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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2016年11月21日(月)

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知事記者会見

2016年11月21日(月)


知事発表:日中韓賢人会議の開催、平成29年度当初予算の編成(方針)について
知事発表:ラグビーワールドカップ2019“ふじのくに”応援団総決起集会、静岡近代美術館大村館長が所蔵作品選集を高校、図書館に寄贈、平成28年度の「食の都」づくりの取組を表彰、ふじのくに地球環境史ミュージアム DSA日本空間デザイン大賞を受賞
知事発表:静岡市の重要施策の情報公開について
知事発表(記者質問):静岡市の重要施策の情報公開について
幹事社質問:国会議員との協議の場について、韓国の政治的混乱の影響について
記者質問:沼津市長との面談について、湖西市長選の結果について(1)
記者質問:湖西市長選の結果について(2)
記者質問:中部横断自動車道の開通の遅れについて

知事発表:日中韓賢人会議の開催、平成29年度当初予算の編成(方針)について

(知事)

 これは、オンシジウムでしょう、バラです、ガーベラです。いい夫婦の日に頂いた、そうですね。これオンシジウムですね、白いバラは「相思相愛」だそうです、花言葉は。知っていました?相思相愛になりたい人に贈ればいいということですね。それから、ガーベラということで。オンシジウムは、確か清水の花の農家が栽培されておりまして、ランの一種ですよね。非常にきれいなお花だと思います。

【日中韓賢人会議の開催】

 今日はですね、発表項目がいくつかありまして、まず最初は、日中韓賢人会議の開催についてであります。

 日本、中国、韓国の3か国の政治、経済、学術、文化各界のオピニオン・リーダーが結集して、東アジア地域の協力や交流、各国間の諸問題を討議する「第11回日中韓賢人会議」が静岡県で開催されるのは、御案内のとおりであります。

 会議は、12月5日月曜日の午前9時から、静岡市内で開催されます。前日にレセプションがございます。会議参加者は、各界を代表する各国10人ずつの合計30人でありまして、日本の団長は、福田康夫元総理大臣であります。

 会議では、各国団長の基調講演のほか、全員参加による全体会合を行った後、「金融・貿易」、「環境・エネルギー」、「文化・教育・民間交流」の各分科会に分かれて、議論を深められるとのことであります。

 日中韓3か国の各界を代表される有識者が集う名誉ある会議が静岡県で開催されることを御歓迎申し上げるとともに、会議での議論が充実したものとなるよう、本県としても会議の成功に対して御協力を申し上げます。

 1週間前、11月14日に招待状が届きまして、私も賢人の一人として参加してよいということでございます。もちろん、要請したわけではありません。

【平成29年度当初予算の編成(方針)について】

 二つ目はですね、実は当初予算の編成についてでありますけれども、当初予算、これは合計額がですね、1兆2,000億円余りになるわけですけれども、一部の新聞報道、あるいはメディアの方におきまして、県全体の予算が20パーセント削減されるというふうにとられかれないような御報道をされたところがあるようですが、これはもう、全くの誤解です。当初予算は1兆2000億円でありますけれども、実際20パーセント削減というのはですね、そのうちの300億円余りについてなんです。全体の、ですから3.2パーセント分ということです。

 ですから、これは資料をお配りしておりますので、それを御覧くださいませ。人件費、社会保障関係費など義務的事業と、また、重点事業、新規、または拡充するものもありますが、年次計画事業等については所要額を。これらを除くその他の経費につきまして、28年度当初予算額に0.8を乗じた額の範囲内と。つまり、その他の経費につきましては、全体の3パーセントにも、3パーセント辺りだということですので、ぜひ誤解のないようにお願いしたいと思います。

 今日は、うちのその頭脳の一人がですね、来ております。瀬嵜(財政課長)君の方から一言。

(瀬嵜財政課長)

 財政課長の瀬嵜でございます。よろしくお願いいたします。私の方からは、今、知事がおっしゃいました当初予算の部局調整案の提出基準につきまして、数字的なものも多少あらためて御説明いたします。

 今、知事が御紹介されましたように、お手元に配布した資料の1ページ、御覧いただきたいと思うのですが、調整案提出基準としまして、今年度、28年度当初予算に0.8を掛けた額の範囲内としているのは、いわゆる私どもが呼んでいるところのその他経費に限った部分である、ということでございます。

 また、配布資料の2ページ目、こちらは10月26日に既に皆さまのお手元にお配りした資料でございますけれども、現時点で来年度当初予算における財源不足が600億円見込まれておりますが、このうち、シーリング、マイナス20パーセントのシーリングに基づきまして、各部局の事業見直しによって解消を目指しているのが、65億円程度だということでございます。その他は、基金の活用、あるいは予算編成の作業過程におきます歳入の確保などによって、財源を捻出するということでございます。

 なお、この20パーセントのシーリングにつきましては、確かに厳しい基準ではございますけれども、これは財源不足に対応するためであるのはもちろんでございますが、それ以外に職員の時間外勤務の状況ですとか、あるいはそれを踏まえた人事委員会からの報告、こうしたものを踏まえまして、事業の廃止などの見直しが可能であるその他経費について、特に厳しい基準を設けるということで、政策調整会議で決定をされたというものでございますので、私どもとしましても、各部局に対してめりはりの効いた事業の見直しを求めていきたいというふうに思っているところです。

 私からは以上です。

(知事)

 瀬嵜課長が説明したとおりであります。300億円、3パーセントですか。65億円なんですね。その分が減額されなくてはならないということで、何か1兆2,000億円の8掛けでやるというふうな、とんでもない話として伝わったのは、全くの誤解ですから、ぜひ御注意くださいますよう。実際は、削減額は60数億円ということであります。




知事発表:ラグビーワールドカップ2019“ふじのくに”応援団総決起集会、静岡近代美術館大村館長が所蔵作品選集を高校、図書館に寄贈、平成28年度の「食の都」づくりの取組を表彰、ふじのくに地球環境史ミュージアム DSA日本空間デザイン大賞を受賞

(知事)

【ラグビーワールドカップ2019“ふじのくに”応援団総決起集会】

 ラグビーワールドカップ2019“ふじのくに”応援団総決起集会についてであります。

 12月3日に、エコパスタジアムにおきまして、ラグビートップリーグで連勝を続けるヤマハ発動機ジュビロの試合が行われます。見に行きましょう。「おーっ!」というような声が上がるかと思いましたけれども、この機会に、ラグビーの魅力を多くの県民に体感してもらうため、県内の小・中・高校生及び特別支援学校の子供たちや、県民の皆さま2,019名の無料招待事業が行われることは、既に御承知のことと存じます。

 今日は、試合当日「ラグビーワールドカップ2019 “ふじのくに”総決起集会」と銘打ちまして、出場が決定している国々の食と音楽を楽しむイベントをスタジアム前で行うことを御報告いたします。これは、ワールドカップ本番に向けた機運の醸成、公式サポーターズクラブの加入奨励、そしてまた、大会本番に行うファンゾーン運営の参考とすることを目的とするものであります。

 スタジアム前では、出場の決定している海外11か国の軽い食べ物、“supper”と言いますか軽食、それから飲み物を提供いたします。中東遠、浜松地域の高校生が、イギリス民謡などの各国の音楽の演奏や横須賀の三社祭礼囃子(さんじゃさいれいばやし)や書道パフォーマンスなどを行うことになっております。

 12月3日には、多くの県民の皆さまが “ふじのくに”応援団としてエコパスタジアムに御結集いただいて、ラグビーワールドカップ2019に向けた機運を共に盛り上げてまいりたいと思いますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。

【静岡近代美術館大村館長が所蔵作品選集を高校、図書館に寄贈】

 さて、四つ目でありますが、これは大変良い話、これは私は報道で知ったのですけれども、静岡近代美術館大村晃館長が、葵区西草深町にですね、「静岡近代美術館」これを開設されまして、先般、行ってきたのですが、行かれた人、どれぐらいいらっしゃいますか?記者さん、どうでした?

(記者)

 素晴らしかったです。

(知事)

 素晴らしいのですよ。あと、どなたでしたっけ。記者さん、はい。

(記者)

 圧倒的なボリュームというかですね、民間の方がここまで私財を投じられて、という規模に驚きました。

(知事)

 何か非常に良い印象を持たれたのですね。私も家内と参りまして、この図録がございますけれども、実はですね、素晴らしいコレクションなんですよ。趣味が良いと言いたいと思うのですが、奇抜なものがなくてですね、それぞれが実に、見て、百聞は一見に如かずでありますが、これをですね、全公私立高等学校及び公立図書館に対して、これを寄付すると。全公私立高等学校分が150冊、それから公立図書館の全てに対しては50冊、これを差し上げると。立派ですね。実はそれは置きまして、もう一つですね、高校生、前もって言っていただければ全部無料にするというのです。これは偉いと思う。それから中学生、これは御両親と御一緒かな。どちらかの親御さんないし大人と一緒だとですね、中学生も無料だというのです。おそらく彼は高校生全員無料にしたいと思っているのですよ。なぜかというと、高校生はアルバイトできますか、今?できないでしょ。ですから、自分でお金を稼げませんからね。お小遣いで行かざるを得ないということなんですが、そういう高校生あるいは中学生に対して見せてあげると。

 この美術館はですね、非常に閑静な住宅街にあります。ちょっと奥まった所にあるのですけれども、むちゃくちゃに大きくはない、むちゃくちゃに小さくはない、極めて適切な大きさだと。2階建てなんですけれども、その2階建てで、1階、2階ゆっくり楽しんで、小1時間で満喫できると存じますが、お年寄りでもですね、足が疲れないということですね。良い絵ですから、じっくり眺めて居続けることができるということで、時間を過ごすのに最良の時間の場所を提供していただいたということで、こういう志は、市民の模範ではないかというふうに思います。

 特に、今申しました、高校生に対してもですね、美術館の招待券を700枚贈られたそうですが、高校生が前もって来るということを言ってくれれば無料にするということでね、それをぜひ活用してですね、世の中には世界をこのように美しく描くというか、このような目で見る人たちがいるんだということを学んでいただきたいというふうに思います。

 その昔、安藤広重の東海道五十三次が描かれて、それをそういうその絵を見て、その絵の現場を見に行くということになる。つまり、景色を見る見方、人を見る見方、お花を見る見方、こうした見る見方をこのプロが教えてくれるのですね。そうした意味でですね、素晴らしい感性の涵養になるというふうに思いますが、そのお志があまりにも立派なのでですね、ここで御紹介するということでございます。

【平成28年度の「食の都」づくりの取組を表彰】

 それからその次は、平成28年度の「食の都」づくりの取組を表彰することについてです。

 「食の都」づくりの推進役となる料理人・菓子職人の方々を「ふじのくに食の都づくり仕事人」として、今年度新たに18人表彰することになりました。これで、これ、いつからやっているのですか?平成20…。いつからやっている、だいぶなりますね。これ、5、6年やっているのではないでしょうか、もう。資料にちょっと出ていませんね。あっ、平成22年度からですね。平成22年度から始めましたので、当初200人だったのですけれども、聞いていないとか、あるいは自分も応募したいとかというふうな人が出てきまして、それらは厳正に審査いたしまして、この仕事人は、今回の18人を含めますと434人になります。

 そして、平成27年度までに表彰を受けた416人の中から、他の仕事人の模範となるような取組をしている9人の方を「The 仕事人 of the year」として表彰いたします。さらに、ふじのくに食文化の創造等に貢献した団体・企業を「ふじのくに食の都づくり貢献賞」として4団体・企業を表彰いたします。多彩で高い品質を持つ本県の農林水産物の中から、国内外に誇りうる価値や特長を備えた18商品を「しずおか食セレクション」として認定いたします。この食セレクションの認定は、合計で140商品となりました。

 加えて、県産農林水産物を使用した新しい加工品14商品、これは「ふじのくに新商品セレクション」というカテゴリーでございますが、これは今年度14商品を含めて合計92商品となります。今年度、新たな取組として食品以外の加工品を対象としたところ3点の応募があり、1点が金賞を取りました。

 11月30日に、JR静岡駅前のグランディエール ブケトーカイで、これらの受賞者等が一堂に会しますふじのくに「食の都」表彰式を開催することになっておりまして、その表彰式終了後は、しずおか食セレクション認定商品を使用した料理、「ふじのくに新商品セレクション」受賞商品の試食ができますので、ぜひ御参加いただきたいと思います。

【ふじのくに地球環境史ミュージアム DSA日本空間デザイン大賞を受賞】

 それから、次は、ふじのくに地球環境史ミュージアムがDSA、日本空間デザイン大賞を受賞なさいました。日本空間デザイン協会が主催する日本空間デザイン賞2016の授賞式が11月8日に東京で開催されました。ふじのくに地球環境史ミュージアムがグランプリである日本空間デザイン大賞として表彰されたのは誠にうれしいことであります。

 日本空間デザイン賞は、世界最大規模の空間環境系のデザイン賞であります。創設から50年にわたる歴史を持ちます。今年は785点の応募作品がありました。その中から、ふじのくに地球環境史ミュージアムが大賞に選定されたのであります。

 地球環境史ミュージアムは、「思考を拓くミュージアム」をコンセプトとしておりまして、審査では学校の椅子や机、黒板等の要素を活用なすって、再構成をしながら展示テーマの核心となる部分を表現した点が評価されたとのことでございます。

 これは、大変うれしいですね。この間、秋篠宮殿下、同妃殿下に御視察、御見学いただきまして、特に秋篠宮殿下は、この生物学の大家と言っていいと思います。非常に造詣の深い殿下でいらっしゃいまして、これを学芸員がそれぞれ地質、あるいは海洋生物、あるいは小さな昆虫等、それぞれ専門分野の方が説明するのですが、対等に渡り合っておられるのでですね、もちろん静かに聞いていらっしゃるのですけれども、明らかに御造詣が深いということがやり取りから分かるのですが、そういう殿下の目からしても、素晴らしいという御評価をいただき、また、妃殿下も歩きながらですね、もう感心しましたけれども、メモを取っておられるのですね。非常に御立派なことだと思いましたけれども、そうした御見学も受けまして、これに花を添えたのがデザイン賞だということであります。

 安上がりでしたからね、12億しか掛かってなかったのではないかしら。そうですね、確か通常、100億か200億掛かるのが、10分の1、20分の1で出来たということでですね、これはもちろん、既存の施設を利用したからですけれども、ぜひ多くの方々にですね、見に行っていただきたいと思う次第であります。

 もちろんこれは、安田館長以下、先生方が、学芸員と言いますか、実際には研究職ですね、の方々の創意工夫と協調によるものであります。こうしたことがまたいずれ開館いたします富士山世界遺産センターにおきましても、どういう名称になるかは別にいたしまして、そこででも発揮されるのを期待しているところであります。




知事発表:静岡市の重要施策の情報公開について

(知事)

 以上ですが、もう一つ入っていました。知事公室知事戦略課からのペーパーが入っております。

 知事公室知事戦略課としては、県都でもあり、また政令指定都市でもある静岡市の重要な施策が不十分な情報公開の下、主権者たる住民不在で決定されていることについて危惧をしていると。このことについては、知事が県議会での答弁や定例記者会見など、さまざまな機会を通じて考えを申し上げ、県の担当部局長も再三、静岡市に対して働き掛けてきたところであります。一向に改善の気配が見られない。これをまとめたのは、山梨(知事公室長)君ですね。特に次の4点について意見を申し上げると。

 まずは、御幸通りの景観形成であります。

 これは、ちょうど1年前に「第3次静岡市総合計画」で「歴史文化のまち」づくりを目指すということになっておりましたので、あらためて見てみますと、静岡駅を降りて、真っ先に飛び込んでくる御幸通りの景観が、そうした歴史文化のまちに合致していないと。そこで、御幸通りについては本県県庁へのお客様もいらっしゃいますので、これに関しては一つ任せてくれないか、というお手紙を差し上げたところ、田辺市長からですね、3か月経って「本市が景観行政団体としてその権限を有しておりますことから、今後も市が主体として進めてまいります。」という返事があったわけです。その後どういうふうになっているのか、今年の1年間のことでございますので、御報告をいただきたいと思います。

 二つ目が、これもございましたね。歴史文化施設についてです。

 静岡市は、歴史文化施設を旧青葉小学校跡地に建設すると発表なさいました。報道によれば、民間との複合施設化を前提に建設するということでございますが、一方で駿府城公園内の天守台跡地の発掘が進められています。今川時代の遺構が出てくることも考えられます。私はこれを、例えばガラス張りの通路の下に見えるようにすれば、十分に臨場感のある歴史博物館ができるというような御提案を申し上げました。歴史文化の発信機能を担う博物館の整備を否定するものではありません。とても重要なものです。しかし、同じようなものを近くに2カ所造っても仕方がありません。そのことに関して検討会を県市で立ち上げ、まずその青葉小学校跡地をどのようにするのが良いか、ということを議論するのが最初ではないかと思います。歴史文化博物館を造るのは良いが、なぜ、そこでなくてはならないのか、と。そこの場所にどういうものがあるのが望ましいのかということを、皆で議論した上でないと、進めるべきではないという考えであります。それについての意見を聞きたいということです。

 それから、昨今のことでありますが、三保松原のビジターセンターであります。

 今年10月17日の記者会見におきまして、西田文化・観光部長の、業者の選定、基本設計の過程で十分な情報提供がなされていないという発言もありまして、これは文書で市に対して関係情報の提供を求めました。文書で出しましたか?出しましたね。それでその後、確か記者会見で公開したということだったのですが、見た人いますか?見ました?いつ、どのぐらいなさっておられましたか?その展示物は、いわゆるコンペをして、そしてコンペをして、最終的にはねられたわけでしょう、文化庁から。それは、どこで展示されたのですか?

(記者)

 すみません、今、手元に、その資料…。紙で配られていたので、失念してしまいました。

(知事)

 いえいえ、模型ですね。その模型を見せないといけないでしょ。通常、そういうことをやる時には皆さんの前でコンペをして、審査員の方たちがこれはどうだ、あれはどうだと意見をするわけですけれども、そうした経過ですね、これを見せたとおっしゃっているのですね。見た人いますか?ですから、うちの西田部長も見ていないということで、地元の人も見ていないということだったのです。ですから、デザインコンペをし、最終的に決定されたものについて文化庁に持って行ったところ、文化庁がこれを駄目だと言ったわけですね。それがどういうものであったのかということを知らないわけです。その後、文化庁の御指示を得た形で、また新しいものが何か、それは私も写真でつい最近見たわけですが、この経過をですね、皆、知るべきだと思います。三保松原にどういうものを造るのかということについて、どういう組織が設けられ、どういう決定がなされ、その結果、何がどういう経過で選ばれて、その選ばれたもの、選ばれなかったものがどういうものであったのかと。こうしたものを、できれば三保松原に今、掘っ立て小屋のような建物がありますが、そこで展示をして、地元の人に見せることが大事ではないかと。既に公開ということでありますれば、それをもう一度公開なされば良いと思います。それが、記者さんが御覧になったものと同じものかどうかね。それも確かめられたら良いと思うのですよ。これは知らない間に決めて、大きな、まあ億の単位の金を使うということになりますので、特に世界遺産の富士山に関わることですから、これについての公開を強く求めます。

 それからまだ今、決まっていませんが、桜ヶ丘病院ですが、静岡市役所清水庁舎に、なぜそこに決まったのかということについて、これも文書でその経緯を御説明願うこととしたと思いますが、この説明もいただいておりませんので、今年度の問題、この4つの問題につきまして、今年度中に、きっちり御説明いただきたい。場合によっては、この4つにつきましては、次の記者会見の時ぐらいまでに文書でまとめまして、公開で御説明を求めていきたいと、公開の質問書にしたい、と思っております。

 ちなみに、こういう問題が起こるのは、もともとこういう県の表玄関である県都、県庁所在地が政令指定都市になって、権限が二重化しているからなんですね。ですから、二重化というのは、昭和31年から政令指定都市が設定されて以来、懸案事項になっておりまして、そのために指定都市都道府県調整会議も設けなくてはならないことになっているのですが、それも開こうと働き掛けているのに応じてくださらないということがありまして、ですからこうした具体的な問題について、どのようにして透明化を図るか、という市長の言動が問われている、と思っております。そうしないと、相変わらずこういう問題が、今年だけでも4件でしょう、また起こる可能性があると思っておりますので、今年度の問題は今年度でけりを付けて、良い新年を迎えたいと、このように思っている次第であります。

 以上です。




知事発表(記者質問):静岡市の重要施策の情報公開について

(幹事社)

 ありがとうございます。

【静岡市の重要施策の情報公開について】

 今のお話ですけれども、これは次回の会見までに公開質問状をまとめるということでしょうか?

(知事)

 きちんとそれ、御返事をいただければそれで良いのですが、返事がない場合は、もう既に四つともこれまで1年間、明確に御返事を求めてきたものであります。従って、ない場合には、そうするということです。

(幹事社)

 今、本年度とおっしゃいましたけれども、これは年内ということですか?

(知事)

 本年。

(幹事社)

 今年中に結論を頂きたいというか、回答を…。

(知事)

 もう既にやってらっしゃることがあるので、その経過報告を文書で頂きたいと思っております。

(幹事社)

 これ、4点とも、これまで文書で回答を求めているのでしょうか?

(知事)

 まず、桜ヶ丘病院については、文書です。それから三保松原ビジターセンターは、これは記者会見で言ったことです。ただこれは、西田部長が公開を求めているはずですが、一向に埒(らち)が明かないと聞いております。それから青葉小学校跡地につきましては、返事がありません。これは最初に、場所について、なぜここなのかということについて聞いた経緯があります。それから、御幸通りについては、何をなさったのか。県道ではありますが、政令市に移行し、政令市の管轄下にあるので、この間、歴史文化のまちづくりとして何をされたのかということを御報告いただきたいと思っています。

(幹事社)

 他に、質問ある方、お願いします。

(記者)

 すみません、本日の会見で、今、発言をされたのは、今年中に回答を求めたいという思いがあってという形でしょうか?文書は来週ということですが。

(知事)

 そうですね、自分がやってきたことを言うだけですから。今月末まででもできるのではありませんか?今年に起こった事柄です、御幸通りについても、桜ヶ丘病院についても、ビジターセンターについても、それから歴史文化博物館についても。全て今年の問題ですから、今年何をしたのかということについて、明確に答えをいただきたいと。言いっぱなし、聞きっぱなしというのでは困りますので。

(記者)

 ありがとうございます。

(記者)

 もしこの、先の話なんですけれども、明確な答えが引き続きもらえないようであれば、何か知事としてお考えというのはあるのでしょうか?

(知事)

 市民不在というのは、これはあってはならないことだと思っています。

(記者)

 その後、何か知事として働き掛ける、もっと強い何か、次の一手を考えていらっしゃるのかどうか、その辺りはいかがですか?

(知事)

 その都度、具体的な問題について、きっちりきっちり、一つ一つ、片をつけていくということをしないと前進しないと。税金の無駄遣いになりますから、やらないということは、何と言いますか、現状維持。現状はどんどん変わってきておりますので、それに対してどう対処するのかと。それでやるとおっしゃっているわけでしょう。それをどうしたのかという話です。もう全て、秘密主義というか、市民不在というか、政治判断とかという変な言葉でまとめられるような筋のものではないと思います。

【日中韓賢人会議の開催】

(記者)

 日中韓賢人会議に関して、お聞かせいただければと思います。県は、今年度地域外交の強化を掲げて、静岡県からアジアへのアプローチを強めていらっしゃると思うのですけれども、まず静岡開催に関して、今回期待されることと、知事から、賢人としてですね、提示されたい視点みたいなところを、どのような投げ掛けをされたいと思っているのか、お聞かせいただけますか?

(知事)

 静岡県の取組について聞かれれば、それを申し上げますけれども、これは日中韓全体について、全体の友好、平和、絆を深めるために、特に11年くらい前は、少し問題があった時ですね、ですから当時は、中曽根元総理が代表だったと思います。賢人の中には、韓国は李御寧(イ・オリョン)先生、日本は梅原猛先生が入っておられたと思いますが、そういうレベルの話なんですね。ですから、静岡県の宣伝をね、する場所ではないと。ただ場所は提供します。そして、静岡県の取組がその脈絡の中に入りそうであれば、それは当然申し上げます。そして外交の話になって、例えば、私が発言の機会があるような場面になればですね、考えを述べると。しゃしゃり出て何か言うつもりはありません。




幹事社質問:国会議員との協議の場について、韓国の政治的混乱の影響について

(幹事社)

 よろしいですか?では、幹事社質問に入ります。

 先日、県選出の与党、民進党の国会議員の方と意見交換をされましたけれども、今後、国会議員の方と協議の場をですね、定期的に行う考えはあるのでしょうか?

 2問目は、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人による国政介入疑惑で、国民の政治不信が高まっております。忠清南道(チュンチョンナムド)と地域外交を進める本県に韓国の政治的混乱はどのような影響を与える恐れがあるでしょうか?

 以上2点です。

(知事)

【国会議員との協議の場について】

 はい。最初の質問ですが、国会議員の先生方、それぞれ選挙基盤というのがありまして、選挙基盤、要するに静岡県内です。ですから、県のお仕事も国の役に立つ限りにおいて、していただいていると思っております。そうした中で私は、1期目の時は、勤務評定をするぐらいのつもりで、何をなさっておられるのですか、という態度でおりました。いわゆる陳情などというものは、有効であればやります、と。有効である時にはやってきました。直接、意思決定権のある大臣ですとか、トップクラスの官僚などにやってきました。そういう時に、国会議員の先生方が、一緒に大臣室に入られることがあったわけです。しかしこれは、こちらの意思でやってきたことです。そうしたやり方が従来のやり方と違うということと、それから国会議員の先生方が何をされているかというのは、なかなか分かりにくいということがあります、大臣でもなられない限り。そうしたことがあり、しかも数が半端な数ではありません。さらに与党と野党に別れているということもあります。2期目になりまして、それ以前もそうだったのですが、県政について報告を求められれば、常にそれが選挙に関わらない限りにおいては、与野党問わず、ノーサイドですから、やるということです。そういう態度でやってきたわけですが、しかしなかなかに国会議員の先生個人とですね、意見を交わすという機会というのは、あるようでないのです。それがもう4年経過して分かりまして、それで求めがあった時に、これはありがたいということで、与党の方々とやったわけです。そうすると今度、野党の方々から申し出がなかったから、例えば昨年やらなかったということがあります。しかし考えてみれば、これは不公平な話です。県の県政をどのように進めているのか、それから今や、国との関わりでオリンピック・パラリンピック、ワールドカップ等々があり、あるいは中部横断自動車道、これは国が直轄で施工している分もありますから、こうしたことについて、やはり国自身が動いてもらわなくてはいけないと。その時に国会議員の先生方がいらっしゃるということは強みです。ですから私は、これは定期的にやる方が良いというのが、今の考えです。今回、与野党、両方同じ日ではありませんでしたが、両方の先生方にこちらの説明をし、また御意見を聞くという機会を得て、そして一部には記者さんも来ておられたと思いますが、良い会議だったと思います。来年からは、こういう国会議員の先生方と一堂に会する機会をですね、これは与野党一緒でも良いし、そうでない場合も、ともかく全ての先生方に御説明をするような場は、1年に最低1回くらいはあった方が良い、という考えでおります。

【韓国の政治的混乱の影響について】

 二つ目の質問ですけれども、朴槿恵大統領の件によって、静岡県と、差し当たって忠清南道との関係に影響があるかということについては、ないということです。竹島の問題で揺れた時も忠清南道との関係は磐石でした。そしてまた忠清南道との友好交流がまる3年を迎えまして、安煕正(アン・ヒジョン)知事がお越しになって、友好を確かめるということもこの間行いました。忠清南道の元知事は首相にもなられました。それから現在の忠清南道の知事さんは、巷で大統領候補とも目されている方でもあります。そうしたこともあり、さらに忠清南道、かつての百済(クダラ)でありますが、百済が世界遺産になりました。去年ですね、一昨年ですか、なりまして、加えて忠清北道(チュンチョンホクド)というのがありますが、これと全体で忠清道ということですけれども、忠清北道は山梨県と友好関係です。山梨県と静岡県は、お互いに“ふじのくに(富士の国)”として、いろいろと一緒にやっておりますけれども、私は忠清南道・北道と山梨県、静岡県が四者で友好関係を結べれば良いという考えも持っています。昨年それを実現しようとしましたけれども、向こうの知事さんの都合がつかずに、四者会談ができないで今日に至っておりますけれども、こうした発展はありこそすれですね、大統領の、上がどうなろうと、忠清南道との関係というのは、これを深めていくと。おそらく忠清南道側も同じ考えであると思います。この間のいわゆる三農会議、東アジア地方政府会合というものの脈絡でですね、奈良県がなさっておられる忠清南道との関係、これが静岡県にも入ってまいりまして、地方政府間の関係というのは、これからさらに重要になってくるのではないかというふうに見ておりまして、しかも本県の場合、モンゴルの場合におきましても、この韓国の場合におきましても成功していると言ってよろしいのではないかと思います。

(幹事社)

 ありがとうございます。

 1点目の国会議員との会合ですけれども、これは最低でも年1回という…。

(知事)

 例えば、緊急事態が起こったりすることがあると思うのです。例えば、中部横断自動車道が1年延びたとかいう話がきた時に、何事かということで、国会議員の方々と御一緒にやった方が良いという時に、そういう会議を一緒に持つことができれば、有効だと思います。両者とも、国のために、静岡県のために、働いているので、意思疎通をもった方が良いということで、最低でも年に1回はあった方が良いということでございます。




記者質問:沼津市長との面談について、湖西市長選の結果について(1)

(幹事社)

 それでは、質問のある方お願いします。

 他に何か、これ以外のことでも結構ですので…。

(記者)

 知事に2点お伺いしたいのですけれども、1点は確認事項で、先日沼津市の大沼市長とお会いになられた時に、高架化の問題について、任期中に方向性をというお話しがありましたけれども、任期中というのは、知事の任期中なのか、沼津市長の任期中なのかということを、1点確認させてください。

 もう1点は、昨日行われた湖西市長選で影山さんが当選されまして、県内で一番若い市長ということになりますけれども、どういったことを期待されるか、その2点をお教えください。

(知事)

【沼津市長との面談について】

 第1点、沼津の高架化に関わる「任期中」というのは、沼津市長さんの任期中です。まだ腰が定まってらっしゃらないのでですね、現場にも十分にお入りになっているような感触がなかったので、そこにお入りになると、ああいう能力のある方ですから、立場の方が決まると思うのですね。右往左往していると、またまた先に延びますから、ですから少なくとも任期中にということで、当然とはいえですね、先延ばしにする首長さんもいらっしゃいますからね、そういうことも踏まえて、御自身の沼津市の将来像をしっかり描くと。私は、貨物については、移すのが筋だと思っています。そのことを申し上げました。これは2回申し上げたかと思います。この間、公式に訪問された時、それから伊豆の方々、13市町の首長先生と、いわゆるサミットというのを、夕食も兼ねて、15時から20時くらいまでやったわけですけれども、その時にもちゃんと話す機会がありまして、その時にこの問題を言いました。それで、貨物につきましては、ここで説明しているとおりですけれども、非効率的であると同時にですね、それを移すと原町も良くなるという考えを私は持っているわけですけれども、跡地利用についてもですね、今度アスルクラロがJ3に昇格するということもございまして、やはりスタジアムが必要です。ですからスタジアムというのは一つの候補になりますね。そういうことで、これからあそこが待避線でしかないということと、それからいくつかこれまで原町に対して提案してきたことが、それと併せて動かせるのでですね、こうした動きをこちらの方はいたしますけれども、やはり市全体を預かっていらっしゃる市長さんの態度が決まらないと駄目だと。ただ彼がはっきりしていたのはですね、沼津駅から内港の所までの道ですね、それが電柱が埋設されていて素晴らしい道だと、これを魅力のある花の道のようなものにしたいというお考えを示されて、素晴らしいと思いました。それから沼津の内港についてもそれをきれいにしたいという御希望をお持ちでありましたね。そこはまあ、そこの道についてまずやりたいというのが、印象的でした。それから内浦、西浦につきましてもですね、これは懸案事項なんですね、栗原市政の時からの懸案事項で、あそこは東海地震の時から津波に襲われかねないという所だったわけですが、それについてもですね、栗原市政を引き受けて県がやっていることがあるわけです。これについてもまだですね、現場感覚を見せなかったことがあります。いくつか現場にお入りにならないと、その土地の人の意見もなかなか聞けないし、自分の判断もできないというふうに思っておりまして、それを早めれば早めるほど、御自身の核心も出てくるだろうと期待しているところであります。

【湖西市長選の結果について(1)】

 湖西市長選は、投票率が67パーセント、これが素晴らしいと。これとの絡みで言えば、栃木県知事選はその半分にも満たなかったのではないですか。だからあれは、もちろん福田さんに対してお祝辞申し上げます、4期目ということですね。それはそれとして、33パーセントの投票率は定足数に達していないという認識をお持ちになるべきだと思います。ですから、こういう記者会見の場に記者が一人しか来ていなくても、私はやりますが、通常の会議であれば、やはり過半数というのは不可欠ではないかと思います。委任状も含めて、過半数は必要だと、これは民主主義のルールだと思うのですが、33パーセントとか、50パーセントに満たないような選挙は、これは選挙の体を成していないということですごく危機感を持っていたのですが、今回、若い青年お二人が、お立ちになって、それぞれの魅力を言われました。一方は、国とのパイプを言われました。しかしこれは、そう簡単につなげるものではありません。しかし、それぞれ子供たちのため、あるいは子供を産むための、産みやすい、“産んでよし 住んでよし”の地域にするためという、そういう熱い情熱は若いだけに伝わってきまして、どちらがなられても良いと思っておりましたが、それに3分の2の方たちがですね、投票に行かれたというのは、湖西市民のレベルの高さを表しているということで、ぜひ善政を敷いていただきたいと。御自身の御家族も御一緒に戦われたようでありますが、ぜひ自分の子供たち、そして地域の子供たちのためにも、この静岡県に湖西ありと、その三遠南信の言ってみれば、真ん中になるわけです、東三河と遠州のまさに結節点です。浜名湖を通じて、浜松市と、そして湖西連峰を通じて、お隣りの東三河とも通じておりまして、ここが良くなると三遠南信の地域形成も上手くいくと思っておりますので、ぜひ新湖西市長としては、こういう三遠南信の動きにも御関心を持っていただきたいと。前の三上市長も、私も三河で開催された集まりに呼ばれて講演した時があったのですが、そこにも彼は来ていました。だから非常に立派だと思っておりました。今回、反対派に回られたようでありますが、それは別にして、湖西の地域発展のために内を固めつつ、また外に向かっても湖西の地理的なメリットを生かして、大いに湖西の名を上げていただきたいと思っております。




記者質問:湖西市長選の結果について(2)

(記者)

 すみません。今のお話の中で、県内最年少の若い首長が誕生したということに関しての期待のようなところも、あらためてちょっと伺わせていただきたいのですが。

(知事)

 そうですね、ブレアさんが首相になったのはいくつでしたかね。(記者:44歳くらいではないでしょうか。)それくらいでしょう。ですから、人は年が若いから若輩だというわけではないのです。私は今、髪を染めておりますが、髪が白髪だから立派だというわけではないのです。立派な人は若くても立派だし、年を重ねても立派になれない方もいらっしゃいます。そうした意味で、彼の経歴はもう文句なしではないですか。そして、自分の経歴を生かした形での政策を言われていました。国とのパイプということを言われてました。40代というのは、30代の総括です。30代に財務省で働いていると、皆、立派になります。本県にも財務省から来ている青年が一人いますが、県庁で働いているのと、なんでこんなにレベルが違うかと思うくらい働いているようです。大体40代くらいでこちらに来られると、部長だとか部長級の仕事をします。恐らく、そういう能力のある人だと思います。ですから、42というその年齢よりも、そういうキャリアを存分に生かすチャンスが出てきたと。4年が勝負だと。それだけが市民から委託されている年限なのだと。ですから、これからゆっくり勉強して云々というのはありません。言ったことを実行すると。ただし、やはり十分に分からないまま言っていることもありますから、しっかり市議会で、十分に揉んでいただいて、市民の市民による市民のための、そういう計画をおつくりになって、従来の湖西市政の良いところを継承しつつ、それを発展的に若さで、より良いものにしていただきたいと強く望んでいるものであります。

 40代が若過ぎるとは全然、思っておりません。40というのは、不惑です。42歳が後厄ですか。要するに惑ってはならない年だと。40は惑う年なので、惑ってはならない。50になると天命を知る、言い換えると、あきらめろということです。ですから、先はありません。あなたはこの程度でしかありません、ということが50、天命を知るということではないのでしょうか。ですから、40の不惑で後厄も乗り切って、4年間で存分に力を、これまでの40年間分を集約して出すと、差し当たってはそれだと。8年とか12年とか、自分の人生設計を考えてはいかんと思います。ただし、地域の計画については、10年、5年、また年次計画というのがございます。構想をしっかり立てる。これは湖西の未来を考える、それから計画をしっかりつくると。これは10年、5年、場合によっては1年と。それから、後は実行するということだと思います。その時の実行に市民の力と国とのパイプと、それから県との関係も良くしていただければ、われわれとしても三遠南信を応援しておりますので、浜松市と一緒になって、やっていただきたいと強く願っています。若さについては、今、申しましたように、期待をしているということです。

 42歳で知事になった人もいるのではないですか?43歳で知事になったのは増田さんでなかったかな?それをさらに最年少で下回った人がいました、高知県の尾崎知事だったと思います。もう十分、立派なものです。




記者質問:中部横断自動車道の開通の遅れについて

(記者)

 ありがとうございます。

 先ほど、チラッとお話出ましたけれども、中部横断自動車道がですね、夏頃に開通が遅れる見通しであると出て、それが大体2年程度遅れるのではないかという報道が一部で今朝ありました。2年程度遅れると19年度に山梨県と静岡県が繋がるということなんですけれども、2年遅れることによる静岡県への影響と言いますか、静岡も清水港だとか静岡空港のポートセールスにいろいろ取り組んでいると思いますけれども、その辺への影響について、どうお考えでしょうか?

(知事)

 まず見に行きます、私は、近日中に。

 一体、ついこの間までですね、2017年、平成29年度には開通するということで、事あるごとにその話をしてまいりました。それが突然、中日本と国交省直轄、両者口裏を合わせたかのごとくにですね、一緒に、これは1年延ばすということ、あるいは少し遅れるということを言い始められて、よくその辺りのことが説明がなされているわけですけれども、すなわち、重金属が出てきたとかですね、処理に困るとか、そんなことはもっと前から分かっているはずだというふうな意見も当然持たれてしかるべきでしょう。

 ですから、ちょっと不明瞭なところがあって、一体どういうことなんだと。つい、私は今年も見に行きました。トンネルの所ですね。順調に進捗しているということを責任者から聞いているわけです。一番長いトンネルがありますね、その2キロメートルくらい奥の所へ見に行きましたよ。山梨県側も75パーセント出来ていると、こちらはちょっと遅れているという話だったのですけれども、それでも来年度までには、きっちり出来るという説明を聞いていて、その後にですね、突然2つの団体から、こういう話が出てきたので、釈然としないところがあるのですね。だから、工期というのは皆がそれを、豊洲も同じですけれども、それを当てにしていろいろと動いていますのでね。中日本は工期の管理を国の直轄、国ですから、民間の方はともかく、国としては予定どおりちゃんとやるとか。なんで両方が同じようなことになるのか。やってる場所は同じではないですからね。ですから、ちょっと釈然としないところがあるので、この件については、ただしていきますし、間もなくですね、いつぐらいになるかな。今年中には矢野(弘典ふじのくにづくり支援センター理事長)さんと一緒に、もともと中日本のトップですから、回ろうと思っています。

(記者)

 先ほども、チラッとお話出ましたけれども、緊急事態が起きた場合は、国会議員とですね、県内選出の国会議員などと一緒に、要望というか、アクションとして起こされるということも、お話の中で出ましたけれども、そういう国への働き掛けの部分ではですね、どのようにやっていくおつもりですか?

(知事)

 私は、中部横断道の所は身延線も走っているわけですね。ですから、リニアとの関わりもあります。例えば、早川町に行こうとすると、中部横断自動車道ないし国道52号を通らないと行けないでしょ。早川町に行って、トンネルを掘るのを見てきたわけですよ。リニアの。ですから、実は、リニア絡みでもあります。リニアが、私は、オリンピック前までには甲府までを先に、第一期工事としてやるべきであるということを再三、折に触れて、言っておりますけれども、そこから下るのですね、高規格道路、それからいわゆる通常の国道、そして身延線と、こうしたことは、日本の内陸とそれから沿岸の静岡県を結ぶ重要な道路でですね、これを先延ばししてはいけないというように思っておりますし、むしろ先行的にやるのが第一期工事だと、すなわち、リニアの品川から甲府までの工事だ、ということすら思っているわけで、そういう一環として、そこから、下に、南に下りてくるのにですね、道があった方が良いと。もちろん、そうしたこととは関係なしに、清水港と山梨側、長野の佐久以南ですね、そうした所が、東京以外にも港と内陸が連結するという効果があって、この方面ではですね、この数年間、何度も何度も、来年度には出来るということを前提にした形でですね、いろいろな運動を起こしてきたわけです。非常に不誠実さを感じます。もし、そういう恐れがあるなら、もっと早くに、しかもそれぞれ個別的に言うべきだったと。口裏を合わせて言ってきているかととられかねないような今回の事態でありますから、ですから、現場に入り、そして、前に来た時に、どうして、それが一言もなかったのかということも含めてですね、疑問がありますので、国の方に働き掛けるということも重要ですけれども、まずはこちらもですね、静岡県下の所につきましては、しっかり見てからと思っております。国、石井大臣に言ったところで、それでどうこうなるもんでもないでしょ。むしろ国交省のですね、役人上がりの大臣でありますから、庇(かば)われるかもしれないということもありまして、こちらは突き上げる方ですから、そういうガッツのある方が国会議員にいらっしゃればですね、一緒にやりたいと思います。望月議員などは港のことを一生懸命やってこられたので、相当落胆されているのではないかと思うのですね。

(記者)

 どうもありがとうございました。

(幹事社)

 では、どうもありがとうございました。

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