(知事)
【ラグビーワールドカップ2019“ふじのくに”応援団総決起集会】
ラグビーワールドカップ2019“ふじのくに”応援団総決起集会についてであります。
12月3日に、エコパスタジアムにおきまして、ラグビートップリーグで連勝を続けるヤマハ発動機ジュビロの試合が行われます。見に行きましょう。「おーっ!」というような声が上がるかと思いましたけれども、この機会に、ラグビーの魅力を多くの県民に体感してもらうため、県内の小・中・高校生及び特別支援学校の子供たちや、県民の皆さま2,019名の無料招待事業が行われることは、既に御承知のことと存じます。
今日は、試合当日「ラグビーワールドカップ2019 “ふじのくに”総決起集会」と銘打ちまして、出場が決定している国々の食と音楽を楽しむイベントをスタジアム前で行うことを御報告いたします。これは、ワールドカップ本番に向けた機運の醸成、公式サポーターズクラブの加入奨励、そしてまた、大会本番に行うファンゾーン運営の参考とすることを目的とするものであります。
スタジアム前では、出場の決定している海外11か国の軽い食べ物、“supper”と言いますか軽食、それから飲み物を提供いたします。中東遠、浜松地域の高校生が、イギリス民謡などの各国の音楽の演奏や横須賀の三社祭礼囃子(さんじゃさいれいばやし)や書道パフォーマンスなどを行うことになっております。
12月3日には、多くの県民の皆さまが “ふじのくに”応援団としてエコパスタジアムに御結集いただいて、ラグビーワールドカップ2019に向けた機運を共に盛り上げてまいりたいと思いますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。
【静岡近代美術館大村館長が所蔵作品選集を高校、図書館に寄贈】
さて、四つ目でありますが、これは大変良い話、これは私は報道で知ったのですけれども、静岡近代美術館大村晃館長が、葵区西草深町にですね、「静岡近代美術館」これを開設されまして、先般、行ってきたのですが、行かれた人、どれぐらいいらっしゃいますか?記者さん、どうでした?
(記者)
素晴らしかったです。
(知事)
素晴らしいのですよ。あと、どなたでしたっけ。記者さん、はい。
(記者)
圧倒的なボリュームというかですね、民間の方がここまで私財を投じられて、という規模に驚きました。
(知事)
何か非常に良い印象を持たれたのですね。私も家内と参りまして、この図録がございますけれども、実はですね、素晴らしいコレクションなんですよ。趣味が良いと言いたいと思うのですが、奇抜なものがなくてですね、それぞれが実に、見て、百聞は一見に如かずでありますが、これをですね、全公私立高等学校及び公立図書館に対して、これを寄付すると。全公私立高等学校分が150冊、それから公立図書館の全てに対しては50冊、これを差し上げると。立派ですね。実はそれは置きまして、もう一つですね、高校生、前もって言っていただければ全部無料にするというのです。これは偉いと思う。それから中学生、これは御両親と御一緒かな。どちらかの親御さんないし大人と一緒だとですね、中学生も無料だというのです。おそらく彼は高校生全員無料にしたいと思っているのですよ。なぜかというと、高校生はアルバイトできますか、今?できないでしょ。ですから、自分でお金を稼げませんからね。お小遣いで行かざるを得ないということなんですが、そういう高校生あるいは中学生に対して見せてあげると。
この美術館はですね、非常に閑静な住宅街にあります。ちょっと奥まった所にあるのですけれども、むちゃくちゃに大きくはない、むちゃくちゃに小さくはない、極めて適切な大きさだと。2階建てなんですけれども、その2階建てで、1階、2階ゆっくり楽しんで、小1時間で満喫できると存じますが、お年寄りでもですね、足が疲れないということですね。良い絵ですから、じっくり眺めて居続けることができるということで、時間を過ごすのに最良の時間の場所を提供していただいたということで、こういう志は、市民の模範ではないかというふうに思います。
特に、今申しました、高校生に対してもですね、美術館の招待券を700枚贈られたそうですが、高校生が前もって来るということを言ってくれれば無料にするということでね、それをぜひ活用してですね、世の中には世界をこのように美しく描くというか、このような目で見る人たちがいるんだということを学んでいただきたいというふうに思います。
その昔、安藤広重の東海道五十三次が描かれて、それをそういうその絵を見て、その絵の現場を見に行くということになる。つまり、景色を見る見方、人を見る見方、お花を見る見方、こうした見る見方をこのプロが教えてくれるのですね。そうした意味でですね、素晴らしい感性の涵養になるというふうに思いますが、そのお志があまりにも立派なのでですね、ここで御紹介するということでございます。
【平成28年度の「食の都」づくりの取組を表彰】
それからその次は、平成28年度の「食の都」づくりの取組を表彰することについてです。
「食の都」づくりの推進役となる料理人・菓子職人の方々を「ふじのくに食の都づくり仕事人」として、今年度新たに18人表彰することになりました。これで、これ、いつからやっているのですか?平成20…。いつからやっている、だいぶなりますね。これ、5、6年やっているのではないでしょうか、もう。資料にちょっと出ていませんね。あっ、平成22年度からですね。平成22年度から始めましたので、当初200人だったのですけれども、聞いていないとか、あるいは自分も応募したいとかというふうな人が出てきまして、それらは厳正に審査いたしまして、この仕事人は、今回の18人を含めますと434人になります。
そして、平成27年度までに表彰を受けた416人の中から、他の仕事人の模範となるような取組をしている9人の方を「The 仕事人 of the year」として表彰いたします。さらに、ふじのくに食文化の創造等に貢献した団体・企業を「ふじのくに食の都づくり貢献賞」として4団体・企業を表彰いたします。多彩で高い品質を持つ本県の農林水産物の中から、国内外に誇りうる価値や特長を備えた18商品を「しずおか食セレクション」として認定いたします。この食セレクションの認定は、合計で140商品となりました。
加えて、県産農林水産物を使用した新しい加工品14商品、これは「ふじのくに新商品セレクション」というカテゴリーでございますが、これは今年度14商品を含めて合計92商品となります。今年度、新たな取組として食品以外の加工品を対象としたところ3点の応募があり、1点が金賞を取りました。
11月30日に、JR静岡駅前のグランディエール ブケトーカイで、これらの受賞者等が一堂に会しますふじのくに「食の都」表彰式を開催することになっておりまして、その表彰式終了後は、しずおか食セレクション認定商品を使用した料理、「ふじのくに新商品セレクション」受賞商品の試食ができますので、ぜひ御参加いただきたいと思います。
【ふじのくに地球環境史ミュージアム DSA日本空間デザイン大賞を受賞】
それから、次は、ふじのくに地球環境史ミュージアムがDSA、日本空間デザイン大賞を受賞なさいました。日本空間デザイン協会が主催する日本空間デザイン賞2016の授賞式が11月8日に東京で開催されました。ふじのくに地球環境史ミュージアムがグランプリである日本空間デザイン大賞として表彰されたのは誠にうれしいことであります。
日本空間デザイン賞は、世界最大規模の空間環境系のデザイン賞であります。創設から50年にわたる歴史を持ちます。今年は785点の応募作品がありました。その中から、ふじのくに地球環境史ミュージアムが大賞に選定されたのであります。
地球環境史ミュージアムは、「思考を拓くミュージアム」をコンセプトとしておりまして、審査では学校の椅子や机、黒板等の要素を活用なすって、再構成をしながら展示テーマの核心となる部分を表現した点が評価されたとのことでございます。
これは、大変うれしいですね。この間、秋篠宮殿下、同妃殿下に御視察、御見学いただきまして、特に秋篠宮殿下は、この生物学の大家と言っていいと思います。非常に造詣の深い殿下でいらっしゃいまして、これを学芸員がそれぞれ地質、あるいは海洋生物、あるいは小さな昆虫等、それぞれ専門分野の方が説明するのですが、対等に渡り合っておられるのでですね、もちろん静かに聞いていらっしゃるのですけれども、明らかに御造詣が深いということがやり取りから分かるのですが、そういう殿下の目からしても、素晴らしいという御評価をいただき、また、妃殿下も歩きながらですね、もう感心しましたけれども、メモを取っておられるのですね。非常に御立派なことだと思いましたけれども、そうした御見学も受けまして、これに花を添えたのがデザイン賞だということであります。
安上がりでしたからね、12億しか掛かってなかったのではないかしら。そうですね、確か通常、100億か200億掛かるのが、10分の1、20分の1で出来たということでですね、これはもちろん、既存の施設を利用したからですけれども、ぜひ多くの方々にですね、見に行っていただきたいと思う次第であります。
もちろんこれは、安田館長以下、先生方が、学芸員と言いますか、実際には研究職ですね、の方々の創意工夫と協調によるものであります。こうしたことがまたいずれ開館いたします富士山世界遺産センターにおきましても、どういう名称になるかは別にいたしまして、そこででも発揮されるのを期待しているところであります。 |