(記者)
すいません、2点ありまして、1点、時短要請を終えるということにつきまして、要請をされる時は富士市長さんからの要請を受けて、知事の方で決められたと思うんですけれども、今回はそういった富士市との調整はあったのか、もしくはその県独自の判断だろうかということが1点と、東日本大震災から今年は10年という節目を迎えるかと思います。震災直後、知事は岩手県の大槌町に行かれて、直接支援の申し出をされたりとか、放射能の問題がありましたがれきの受け入れをですね、決められたりとか、いろいろあったと思います。このまあ震災10年の受け止めとですね、南海トラフが想定されている本県の防災対策へのこの思いというか、その辺の所感を教えていただけますでしょうか。
(知事)
はい。まず最初のご質問ですけれども、富士市長さんとの調整は、これはもう当然のことでございまして、富士市長さんの意向が次のように示されております。「富士市内の感染状況は飲食店関連から病院関連にシフトしており、直近1週間の10万人当たりの感染者数のうち、病院関連以外の数値はピーク時の15人強から4人台に減少していることから、市内事業者のご協力を得て実施している「酒類を提供する飲食店への営業時間短縮要請」は要請期限である1月5日をもって終了をしたい」というご要請がございまして、これに基づいて、またこの数字に立脚をして、同調したということであります。
東日本大震災、平成23年3月11日から丸10年になんなんとしているということで、上田、当時の東日本大震災復興協力本部長がお辞めになった後、私がお引き受けしているわけですね。今回の東京オリパラも、これは復興オリパラだというふうに言われており、また帰還困難者がですね、福島県を中心にたくさんの人がいらっしゃいます。この国難、これをいかに静岡県が防ぐかということで人事とはせずに、常に東日本への救援、またその後起こった広島、あるいは熊本への救援、それをおそらく他の道府県もそうだと思いますけれども、本県は率先してそれをしてまいりまして、確実にその人たちが疲弊し、支援していったものが疲弊しないように、また逆にですね、何か学んで帰ってくるようにというそういう大方針のもとにやっておりますので、この十年間で少なくとも静岡県の防災力は、格段に向上したというふうに思っております。例えば、このいわゆる避難所の運営の方針の運営の方法などはですね、熊本県で学んだことがとっても高うございました。それから、やはり津波というのはすさまじいものなので、これをどのように防ぐかというのは実は逃げる以外ないと。ただ、減災効果をするためには防潮堤を造らなくちゃいけないと。防潮堤はしかし、これだけ500キロ以上のですね、海岸線があるところでは、一律にはできないということで、それぞれの地域の思い、これはもう大槌町と山田町、あるいは陸前高田、釜石全部違います。そうしたに応じたように、静岡県では各自治体、なかんずくその海浜に近いところにいらっしゃる地域の方たちですね、この方たち、市町村の意向を十分に踏まえて、そしてそれぞれが望む防災対策をすると、いわゆる静岡方式でやると。まあ、GSCという浜松市のやつはもうほぼ完成しましたけれども、これも浜松市と十分な協議をですね、経てやりました。あるいは命山の整備、これは袋井です。あるいは、森の防潮堤掛川です。伊豆半島では防潮堤は造らないという地区のご要望によって、避難経路他ですね、その他ソフトで対応するというふうなことなどをしてまいったわけですね。しかし、基本的には津波浸水区域というところは危ないということをですね、皆が認識をして、そこには例えば幼稚園とか保育園とか学校とか、福祉施設だとか、あるいは病院とかですね、こうしたものは、東日本では皆高台に移すという、こういう流れになって、これは日本全体その南海トラフの巨大地震に襲われかねないところでは、そういう方向をですね、できるところからやっているわけですね、静岡県もそうした方向性を大前提にしてやってきたと。必ずしもそれが貫徹されてないところもありますけれども、基本的には、その問題意識はですね、多くの人に持たれてきたというのではないかと思います。今回ですね、コロナに直面いたしまして、これは我々は危機管理を最優先にしておりまして、今日も植田君が来ておられますけれども、ナンバー2ですね、危機管理監がいて、これは今、ここにいる天野経済産業部長がいますけれども、どちらが格が上かというとですね、かつては経済産業部長の方がの上だったと思いますけど、今はですね、一応役職上から言うと危機管理監の方が上なんですね。つまりそういうのが重要だと。すべての横串を刺すそういうものだということにしているわけであります。そうしたことが、我々が、静岡県が全国知事会でこのコロナに対して言う時に、これは防災に等しい、防疫、国民を疫病から守るというそういう観点に、国としてはお立ちくださいということですね、一貫して言ってきました。それからまたこういうものが風化する可能性があるのでですね、次に全国の知事会で、まだ復興が道半ばなので、できる限りご協力くださいということでですね、全国知事会の席で、本部長として、人員派遣のご要請をですね、引き続きずっと要請し続けるなど、できる限りのことをしてきたつもりでありますが、県にとっても、これは人のためだけではなくて、県民の防災力を上げることになったと。ただですね、今回の防疫に関しましては、疫病、国民から守る防ぐ防疫に関しましては、それはそれにも書かざるを得なかったぐらい、やっぱり日本のライフサイエンスのレベルの高さからすると、あとはきちっとした基金さえ積めばですね、製造に乗り出せるというふうに思っておりますので、この点はですね、まだ実現されてないことを残念に思っております。
(幹事社)
よろしいですか。
(記者)
今日はありがとうございます。すいません、ちょっと戻ってしまって大変恐縮なんですけれども、知事がですね、年末年始に軽井沢に行かれたのは何日から何日まででしたでしょうか。
(知事)
ちょうど26日の土曜日に写真、報道写真展がありまして、そのあと行きまして、昨日帰って参りました。
(記者)
26日から3日までと。
(知事)
そうですね。
(記者)
分かりました。で、先ほどのご説明だと、年末の記者会見では、その県境を跨ぐ帰省っていうのを考え直してくださいということをおっしゃってましたけれども、趣旨としてはあれですよね、先ほどおっしゃったように、車で移動して、お2人で過ごしてっていうものであれば、県境を跨ぐ移動も問題なかったということですよね、県としては。
(知事)
おそらくその記者会見でですね、ご一緒に申し上げたと思うんですけれども、1月14日に、4県の知事が妙高市で会うと。これは初めから県境を知事さんが跨ぐことを前提にするわけですね。それを発表できたのは、こうした4県の知事の間で、4県の交流は、できるところからやっていこうという、そういう申し合わせがあったと。これは毎週ご発表申し上げている、その行動様式に関わる都道府県別の色分けですね、これに基づいて行動すればよろしいということですから、いわゆる一般論ではなくて、地域によって状況が違うということであります。
(記者)
ちょっと今のお話で怖いのはですね、年末に菅総理がステーキ屋さんでご飯食べて、議員さんがやってるんだからいいじゃんみたいなコメントがですね、結構新聞とか載る機会があって、そういうのは怖いなと思ったもので。要するに、ちゃんと考えて対策してれば県境を跨ぐ移動も問題ないんだよということですよね。それが一人ひとりが気をつければ。
(知事)
いいや、ちゃんと。それはですね、不要不急のでない、本当に緊急の移動というのもありますね。これはしょうがないところがあります。だいたい物流っていうのはそういうものでしょう。それを運ぶ人がいらっしゃるわけですから医療品も含めて物流があります。これはもう緊急のものです。そういうものと、全部駄目だということではありませんのでね。ですから、色分けをしてあるところに応じて行動してくださいと。特に慎重に行動、慎重に行動、注意して行動等々、色分けをして描いている通りでありまして、そのためのものでありますから、ですから私のやってることは特段、他の県民と違うことをですね、言ってるんではない。県境を跨いで行動するなということでありませんで、県境を跨いで行動してはいけないようなところ、それがいわゆるレベル3に相当するような地域ですね、そうしたところは、なるべく行かないでくださいと。そうしたところにいる人が、若者はそういうところにいるのが多いですからね、これは若者を主に念頭に、今回の規制はですね、厳しいというふうに思っていただきたいということでございました。
(記者)
こっから戻ってきてご家族に会われるとかそういうシチュエーション想定されてるわけですよね。
(知事)
そうですね。家族っていうのは若者にとっては、親ですから、あるいはおじいさんですから、高齢者ですのでね。従って、罹患しやすいといいますか、感染しやすいということがわかっておりますので、それは避けましょうということであります。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社)
よろしいですか。
(記者)
すいません。今のちょっと関連するようなところもある話なんですが、緊急事態宣言が出た場合に、通勤通学で首都圏に行っている人に対しては知事はどのような要請をされるご予定でしょうか。
(知事)
そうですね。この週末にかけて、ごめんなさい今週末にかけてですね、内閣の方で、政府の方で方針出されますので、これしっかり見ながら、うちの行動もそれに合わせる形で決めるというふうになろうと存じます。
(幹事社)
よろしいでしょうか。ありがとうございました。
(知事)
ありがとうございました。どうもふじっぴーありがとう。 |