(記者)
静岡新聞と申します。熱海土石流の検証作業の関係で2、3伺いたいんですけれども、まず行政文書の問題についてなんですけれども、先日来、関係した職員がなぜそういう形で複写機を使ってやったのかということを担当部署には聞いてるんですけれども、そのヒアリングの、関係職員のヒアリングをしていただいてるようなんですが、それが文書化されていないということで、なぜ、そのヒアリングの内容を文書化、県として文書化しないのか。文書化すべきではないかと思うんですけどもその点、知事の御見解を伺います。
(知事)
担当の内藤さんが来てるので。
(経営管理部総務局長)
総務局長の内藤と申します。文書化ですか。それはですね、今はまだ、非常に対象人数が多いものですから、今、聞き取っている最中でありまして、自分としては、メモはしっかりしてるんですけども、全て終わったところでですね、まとめようかなとは思っております。以上です。
(記者)
知事に対しては報告してないんですか。知事に対しては、これまでのヒアリングの内容は報告してないんでしょうか。
(経営管理部総務局長)
まだ全て終わってないもんですから、全て終わったところで報告をするかどうか検討していきたいなと思います。
(記者)
報告しないんですか。
(経営管理部総務局長)
報告の内容としては、多分、同じ報告になると思うんですけど、職員がですね、言ってるのは、やはりそのコピー機、どうしてああいう操作をしたかっていうことについてはですね、黒塗り処理、非開示部分を黒塗り処理するためにですね、そういうモードを選択したり、濃度をいじったりとかですね、そういうことをやったということで、その、一部の写真が不鮮明になったっていうことについてはですね、非常に申し訳ないと思ってますけども、そこを意図してやったわけではないもんですから、そういった証言がですね、何人かの職員から出ておりまして、それについてはもう既に知事の方にも何度も報告していることと変わらないということでございます。
(記者)
ちょっと非常に複雑な話なので、その詳細、やはりヒアリングでどう聞き取っているのかというのは、しっかりと共有していただきたいんですけれども、その点知事はどう考えているのかを伺えればと思います。先ほどの文書化の話も含めて。
(知事)
今、内藤局長が答えた通りでございまして、個人情報がわからないようにするという、黒塗りですね。そして、この黒塗りをした部分を、コピーしたときに透けて見えるということであれば、それをさらに濃度を高めて、より透けて見えないようにしてコピーすると。基本的に個人情報を黒塗りするという、その作業をしたというふうに聞いております。
(記者)
私の質問はそういうことではなくて、ヒアリングの結果をしっかりと文書化して、県全体として共有すべきではないかという。
(知事)
これは口頭で申し上げ、そして今、皆様方に公表してるわけですから、そういう報告を受けて、そういう内容の報告はかつてもございましたので、今、内藤局長が言ったように、さらに新しい内容が出てきた場合には、当然報告が上がってくると思いますが、目下のところ今、聞き取りをしている途中で、ほぼ従来、川勝に報告したことと同じ内容のものが上がっているというふうに承知しております。
(記者)
先ほども申しましたけれども、非常に複雑な事実関係があると思うんで、そこのところは誤解のないようにするためにしっかりと文書化して、知事に報告を上げさせるというのが筋ではないかなと思うんですけど、なぜそこを文書化させないんですか。
(知事)
ともあれ複雑な構造だというふうにおっしゃいましたけども、ポイントは要するに、黒塗りの部分が透けて見える場合はこれは具合が悪いので、それをきちっと透けて見えないようにするということでコピーをしたということで、その中に御指摘の、例えばカラーのものがあって、そうしたものが見えなくなったと。見えなくなったということでその中に個人情報がなければ、それをすぐに開示するということで、すぐ開示するというような形で、これまでですね、対応してきたわけでございます。
(記者)
あの、質問に答えていただきたいんですけれども、ヒアリングの結果をなぜ県として文書化しないのか。すべきではないのかということについて、知事の見解を伺いたいんですが。
(知事)
局長が多分報告してくるであろうというふうに思っています。
(記者)
文書化すべきだというのが知事の考え。
(知事)
文書にして報告してくれると思っています。
(記者)
そこをなるべく詳細にですねやりとりを、やっぱり知りたいので、そこはそういうふうな形でお願いできないでしょうか。
(知事)
詳細なやりとり、わかりました。実際やってみてどうですか、局長。
(経営管理部総務局長)
今、聞いてる限りはですね、これまで説明してきたことと、そんなに差はないものですから、何て言うんですかね、文書にしてもいいんですけど、これまでの報告とそんなに変わらないかなというふうに感触を持っております。
(記者)
私の方もその、質問を文書で、よこせということだったので文書で出しているので、文書で回答していただければと思います。その辺はいかがでしょうか。
(経営管理部総務局長)
今、質問は。
(記者)
文書で回答していただけるということでよろしいでしょうか。
(経営管理部総務局長)
それは検討させていただきます。
(記者)
知事にお聞きしたいんですけれども、これまで黒くなったことについて「隠蔽ではない」というふうにかなり強調されて否定されてきたと思うんですけれども、根拠っていうのが、僕もいろいろ聞いてますけれども、今ひとつわからないんですけれども、隠蔽を否定する根拠っていうのは何なんでしょうか。
(知事)
わからない資料があったので、それが黒く塗りつぶされてるからだと、あるいは黒くコピーされてるからだということを御指摘いただきましたので、即これを開示しました。ですから、隠蔽の意図はないと思っています。
(記者)
担当部局に話を聞くと、本人が隠蔽の意図はないというふうに言ってるからということが全てだというふうに言ってんですけども、それは知事もそうなんですか。
(知事)
両方です。隠蔽の意図はない。そして仮にその資料として真っ黒で見えないということが結果として出たので、それを御指摘受けて、それを開示したということでございまして、隠蔽をする意図は元々ないということと、それから結果として、資料として役に立たないものがあったという御指摘は、すぐにそれを開示して、皆さんに公開したということでございますので、隠蔽はしていないということです。
(記者)
これまでの会見でですね、カラーだという認識がなくて、全部いっぺんに文書をその複写してしまったので、隠蔽の意図はなかった隠蔽ではないんだという説明もされてきたと思うんですけども、その点については。
(知事)
これまた同じ質問を前にいただいておりますので、そのときにお答えしたとおりです。
(記者)
カラーだと気づかなかったというふうに、知事、説明してたと思うんですけども、その点は事実関係違ってると思うんですが。
(知事)
5月のときでしたかね。そのときに法務の担当課長が言って、そのように私に報告したと言って、ここで、ミスだったといったようなことを御説明したんじゃないでしょうか。私はそれを受けて、ここで御答弁申し上げたわけです。
(記者)
これまでの記者会見での説明が、かなり事実関係と違っている部分が出てきているんですけれども、その辺は違っているとわかった段階で、しっかり知事の方から説明をされた方がよろしいんじゃないんでしょうか。
(知事)
わかりました。 |