(記者)
すいません、静岡新聞です。熱海土石流の行政対応の関係でいくつか教えてください。以前に、この会見で質問させていただきましたけれども、県が熱海土石流の後に、開示請求で出してきた文書が元々カラーだったものが、白黒になっていたということで、白黒になったうえに、判読不能になっている部分がかなりの箇所あったんですけれども、以前、ホームページに載せた資料に関しては、知事、問題だということで、判読できないのは問題だということで、今、カラーの文書に差し替えていただいているということは承知しているんですけれども、そもそもこの公表している文書は、県の情報公開条例に基づいて手続きを経て、開示請求をして、開示請求の手続きをして、開示決定していただいたものなんですが、この判読できない形で、元々カラーのものを白黒にして開示するっていうこの手続きですが、これは知事、問題があるというふうにお考えなんでしょうか。
(知事)
そうですね。読めないものを開示しても、情報になりませんからね。ですから、どうしてだったのかと聞いたところですね、カラーの文書があるかどうか知らないまま、バーっとともかく、一斉に流したらしいんですよ。そしてそれに気がついたということで、これはもう明らかにですね、読めないような、そういう図表を皆様のところに示したというのは不適切です。ですから、今、それを反省いたしまして、この5月末、今日、今、5月29日ですから、あと2日でですね、馬力かけて、写真などの公文書ですね、カラーにしてホームページに公表する予定でございます。開示請求されたから方からですね、カラーの公文書を希望されることがあれば、カラーでの写しの交付も行います。公文書の開示について不服を申し立てることのできる期間が3か月以内と法律で定められていることや、ホームページからカラーの公文書を取得できることを踏まえますと、県から請求行った方に個別に連絡することは考えておりませんが、開示を請求された方から、カラーの公文書の希望をされる場合は、連絡があり次第ですね、カラーでの写しの交付を行います。
(記者)
開示請求、開示請求に対する開示決定がですね、黒塗り、黒塗りというか実質判読できないようになっていたにもかかわらず、その理由を示さないまま、手続きは行われてたんですけれども、そうその手続きに関しては問題ないというふうに御認識でしょうか。
(知事)
何か公文書が膨大でですね、それをカラーであるかどうかっていうことを確認しなかったと。そして指摘を受けて気がついたということが実態だそうですね。ですからカラーであることをやっぱり確認したうえで、それを白黒にすると。判読できませんからね。これは気付くのが遅かったということと、今、気づいて、できる限り早く、カラーにして皆様方に正確な情報を開示してまいりたいということです。
(記者)
カラーで、元々の文章がカラーであるかどうかがわかっていなかったというのは、ちょっと私が法務課とか土地対策課、あと熱海土木事務所に取材して聞いてる限りですとちょっと、内容が食い違うんですけれども、熱海土木事務所はカラーで本庁に送ってきて、土地対策課もカラーであげて、法務課が白黒にしたというふうに聞いてるんですけども。その認識は。
(知事)
そうですね、法務課で白黒になった経緯について、この公文書を開示するのに膨大な資料でそこのところの確認を怠ったという反省の弁を聞いております。
(記者)
法務課が元のカラーの文書を受け取りながら、カラーだと考えてなかった。
(知事)
気がつかなかったそうです。
(記者)
それはどういうことですか。
(知事)
そうですね。どういうことなのかと思いますが気が付かなかったようですね。関係者いますか。お願いしましょう。名前を名乗ってください。
(法務課長)
法務課長の森でございます。今、御質問ありました、公文書の公開データと、開示データの加工なんですけれど、4000枚と、約4000枚のものを、7月発災から10月の中旬まで、約3か月程度で、全部、個人情報ですとかそういったものを処理したうえで、公開もしくは開示を対応するというスケジュールでやってまいりました。その際に、ちょっとそれはわれわれの方の、ちょっと認識が足りなかったんですけれど、全て、その黒塗りする作業のところで、カラーコピーじゃなくて、白黒コピー機を作って使ってやってしまったという次第でございまして、そこんとこに関しては、今から思うと、反省すべき点であったなというふうに考えております。以上です。
(記者)
そのカラー、元々カラーのものを白黒にしてしまったというその分量に関しては把握されてますでしょうか。ページ数とかファイル数とかその辺の分量ですね。
(法務課長)
わかりません。私の方ではわかりません。今、作業をしてますので。
(記者)
その、カラーで送られてきたのに、白黒で、カラーだと気づかなかった、白黒でコピー機を使ってやってしまったというのが、ちょっとよくわかんないんですけども。
(法務課長)
だから、われわれはもう急いでたんで、カラー・白黒っていう、認識が当時はなかったです。それだけのことです。
(記者)
はなから白黒にしようという考え方だったということですか。
(法務課長)
いや、白黒・カラーということを考えてなかったんで結果として白黒になったということです。
(記者)
ちょっとよくわかんないんですけれども、普段の開示請求の際には、カラーの文書、元々カラーの文書だった場合は白黒にするんですか。
(法務課長)
いや、それは原課の方で判断しておりますし、また請求者の方からカラーでという御注文がある場合もありますんで、その場合はカラーで対応させていただいております。
(記者)
これ課長、私も開示請求手続きしてて、ずっと、元々カラーのものだっていうふうに気づかなかったんですけれども、白黒の状態のもの、元々白黒の状態のものだと思ってたので、これは何か、先日のお話ですと、こちらの開示請求をした側が悪いということをおっしゃってたと思いますけれども。
(法務課長)
そんなことは言っておりません。
(記者)
それをちゃんと説明すべきじゃないかと思うんですけども。
(法務課長)
いや、カラーであれば、カラーと言っていただければカラーで対応させていただきますし、またあの、交付した際に、これカラーじゃなきゃ困るよというような趣旨のことを言っていただければ、カラーで対応させていただきますので、そこら辺のとこはちょっと枚数も多かったということも踏まえまして、言い訳にはならないのかもしれないですけど、短い期間であったんで、そこは御了解ください。
(記者)
あとその、白黒のコピー機を使って白黒にしたということなんですけれども、私が知る限りですと、これ普通のコピー機で白黒にする場合よりも黒くなっているように認識してるんですけれども、そこは本当にそうなんでしょうか。
(法務課長)
コピー機の性能についてはちょっと私もよくわかりませんので、われわれとしてはPDFでいただいたデータを、白黒のコピー機から吐き出して、黒く塗ったうえで、またPDFにスキャンして、それをデータとして元データとして、公開用と開示用データとして使っておりますので。
(記者)
白黒のコピー機に通したのは1回きりということですか。
(法務課長)
それはわかりません。何度も直しを入れてますので複数回やってる場合もございます。
(記者)
その複数回やってる間に、白黒判読できなくなったということなんでしょうか。
(法務課長)
そこはわかりません。どっかの段階で結果としてあの状態になってたっていうのはわかりますが、どの状態でなったかはわからないです。
(記者)
それ以外に画像処理なんかはしていないということでよろしいですか。
(法務課長)
画像処理?
(記者)
画像処理を。
(法務課長)
コピー機、コピー機からPDFをコピーから出して塗ってスキャンするという作業しかやってないというふうに聞いております。
(記者)
ありがとうございます。その件については結構です。もう1点、同じような文書の開示の関係なんですけれども、知事以前にですね、発災、発生直後に、行政対応の文書に関しては個人情報以外は全てオープンにするというふうに言われてたと思うんですけれども、この崩れた部分のすぐ上にですね、黒い住宅、黒い家っていうのがありまして、そこの部分の、追加で開示請求をして、文書を出していただいたんですけれども、個人情報以外の理由で黒塗りになっている部分が多々ありまして、排水計画図ですとか現況図とかっていうところなんですけれども、これは、知事が言われてたことと、個人情報以外オープンするという言われた、知事が言われたこととちょっと違うんじゃないかなと思うんですが、その点知事はいかがでしょうか。
(知事)
わかりません。
(法務課長)
私でいいですか。はい。情報公開条例の方に当然個人情報に関しては、原則的に非開示というかと書いてありますけど、それ以外にも、企業の情報、企業の、それが外に漏れると、企業にとってご迷惑掛ける情報とかも、なども開示の対象じゃなくて、削除した上で開示するようにというルールになっております。
(記者)
法人の情報に関しても、そこの部分は該当しないということになってまして、個人情報、法人情報も含めた以外の理由でということになってるんですけれども。
(法務課長)
ちょっと私はちょっとその文書と、何を黒く塗ったかがわからないんで、いくつか、7つぐらいだったかな、非開示情報となるのがありますんで、そのいずれかに該当した。1番主にあるのが、個人情報ですとか企業にとって御迷惑かかる情報でございますけどそれ以外にも、法令秘とかいろいろありますので。
(記者)
あとその黒い家に関しては、宅造法で、許可を取らずに違法状態が続いてたということになってるんですけれども、この当初の、その源頭部周辺の、その土地改変行為の中に、文書の開示対象として含まれていないんですが、その点については、なぜなんでしょうか。
(法務課長)
文書の開示対応ってのは。
(記者)
文書の開示対象の箇所に。
(法務課長)
公開ですか。開示ですか。
(記者)
開示、公開、両方です。
(法務課長)
すいません、それはちょっとどういう開示をいただいたかわからないでは、こういう感じになって、これが抜けてるということであれば、抜けなんですけど、今ちょっとそれ手元に資料ないんで、記者さんが言われてる。具体的に見ないとわからないです。
(記者)
源頭部周辺の土地改変行為は公表するということで、当時、難波副知事が会見されて説明してたと思うんですけれども、ここの黒い家に関しては、それに該当する部分でもであるにもかかわらず、公表対象にしていなかった理由を教えてください。
(法務課長)
源頭部周辺っていうのが、ちょっと記者さんの、その上の黒いやつってよくわからないんですけれど、その源頭部周辺というのが、当初は、あの丸1から丸7、もしくは丸1、ちょっと私どっちかわからないですけどその、それに関して源頭部というふうに呼んでたというふうに、私は理解しております。
(記者)
知事にもお聞きしたいんですけれども、これ漏れがあったんですけれども、崩れている部分に、そのすぐうえに、黒い3階建ての家があるんですが、そこの部分に関しての文書が、実際には県が保管しているものがあったのに、公表してない、検証対象にもしていない、ということなんですけれども、知事はそういう状況だという御存知でしたでしょうか。それについては問題意識は持たれてないんでしょうか。
(知事)
ちょっと確認をしてお答えをいたします。
(当局)
もしよろしければ、ちょっとかなり細かくなってますので。
(記者)
結構重要なことなんで。
(当局)
具体の話をですね、担当課とちょっと話をする場を設けますので、それでよろしいですか。ちょっと、今、多分この場で聞かれてもお答えが多分できないんじゃないかなと思いますので。
(記者)
知事の問題意識をお聞きしたいんですけど、知事会見なので。
(当局)
知事も、その問題意識っていうか。
(記者)
問題意識は持っていないということで。
(知事)
基本的には個人情報とかですね、開示してはならないようなものもありますからね。それ以外のものは、こういう大惨事ですから、包み隠さずというのが私の問題意識です。
(記者)
ここの部分については、該当するということ。
(知事)
ともかく、今、調べると言ってますからきちっと御報告を差し上げます。
(記者)
はい。わかりました。ありがとうございます。
(幹事社)
はい、他にございますでしょうか。 |