大学院の設置」を特区提案することといたしました。医科系大学の新設につきましては、これまでも文部科学省や厚生労働省などに提案や働きかけを行ってまいりましたが、省庁の壁は岩盤と呼ばれるほど厚うございまして、協議が整いませんでした。今回、首相主導による「国家戦略特区」に提案することで、このような岩盤を打破したいと考えています。今回の提案におきましては、医科系大学・大学院を新設いたしまして、県内、国内はもとより、特に海外の医療現場で活躍する、国際貢献ができるグローバル人材を育成するとともに、海外からの留学生を積極的に受け入れ、日本の優れた医療技術や医療機器等を経験していただいて、帰国後の母国での普及・導入を促進いたします。ただいま、日本の優れた医療技術や医療機器と申しましたけれども、それを最も集中的に持っているのが、本県でございます。静岡県は医療機器、医薬品の合計生産額が全国1位でございます。大学等が企業等と連携いたしまして、機器等の共同研究・開発を進めることで、医療機器・医薬品の生産拡大が期待されます。本県の経済成長だけでなく、我が国の成長をリードする起爆剤となりうると考えております。本県は中国の浙江省、韓国の忠清南道、モンゴルのドルノゴビ県など、周辺諸国等と「地域外交」を展開しておりますけれども、グローバル人材の育成は、まさにこうした方針と合致するものであります。詳細につきましては、お手元に国に提出する提案を配布いたしましたので、御覧いただきたい。今回、間に合わなかったですけれども、JICAグローバル大学院の特区提案も現在考えております。

    二つ目の発表項目は、静岡県社会福祉人材センターの就職人数が全国第1位になったということについてです。全国社会福祉協議会から平成24年度の全都道府県福祉人材センターの事業実績が公表されました。静岡県社会福祉人材センターが就職人数において、ついに東京都の福祉人材センターを抜きまして全国第1位となりました。静岡県におきましては、平成23年度以降、静岡県雇用創造アクションプランの実現に向けまして様々な施策を展開しています。特に雇用のミスマッチの解消のための福祉・介護人材の確保は喫緊の課題であるというふうに認識しております。介護サービス事業者におけるキャリアパス制度導入による賃金水準の向上や、本年は9月14日、15日に「ふじのくにケアフェスタ2013」を開催いたしまして、介護の魅力を発信するなど、若者が介護の職場に夢や希望の持てる、そうした取り組みを行っております。静岡県社会福祉人材センターにおきましては、年齢・資格・勤務時間などの求人条件が、求職者にとってハードルの高いものとなって、ミスマッチが生じております。そうしたケースを踏まえまして、例えば、採用年齢を「30歳」から「60歳」に引き上げる交渉とか、就業希望時間に合わせた採用交渉を行うなど、就職につなげるように、求人事業者と求職者との間に立ちまして、きめ細やかなマッチング業務に積極的に取り組んでおります。今回の全国第1位の結果は、県の取組や社会福祉人材センターのきめ細やかなマッチング業務の成果の表れというふうに認識しております。高齢化が急速に進行する中、次世代の福祉を担う若者の育成が必要でありますことから、中学校、高校を訪問し、福祉や介護の仕事の魅力を伝える「福祉のお仕事魅力発見セミナー」を昨年度から実施するなど、新しい取組も始めています。これが、また、福祉・介護人材の確保に向けまして、関係団体と連携いたしまして、次世代を担う若者の育成、雇用促進に関する支援、離職防止・定着の支援、福祉、介護への理解促進など、幅広い取組を推進してまいります。ちなみに東京都におきましては年間予算額が5億4千万円、本県はその4分の1の1億2千万円でございます。いかにソフトの政策が功を奏したかということでございます。例えば、中学校・高校を訪問して、介護職のイメージアップのセミナーを開催しておりますが、昨年度は95の講座を開催し、9,500名の生徒が受講しております。第2位は長野県で、約1,000人ですから、圧倒的に引き離している、ということでございます。そうしたことで、これは健康福祉部の担当者の懸命な努力もございまして、私も非常に喜んでおります。さらにこの流れを加速させてまいりたいと考えております。

     三つ目は私の鹿児島県訪問についてでございます。9月11日、明後日から13日の金曜まで2泊3日の予定で鹿児島県を訪問いたします。本県では、鹿児島県ほか関係自治体とともに、本県の韮山反射炉を含む「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」というテーマで、世界遺産登録に向けた取組を進めておりまして、平成27年の登録を目指しております。この世界遺産登録に向けまして、鹿児島県を訪問し、鹿児島県の関係の皆様と意見交換をし、鹿児島県の旧集成館等の構成資産などの視察を行う予定でございます。さらに、また、鹿児島市などと桜島火山噴火防災対策の現況についても、意見交換を行ってくる予定でございます。本県は鹿児島県とはこういう防災協定を結んでいるということでございまして、こうした意見交換を行うものでございます。

     私の予定しました発表項目は以上です。




幹事社質問@:東京オリンピックの開催について、2013年度学力テストの結果について

(幹事社)

 ただいまの発表事項につきまして、質問がありましたら、よろしくお願いします。

 特に各社無いようですので、幹事社から質問させていただきます。

2020年の夏のオリンピックの開催地が8日早朝に東京に決定いたしました。今回の決定につきましてどのような印象を知事が受けていますか、お聞かせ願います。

 もう一つの質問なんですけれども、文部科学省が公表しました2013年度全国学力テストの結果によりますと、静岡県の公立小中学校は、小学6年の平均正解率が4種類の教科テスト全てで全国平均を下回り、国語Aの正答率は全国最下位でした。一方で中3の正答率は4種類の教科テストでいずれも全国平均を上回りました。この結果につきまして知事はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

 以上2問、よろしくお願いいたします。

(知事)

 第1問の東京オリンピックが決まりまして、心の底から喜んでおります。国を挙げての誘致活動というのが功を奏しまして、このたびの朗報になったということで、特に、関東知事会としても、我々も関東知事会の一員として、東京都と足並みをそろえて、東京オリンピック誘致に協力してまいりましたので、その喜びはひとしおでございます。今回、プレゼンテーションの役割が大きいというふうに言われておりまして、冒頭で高円宮妃殿下の実に格調高いフランス語と英語によるプレゼンテーションと言いますか、全世界の人々への福島第一原発、東日本大震災に関わるご支援に対するお礼を申し述べられ、非常に品格のある格調の高い導入となって、多くの方々に深い感銘を与えたのではないかと存じます。今回の誘致の成功は、もちろん東京が他の2つの候補地と比べて、オリンピックを経営するだけの力を備えているということが評価され、また、プレゼンテーションの中身がよかったというのもある訳ですけど、やはり今回は、福島第一原発の事故を受けての影を落としておりまして、首相ほか関係者が力説してされておりましたように、福島の原発で不幸な目にあわれている方々を十分に元気づけるようにならないというふうに思っております。同時にそれは、今後、こういうことがあってはならないということで、国土の強靭化、そして同時にスポーツを通して、若い人たちに特に大きな夢と希望と励ましを与えるということが使命になっているというふうに思います。私といたしましては、これまで、どちらかというと学力偏重にあったものに対しまして、いわゆる英数国理社以外、スポーツ、体育ですね、保健あるいは芸術、そうしたものへの重心の移動というのを今まで進めてまいりましたけれども、そうした流れともかなうということで、できる限りのサポートをしていきたいと思っております。具体的には、事前の合宿活動ですね、こうしたものをスポーツツーリズムと言っても存じますけれども、積極的に御誘致申し上げたい。冬でも鍛錬できますし、夏はいうまでもありません、東京にも近こうございます、そして食べ物にも恵まれておりますし、施設にも恵まれております。エコパとか草薙総合運動場がごさいまして、そうしたスポーツ施設をフルに活用したスポーツツーリズム、合宿ですね、事前合宿を積極的にお受け申し上げて、同時に世界のトップクラスのアスリートが集う中で、本県の少年少女、全県民がスポーツに対してコミットする度合いをもっと高めていきたいという風に思います。我々は心身のバランスがとれているというのが大事です。心の中の「知」の方に傾きがちだったこれまでの教育、こうしたものからアスリートが与える勇気、希望、人生への励ましというのがございまして、こうしたものが、算数ができるとか、少々国語ができるとかというのよりはるかに増して、大きな役割を持っているということを多くの方がご存知であると存じます。そうしたものを今回のオリンピック誘致をきっかけにいたしまして、これから7年間、心身のバランスを教育においても取り入れまして、スポーツ教育というものを重視し、また、スポーツ大国静岡を7年後には、自他共に許せるようにしてまいりたいと。そして本県出身者の中から、オリンピックで活躍する選手が多く出るように育成してまいりたいというふうに思っております。

 2つ目のこの間の全国学力テストの結果ですが、私はほとんど絶望的な気持ちになりました。大変強烈な危機感に襲われた次第でございます。なにしろ47都道府県中、47位という、これ以上下のないとこまで落ちまして、逆さ富士のトップ、まあ、しかし、これからは上がる以外にないというふうに思っております。教育委員会でも、この点、お話なさったようですが、中学で成績が上がっているから、まあよいだろうというご意見も報道がなされておりまして、私は、この小学校の学力の、特に国語の力の低下というのはまさに文化力の低下ということを表していると思います。

そして設問が後ろになると無回答が増えてくると、要するに読解力がないという、そうしたことが出ておりまして、これは、子どもに全く責任はありません。ひとえにこれは先生に責任があります。ですから私は全てのこの小学校の先生を知りたいということで、そのデータをくださいと言ったところ、まだ頂いておりません。教育委員会の方からは。また、ただそれが仮に入ったとしても取り決めにおきまして、文科省と本県教育委員会の取り決めによりまして、その学校名を公表しないというふうになっていることでございます。しからば私は、今静岡県には512の小学校がございますけれども、校長先生のお名前だけでもですね、先生に責任があると思っておりますので、下から100の成績のあるいは平均点以下の小学校の校長先生のお名前は、是非公表したいというふうに思っているわけですが、まだ、データがありませんので、そういったことが公表できるかは、まだ不明でございます。

ただ、これは点数を上げるということのためのものではありません。先ほどスポーツの話が出ましたけれども、スポーツでも100メートルを10秒を切る、切らないというのが、今のオリンピックの、アスリートの記録になっております。その同じように50メートルを何秒で走るかというようなことは、小学校でなさいます。足の不自由な子はそもそも走れません。そして少し太っちょな子は、まあ、記者さん位なら大丈夫だと思いますが、鍛えてないとやっぱり走れないというふうなことがありまして、その数字は、あの子は6秒台で走った。あの子はやっぱり8秒くらいかかるというようなことはみんな知っています。そのこと自体は差別につながらないわけですね。あるいは音楽でも、あの子は見事に歌う、別の子は音痴で上手に歌えないと、だからといって別にそのこと自体が、差別にはつながりません。

ところが、国語や算数の点数などについては、特段それがその子どもの人格の大半を支配するかのようにして、隠すような形になっております。そんなことはたいしたことではないんだと、50メートル走や音楽やあるいは絵を上手に描けないというのは、描けばすぐ見た目で分かりますから、そうしたことと同じくらいのことでしかないのだと、いうふうに思っておりまして、点数を隠すということを通して、かえってそうした偏差値教育の助長をしているというふうに思っております。ともあれ、こうした最低の読解力というのは、教育長をはじめ、読書をする習慣を持たないという方々が指導していると、いうことによると思っております。

それはまた、教育委員会並びに学校の先生、そして、さらに社会全体の読書量というものともどこかで関連しているのではないかというふうに思います。私自身、やはり人間の人間たる所以はこれは文字を発明し、それを書物という形で記録に残せたということでございますので、こうしたものはできれば、すごく得意な子があっていいと思うし、そうしたものを伸ばすほうがいいと。音楽やスポーツを得意な子を伸ばすのと同じようにですね、それが最低というのはですね、先生の授業が最低であるというふうに思っておりまして、この小学校の校長先生の名前は是非、下から100、ないし、512ありますから5分の1弱ですね、は御公表申し上げて反省材料にしていただきたいと。そのことは別にその先生の人格を疑うということではなくて、大人ですから責任を持っていただくと、いうことにとどまります。

責任を持つと、先生に責任があるんだと、子どもの成績を発表するわけではありません。先生の名前を公表申し上げたいというふうに思っております。




記者質問:東京オリンピックの開催について、2013年度学力テストの結果について@

(記者)

今の幹事社質問に関しまして、質問がありましたらお願いします。

(記者)

2点あります。まず1点目。先ほどお話のあった、東京オリンピックの関係なんですけれども、もう7年後ということで、今後静岡として何かできるというか何をするべきかというところでいくと、やはり若年層の育成であると思うんですけれども、例えば来年度以降、県のスポーツ関連予算を増やしていく、育成面の観点に増やしていく考えがあるかという1点とですね、2点目は先ほど知事がおっしゃっていた、学力テスト国語での点数が低い小学校下位100校の学校と、校長先生の名を公表するとのお話でしたが、改めて意図といいますか、なかなかこれは反発も強いじゃないかなという気もするんですけれども、そこをもうちょっと説明いただきますでしょうか。

(知事)

そうですね、予算に関することですが、これはこれからのことになると思いますけれども、スポーツを振興させていくという姿勢は明確に打ち出したいというふうに思っております。これは今、いわゆる飛び級というのを有馬先生を委員長としてお考えいただいておりますけれども、この報告が出ますと、私は中学3年生までは義務教育をしっかりしていただくと、それ以降、走りが早いとか、チームプレイのそういうスポーツが得意であるとか、そうしたことからもほとんどプロになるようなですね、そうした選手が高校3年間全部そうしたことで行かなくても、飛び級でそれなりの高卒と同じような資格を経て、早くその道の「本道」に邁進できるようにしたいというように思っています。ちなみにですね、今、高校卒業程度認定試験というのがあります。で、これを受けて受験に成功すれば、受かればですね、大学入学試験の大学入学資格を得られるんですが、これが英数国理社だけですね。これはおかしいと思います。先ほどいいましたように算数ができる子とすごく駆けっこの早い子と同じくらいにそれぞれの得意な面を持っているんだというふうに思っておりまして、どちらかが優秀という訳ではないというふうに思っております。例えば、そうですね、あまりいい例ではないかもしれませんけれども、宝塚という音楽学校があります。これは中学を卒業して受けられますね、そしてこれは数十倍の競争率です。この方たちはいったん入りますと、ダンス、舞踊、歌、それから演劇、およそ舞台で活躍するための全てのことを学び且つ団体生活をしなくちゃならないということですが、大半の人たちは高校3年まで受験ができるということなので、中卒扱いですね。だけど私はそうした方面でしっかり勉強している少女はですね、高校3年を卒業して、英数国理社がそれなりの成績を取れる子と比べて、決して劣っているとは思わない訳です。ですから高校卒業程度認定試験というものにつきましても、やはり学力偏重というものがあるというふうに思っておりまして、ですからそういう体育やスポーツ、こうした面におきましてもこれと同じように得意な子を伸ばしていくというような制度を設計していきたいというふうに思っております。

で、先ほどの国語の読解力が日本一低いということにつきまして、学校名を公表しないことにはなっているんです。これは約束です。校長先生のお名前、小学校の先生は全ての科目を基本的には教えられるということなので、例えば国語の先生だけとはいかないので、これは校長先生がリーダーシップを取られておられるということですね。これについて、例えば公表について、教育委員会の意見は市町の教育委員会の意見を聴くということでございました。で、市町の方は県の教育委員会の意見を聴くということでした。要するに定見をお持ちになっていらっしゃらないということでございまして、私はこうしたものに振り回される必要はないと、ただ、教育は義務教育以下のものは先生が責任を持っていらっしゃるのだというふうに強く確信していると思います。ですから、責任は先生がおとりになればいいわけであり、当然、その名前は天下に公表するべきであると。ですから、それを材料にして、教育、読解力を上げる。そういう努力をしてもらう必要があると思います。自ら自分がどれだけ本を読んでいるか、校長先生に書いていただきたいくらいですよ。

1ヶ月に何冊くらい本を読まれているのか、本箱はどのくらいお持ちになっているのか、どういう種類の本を読まれていらっしゃるのか、そうしたことも含めてですね、学校の性格というものを校長先生を通して知りたい、ましては、場合によっては教頭先生の名前も分かっていらっしゃるのなら、校長、副校長、教頭位までですね、下から100位までの所は、あるいは平均以下位の所はですね、公表するということで。学校名ではありません。

学校名は公表しないという契約の元に試験を受けていますので。ただ、これができるかどうかはですね、分からないんです。データをくださってないから。

(記者)

すみません、この公表の仕方というのは知事の中で何かイメージはおありでしょうか。

(知事)

もちろん、学校のことですから、全ての人たちが関心があるので、あの県下全体に分かるように公表する方法をとります。

(記者)

例えば、ホームページとかそういう・・・・

(知事)

広報の仕方はですね、今決まってはいませんけれども、ともかくデータがないというのは不思議です。くださらないので、一切。

(記者)

理由は先ほどおっしゃったように責任の所在を明確にしたいという、点数を上げるというよりかは、今あいまいに感じられている、その責任の所在をもう一回教育現場の人に分かってほしいという、意図ということでよろしい・・・?

(知事)

そうですね。専らこれを生徒にかぶせている感じがあります。責任を。生徒たちは後ろの問題までやる力がなかったとかですね、中学くらいになっていくと平均以上の点数を取っているのでそこまでできるようになったと、もちろん、試験を受けているのは生徒さんなんですけれども、例えば中学校のバスケットボールのクラブ、あるいはサッカー、あるいは野球でもですね、他流試合をするというときに、そのクラブの部長先生の役割は極めて大きいことは皆さんも経験的にご承知のとおりです。高校野球でもそうです、プロ野球でもそうです。楽天の今、星野監督が来てから1位になっているというのは、楽天が当初の監督、一番最初の監督、今あまり登場されませんけれども。やはり監督の力が大きいということは誰でもご存知です。プロでもそうです。ましてや小学生、13歳未満の少年少女に責任というのは全く無いというふうに思っております。これは専ら先生側に責任があるというのが私のこれまで60年近く教育界に身を置いてきた確信です。

(記者)

ありがとうございました。では最後に、家庭教育への責任は特段、知事の方は感じられたりはしないでしょうか。

(知事)

もちろんありますよ。家庭、地域、学校、これは一体ですからね。しかし、さし当たってはこれは学校の日本全体で使われている教科書、いわゆる指導要領に則った形で勉強したことについて、全国一斉にテストされるわけでございますから、さし当たってそれを具体的に教えているのは先生でございますんで、先生のところに責任がある、それから彼らはプロフェッショナルですから天職の筈ですね。そこにおいて今回一つの診断が下されたと。最低だということです。

(記者)

ありがとうございます。




記者質問:2013年度全国学力テストの結果についてA

(記者)

他にいかがでしょうか。

学力調査の件なんですけれども、今回最低だったということで、各県点数を上げるために、事前に過去問を解かせるだとか、いろいろ点数を上げるための施策みたいなものをやっていると思うんですけれども、静岡県はそういうことをやってこなくて、今回みたいな結果になったと。国語に関しては最低だということで、知事の中で、点数が全てじゃないと思いますけれども、国語力を上げるためにこういうことをやった方がいいんじゃないか、みたいな考え方はありますか。

(知事)

そうですね。大人が本を読むことです。先生の後姿に、先生が本を読む方であるというふうな雰囲気が無いと、子どもは本を読まないでしょう。やっぱり子どもは親の背中を見て育ちます。同じように、先生の背中を見て子どもは学ぶということです。学ぶとは「まねぶ」すなわち「真似をする」というところから来ています。いい先生で、先生がご本の面白い話をされたりすると、それが自ずと学校図書館、本を買わずともですね、そうした習慣が身につくでしょう。読書習慣というものは、一環して本県が教育委員会が推進してきたことです。それを言っている本人が、その習慣をお持ちであるかどうか、是非強くご反省を願いたいというふうに思っております。

(記者)

あと一点よろしいですか。事前に過去問を解かせると、似たような問題をやって順位が上がるということが各県起こっていると思うんですが。順位上げるためだけでしたら、そういう対策もあるのかなと思うんですが、知事は、そういう対策についてどういうふうに思いますか?

(知事)

 そういう小手先のことではなくてですね、やはり読解力が低いと。そして最後まで設問を読みきれないと。新聞の記事は、明日出るとすれば、今日一日でしょう。今日一日で書きますよね。1年かけて1問を作る。そして、論文を書く。記事だと、これ相当に力をこめて読まないと、読みきれるものではありませんけども、新聞記事は、昨日書いて明日出るというふうな、昨日今日書いて明日出るというもんですから、さっと斜め読みでもできますよね。しかし、これは小学生には難しいですよ。大人になればできる。これは読書量が増えているからですね。ですから、これは技量の問題です。それを技量はですね、点数を取るためというよりも、やはり日頃の読書をするという習慣を、どう上手につけさせるかということなんですが、先生というか指導者が、それをなさっておられないと、子どもも本を読まないでしょ。ですから、これは広い意味での大人の責任なんですね。さしあたっては先生だということを強く申し上げたい。

(記者)

 2点お聞きしたいんですけども、先ず学力テストの結果の公表のことに関してですけれども、文部科学省が、先般、点数の公表に先立ちまして、全国の首長と教育長にアンケート調査を行って、公表の是非について聞いていると思うんですけども、この中で、知事は市町に関しては、市町別の点数、平均正答率に関しては、公表すべきだという見解を示されていると伺っているんですが、県内の学校別の平均正答率とかの結果についても、公表すべきだと考えるのかということが先ず1点とですね、あと昨日のですね、事業レビューにおきましても、県教委のですね、学力向上策の事業がですね縮小と、あまり効果が無いという判断が下されましたけども、県教委がやっている取り組みをどう評価されているのかというところをお聞きしたいと思います。

(知事)

 県教委のやっていらっしゃる取り組みは、あまり評価していません。ですから、今教育行政のあり方を根本的に見直すと。また教育の制度も、現行の制度をベースにしながら、義務教育以外のところにおきましては、もっと柔軟にするということで、本腰をいれて改革に取り組んでいくと、法律に抵触しない形でやっているということです。

 最初の質問ですけども、私は冒頭申し上げましたとおり、50m走や走り高跳びやそうしたことについてですね、どれだけ跳べたどれだけ跳べないということについて、子どもは、お互いを知るために理解して、それは序列につながっていないですよね。ただ、リレーの時に走るのが速い子を選ぶというのは誰もが納得することです。ですから、何か読書については、この子がいいと、別の子は得意ではないということで、その程度のことでしかないと。人間を測る尺度として、何かこうした英数国理社偏重のですね、文部科学省又は教育委員会、又は学校の先生。小手先の試験技術や受験技術を教える。こうしたものに対してですね、そうしたもの大したことないということですから、公表しても全く問題ないというのが私の基本的な考えです。ただ、学校別の公表はですね、やらないというその前提の下に今しているので、せめて公表が可能ということであれば市町で、教育長の方は、市町に主体性を委ねるということでしょう。あなたはと聞いたら、黙ってられました。つまりご判断が無いということですね、ただそういうことだと市町の教育委員会も、本当の判断をできる人達がいるのかどうか。やはり判断基準を自ら示さないと、そしてなぜそういう判断基準をあえてするのかと、序列が生まれると困るからで、それで序列を生むような社会はだめだという意見が一方でありながらですね、序列を生むからだめだという勇気も無い発言をされているとかということで、そうしたものの序列化は、金メダル銀メダル銅メダルと同じで、良くできる子は、ご褒美でそれを差し上げて、そしてできない子はできない子で、できないけれどもできる人は素晴らしいというふうに褒めると、我々、「文武芸三道鼎立」といっていますけども、文というのは、そういう勉強です。勉強が大事だということが分かってても成績は、悪くてもいいと。武というのはスポーツですけども、スポーツは不得意でも、スポーツというものを好むということが大切だと。芸術的な才能が全然ゼロでもですね、芸術を愛するということはできますから、そういう社会を育てるということで、何かある国語とか算数だけをもって、この人間を、少なくとも大学ぐらいまでですねみていくという偏重は、静岡県からは払拭したいと。はっきり言いますと、これはいつからかと思うんですが、戦前はそういうことなかったと思いますが、戦後、東京大学の総長がですね、「痩せたソクラテスになっても、太った豚になるな」ということを言ったでしょう。あれが基本的に間違っていると思います。「ソクラテスのごとく血を愛する。ヘラクレスのごとく逞しくあれ。ミューゼンに愛される人間にな」と言うべきだったと思いますよ。それを痩せたソクラテスということが良いと言ったがために頭でっかちの秀才が行く、そういうのが一番良いというふうになってしまったのが、そもそもの元凶ではないかと。今は東京大学の総長といってもほとんど権威はありませんけども、当時はその入学式時だとか卒業式時が大変に大きな社会的影響を持った時代にですね、誤った観念を植え付けられて以後、青白き秀才だというのがですね、しかし必ずしも頼りにならないと。そうして、東京六大学だとか何かの一番スポーツでは、最下位だというふうなことが、当たり前になっているのがですね、基本的におかしいというふうに思っています。イチロー君や松井君なんかがですね、東大を1番で出てくるのと、どっちが立派かというと、それは両方立派だと思いますよ。だからそこを、どっかと勘違いして、だってそれがずうっと尾をひいていると。今の高校卒業程度認定試験ですら、英数国理社すら受けさせないんですから。体育はどうなんですか、図工はどうなんですか、音楽はどうなんですか、そうしたことについて、無頓着で、そしてそれに仮に合格しててもですね、高卒というふうに自称できないんですよ、学歴では。こんな差別がありますか?ですから私はそれを払拭するということのためには、あえてこうした点数などというものは、人生の中では大したことがないのだと。そういう大らかな社会を作る必要があると。

公表に対してとまどっている人たちは、臆病です。先生に責任があって、子どもに責任が無いということをしっかりと明記されて、どういう子でもいいと。国語ができなくても、体育ができる。全部できなくても、ある程度のところはできていると、それぞれに皆個性であるとして、いわば障害のある方も健常者もですね、同じように社会で、仲良く生活するというのが我々の目標ですから、こうしたある一つのことによって、子どもを判断してですね、ずーと高校卒業まで、その基準でいうのがおかしいので、私はこの実学、新しい実学を尊重する、そうした教育に変えるということをいった矢先に、ありがたいことに、スポーツでこれからやっていくための追い風が、オリンピック誘致ということで、招致ということで、追い風が吹き、一方、学力テストでですね最低で、これを隠すということがでてきましたので、私はそんなものは何も隠すことはないと、スポーツは全てオープンですよ。体で、ごまかしがききません。ごまかしがきかないところは誰も知っている。それを試験の答案についてだけ、皆隠してですね、何かそれが重大事であるかのごとくに錯覚されているという風潮を、正したいと思っています。

(記者)

 すみません、ちょっと1点だけ、公表の関係ですけども。校長名を公表するということですけれども、そこに学校名は記載せず、氏名だけ公表するという、そういう形を採るということですか?

(知事)

 今、学校名を公表するというのは、お約束をしてできないからですね。それは、するべきではないと。元々そういう条件の下で、契約を結んで学力テストを受けているということなんです。私、契約を見まして、学校名は公表しないという前提の下で、この制度にのっかってやっているわけですね。

 しかしそれならば、校長先生はと。

(記者)

 順位に関して、公表する、校長名を公表する順位に関しては、小学校国語Aを限定的にやるということですか?算数も含めてということですか?

(知事)

 小学校の国語ですね、今最低になったということを深刻に受け止めてですね、そのところの学校を、データが無いので、公表できるもなにも。そもそも文科省があるいは教育委員会が、私にデータを下さるかどうかもまだ分かりません。私は、これに対して非常に、具合が悪いことだなと。こういう体質が具合が悪いと思っています。

 データが手に入らないというのは、不信なことです。持っているわけでしょ、ある人が。

(記者)

 ありがとうございました。




記者質問:2013年度全国学力テストの結果についてB

(知事)

 今の校長名の公表に関してなんですけども、校長名を公表するというのは、児童や親御さんにとっては、学校名が分かるということですよね、基本的には。もちろん、その体質というものもあると思うんですが、校長名を下から100人公表することで、間接的にですね、最終的に子どもの国語力というのは、本当に上がるんでしょうか?

 そもそも大人が本を読んで欲しいというのは、もちろん、おっしゃるとおりですが、もちろん教育委員会に対するプレッシャーというのは、非常に強いプレッシャーになると思うんですけども、やはり具体的に子どもの国語力を上げるための政策として、校長先生の名前、もしくは学校の先生の名前を公表するということが、有効な手段だとはなかなか思いずらい方もいると思うんですが、そのあたりについては、いかがでしょうか?

(知事)

 これは中学であればですね、数学や国語を皆担当している先生が分かりますから、それが分かるというわけですね。実際、それぞれの学校では、良い先生、悪い先生というのは、皆父兄の方々も、子どもも知っています。実際、現場では知っているんですね。ただ、小学校の場合は、校長先生の力が非常に大きいですよ。同時に全ての科目を、一人の先生が教えていられるので、ですから、校長先生ということになるかなと。

 そして、私は、良い先生が今、教育委員会の中に、教育委員会の事務局の中に入っているということがございまして、それをリシャッフルする必要があると。6割もの人たちが、主事になっているわけですね、事務局の中で。

 ですから、良い先生を現場に帰すということもございまして、さしあたってですね、学校経営におきまして、問題があるというご反省をいただく必要があって、そういう人たちをもう1回、一からトレーニングをし直して欲しいと、それは思っています。

(記者)

子どもの学力を上げる施策として、良い先生を雇用するのは有効だと思われますか?

(知事)

 そうですね、今御社に、記者さんがいるということは、天下公表です。その人が良いジャーナリストであるかどうかというのは、皆知ってますよ。同じようにですね、我々35人学級ですけども、それを預かっている学校の先生というものの役割というものは非常に大きいと。大人というのは、それほど大きな責任を持っている。特に、教員はそうだと。そして、学校の校長先生のリーダーシップを期待しているのであれば、そのリーダーシップを担っている方々が、私がこの学校を経営しておりますということについて、それを隠すということは、かえっておかしいとも思っております。そのことは、直接に子どもの学力を上げることになるかどうかは分かりません。ただ、良い先生をそこに回していくために、良い判断基準になると思います。

 今度、トップの、例えば上からトップ50の学校の校長先生に代わっていただくと。なれば、学校も全然変わっていくでしょう。ですから、子どもの能力というのは、それを引き出すのが先生の役割ですから、子どもに責任が無いということを明確にするためです。教育委員会の議論は、子どもの主体性を重んじると、子どもの主体性を伸ばすのが先生の役割です。それができない人は、しっかりと、ご退場願いたいとも思っています。

(記者)

 関連なんですが、先ほど知事がデータが無いというのが不思議だということをおっしゃっていましたけども、それは教育委員会がですね、データを出し渋っているというご認識なのでしょうか?それとも教育委員会は、そういうふうに本当にデータを収集していないのか、そのあたりいかがでしょうか?

(知事)

 聞きたいですね。

(教育委員会)

 今、文科省の方に依頼をしておりまして、9月中旬過ぎにいただけるということですので、その報告をまって知事に報告したいと思っています。

(記者)

 分かりました。最終的に知事がご決定されるのは、その報告を受けて9月中、あるいは早ければ9月中旬ということでしょうか?

(知事)

 これ、学力テストの結果が出たのいつでしたっけ?いつですか?

(教育委員会)

9月5日の新聞です。

(知事)

 それで知りまして、すぐにそのデータを求めました。今そういう状況ですね。




記者質問:「国家戦略特区」に係る本県独自の提案について

(記者)

知事、すみません別件で発表項目が戻ってしまって申し訳ないんですけども、医大の誘致に関してなんですが、東部地域にですね、東中西、東部地域の方にという話も少しされてたこともありますが、具体的にまではいかないかもしれませんが、やはり今でも、知事としては東部の方に、もし具体的に、想定される実施主体が県か私立の医科大学ということになってますが、具体的なお話などを進めているのかどうかも含めて伺いたいんですけども。

(知事)

そうですね、今回の特区提案は、県下全域でございます。ただ、私の中での優先順位は、特にお医者様の不足している東部地域が、念頭にございます。具体的にはですね、この4年間、ずーと様々な大学あるいは医学関係の機関と交渉してまいりました。まだそれが、収斂していないという状況でございます。

我々としましては、グローバルな人材を、内外において、育成していくという、そうした視点を取り入れまして、特区として、健康産業すなわち医薬、医療機器というものが、日本一であるということを追い風にしてですね、グローバルな形で人助けができるような、そういう人材を養成できるものを特区としていきますと今度、具体的な話もやりやすくなるということで、卵と鶏の関係なんですけど、具体的な話は進めているんです。残念ながら相手があるから公表できないということでございます。

(記者)

 すみません、具体的にどれくらいの時期までにというのはありますか?

(知事)

 これまでの「モノづくり産業強靭化スーパー特区」と、「アグリ・フロンティア創出特区」は、既に1回、面接試験というんですか、聞きとりが行われているんですね。で、今度の特区提案は、一両日中に行いますけども、その後いつ面接というか聞きとりがあるのかというのは、分からないんですよ。それが一つの目安になるのではないかと思います。日取りに関しましては。

(記者)

 いつ頃までに、医大がくるという話ではなく、それが先ず通るまでが今のところは?

(知事)

両方です。来やすくなると思います。

(記者)

 任期中には来てくれると決まっていると嬉しいなというのはありますか?

(知事)

 いつも、今日明日くらいを考えて、決めれば即いけますかね。なかなかその一歩前に進むのに、様々な調整が必要で、苦労しているところでございます。




記者質問:東京オリンピック開催について

(記者)

 先ほど知事は、東京オリンピックの誘致によって、スポーツの振興ですとか、事前合宿の誘致というお話をされましたけども、東京と静岡は非常に近いですし、また世界遺産になったばかりの富士山、本県そのもののPRに非常に有効だと思うんですが、東京オリンピックが、本県の経済、あと観光面に与える影響について、今現在どのようにお考えでしょうか?

(知事)

 もう既に世界遺産になりまして、観光的な効果は、大きく出ておりますね。富士宮だとか、あるいは県道223号だとか、お越しになる人の数が増えているわけですね。あるいは東照宮もですね、国宝になったとたんに、参詣者が増えました。そうしたことで、これと東京オリンピックが相乗効果があるのはいうまでもありません。その間に、伊豆半島も、世界ジオパークにはなっているはずです。それから南アルプスも、世界エコパークになっている可能性が非常に高いです。

 それからまた、浜名湖もですね、今色々な運動をしておりますけども、これも世界標準の魅力ある湖として認められるようになる可能性が高いということで、本県は飛行場もございますので、この東京オリンピックをこちらからできる限り支えると同時に、これを呼び水としてですね、本県の方にお越しいただくように、できる限りのことをするということで、広く、富士の国の東京オリンピックというようなイメージをですね、作り上げて、事前合宿の前に、ごめんなさい、本番の前に、事前合宿として、富士山を見て日本をしっかり知っていただくと、あるいはまた、東京オリンピック前後にですね、多くの方々が、お越しになる時に、もう当然のように、静岡県に足を運んで下さるというふうなことは、もういうまでもなく考えております。非常に大きな効果があるというふうに思っています。特に、健康ということとスポーツは深く関わっておりますので、健康寿命日本一ということもございますので、これを伸ばすためには、「食材」と「スポーツ」と、それから「社会参加」ということになっています。3つのSですね。この、「食材」、「スポーツ」そして「社会参加」と、この「スポーツ」というものが、健康に良いという運動として、本県のそのスポーツ文化というものの追い風を吹かしたいと思っておりまして。そのこと自体が、海外からの、そのスポーツ関連の誘致活動、事前合宿ですね、にも役に立つと思っています。すぐに動き出します。いわゆる事前合宿の候補地として来ていただくとかですね、見ていただくとかということで、市町とかと協力してやっていこうと思っております。

 ちょうど福島第一原発を、東日本大震災を我が事と捉えたように、東京オリンピックも、我が事ということでですね、その東京でやるんだということでは全然思ってませんから、富士の国でやるんだというふうに思っています。そこに、来てくださいと、あそこからも富士山が見えるんではないですか?プレゼンテーションでも、あれでしたよね、あのスカイツリーと富士山とあしらった絵を、何回も見せられていたでしょう。これは、非常に良いなと思っていました。




記者質問:富士山マイカー規制について

(記者)

 幹事社質問以外で、質問がありましたらお願いします。

(記者)

 手短にお伺いしますけども、富士山の登山シーズンが終わって、マイカー規制の台数等々もまとまりましたけども、それを見ると、そんなに許容量を超えるようなものではなくて、逆に登山者数には、マイカー規制の効果が出ているのではないかというお話がありましたけども、従前から知事は、マイカー規制の拡大、期間の拡大等々をおっしゃっていて、来年、期間、対象車種、観光バス、この3点について、どうあるべきかお考えでしょうか?

(知事)

 同じ考えです。マイカー規制をしていく、これを増やしていくと。で62日間にしていくという方向で、調整をしていきたいと思っています。要するに環境の保全という観点から、CO2を出すような、そうしたこととは出来る限り避けるということでですね、完全に山梨県と足並みを揃えるかどうかは分かりませんけども、ともかく基本的に上高地方式といいますか、マイカーは、あるところで下車してですね、公共のものに乗り換えるなりして、できる限り、その環境を重視すると、そういう姿勢は打ち出したいと思っています。

(記者)

 観光バスについて、いかがでしょうか?

(知事)

 そうですね、これも同じように考えています。

(記者)

 する方向でということですか?

(知事)

 そうですね。

(記者)

 ありがとうございます。

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