(幹事社)
よろしいでしょうか。それでは幹事社質問以上になります。その他質問のある社はお願いします。
(記者)
静岡新聞です。私、水の話で、広報の方に質問を出しましたら、会見への出席をすすめられましたので、今日は参りました。
先日、国土交通省が、日本軽金属の富士川水系における、水力発電所のですね、過去35年間における不正取水、1億9千万立方メートルあったという話がありましてですね、発表になりましたけども、行政指導されて、一部の水力発電所に関して、更新期間が大幅に縮小される見込みであると。これに対して、川勝知事の考え方といいますか、受け止めをお聞かせいただければというふうに考えております。
(知事)
日軽金、平成16年まで、そういう不正の、あったということがわかりまして、国の御指導が入りまして、平成17年以降はですね、適切に対応されてるという、そういう理解です。
(記者)
わかりました。
もう1点なんですけども、現在の河川維持流量の設定を富士川でしようとしていて、検討会を設置するという話が、国土交通省から発表ございましたけども、知事は、かねがね、万機公論に決すべしというお話をなされてまして、それに関しては、専門家会議を設置するということなんですけども、かねがね、流域の方たちからは、ラフティングとかですね、釣り人たちを交えた、住民の協議体が必要であるという話がございますけども、知事、こういった協議体の必要性に関してはいかが。
(知事)
そうですね。ベターザンナッシングというか、ないよりはいいと思いますけれどもね。とりあえず、日軽金が17年以降、なされているということがありますね。それと、次の更新は、相当、先なんじゃないかと、思うんですが。
(記者)
そうですね、第二発電所、静岡県に関するところは。
(知事)
そう、第二発電所に対しては、あと7、8年はあるんじゃないでしょうか。
(記者)
その話はそうではあるんですけども、河川維持流量の、その、住民を巻き込んだ議論の必要性ということに関して。
(知事)
季節変動もあるしですね、今のところ、新たに、チェックをする必要性は、私は感じてはおりません。
(記者)
わかりました。
では、最後に、その第二発電所なんですけども、その河川法上、その水利権の許可って、監視の方法ですよね、その更新制度しかないと思うんですけども、今回の不適切事案、10年後の、その第二発電所の更新、河川法上の知事の意見、判断にですね、どのような、行政としてですね、あるべきかといいますか、あるとお考えになるかという。
(知事)
富士川は、今、駿河湾のですね、象徴でもあります、サクラエビとの関わりで、濁っているから、サクラエビが発生しにくいと、発育しにくいとというのがありますのでね。サクラエビがらみで、富士川に対する関心が非常に強いということがあります。ですから、いま、更新時期が、まあ、しばらく先のことではありますけれども、どうしたらいいかはですね、今、考える時期に来てるなと、いうふうに思ってはおります。
しかも、これはですね、MaOI−PARCっていうのがありますけれども、五條堀孝先生が研究機構の所長ですけれども、大変、強い関心を持っていらっしゃるので、したがって、そういう専門家も入れてですね、御意見を聞きながら、単に取水じゃなくて、濁りの問題もありますし、どういうふうにすると、本来の富士川になりうるのかということについて、御意見を承りながらですね、そういう利水の関係者も、組織をつくるのかどうか、あるいは、専門家の意見をですね、みんなに知らしめるということにするのか、そうした判断がやがて来るだろうと思っております。
(記者)
すると、先ほどの河川維持流量の設定に当たって、国の判断だけじゃなくて、住民の意見も、十分取り入れる方が良いという、ベターであるというような考え方で。
(知事)
そうですね、水利権も非常に複雑ですからね。住民も利水者の1つでありますし、また、いろんな利害関係者がいますから。一方だけの見方をするというわけにはいかないと。だから協議会は、そういう軋轢があったときにはですね、取り上げなくてはならんだろうというふうに思います。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
テレビ静岡です。先ほど午後11時半から、浜松市長、鈴木康友市長が会見を開きまして、来年春の市長選に立候補しないことを明言されました。それと合わせてですね、今後についてはですね、国会議員の経験からもネットワークを駆使して、政治活動は続けていきたいということを明言されましたけれども、市長選に立候補しないことの受け止めですとか、これまで4期15年半あまりの評価、そして、そのような今後についてのビジョンを示してるわけですけれども、今後へ期待などがありましたらお聞かせください。
(知事)
康友市長を高く評価しております。最大の懸案事項が合区だったわけですね。
その合区を、4期目の公約に掲げて、多くの方々の議論を集約してですね、ようやく、3区にまとめられたと。そこまで来られたということでですね、非常に大きな実績ではないかと思います。しかも、これは全国で初めてじゃないでしょうか。ですから、大きな仕事をやり遂げたという安堵感と、一区切りをつけると。4期を重ねたのでですね。そういう御判断かなと思いますね。
(記者)
今後への期待等ありますか。
(知事)
これからは、しばらく英気を養われるんじゃないでしょうか。
能力のある方ですから、まだ60ちょっと超えたぐらいじゃないですか。ですから、まだまだですね、お仕事をなさると思いますね。
(記者)
日本経済新聞ですけども、よろしくお願いします。昨日、昨日ですね、静岡市のサッカースタジアムを活かしたまちづくり検討委員会の3回目が開かれまして、これは、有識者や公募の市民の方たちで議論する場ですけれども、そこで複数、6つの場所の中から、いよいよ、JR清水駅前のENEOS製油所跡地、もう1つは、費用がかかるんじゃないかなという懸念もあってですね、既存の現在のスタジアムの改修っていうところまで、いよいよ、絞り込みが進んだということです。これの受け止め。最終的に決めるのは静岡市になるとは思うんですけれども、これ、2案までやっと今きまして、知事の、どちらがふさわしいかといった受け止めがあれば。
(知事)
そうですね、いくつか、候補、挙げられて、最終的に2つに絞られたと。順当な絞り込みかなと思いますね。現在のスタジアムの限界が、ファン、または、選手ほか、関係者からですね、出ているので、今回も、スタジアムの可能性のある場所を探して、いろいろ研究したうえで、どこかということで、現行のスタジアム以外のところが1つ挙がってきたという。ここは民有地であります。しかしながら、これまでの経緯がありますね。ですから、当然、今のENEOSになった時まで、関係者が御存知なわけですね。
ですから、御理解を得らなくちゃなりませんけれども。今度は、県としてはですね、エスパルスというのは、ただに、清水エスパルスだけではなくて、もういわば、静岡県のサッカーの代名詞でもありますので、ですから、県全体の関係しているスタジアムだということになるのでですね、今はオブザーバーとしてしか認められてなかったわけですけれども、ぜひ、委員としてですね、お加えいただければという希望を持っております。
(記者)
そうしますと、最後は市が決めることではありますけれども、やはり知事としてもできることならば、やはり、製油所跡地で、しっかりと議論がなされて、それでできたらと。
(知事)
そうですね、これこそ県市連携でですね、やるのに、一番ふさわしい。元気になりますからね。ですから、いわゆる2つに絞られたと、私どもの希望も1つなんですけれども。ところが県が、オブザーバとして以外にですね、立場上、積極的な意見が言えないっていう、そういう切歯扼腕なところがありますから、ぜひ委員に格上げしていただければなと思っております。
(記者)
もう1点だけあります。あまり、政治に絡めて語るべきかどうかというのは別にしまして、来年、統一地方選が、やはり先々の話で、静岡市長選というのも控えてまして、難波理事の名前も候補に挙がってますし、現職は、まだ、正式に表明されてないですかね。どなたが静岡市のリーダーになるか、まだ、わからないんですけれども、そこは誰になっても、費用面含めてしっかり県としても、関わっていきたいと思いは変わりないのか。いや、誰がリーダーになるかって、実は重要な問題だっていうか、その辺の見通しを、知事。
(知事)
極めて高い関心を持っております。前回の市長選、残り1か月を切ったところで、挑戦者が出てきてですね。私は、その方、本当に立派な決断をされたなと、思っておりまして、偶偶、最終日、その場に居合わせることになりまして、思わぬ形でマイクを握ったという、そういうことになると。応援演説に行った、初めてのことですね。それ以来、高い関心を持っております。そのときに、応援演説で言ったことはですね、そのまま、今も同じ思いであります。
(記者)
NHKです。たびたびすみません。先ほどの、テレ静さんの質問の関連で、浜松市の康友市長の関連でお尋ねしたいんですけども、康友市長のほうから、知事に対して、来年の選挙には出ませんていうような、立候補しないっていうことの意向が固まったことについて、知事に対してのお話は事前にあったんでしょうか。
(知事)
いいえ、ありません。
(記者)
今の、テレ静さんのお話で、知られたという。
(知事)
そういうことです。
(記者)
わかりました。先ほど、知事、市長に対して英気を養ってというようなお話もあったかと思うんですけれども、御本人は政治活動を続けるって言うお話をされているようです。、少し先の話にはなると思うんですけれども、例えばですが、知事の後継ですとか、今後その県政運営に携わってほしいというのは考えられますでしょうか。
(知事)
そうですね。いろいろと、彼は経験を積んで来られたわけですね。
何しろ、慶應で、多分、法学部の政治学科だったと思いますけども、大学院に行くことも勧められたと。しかし、また、松下政経塾てのができたので、それから彼は、青雲の志を持って、ずっと政治をしてこられたのでですね、政治一筋の方ではないかと。国会議員の御経験もあるし、そして、基礎自治体の、しかも静岡県の最大の都市ですね。日本の縮図であると。そして、様々なことを成功させられました。
花博自体は20年前にありましたけど、そのあと10年、あるいは15年、今度、2年後には20周年がありますけれども。その他、五大改革だったかな、そういうことも成功されておりますし、いわゆるスタートアップ企業へ入れ込むとかですね、さらに大きなことで言えば、防潮堤ですね、いわゆる一条堤、これにも大変に尽力をされたと。それから、一番最初彼は、子ども第一主義っていうふうに言われたんですよ。マニフェスト大賞まで取られてますね。
ですから、非常にスピード感があって、実行力があって、明るくてですね、多くの方に慕われてた方じゃないですか。ですから、市長を長くやるっていうことも大切かもしれませんけど、1つの区切りをつけたっていうことで、潔く国会議員を辞めて、自分の故郷もトップになった。じゃ今度どうするかと、それをどのように生かしていくかということは、当然、康友君ならですね、お考えなるでしょう。じっくり考えていくということになるんじゃないかと、期待しているわけです。
(記者)
あと市長の後任っていう意味では、現在、来年の浜松市長選に向けて立候補の動きっていうのが少しずつ報道されているような状況だと思いますけれども、知事から見て、今後の浜松市長になって欲しい方、どういうふうなものを期待されますでしょうか。
(知事)
浜松市は、日本の政令市で一番面積大きいですね。80万の人口を切っていると。天竜区と2つの区に分かれるわけですけれども。天竜区をどうするかっていうのは、非常に大きな問題だと思っております。いわゆる政令指定都市の区に天竜市が入ったわけですね。その過程で人口が減っていきました。
いわゆる、あそこに佐久間ダムもありますし、電源立地の交付金も、本来なら、旧天竜市ならば、そこに入ったわけですけども、それは、今、浜松市に入っていますからね。なんかそういうことで、天竜区が、厳しい目を持ってるんじゃないかと。仮にリニアがですね、伊那まで、名古屋まで繋がればですね、水窪あたりも元気になるんじゃないかというふうに思いますけど、今んとこはちょっと時間かかりそうなのでですね。その意味で、天竜区の問題が非常に大きいと思いますね。残りの浜北以南のですね、2つの区に分けるということにも増して、1000平米くらいあるじゃないでしょうか。1000平方kmくらいじゃないでしょうか。ですから、すごく大きいわけですよ、おそらく札幌に匹敵するんじゃないですか。それくらい大きいところに3万人ぐらいしかいらっしゃらない。しかも、天竜杉ほかですね、名木がそこにあるわけですね。で、水源なんです。
だから浜松市民にとってはですね、これはもう、鳥居を立てて、その向こうは鎮守の森っていうくらいですね、大切なところだと思ってるんですが、必ずしもそれほど大事にされてないようにも見えるわけですね。人口から見ると。ですから、この点はですね、そこを元気にするにはどうしたらいいかっていうことは、次の人が考える大きな課題ではないかと思います。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
せっかく、参りましたので、あの知事会見でお聞きすることじゃないかもしれませんけども、清水区役所の建て替えとかで、そういったものも、今、静岡市、ちょっと非常に重要な課題になっているんですけども、現在地での改築とか修繕案とか、JR清水駅前にとかですね、またその、今、お話があったスタジアムと一緒に、建設しようっていうようなアイディアなんかもあるんですけども、知事の中で、なんか区役所ですけども、小さい行政区画ですけども、何かこうイメージみたいなものがもしありましたらですね、
(知事)
清水区役所、かつての清水市役所ですね。非常に趣のある、議場でもありまして、それが老朽化したから潰すということだったんですね。そこに桜ヶ丘病院を持ってくると。
ところが作った方たちからクレームが出まして、これはまだ保つという。それですったもんだあって、またその区役所の中の1つの区画に、あの病院とするのがいい。それはしかし、交通の便のうえでですね、救急車が入りにくいとか、いろいろあって、今度、突然、駅前でということになって。ですから、区役所はもともと解体して、そこに新しい病院をつくるべきだという。解体すべき理由がですね、根拠薄弱になって、今、じゃ、どうするかって話になってるということで、このあたりちょっと透明感に欠けているっていう印象を強く持っています。区役所がどういうですね、数値になってるのかっていうことを、議会で問題になったみたいなんですけど、出てこなかったわけです、数字が。こういうのはちょっと不思議な感じがします。なぜ出てこないんだと。裁判沙汰にもなっているんじゃないでしょうかね。ですから、こういう不透明なことは、ぜひ、これからは避けてほしいと思います。 |