令和3年度以前知事記者会見

2024年12月3日(火)


知事発表項目(旧優生保護法下の優生手術を巡る補償法への件の対応)、幹事社質問(未来を拓く積極的なチャレンジの提案状況、ライドシェアの検討状況)
幹事社質問(インド訪問関連)
一般質問(企業団体献金に対する所感、「103万円の壁」引き上げに対する所感、特別職給与引き上げに対する所感)
一般質問(県庁組織改正に対する考え、静岡大学と浜松医科大学の統合再編に対する所感)

知事発表項目(旧優生保護法下の優生手術を巡る補償法への件の対応)、幹事社質問(未来を拓く積極的なチャレンジの提案状況、ライドシェアの検討状況)

(知事)

それではよろしくお願い申し上げます。

私からは、本日、発表事項は1件でございます。発表事項は、旧優生保護法下の優生手術を巡る補償法への県の対応についてでございます。

旧優生保護法を違憲とし、国に賠償を命じた、今年7月の最高裁判決をうけまして、国の責任を認めるとともに、手術を受けた本人等に、補償金等を支給する法律が、10月8日に成立をいたしました。

旧優生保護法によって、本人の同意なく優生手術が行われたことにつきまして、人権上、非常に問題があったと認識をしております。御自身の意思に反して、手術を受けさせられた方々が、本当に辛い思いをされてきたと思うと、本県は法に基づき、事務を進める立場で、それに関与してきたということは大変遺憾であり、申し訳なく思っております。

昨日、こども家庭庁より、旧優生保護法補償金等支給法に関する1回目の合同説明会が開催をされました。来年1月17日に法律が施行されるので、制度の周知とともに、相談や申請において、被害にあわれた方のお気持ちに寄り添った対応が取れるように、関係団体の皆さんと連携して、体制を作ってまいります。この都道府県が担う業務など、詳細につきましては、後ほど担当課から説明をさせていただきます。

私からは以上でございます。

 

(幹事社)

幹事社の朝日新聞と申します。ただいまの知事の発表について、質問のある社はお願いいたします。

特によろしいでしょうか。

それでは幹事社質問の方に移らせていただきます。私からは、簡単に3点ほど伺わせていただければと思っております。まず1つがですね、あの、現在あの、次期総合計画、あと予算編成に向けて作業を進められているかと思いますが、夏に、先駆的な新事業の提案ということで各部局に求めていた、ボトムアップで進める未来を拓く積極的なチャレンジの提案状況について、伺えればと思います。

 

(知事)

まず1点目、それでよろしいですか。

 

(幹事社)

はい。

 

(知事)

はい、未来を拓く積極的なチャレンジにつきましてはですね、各部局より、様々な提案がございまして、今、現在ですね、合計12件の提案がございました。これからしっかりとですね、協議をしてまいりまして、最終的には2月の議会前に予定しております、当初予算案の発表においてですね、具体的な取り組み内容等をですね、お示しをしてまいりたいというふうに考えております。

 

(幹事社)

ありがとうございます。ちなみに、12件あったということなんですが、採用はまだ、今、検討中という。何件くらい採用するか検討中。

 

(知事)

はい、これから。また決まりましたら、予算と合わせて、発表してまいりたいと思います。

 

(幹事社)

わかりました。ありがとうございます。

今の質問で、どなたかありますでしょうか。

それでは次の質問に移らせていただきます。これもちょっと、次期総合計画に関係するかもしれませんが、国でもライドシェア推進の動きが、最近出ていますが、県では現時点では具体的にどのような取組を検討しているのか、伺えればと思います。

 

(知事)

はい。あの、実はこのライドシェアにつきましては、私、あの市長時代から積極的に関わってきたというかですね、この共助型交通の必要性についてはずっと訴えて、浜松市でもですね、この取組を進めてまいりまして、実はその仲間の首長とともにですね、国に働きかけをずっと行ってきてですね、今、国の方でこのライドシェアという形で、大きく方向性が転換をされてですね、規制緩和の動きが始まりました。そういう意味でもですね、静岡県としてはですね、やっぱり、率先して、先進的に取り組んでいきたいという、私の思いもございますので、9月にですね、これはやっぱり市町の、市町の皆さんにですね、しっかり理解をしていただいて具体的な取組に携わっていただかなければいけませんので、そうした市町とですね、交通事業者等でですね、構成されたライドシェアの専門部会というのをですね、設置をいたしまして、今そちらの方で、理解の促進でありますとか、支援についてとかですね、いろんな協議をしているところでございます。直近では12月の20日にですね、国土交通省や先進自治体からですね、講師をお招きをしてですね、講演会を開催をして、取組を加速をしてまいりたいというふうに思っております。いずれにしましても、これ私の肝いりの事業の1つでもありますので、静岡県が先進県としてですね、積極的に取組を進めてまいりたいと思っております。

 

(幹事社)

ありがとうございます。あの、実際にあの、実施するのは各市町だと思うんですけれども、県としては、どんな役割が。いまおっしゃったような、なんていうんですかね、部会ですとか。

 

(知事)

周知を進めるとかですね。

 

(幹事社)

周知をすすめる。

 

(知事)

やっぱりあの、アドバイザーの派遣でありますとか、これはやっぱりいろんな、いわゆる利用者とですね、事業者を結びつけるアプリでありますとか、必要な、いろんなシステムもございますので、そういうものの導入促進に向けた取組でありますとか、県としてはですね、事業が円滑に進むようにですね、市町に寄り添ったですね、支援をしていきたいと考えております。




幹事社質問(インド訪問関連)

(幹事社)

ありがとうございます。今の質問で、関連する質問等は、はい。それでは3点目に移らせていただきます。

12月に、インドのグジャラート州訪問される御予定だと思いますけれども、同行される社さんは御存知かもしれませんが、主な訪問先でしたり、あと面会予定の要人ですとか、あと目的、ねらいなどをお伺えればと思います。あとあの、今回、知事就任以来初の海外訪問に向けての意気込みなど伺わせていただければと思っております。

 

(知事)

今回はもう、まずはグジャラート州のですね、州政府と、行政府どうしのですね、しっかりとした関係構築をはかるというのがですね、主たる目的になりますので、まずはやっぱり州の首相とですね、面会をする調整をしているところでございます。またあの、外国人材とかスタートアップでのですね連携の可能性のある現地の大学への訪問等もですね、調整をしてるところでございます。

また、今回、経済界を含めてですね、関係者が多数参加をする予定となっておりますので、現地関係者とのですね、ネットワークの構築、こうしたこともですね、しっかりとやっていきたいというふうに思っております。

インドは、非常に、日本にとっても大事な国でございますし、これから大きなですね、成長発展が見込めるし、人材の供給という点でもですね、有望な国でありますので、県としてもですね、特にあのグジャラート州というのは、今のモディ首相の出身地でございますし、インド中でも今一番ですね発展をしている州でございますので、しっかりこことの関係構築をしてですね、お互いにWinWinとなるようなですね、県にとってもメリットのある関係構築をはかってまいりたいというふうに思っております。

 

(幹事社)

ありがとうございます。ただ今の質問で関連する質問がある方は。

 

(記者)

中日新聞と申します。今回のグジャラート訪問で、得たい成果というのはどういったものでしょうか。

 

(知事)

まずはやっぱりあの、冒頭申しましたように、グジャラート州とのですね、関係構築、これをしっかり行うということでございますので、多分野に渡ります包括連携のですね、協定の締結に向けた、今、準備を進めておりますので、それを実現をしていくということが主な目的となります。

 

(記者)

包括連携となると、かなり大きな枠だと思うんですけれども、特にどういった面で、なんていうんでしょう、重要視して、協定を結んでいきたいかっていうのはありますでしょうか。

 

(知事)

やっぱり、特にあの、経済とか教育とかですね、人材供給、そうした面と、あの観光でありますとか、文化でありますとか、そうした分野においてですね、グジャラートとのですね関係構築をはかっていきたいというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございます。県の、団長として知事は行かれるんでしたっけ。

 

(知事)

はい、そうですね。

 

(記者)

団長としては、どういうふうな訪問にしたいかというところありましたらお願いします。

 

(知事)

先ほど申しましたように、グジャラート州はインドの中でも今、非常に発展をしている重要な地域でございますので、しっかり州のですね、首相をはじめ、関係者との良好な関係構築を目指してまいりたいと考えております。

 

(記者)

鈴木知事自身は、インド行くのは初めてですか。

 

(知事)

私は今回で3回目でございます。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)

NHKです。よろしくお願いします。今の関連でなんですけれども、グジャラート特に、モディ首相の出身地で、国内でも発展しているというお話ありましたけれども、静岡県から見た魅力という部分で、もう少し、知事として見てらっしゃるとこ教えてもらえますでしょうか。

 

(知事)

あの、御存知のようにグジャラートにはですね、スズキさんがですね、主力工場、最新のですね、主力工場を展開をされておりますし、今後、インドの拠点となると思いますし、そうした関連も含めてですね、県内企業が数多く進出をしておりますので、そうした面でもですね、この企業進出の支援でありますとか、グジャラート州とのですね、経済関係の構築でありますとか、これは県にとっても大きなメリットになりますので、それをしっかりと進めてまいりたいというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございます。あとあの、グジャラート大学で、そのスタートアップ支援を進める施設を訪問されると思うんですけれども、スタートアップ支援とか育成って言うのは、知事のかねてからの肝いりの事業だと思うんですけれども、ここへ訪問する意義ですとか、また、知事としてどこに注目をしたいか教えてください。

 

(知事)

あの、インドはあの実はテック系のベンチャー企業とかですね、非常にスタートアップが今、急成長している国でもございますし、御存知のように、IT人材がですね、非常に豊富であると。アメリカのIT産業をけん引しているのも、インドの人材であるというのもよく言われることでありますけれども、そうしたあの人材を静岡県にですね、来てもらうような、そうした取組でありますとか、有力なスタートアップの発掘でありますとか、様々ですね、県のこれからの発展に寄与するですね、そうしたシーズを探していきたいというふうに思っております。

 

(記者)

ありがとうございます。もう一点が、その高度人材の確保っていう狙いもあると思うんですけれども、逆にグジャラート側に、静岡の魅力といいますか、トップセールス的なところではこう、どういうところを発信したいというふうにお考えでしょうか。

 

(知事)

まずあの、そうしたインドの高度人材がですね、活躍をできるようなですね、しっかりと産業基盤があるということ。それから、非常に生活のしやすい、また、あの多文化共生も進めておりますので、家族帯同で来られる方多いと思いますけれども、そうしたご家族も含めてですね、生活の支援もしっかりしてまいりますので、安心してこられる県であるということなどもですね、アピールをしていきたいと思います。

 

(記者)

ありがとうございました。

 

(記者)

すみません。すみません。今後あの、インドの後の話なんですけれども、どのような地域外交を展開したいかというところで、川勝平太前知事と目指す方向というか、川勝さんは割と文化を大事にされて、中国とか韓国に結構興味があったのかな、という印象なんですけれども、それの違いというところと、近く訪れたい国とか地域があれば教えて下さい。

 

(知事)

特にここ、ということはございませんけれども、私も、県では地域外交と表現してますが、私も市長時代は自治体外交ということで重要視してきた分野でもございます。もちろん、これまでの県の歩んできたことは尊重しながらですね、例えば川勝さんが非常に重視していた文化でありますとか、そうしたものの交流は継続するとともにですね、私の得意とする経済交流とかですね、そうした分野においてですね、新たな道を拓いていきたいというふうに思っております。




一般質問(企業団体献金に対する所感、「103万円の壁」引き上げに対する所感、特別職給与引き上げに対する所感)

(幹事社)

それでは、その他の質問がある社は挙手をお願いします。

 

(記者)

静岡朝日テレビです。企業団体献金についてお尋ねしたいんですけれども、臨時国会で代表質問が始まりました。焦点となっている政治改革では、企業団体献金を巡って自民党と野党の主張に隔たりがある状況です。企業団体献金に対する知事の御所見をお聞かせください。

 

(知事)

はい。企業団体献金につきましてはですね、私は原則禁止した方が良いのではないかなというふうに思っております。できれば、個人献金をもっと増やせるようにですね、環境整備も含めて、個人献金の方にシフトをしていくべきと思いますし、まあいろいろやっぱり問題のある企業団体献金は基本的には、廃止すべきではないかなというふうには思っております。

 

(記者)

あと、103万円の壁の引き上げについてもお伺いしたいです。知事はこれまでに、地方財政への配慮を繰り返し述べられています。与党内には地方への配慮として住民税の基礎控除は据え置く案も一案として浮上してますが、これについてどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。

 

(知事)

はい。あの、基本的にはいろんなあの、手当の仕方があると思いますので、ここで具体的にこれということは申し上げません。これ、国の取組でございますので。ただ、やっぱり地方財政に影響が出ないように、前回も申しあげましたけれども、しっかりと真水でですね、補填がされるようにですね、制度設計はしていただきたいというのが私どもの思いでございます。

 

(記者)

確認なんですけれども、知事は地方の税収が減るという懸念さえ取り除かれれば、県民の手取りを増やすことにもなる103万円の壁の引き上げには賛成というようなお考えでしょうか。

 

(知事)

はい。そのこと自体は、私はですね、良いことだと思いますが、ただあの、県及び自治体の財政も大変ですけれども、実は国の財政も非常に私はですね、懸念をしているところでございますので、しっかりあの財源をこれからどうするかということも含めてですね、長期的に、将来世代に対して大きな負担にならないように、そこもしっかり政治家の皆さんには、将来のことを踏まえて考えていただきたいなというふうに思います。

 

(記者)

静岡第一テレビと申します。よろしくお願いします。少し前に開催された内容ではあるんですけども、現在、県議会でも審議されております特別職の給与の引上げについて、御質問させていただきたいです。今回引上げが決まればですね、知事の退職金が全国で1位になるということで、でまあ色々報道もされております。改めて今回この引上げについての理由だったりとか、あとこのタイミングでの引上げで県民の理解が得られるのかというところ、あと、最後、念のための確認なんですけれども、退職金は任期が終わったときに受け取るつもりでいらっしゃるのかどうかっていうまず3点お伺いします。

 

(知事)

そこだけが強調されているようですけれども、特別職の給与につきましては、私どもが決めたいうことではなくて、人事、人勧というですね、人事委員会の勧告(正しくは、「人事委員会勧告を参考にした静岡県特別職報酬等審議会の審議結果」)に基づいて、答申、受けたものでございますので、これからまた色んなことを踏まえてですね、検討していくものになります。これあの議会の議員の先生方含めて、全ての特別職に当てはまっていくものでございますので、そういう御理解でいただきたいというふうに思います。最後の質問につきましては、ここでお答えは控えさせていただきたいと思います。

 

(記者)

ありがとうございます。すみません、あのそうした中、審議会の中ではですね、いわゆるこの給与と退職金に関してアンバランスだというお話もありました。今後ちなみに見直していく御予定があるとかそういったところについては。

 

(知事)

ですからこれから、他の自治体の状況を含めてですね、しっかり検討していきたいと思います。

 

(記者)

ありがとうございます。では最後になります。昨日の議会でですかね、来年度当初予算に関しまして、財源不足が620億、さらに広がっていくのではというふうに見込まれていることを示された上でですね、知事はあるゆる手段をつくしていくというお話もされていきました。そうした中、しつこくなってしまうんですけど、この退職金についてですね、いわゆるこう自らこう身を切っていくような今後、

 

(知事)

それも含めて検討して参りたいと思います。

 

(記者)

はい。わかりました。ありがとうございます。




一般質問(県庁組織改正に対する考え、静岡大学と浜松医科大学の統合再編に対する所感)

(記者)

その他、質問ある社は。

 

(記者)

中日新聞です。昨日あの自民党の会派からですね組織改正の提言を受けました。で、半年間県政運営をされてきてですね、県庁の組織のあり方について、どのような課題認識をお持ちでしょうか。教えてください。

 

(知事)

はい。あの特にここというよりもですね、やはり組織というのは常に時代の潮流に合わせて、柔軟にスピード感を持って対応できていく、そういう組織であるべきだというのは私の思いでございますし、それはLGX宣言でも明記しておりますので、そうした組織になるようにしっかり庁内で検討していきたいと思います。

 

(記者)

そうすると来年度に向けて組織改正することを前提に、今後庁内で検討していくということになるんでしょうか。

 

(知事)

あの、そこは今検討中でございますので、前提等は差し控えたいと思いますが、組織については常に考えているところでございます。

 

(記者)

わかりました。ありがとうございます。

 

(記者)

他に質問のある社は。

 

(知事)

はい、日経さん。

 

(記者)

すいません。日本経済新聞社と申します。ちょっと1点、静大と浜医の大学再編問題でお伺いしたいんですけれども、浜松医科大学の新学長が今月中に内定する見込みで、それによって静岡大学の新学長に選出された日詰次期学長、継続ですけれども、それと浜松医科大学の新学長との間で統合再編に巡る議論が進展するというふうに見られています。以前、知事定例会見のところで、日詰学長再任を受けた知事のコメントはいただいたんですけれども、今後あの新たな両学長の下で進む、統合再編の議論及び日詰学長が示した事実上の白紙撤回に関して、今後どのような議論が見込まれるのか。知事としての所感、前回の定例会見では個人的な意見として、伺ってもいたんですけれども、今後に向けた議論の進展に関して、お考えなどがあれば伺ってもよろしいでしょうか。

 

(知事)

はい。これはもう基本的に大学同士の問題でございますので、大学同士で真摯に議論をしていただきたいということでございますし、一方的にですね、白紙を通告するというのはいかがなものかと、相手もしっかりと協定を結んだ相手先でありますので、そこは新たな学長になってもですね、両学長が真摯にですね議論を進めていただきたいなというふうに思います。

 

(記者)

すいません。あの前回でも似たような質問をしてしまって、繰り返しで大変恐縮なんですけれども、浜松市長時代に期成同盟会のトップとして統合を推し進める立場だったかと思うんですけれど、今後この浜松医科大学の新たな学長誕生によって、その当時の知見あるいは経験などを生かして、なにかしらこうアドバイスであったりですとか、そういったものをするお考えなどはあるんでしょうか。

 

(知事)

特にこちらから積極的にアドバイスをするということはございませんけれども、なにかしらの相談等があればそれはもういつでも応じるつもりではございます。

 

(記者)

わかりました。ありがとうございます。

 

(記者)

他に質問ある社はいらっしゃいますでしょうか。

よろしいでしょうか。それでは以上で会見を終わります。

 

(知事)

どうもありがとうございました。