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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2018年7月11日(水)

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知事記者会見

2018年7月11日(水)


知事発表:平成30年7月豪雨災害について、駿河湾フェリー連絡会の開催
知事発表:東京2020オリンピック聖火リレー静岡県実行委員会の開催、「富士山万葉集シンポジウム」の開催、静岡県富士山世界遺産センターの来館者
知事発表:平成30年度モンゴル国への指導主事派遣、静岡県の人口動態
幹事社質問(記者質問):東京2020オリンピック聖火リレー静岡県実行委員会の開催、リニア建設南アルプストンネル工事、細野元大臣の資金提供受領
幹事社質問(記者質問):リニア建設南アルプストンネル工事、豪雨災害を踏まえた住民の避難
記者質問:国際観光の破産、静岡式35人学級
記者質問:豪雨災害を踏まえた住民の避難、行幸啓のお取りやめ
記者質問:高校の統合

知事発表:平成30年7月豪雨災害について、駿河湾フェリー連絡会の開催

(知事)

 今日の花はですね、リンドウですね。白いのがアルストロメリア、黄色これがカーネーション、それからトゲトゲ、これがエリンジューム、これがレザーファンということになります。

 今日は、発表項目が六つばかりございますけれども、その前にですね、平成30年の7月豪雨災害について申し上げます。

平成30年7月豪雨災害について

 先週、西日本を中心に、記録的な大雨となりました。その結果、河川の氾濫、大規模な浸水、土砂災害が発生いたしました。

 西日本では、多数の方がお亡くなりになるなど、大きな被害が出ております。

 お亡くなりになられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げまして、被災されていらっしゃいます皆さまに、衷心よりお見舞いを申し上げます。

 被災地支援につきましては、全国知事会の要請に基づき、広島県呉市を支援しております。7月9日に、情報収集のために、まずいわゆる先遣隊、危機管理部職員2人を広島県庁に派遣し、その情報を元に、翌10日に、市災害対策本部や避難所運営の支援要員として、県と市町の職員10人を現地に派遣いたしました。

 また、被災地の健康相談や避難所の衛生対策等のため、広島県内への保健師の派遣につきまして、厚生労働省と調整いたしまして、その結果、呉市安浦地区の避難所支援に入ることが決まりました。

 今後も、全国知事会と調整をいたしながら、適切に被災地の支援を進めてまいります。

 なお、今回の災害により、水害や土砂災害におきましては、住民の早期避難が重要であると改めて認識しております。

 本県としましては、今回の教訓を踏まえまして、今後も、気象台、市町と連携いたしまして、大雨などで災害の恐れがある場合、住民の早期避難ができるよう、的確な情報提供に万全を期していきたいと考えております。

 以下、発表項目でございます。

駿河湾フェリー連絡会の開催

 まず、駿河湾フェリー連絡会の開催についてであります。

 来年3月をもって撤退を発表なさいました駿河湾フェリーでございますけれども、各方面から、事業存続の強く熱い要望が数多く県に寄せられております。

 要望をくださった、例えば静岡県観光協会、美しい伊豆創造センター、環駿河湾観光交流活性化協議会、こうした方々とご一緒にやろうということになりまして、この交流活性化協議会は3市3町からなりますが、この関係者と県とが、フェリー事業継続に向けた機運の醸成を図るため、「駿河湾フェリー連絡会」これを7月17日火曜日に、駿河湾フェリーの船上で開催いたします。どうぞ取材に来てください。

 県からは土屋副知事が、また、県観光協会副会長であり、かつ伊豆創造センター会長でもある三島市長の豊岡さんが、また、環駿河湾観光交流活性化協議会関係市町の伊豆市長の菊地さんが参加されるほか、3市3町の皆さま、静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合の加藤理事長さん、そしてまた西伊豆地域の2市3町の観光協会の皆さまがご参加いただけるというふうに承っております。

 当日は、関係者と県とがそれぞれの立場から航路維持に向けた取り組みについて意見交換し、フェリーの需要の喚起と顧客拡大に一丸となって取り組んでいくことを確認したいと考えております。

 このフェリー航路は、かけがえのないふじのくにの宝ともいえる航路でございます。県道223号であります。ここを走るフェリー航路であります。県としましては、職員に対して公務やプライベートでの駿河湾フェリーの積極的な利用を呼びかけるなど、需要の喚起に取り組むとともに、来年4月以降の切れ目のないフェリー事業の継続に向けて、遅くとも来る9月末までには対応策を公表できるよう迅速に検討を進めてまいります。

 早速この呼びかけに応えてくれまして、7月14日はですね、土屋副知事、東部地域局、賀茂地域局、交通基盤部、文化・観光部、目下のところ、職員有志約30名で、トラベルでのフェリー乗船も予定するということでですね、こうした継続の機運醸成のために一役を買ってくれる職員が出てきていることを喜んでおります。




知事発表:東京2020オリンピック聖火リレー静岡県実行委員会の開催、「富士山万葉集シンポジウム」の開催、静岡県富士山世界遺産センターの来館者

(知事)

東京2020オリンピック聖火リレー静岡県実行委員会の開催

 さて、二つ目の発表項目でありますが、東京2020オリンピック聖火リレー静岡県実行委員会の開催についてであります。

 来週、7月18日水曜日に、第1回「東京2020オリンピック聖火リレー静岡県実行委員会」を開催いたします。

 聖火リレーの実施にあたりましては、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から各都道府県に対しまして、聖火リレー実行委員会を設置し、各県のリレールートの選定や聖火ランナーの選考、聖火リレー当日の運営など、県内聖火リレーの準備および実施に係る業務を行うことが求められました。

 そこで、本実行委員会は会長は私が務めます。また、文化の次世代への継承、スポーツ教育の重要性がございますので、教育長にもご参加いただきます。また、交通・セキュリティ・消防対策の観点から、警察本部長さんと危機管理監にも参画いただきまして、まずは、聖火リレールートの選定を行うこととしております。

 なお、このルート選定にあたりましては、外部の有識者等から広くご助言をいただき、より多くの皆さまに納得していただけるように検討してまいりたいと考えております。

 県といたしましては、県内聖火リレーの成功に向けて、関係者が一丸となって万全の準備を行うとともに、先に与えられた3日間という実施期間を最大限に活用し、より多くの市町で聖火リレーが実施されることで、来るオリンピックへの期待感の醸成、あるいは地域の魅力発信につなげてまいりたいと考えております。

 先週末、7月6日から8日にかけまして、3日間、オリンピック・パラリンピックの会場となる伊豆ベロドロームにおきまして、「寛仁親王記念ワールドグランプリ2018ジャパン・トラック・カップ」が開かれました。これは今回で5回目でございます。このたび大会の名誉総裁にご就任されました彬子女王殿下ご臨席の下で、盛大に開催されました。例年にも増し、20の国と地域から世界トップクラスのサイクリストが多く参加しまして、2020年の大会の成功に向け、明るい材料となりました。私は最終日に観戦をいたしましたが、女王殿下も関係者との夕食会にも臨まれて、午前中から午後8時半まで、われわれを励ましてくださいました。レース自体は、誠に迫力あるものでございまして、大いに感銘を受けたところでございます。

 こうした大会の開催を継続的に支援してきたところでございますけれども、いよいよオリンピック開幕まで2年となりました。今後はより一層、広く県民の皆さまにご参加いただけるようなイベントを開催したり、県内で開かれる自転車レースの観戦をご紹介したり、促したりですね、するなどしまして、さらなる機運醸成を図りたいと思っております。準備には万全を期してまいります。

「富士山万葉集シンポジウム」の開催

 次の発表項目は、「富士山万葉集シンポジウム」の開催であります。

 県では、平成23年度から富士山の普遍的な文化的価値を広く普及するために、自作の富士山の短歌を募集いたしまして、現存する最古の歌集「万葉集」にちなんで、「富士山万葉集」として7年間かけて編さんしてまいりました。

 この、富士山万葉集全二十巻が、平成29年度に完成したことを記念いたしまして、来月8月2日に静岡市葵区追手町のしずぎんホール「ユーフォニア」で「富士山万葉集シンポジウム」を開催いたします。

 内容は、この富士山万葉集の選考委員長を務めていただきました国文学者で万葉学者でいらっしゃる中西進先生による講演、講演のタイトルは、「富士山、日本人そして和歌」というものでございます。このご講演と、選考委員であり、かつ現代の日本歌壇を代表する3名の歌人、馬場あき子さん、佐佐木幸綱さん、また田中章義さんと、そして講演者の中西先生による「日本人必読!富士山を詠んだ歌」をテーマにしたパネルディスカッションをいたします。

 県による短歌集の編さん事業は、富士山が、古来、信仰の対象であるとともに、多彩な文化芸術の源泉となってきておりまして、そうした広範で文化的な営みにつらなるものだと考えております。

 このシンポジウムを通じ、編さんに当たってご尽力いただきました先生方に御礼を申し上げるとともに、県民の皆さまには、万葉の時代から現代まで、日本人の心を動かし、「芸術の源泉」となってきた世界文化遺産としての富士山の価値について再認識していただきたいと思っております。

 申し込み方法等の詳細は、配布したチラシに記載してございます。より多くの皆さまのご来場をお待ちしております。

静岡県富士山世界遺産センターの来館者

 さて、富士山がらみの件で、静岡県富士山世界遺産センターの来館者についてであります。

 すでに新聞でもテレビでも報道されておりますが、静岡県富士山世界遺産センターの来館者数が去る7月2日月曜日に30万人に達しました。多くの方々に関心を持っていただき、半年で年間目標を達成したことを、大変うれしく思っております。

 このことは、日本を代表する建築家の一人である坂茂さんによる独創的な建築の魅力をはじめ、来館される皆さまに富士山について楽しみ、また学んでいただける、富士山を「守る」「伝える」「交わる」「究める」という基本コンセプトを明確にした展示内容によるものと自負しているところであります。

 外国からの来館者もいらっしゃる中、2カ月前の5月に外国人来館者に対しまして、英語によるアンケート調査を実施いたしました。そのアンケート結果については、お手元にお配りしているとおりであります。

 アンケートでは、68人の方からご回答をいただきました。平均年齢は、37歳です。国別では中国かと思いましたらば、実際はカナダ、アメリカなど欧米の方が大半を占めまして、英語でのアンケートだったということもあるかもしれません。

 別紙1をご覧いただきますと、アンケートの問1、問2、問3からは、知人の紹介で、在来線を使って1人で来館したという外国人旅行者の姿が多くございます。

 また、問5のセンターの展示の評価につきましては、富士登山を疑似体験できるらせんスロープが5段階評価で4.55、雄大な富士山を一望できる展望ロビーと、美しい富士山を迫力ある大画面でご覧いただける映像シアターがともに4.51という高い評価を頂いております。

 別紙2の自由意見をご覧いただきますと、これも本当にびっくりしましたが、上からUSA、24歳の女性「100%」、フィリピン「good」、イギリスの方が日本語で書いてますけれども、オーストラリアの方から「Friendly staff Helpful English」とかですね、「Very nice!」とか、「I like it.」、「Very nice!」、「incredible!」、「We like it」、オランダの女性「Beautiful building ,and great view Mt.Fuji,good service」、「Original and Beautiful building」、「Beautiful museum」、「Very impressive!」、「a nice experience」、「thank you,Very beautiful!」とかですね、いろいろ書いてありまして、一様にですね、お褒めの言葉をいただいたということでございます。

 昨日、静岡県側も開山いたしまして、今年の夏も多くの外国人の皆さまが富士山を登られると思いますけれども、併せて、センターにも足をお運びいただき、展示も5カ国語、日本語、英語、中国語の簡体字と台湾、そしてハングルに対応しておるということでございまして、楽しく学びながら、構成資産を含めた世界文化遺産富士山の価値への理解を深めていただきたいと存じます。

 館長には、遠山敦子先生になっていただいておりますけれども、遠山先生も昨日お越しになりまして、大変にやりがいのある仕事だということで喜んでいただいているのをお聞きしまして、また目の当たりにしまして、大変うれしく思いました。




知事発表:平成30年度モンゴル国への指導主事派遣、静岡県の人口動態

(知事)

平成30年度モンゴル国への指導主事派遣

 次に、平成30年度モンゴル国への指導主事派遣についてであります。

 平成30年5月29日に、モンゴル国教育・文化・科学・スポーツ省のスレンチメグ教員教育研究センター長から、私、知事宛てとして、「日本国静岡県とモンゴル国教育・文化・科学省との教育・文化・科学分野での交流に関する覚書」、これを3年前に締結したのでございますけれども、この覚書に基づきまして、静岡県の教育指導者2人を受け入れて研修事業を実施し、本交流事業の拡大を願う旨の書簡が届きました。

 これに応えまして、教育委員会では、この申し出をこれまでの取り組みの成果と捉え、さらなる相互理解に向けた交流として指導主事2人を派遣いたします。派遣期間は、9月10日から8日間の予定です。

 派遣者は、教育政策課の教育主幹、鈴木孝明さん、総合教育センター高等学校支援課、教育主査の河原崎正晴さんでございます。

 これまで本県では、平成28年からモンゴル国の指導主事を毎年お一人受け入れて、総合教育センターでの研修、小・中・高・特別支援の学校への訪問など教員研修プログラムを提供して、交流を深めてまいりました。この交流事業に対しましては、モンゴル国側から高い評価をいただいております。

 今回、本県から優秀な方を派遣することができまして、この機会にさらに発展していくことを期待しています。鈴木さんと河原崎さん、いらっしゃいますか。

(鈴木主幹)

 このたび、モンゴル国へ派遣されることになりました教育政策課政策調整班の鈴木孝明です。よろしくお願いします。

 モンゴル国への派遣にあたって、その決意と抱負を、「つかむ」と「伝える」の2点で述べさせていただきたいと思います。

 まずは、「つかむ」についてですが、先ほど、知事からご説明がありましたように、モンゴル国の指導主事を過去2年間、お一人ずつ受け入れてきたという経緯がございます。ちょうどそのとき、私が研修の受け入れ先で研修をしていて、そこにモンゴルの指導主事が来てくださって、私の研修を見て勉強されていた姿を覚えています。そのときの大変熱心な姿というのが、私の今の関心の端緒になっているところで、当然いろいろモンゴルのことをインターネット等で調べることはできるんですが、現地に赴かなければ分からないと。彼らが持っている情熱の背景にあるものというのをぜひつかんでいきたいというのが1点です。

 2点目は「伝える」ということになるんですけれども、静岡県には素晴らしい人づくりの仕組みというものがございます。静岡県教員育成指標というものがございまして、教員のキャリアステージに応じて、授業力であったり、生徒指導力であったり、さらには進路指導力、それから課題遂行能力と、いろいろあるんですけれども、それを伸ばしていく指標というものがあります。生徒たちの学びに転ずれば、そこには主体的で対話的で深い学びを実現して、生徒たちが本質的に持っている資質や能力を、全ての生徒の、児童生徒の資質・能力を引き出し、高めるというところのメソッドもあります。

 そういった静岡の人づくりの良さというところを伝えていきたいというふうに思っています。この派遣がですね、両国の交流をですね、さらに高めていくものになるようにということで、尽力していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

静岡県の人口動態

(知事)

 こういう人ですから、十分自信を持って送り出せるということでございます。それからもう一つありまして、実はですね、毎年この時期に、全国的な人口動態の現状データが国から公表されることになっておりますね。

 この人口データ、静岡県が北海道に次いで、人口流出が多いとかですね、いうことが話題になりがちで、人口の県外への転出超過が懸念されておりますが、お気付きですか、日本人だけ見てるんですよ。ところが私ども富士山が世界文化遺産になりましてから、静岡県下で目にする外国人の方が多くなっているのにお気付きですか。そしてこの数年間ですね、外国人の方の居住が増えてるのもお気付きになっているでしょうか。私、その数字に非常に注目しておりまして、それが言ってみれば、かなりのテンポで増えていると。要するに働きやすいとか、住みやすいとか、勉強しやすいとかという、そうした静岡県の持っている風土というのが急速に海外の方々に感じられているのではないかと思っております。従って今回、この人口動態のデータの中で外国人の方も含めた形での静岡県の人口動態がどうなっているかということにですね、大変注目をしておりまして、早く見たいなと思っているところであります。

 この件について、まだ数字が出されていませんので、ただこれまでの傾向から見るとですね、バイ リープス アンド バウンズ(by leaps and bounds)」という言葉が英語でありますけれども、ポンポンポンと伸びてる感じがいたしました。楽しみにしてるということを皆さま方に申し上げたく存じます。

 私の方からの発表項目は以上であります。




幹事社質問(記者質問):東京2020オリンピック聖火リレー静岡県実行委員会の開催、リニア建設南アルプストンネル工事、細野元大臣の資金提供受領

東京2020オリンピック聖火リレー静岡県実行委員会の開催

(幹事社)

 ありがとうございました。発表項目についてお伺いします。オリンピック聖火リレーの実行委員会が開かれるということなんですけれども、県内のルート選定を始めるということなんですけれども、現時点でどんなところを走らせたいとか、知事のご希望とかお考えがありましたらお聞かせください。

(知事)

 これは県の英知を結集してというふうに思っておりますけれども、基本的な考え方として、安全で確実にリレーができるということが大切ですね。それから、できる限り多くの方々にご覧いただけるということも大切ですね。ですからそうした観点、それから同時に本県の魅力を内外に発信できると、国際的にも発信できるというようなことが、大まかな指針としてございますけれども、そうですね、歴史、文化、観光、スポーツ、公共政策、景観等々、それぞれの専門の方たちが県下にはいらっしゃいますので、そういう方たちのご意見を賜ってですね、決めてまいりたいというふうに思っております。

(幹事社)

 ありがとうございます。発表項目について、他に質問があればお願いします。

(記者)

 今の同じ件なんですけれども、今のお考えだと多くの方に参加ということなので、競技が行われる市町にこだわらずルートは選定されるという。

(知事)

 多くの方々にご覧いただけるということですね。どういう方々に走っていただくかということについても、また組織委員会の方からですね、基準とか示されるというふうに思います。そしてまたIOCのご許可も頂かなくちゃいけないということで、目下のところはですね、実行委員会を設置するということと、大まかな基準がございますので、それに関連して有識者の方々のご意見をできるだけ広く承るというための設置される委員会だということであります。

(記者)

 ありがとうございます。

(幹事社)

 他はいかがでしょうか。幹事社質問に移らせていただきます。

 2点伺います。1点目、JR東海が中央新幹線南アルプストンネル建設工事に伴う大井川の流量減少対策に関し、7月4日に島田市内で利水団体への説明会を開きました。知事の評価、県としての今後の対応をお聞かせください。

 もう1点は、細野豪志元環境大臣が昨年10月の衆院選期間に、証券会社から5千万円の資金提供を受けていたことが明らかになりました。この件に関して、知事の受け止めを教えてください。以上です。

リニア建設南アルプストンネル工事

(知事)

 はい、最初のJR東海が7月4日に島田市内で利水団体への説明会を開かれたということですが、報告を受けておりますけれども、基本的に平行線をたどったと、納得できるご説明がなかったということで、話は進展しなかったというふうに受け止めております。

細野元大臣の資金提供受領

 もう一つの細野さんが5千万円の資金提供を受けられたとことが報じられまして、びっくりしましたよ。法的に問題がないというようなことなのでありますが、ともかく世間がびっくりするようなことだったのでですね、ここは細野さんとしましても、今政治とお金の問題が大変厳しく問われているところでありますから、ぜひ襟を正していただきたいと。今後はですね、こうした収支報告などにつきましても、疑惑を招くようなことをされるということのないようにぜひお願いしたいと思っております。以上です。

(幹事社)

 ありがとうございます。島田市内の説明会なんですけれども、納得できる説明はなかったっていうの、それは知事の受け止めということで、そういう報告があったということでいいですか。

(知事)

 多くの方がですね、これまで通りで何ら具体的なものはなかったと。例えば、必要に応じてとか、協議の上でとかといったような限定付きでですね、水を戻すということで。全量を、トンネルの工事に伴う全量を戻すとかですね、そういう約束をするというようなことはなかったというふうに受け止めておりまして、従来の主張を繰り返されたものというふうに受け止め、かつ利水者の方は懸念が継続しているということであります。

(幹事社)

 ありがとうございます。幹事社質問について他にありましたらお願いします。




幹事社質問(記者質問):リニア建設南アルプストンネル工事、豪雨災害を踏まえた住民の避難

リニア建設南アルプストンネル工事

(記者)

 今のに関連しましてですね、その日会議、説明会の席上ではないんですけれども、終わった後でJR側は「協定を結ばないと工事ができないというルールはない」と、それから「工事用道路や作業員の宿舎建設などは、できることは進めていく」というコメントをされていますけれども、それについていかが受け止めますか。

(知事)

 そうですね、工事用の道路であるとか宿舎の建設というのは差し当たって水の問題と関係ありませんからね。水の問題については、トンネル工事をするというようなことになったらですね、それはまた別の話でありますが、そういう工事用の道路とか宿泊施設ですか、そうしたことについては特段私自身は問題視はしておりません。

(記者)

 切り離して考えていく。

(知事)

 そうですね、切り離して考えております。

(記者)

 ありがとうございました。

(幹事社)

 他にはありますか。ないようでしたらその他の項目で質問事項があればお願いします。

豪雨災害を踏まえた住民の避難

(記者)

 西日本の豪雨についてお伺いしますが、先ほど知事からも静岡県においても住民の早期避難が重要というお話でしたけれども。今回、避難のタイミングであったり伝え方、このあたりの難しさ、現場ではあったのかなと思うんですが、どういう伝え方が県民にも必要になってくるとお考えでしょうか。

(知事)

 そうですね、危機意識を恐らく今回共有されたんじゃないかと思います。今回、集中豪雨がちょっとずれればですね、それほど違った地形でもない静岡県で似たような被害が起こり得ると、起こり得たということは多くの県民の皆さま方、毎日のように報道されていますから持たれたと思います。われわれの方も、この集中豪雨についての情報、それからまた避難に関わる警報とか注意喚起とかというのは、その都度しております。

 皆さんここでお住まいになっていると、大きなマイクでですね、放送が流れますでしょう。そうしたことも一つありますけれども、その中で避難勧告のときには即、大事なものだけ持ってしかるべきところに避難するというような、まだ大丈夫だというふうなですね安心感があると今回のような悲劇につながりかねないというふうに思っておりますので、やはり自助、共助、公助ということで、自助というものを徹底して今訓練ごとに、一番これが被害を少なくする根本だということを申し上げておりますので、できる限りですね、今回の災害を教訓として天気予報であるとか、あるいは県、市、町が出すですね、避難に関わる情報については、それを守っていただいて、速やかに行動するということが悲劇を生まない唯一の方法だというふうに思っております。

(記者)

 となると、県としても伝え方、温度感をどのくらい持っていくかというのが、今後変えていくような部分があるのか、これまで通りなのかどうなんでしょうか。

(知事)

 目下のところは従来通りでございますけれども、地盤の緩いところとかですね、土砂崩れが起こりやすいところだとか、そうしたところは今回チェックしております。今回の7月豪雨とは別に、その前に大阪での、ブロック塀で亡くなられた方がいました。即、われわれブロック塀といいますか、目視ではありますが八百数十カ所チェックいたしまして、問題のところ四十数カ所を発見いたしまして、そこを直していくというようにしているようにですね、それぞれの災害に応じて今できることをすぐするということをやっております。今回の件につきましては、やはり天気予報と、それから気象庁の発表と、それから県、市、町のそれぞれの関係団体のさまざまな注意喚起ですね、こうしたものには、天候が悪くなったときにはぜひ注意をしていただきたいというふうに思っております。それからまた、要配慮者という方がいらっしゃいます。そういう方々は自分たちで避難できませんからね、その件につきましては、より迅速に避難できるようにするということも併せてですね、それぞれ担当されている方に注意を喚起したいと思っております。

(記者)

 ありがとうございます。




記者質問:国際観光の破産、静岡式35人学級

国際観光の破産

(記者)

 今月の初めにですね、国際観光という教育機関、修学旅行等を請け負ってきたところが破産手続きに入るということで事業を停止しました。この件についてちょっと知事にお伺いしたいのですが、私どもが登記簿とって調べたところですね、国際観光の役員の10人中8人が退職校長あるいは教員であると。彼らがやっているホームステイ事業なんかも校長会、県教育委員会が後援として入っていると。半ば公的団体と親御さんから見なされていて、そこの事業がいきなり中止になったということは、県の教育行政の信頼を大きく損なうものだと私は思ったんですけれども、知事としては文科省の天下りとかに厳しい目を持って見ていらっしゃったので、このような教育事業団体連絡会とか、役割を終えたとも言っている県議もいらっしゃいますが、知事としてはどういうふうにお考えになっていらっしゃいますでしょうか。

(知事)

 あなたと同じ考えですよ。こういう天下り先でですね、大した仕事もしないで結果的に多くの人に迷惑を掛けるというような慣行はですね、教育界にありますね。静岡県でも給食会もそうでしょう。それからいわゆる補助教材を作っている団体がありますね。またその補助教材を作らせている組織がありますね。補助教材を作らせることに対しまして、ノーと言えないようなそういう環境がありますね。さらにまた、それを販売する団体がありますね。その販売する団体に対して、その補助教材を買わされている学校がありますね。そのお金は要するに保護者から、というか徴収しているわけですね。そしたら立派な建物がそこに建っていますね。ですから、ああしたものをゼロから見直さなくてはいけないのではないかというふうに思っております。私はこれは氷山の一角ではないかと、今のこの修学旅行に関わるですね、組織もそうですけれども、文科省は存在意義がないとすら思っております。

 つまり子どもの教育をですね、もし、われわれ税金納めておりますので、その税金によってさまざまな教育行政を行っているわけですが、もし納めなければですね、われわれだけで370万の静岡県だけで教育行政できますよ。素晴らしい先生の資格を持っているような方、先生になられる方がいます。ニュージーランドぐらいのレベルのある経済力と、ニュージーランドよりも若干人口は少ないですけれども、それなりの国力というか力がある県ですのでね、私は天下り、それから不正の、吏道というものが地に落ちたかと。学力テストにおける不要なですね、悉皆テスト、そうしたものを民間のいわゆる教育産業を牛耳っている方たちにやらせるとかですね、今の日本の教育は明治時代に洋学を導入することから始まった高い志というものがなくなっていると思っております。そうしたものが、実は静岡県にも、校長先生、立派な先生が多いんですけれども、慣行をなかなか破れないところがありますので、われわれが今社会総がかり地域ぐるみでですね、教育をもう1回見直そうというふうにやっておりますけれども、校長先生は立派な先生もいらっしゃいますけれども、教えてないですからね。高校の教育の校長先生、大半が。教育委員会のトップになっていらした校長先生といいますかそういう方たちは、30年近くですね、主事とかに何とかに引っ張り出されて教育現場から離れていますよ。そういう実態もありますので、今回の氷山の一角と見なして、教育界の方々に襟を正していただきながらですね、県民の子どもたちの教育は自分たちで責任を持つぐらいのそういうきっかけになればいいなとすら思っております。

 個別の問題については、ちょっと具体的にですね、今破産したところですね、についてはよく知らないので申し上げられませんけれども、今のあなたの説明に関しましては、コメントも感想も一緒です。

静岡式35人学級

(記者)

 教育についてなんですけれども、市長会の方で35人学級静岡方式をとると校舎の新築、改築のときにですね、市町の負担が大きくなると。国の基準の40人学級で国は算定するので、その分の補助金が出ないので、その差額が市町の負担になって、それが非常に負担であると。県の方に残りの部分を補填していただくか、県に文科省の方にその分、35人学級で補助金を出すようにということを申し入れてもらうか。何か方策をとってほしいというのが市長会から上がっていますが、この件について県はどのようなお考えでしょうか。

(知事)

 差し当たってですね、そういう見解が出るのは当然だと思います。われわれは35人学級以下にするということで、全国に先駆けてやったわけですね。今、小学1年から中学3年生まで。ただ、下限の25人というのを設けていました。そのことが結果的にですね、40人と十数名とかですね、つまり25人以下にはできないということだったわけですから、これを取っ払いました。ですから、市町も県も一体になって、なるべく先生方が子どもたちに直接接せられるようにということで進めてきたわけであります。それをですね、国はといいますか文科省はですね、40人を基準にしてしか補助を出さないなどと言っていること自体おかしいでしょう。今、なるべく先生が忙しくなっているのでそれを軽減するために、学級の数を少なくしているわけですね。ですから今の市町から上がってこられる、上げてこられた要望はもっともだと思います、われわれの方としましてもすぐに小学校、中学校が市町担当ですからね、すぐにはというふうにはいきませんけれども、その要望はもっともだと思っております。ですから文科省の方に掛け合うというようなことをしなくてはならないと思っております。

(記者)

 ありがとうございます。




記者質問:豪雨災害を踏まえた住民の避難、行幸啓のお取りやめ

豪雨災害を踏まえた住民の避難

(記者)

 先ほどのですね、大雨のときの情報伝達の方法についてお聞きしたいんですけれども、知事は先ほど大きなマイクでという、同報無線のことをおっしゃったと思うんですけれども、あれですと大きな雨が降っているときはなかなか住民に届かないということがありますよね。

 それで今、多くの自治体ではエリアメールを使って直接携帯に避難勧告、避難指示が出てますというようなことはしているところもあるようなんですけれども、しているところとしていないところの差がありまして、浜松なんかは全部、一から十までメール出していると。ところが沼津なんかはやってないようなんですね。そのへんを県の方で指導なさっていくようなお考えありますでしょうか。

(知事)

 もちろんありますよ。今、どの程度そういうでこぼこがあるのかですね、危機管理部の方どなたかいますか。

(危機政策課長)

 各市町ごとのですね、詳細のどういう方法で使っているかというのはちょっと今手元に資料がございませんけれども、住民に対して直接避難の伝達をする手段であるというのは間違いありませんので、それが的確な方法になるようにですね、今後しっかりと把握して、その活用については検討を引き続きしていかなければならないというふうには思っております。

(知事)

 ありがとうございました。

行幸啓のお取りやめ

(記者)

 西日本豪雨に関連して天皇皇后両陛下が行幸啓をお取りやめになりまして、それはそれで仕方のないと思うんですけど、本県に来るのを楽しみにしていた関係者や県民の方々も多くいらっしゃると思いますし、今上天皇が静岡に来る最後の機会だったと思いますが、知事のお考えはどうでしょうか。

(知事)

 土曜日のお昼過ぎだったと思いますが、私の携帯に電話が入りまして宮内庁の侍従長の河相さんからでした。それによると、今回の西日本豪雨に照らして陛下はいろいろお考えになった上でお取りやめになさったということだったんですけども。私はご高齢ですので陛下、皇后陛下とも、陛下、皇后陛下の安全が第一に存じますので分かりましたと言いましたら、そうではありませんと、言下に河相侍従長が言われまして、多くの方が犠牲になられていると、そして多くの方々が救援に行ってらっしゃるわけですね。警官もそうですね、いろんな人が行っていると。そうすると陛下、皇后陛下がお越しになられると通常よりも少ない方で警護などの仕事をしなくてはいけないと、そのご負担を考えられてですね。つまり両方のご自身のことではなくて、被災地と警護に係る方々のご負担を考えてお取りやめになるというご説明でした。私は大変感じ入りましてですね、恐れ入りましたと御心とはすごいものだなと思ったものでありますが、今あなたがおっしゃったように準備された方もいらっしゃいますし、ご高齢の方もいらっしゃいましたのでその方々にとっては非常に残念だと思いますけれども、もともと今回は私的な形での行幸啓ということでございましたので、またですね大変お気持ちのお優しいお二人でございますから何らかの形で心にかけてらっしゃることは間違いありませんので、訪れる機会があるというふうに私は思っております。




記者質問:高校の統合

(記者)

 先日、知事が池新田高校と横須賀高校の現地を見て、そのときの取材に対して、統合はまだ決まっていないという発言があったと思うんですけど、計画に基づいた統合自体は決定していると思っているのですけど、その辺についてもう少し説明いただけますか。

(知事)

 これ最終的には平成38年でしたか、今平成30年ですから8年先です。遠い先だと思います。記者さんはこちらに来られてどのくらいですか。(4年です)4年でしょ、その倍です。この間の中で最終的にどうするか決めるということでございまして、行かれたら分かりますけど横須賀高校から池新田まで車で移動したんですけども30分ですよ、それぐらいの距離です。横須賀高校は今年70周年、池新田高校は来年100周年です。それぞれに実に立派な校風と伝統と先生方と教育をされてるわけですね。大きなことは地域に密着している度合いが極めて強いということです。池新田は池新田の辺り、横須賀は横須賀の辺りとですねきわめて地域密着性が強いというわけですから、しゃくし定規にこうしなくてはいけないということに対してですね、抵抗があるのは当然だと思っています。そういうところは教育長先生もよくご存知のようで、かつ、また教育委員会のご決定に対しましては、人づくり・学校づくり実践委員会がございます。そこの矢野委員長も二つの学校の一つを訪問されているのですね。校長先生ともお話されたと聞いております。もう一方も間もなく行かれるでしょう。私は実践委員会に必ず出席して話を聞くということをしておりますので、今回ともかく現場に行かなくてはいけないと思って行った次第であります。その中で論点の一つはやはり人数がだんだん少なくなってくるということですけども、しかし小学校、中学校は25人以下でもできるんですね、クラス。どうして高校はできないんですか。そうすると8クラスなくてはならないとなれば人数少なくすればできるでしょ。1クラスの人数を少なくすれば、8クラスというのが絶対なのか分かりませんけど。当然そうしたことは議論の対象になるだろうと、小学校、中学校までは35人以下しかも下限は設けないということで今1、2年で小学校1年から中学校3年まで全部それで通じます。高校に行った途端にですね、一定の人数が必要だということにはならないんではないかと申し上げました。今申し上げました地域性と距離とそれぞれの校風ということでですねちょっと違うなと。

 例えば二俣高校というのがありました、天竜というか浜松ですね、その近くに天竜林業高等学校というのがありまして、それは目と鼻の先です。私も走ればですね5分ぐらいで行けるところですよ。そういうところと全然違いますね、車で30分ですから。天竜林業高等学校と二俣高校は林業高校の方に統合される形になりましたけれども、それは同じ地域の中に二つ併在していたというのと今回違いますので、この事はすぐに問題になると思いました。スクールバスといったってですねスクールバスを飛ばすんですかというふうに市長さんがおっしゃっていました。御前崎の柳澤市長さんも視察の後お話する機会があったんですけれども、高校生ですからねクラブ活動も盛んですよ。ちょうど期末試験が終わった後だったんですけども、野球だのバスケットだのさまざまなクラブ活動してまして、帰りもばらばらじゃないですか。スクールバスも小学校、中学校、幼稚園じゃありませんのでできやせんだろうと、自転車じゃ遠すぎるだろうと、そうしたことも含めますと今回はですね従来通りの方針で、人数が少なくなってくるから一つにまとめますといってまとまるような筋のものではないので、平成38年までにいろいろ考えるということではないかと思います。一応統合と、従来の方針の原則にのっとれば統合ということでしょうけども議論の余地はあると、教育長先生もそのことをお考えのようだということからああいう発言をしました。

 私は容喙(ようかい)するつもりはありません。現場を知るということで行った次第です。

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