(幹事社)
私の方からは、大丈夫でございます。
そうしましたら、今この質問に関して、幹事社以外から質問ある方に、お受けしようかと思いますが、いかがでございましょうか。
その他の発表項目に関する部分についてはいかがですか。これも併せまして。大丈夫そうですかね。
そうしましたら、幹事からの質問をさせていただければと思います。まず1点目はですね、裾野で幼稚園の生徒が虐待を受けたという事件がございまして、県もこれに対して査察を行ったりということがございましたけども、まずこの、その裾野の園児の虐待についての受け取り方と、その県としての見方というか、その、考え方とか対応とか、この辺をちょっと教えていただければと思います。
(知事)
はい。大変憂慮すべきことが起こりまして、この裾野市内の私立保育園における、不適切な保育につきましては、報道されている内容が事実であるといたしますと、決して許されるものではありませんで、非常に遺憾なことでございます。12月3日から、裾野市とともに実施している特別指導監査では、現在、在園する全ての園児さんの保護者を対象に、事実確認のための、アンケート調査を実施しているところです。併せて、年内をめどに、関係職員への聴取、書類の確認を行いまして、保育の実態、園の対応等、本事案の全容を明らかにしていくというふうにしております。その後、指導すべき事項を精査いたしまして、少し先になりますけれども、来年2月上旬を目途に、園を運営する法人に対し、安全、また安心な保育の実施と、適切な施設運営を、強く指導してまいりたいと考えております。今日は担当の浦田局長が来てますので、補足をいたします。よろしくお願いします。
(福祉長寿局長)
健康福祉部福祉長寿局長の浦田でございます。よろしくお願いいたします。
今、知事の方から説明をいただきました、特別指導監査、現状だけちょっと今日は説明を申し上げたいと思います。書類の確認と共に行っております、保護者アンケートの方ですけれども、12月の9日の日にですね、在園児の保護者、137名に宛てまして、発送したというところでございまして、今現在、そのお返事が返ってき始めているというところでございます。
でまた、関係者への聞き取り調査でございますけれども、こちらについてはですね、12月の14日から開始をしております。今後ですね、約50人程度の関係者に聞き取りを行う予定でございます。そのような形でですね、アンケートおよび事情聴取等の聴取をですね、行ったうえで、書類等の確認も含めまして、事実関係を明らかにして、精査をし、そのうえで最終的に、施設運営を強く指導していくような対応をとってまいりたいと思います。以上でございます。
(幹事社)
ちょっとそれに関連しますけれども、この指導というのは具体的にはどういうことが考え得るのでしょうか。その内容としては。
(知事)
どうぞ。
(福祉長寿局長)
はい。当然ながら、保育所の施設を運営するにあたっての最低基準ですとか、守られるべきルールというものが定められておりますので、そうしたものに違反しているような事実ということを、われわれの方で確認できましたら、そこの是正について、その是正方法、その内容について、回答を求めていく。そして、その後の実際の運営についても、それがちゃんとなされているかの事後確認を行う、そのような形で対応してまいる予定でございます。
(幹事社)
はい、ありがとうございます。
それともう1件、幹事質問としてお願いしたい件がございまして、これは、昨日にも知事が県議会の方でもそれについてお答えになってらっしゃいましたが、観光の関係であります。いろいろ観光コンテンツの発信とかいろいろなことをやられる中で、県独自の観光促進事業も、1月を目処、1月2月ぐらいを目処にスタートしようというお話がございましたが、これの規模感であるとか、その、イメージをお教えいただければと思いますが。わかる範囲でですね。
(知事)
はい。現在、12月議会開催中でして、年明け以降の事業費に関わる補正予算を、御審議いただいていると。それを前提にして、申し上げますが、全国旅行支援等の効果もございまして、県内観光地は少しずつ、にぎわいを取り戻しつつありますものの、まだ本格的な回復には至っておりません。こうした回復に向けた動き、これをより確かなものとするべく、年明け以降も、食をテーマとした宿泊割引事業、また、体験型アクティビティ割引事業、それから、訪日外国人向け、海外の人たちに対しましては、本県独自の観光促進、訪日外国人観光客向け宿泊割引事業など、われわれ独自の観光促進事業を、新たに展開いたしまして、閑散期に入りますので、切れ目のない観光需要を喚起してまいりたいと考えております。また本県は今年、来年と、2年連続で大河ドラマの舞台となり、また、大河ドラマゆかりの地をはじめとする歴史資源が数多くあります。また、川根本町の今回の、徳山の盆踊、あるいは静岡市有東木の盆踊が含まれる、風流踊りが、ユネスコの無形文化遺産へ登録されるなど、国内外から注目を浴びております。さらに、来年は、本県が東アジア文化都市、すなわち、日本における文化の顔になるという年でございまして、世界に向けて魅力を発信する、絶好の機会であります。今後も、これは狭く、文化を捉えるんではなくてですね、富士山も、世界の遺産になった時に、文化的景観という言葉を使われました。きれいな景色ですね、いわば、風景の画廊というような、この文化的景観。お茶、食、歴史、文化、温泉、スポーツ、お庭、花、ファッション、その他もろもろ、多彩で魅力的な本県の持つ観光資源を国内外に発信するとともに、観光需要のさらなる拡大に取り組み、本県観光産業の、コロナの中での、ウィズコロナの時代でのございますけれども、V字型回復を図っていきたいと、こういうふうに考えているところであります。はい。
(幹事社)
これのこの、予算規模的な、なんていうんでしょう、イメージみたいなものっていうのは、今の時点でお考えになってることはございますでしょうか。
(知事)
数字を言ってよろしいんですか。観光担当いらっしゃいますか。はい。予算が通ってからになるかもしれませんけど。規模感ですね。
(観光交流局長)
観光交流局の影島です。よろしくお願いいたします。
年明けから予定しております、宿泊、食をテーマとした宿泊、それから体験型アクティビティ、または、それぞれ外国人に向けた情報発信等々ございますが、これは既定の予算を活用して、実施してまいりたいというふうに考えております。現状ですと、体験型旅行商品の割引に関しましては、1700万程度。それから、海外のOTAを使った、そうですね、プロモーションをさせていただきますけども、これにつきましては、5000万程度を予定しております。よろしいでしょうか。
(幹事社)
わかりました。ありがとうございました。そうしましたら、この幹事質問についての、各社からの質問があれば、お願いいたします。
(記者)
静岡新聞と申します。裾野の保育園の関係、虐待の関係なんですが、県への、市からのですね、状況を把握した裾野市からの、県への連絡が非常に遅かったということがあるかと思うんですけれども、裾野市の今回の対応については、知事はどのようにお考えでしょうか。
(知事)
悠市長さんは、その事態を知って、すぐ動かれたという印象を持っております。ただ、裾野市の、市役所の中における情報が、すぐに市長さんの方に上がらなかったということはですね、問われるかもしれません。その点、市長さんも、また、担当者も深く反省されまして、市長さんも自らの責任を、彼なりに出されているということでですね、一旦トップに上がってから、可及的速やかにこの事件の内容をしっかり把握し、県と一体になってですね、特別指導監査に入るということになったという、私は感想を持っております。
(記者)
あともう1点だけすいません。あの先ほどの知事の発言ですと、不適切な保育ということでおっしゃってたかと思うんですけれども、保育士が3人逮捕されていて、虐待事案だということだと思うんですが、そのあたりの御認識をもう一度伺いたいんですが。
(知事)
人様のまだ1歳というですね、いたいけな子供ですから。今、つまり、ペットでもですね、大切に扱うという、そういう時代でしょう。したがって、もしそういうことが事実であるとすればですね、もう本当に残念なことであるとというふうに思っておりまして、今、その実態を明らかにしようということでありますので、事実であると誠にもって残念極まりないというふうに思っております。大丈夫ですか。じゃあ。
(記者)
テレビ静岡です。裾野の件でございます。事案の種別は違いますけれども、9月に牧之原でバス置き去りの事件がありまして、今年度に入って本県の保育施設で、2件の刑事、あちらも書類送検されましたから、2件の刑事事件が起きて、共に特別指導監査に入るという結果となりました。当該施設は共に県の定期監査の対象であると思うんですけれども、事件というのは、たまたま起きたものなのか、それとも本県の保育行政に何らかの不備欠陥があると捉えているのか、そこら辺はいかがでしょうか。
(知事)
本県全体の、この保育行政に、不備欠陥があるというふうに思いません。福岡、九州での事件を受けまして、それにのっとった形で、担当の部局の方で、それなりのこの、指導といいますか、入っていたわけですね。しかし、そこで見逃されるようなことが起こったということで、これはさすがにあの国の方でも驚かれて、特に牧之原の場合には、これもですね、あなたがおっしゃったように、書類送検されるような、実際中身であったと思います。
何しろ、チェックもしない。いくつものチェック点があるにも関わらず、それがおろそかにされていたということで、これがその、認定こども園だけのものなのか、それとも他のもなのか、われわれの方もすぐにそれに対しまして、調査に入っております。そしてそれなりの結論を得まして、と同時に、これ以降、こうした、お子様が保育園にいるのかいないのか、あるいは送迎するときに子供のチェックをどうするのかということについてですね、今はこの安全措置も含めて、きっちりとチェックするということになりまして、目下のところ、そうした体質が、静岡県に広まってるというふうに思いません。それからまた、さくら園ですか。ここはですね、内部通報によったというふうに聞いておりますが、この園の体質に問題があったからということはありますので、したがって、どの園にも同じ体質があるというふうにも、思いません。それゆえ、残念ながら2つ、静岡県に連続して、今年、起きまして、これはお子様を預かっている、ともかくわれわれとしてもですね、こういう行政を扱ってるものとして、残念に思うと同時に、もうこれ二度と起こしてはいけないということで、この事案を、実態をしっかりと究明して、二度とこういうことが起こらないようにですね、するという、そういうような態度で臨んでいるということであります。
(幹事社)
他にございますでしょうか。
(記者)
中日新聞と申します。1点だけちょっと押さえ直しのような確認で申し訳ないんですけれども、先ほど2月上旬に、県の方から状況によって強い指導という話があるんですけれども、これいわゆる具体的に改善指導に入るとかそういった解釈でいいんでしょうか。
(知事)
これはアンケートの結果によると思いますけれども、今、浦田局長の方からですね、具体的に考えてらっしゃる、今で言えるところを全部言ってください。
(福祉長寿局長)
はい、ありがとうございます。まず内容を、どういうふうな実態があるのかということをチェックするのが、まず第1というふうに考えております。そのうえで、すべきことは何があるのか、それを整理したうえで、1つの方法としては、改善勧告というのは、この牧之原も同じでございましたけれども、ああいった方法が考えられるのかなという状況でございますが、まだ、その中身をまずは把握することが先決ですので、そのうえでの対応ということになってまいります。以上です。
(知事)
関連してありますか。
(記者)
すいません中日新聞です。
先ほど関係の方50人でしたかね、聞き取りをされるということですが、どういった点に重きを置いて、どういった項目で聞いているのか。答えられる範囲でお願いします。
(福祉長寿局長))
はい。聞き取りをする相手の立場がそれぞれございます。立場というのは、つまり負っている役職ですとか、担任の、今回事件の起こった1歳児とは違うところにも一応聞くつもりでおりますので、全て同じというわけにはならないんですけれども、まずはその、いわゆる不適切な保育という実態を、目にしたことがあるのか。自分がやるやらないというのはもちろんそうだと思いますけれども、他に見たことがあるのか、聞いたことがあるのか、なおかつ、そういったものが、園の中でどういうふうに対応されていたのかなどについてですね、まずは行っておるところでございます。
(記者)
すいません、追加で、保護者へのアンケート、これはどういったことを聞いてるんでしょうか。
(福祉長寿局長)
はい。これについてはですね、自分のその、預けておる子供さん方が、何か変わったことがなかったか、気がついたことがなかったということがまず1点。
2点目としては、園および保育士さんですね、に対して、こう変わったことは、もし気がついたこと変わったことはなかったか。つまり、こちらの方で答えを限定して求めるのではなくて、ある程度広く、答えを求めるような、ある意味自由記述が多く書いていただけるような形でアンケートは進めております。
(記者)
ありがとうございます。 |