(幹事社)
他はいらっしゃいますでしょうか。お願いします。
(記者)
時事通信と申します。今の質問に関連するんですけども、選挙中、東部のポテンシャルっていうことを盛んにおっしゃってましたけれども、今、いざ知事となってみて、ポテンシャルで一番何をされたいかということですね、午前の就任式などを聞いていると、産業を興すというような企業誘致なのかなという、ざっくりとは思ったんですけども、その辺をお聞かせください。
(知事)
東部とも言ってもですね、地域によってちょっと違うんですよね。今おっしゃられたように、富士富士宮の岳南地域とか、北駿地域っていうのは、かなり企業誘致のポテンシャル、可能性のある地域でありますので、そういうところは今言った土地を生み出す手法などを用いてですね、企業誘致をすることができると思いますし、特に半導体のようなですね、先端産業はですね、非常に向いてると思いますので、そうした可能性を非常に感じているところでありますし、伊豆とかの地域はですね、もちろんスタートアップをね、呼び込んでくると。スタートアップが来ると、若い人たちが増えますので、かなり地域が活性化をしますし、スタートアップが来ると経済成長が非常に伸びるという相関関係がありますので、やっぱりそういう意味では、伊豆地域とかですね、沼津、三島とかあの地域にはスタートアップの育成だとか誘致だとか、そういう取り組みが非常にいいんではないかなというふうに今、思っております。
(記者)
川勝前知事が力を入れていた、観光とかですね、東部でのですね、観光とか文化振興とかその辺についてはいかがでしょうか。
(知事)
もちろん、観光については私もずっと力を入れてまいりましたので、ただ観光っていうのが今かなり形態が変わってきてますので、単に何か団体客を呼び込むみたいな観光からですね、相当コンセプトを決めてやっていかないと駄目なので、私の市長時代にやったのは、ビーチマリンスポーツを振興することによって、若い人を集客するという取り組みをしましたけれども、伊豆半島なんかもっとね、ビーチマリンは可能性ありますので、それと観光と、掛け合わせるとか。さっき言ったスタートアップも、まんざら観光と無関係ではありませんので、そういう観光といっても、新しい切り口で作っていかなければいけませんし、文化もそれぞれの地域に特徴ある文化がありますので、そこで知恵を絞る必要があると。私、浜松の場合、音楽でございましたので、ユネスコのクリエイティブシティにアジアで初めて音楽創造都市に認定をさせたり、ショパンコンクールと浜松のピアノコンクールを姉妹コンクールにしてですね、ピアコンの価値をぐっと高めたり、『蜜蜂と遠雷』の小説のですね、テーマにもなりましたし、今の浜松のピアコンのですね、上位入賞者はショパンコンクールの予選免除されるんですね。こういう、これ、あのすごい扱いでありますけども、あんまり知られてないんですよね。だから文化といってもいろんなやり方、それぞれの地域の特性を持った文化振興がありますので、それはもうそれぞれの地域に合わせて、文化を高めていくようなことは、当然のごとくやっていきたいと思っております。
(幹事社)
他、質問ある方いらっしゃいますか。お願いします。
(記者)
共同通信です。お願いします。選挙戦の中で鈴木新知事は、川勝前知事の、これまでの県政運営を評価するような場面もあったかと思います。その中で発信力の点であったりですとか、文化振興に力を入れてきたというようなことだったり、リニアの課題を明らかにしたというところだったりというような、評価する点を挙げたうえで、良いところを引き継ぐというようなことをおっしゃっておりました。で、これを更に具体的に、どういう、その川勝前知事の、良かったところ、こういうところをこうしていくっていうのがあったりとか、逆にこういうところはちょっとあまり評価できないので、新知事としてはどういうふうに変えていく、改善していくのかそういう具体的なところがあればお願いします。
(知事)
はい。発信力は今ちょっとお話をしたので御理解いただけると思いますが、私も川勝知事(正しくは、「川勝前知事」)に見習ってですね、しっかりいろんな静岡県のいいところとかね、文化を大いに発信を、国内外に発信をしていきたいと思いますし、リニアに関しては課題をクリアにしていただいたので、今度は私がそれを、課題を明確にしていただいたんで、それをしっかりと現実的な解を見出して、クリアしていくというのが私の役目だと思ってますし、やっぱり川勝知事(正しくは、「川勝前知事」)ができなかったというか、川勝知事(正しくは、「川勝前知事」)と違うというところでいえば、やっぱり議会との関係だと思うんですね。やっぱりこれ二元代表制ですから。ですから、しっかり議会との関係構築をしていかないと、政策が停滞をしますし、極端なこと言うと、1本の政策も実現をしないと。予算も執行できないという状況になってしまいますので、議会との関係が必要だと。あとは国とのやっぱり関係ですね。国に対していろいろとですね、もちろん物言うとこは物言う。ですけども、やっぱり国とのパイプ、関係性ってのは非常に重要でありますので、そこは私は自分なりにいろんなパイプ持ってますので、それはもう全面的に駆使して、今までちょっと細ってた国とのパイプはですね、もう一度再構築していきたいと思っております。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社)
質問ある社さん、いらっしゃいますでしょうか。お願いします。
(記者)
ごめんなさい。朝日新聞です。すいません、しつこいようであれなんですけど、リニアについて、専門部会は継続でいいですか。
(知事)
はい。専門部会、継続とかっていうよりも、専門部会の役割はね、これまでも科学的な専門的な知見でそれなりの役割を果たしてきたと。ただ、その状況、中身、等も含めて、これからレクを受けますんで、その中であり方も含めてですね、検討していきたいというふうに思います。
(記者)
ちょっとごめんなさい、47項目課題があって、県は17、終わったと。確か静岡市は31ぐらい終わったとかっていう話で、ちょっとずれがあったかなと思うんですけども、要するにこれまでの遅れっていうのは、この数字に象徴されるような、県のその認識というのが非常に厳しいというとあれなんですけども、ゆっくりめというかですね、そういう意味ではこれを早くしていくというか、解決をしっかり進めていくとなると、ここの部分の議論をかなり進めていかないといけないのかなというふうに思うんですが、それについてはどういうふうに受け止められて、このまだ17ぐらいかなあということと、あとどうやって早く進めていくというか、解決の道を探っていくのかっていうの、もう一声いただけると。
(知事)
本当にこれから2、3日でいろいろなレクチャーが始まる中で、リニアの問題についても、しっかり伺っていかなければいけませんので、いま軽々にここで御回答できないのが残念でありますが、そういう意味では今、奇しくも静岡市の話が出ましたけれども、難波市長は元々リニアの担当でしたし、土木の専門家として非常に知見を持ってますので、これかなり私、県市でこの問題に対して、連携してやっていける体制が整ったなと思っておりますので、そこは難波市長ともですね、コミュニケーションをとりながら早期に課題解決に向けて取り組んでいきたいと思います。
(記者)
ごめんなさい、最後1点だけしつこくてあれですが、ボールパークなんですけど、要はさっきの話だと、ボールパーク構想を前提に、県と市と民間の方々が話をする場を作って、練り直しますという、そういうことでいいですか。
(知事)
そうですね、もう元々単に球場だけ作るっていう話ではなかったんで、周辺整備も含めてやりますよと。漠然と市が例えば土地は市の方で用意してよねとか、何か周辺の部分は市もちゃんとやってよねとか、そのぐらいの話はありましたけども、具体的にまだですね、市がどういう整備をするのかとか、全体構想、まだ民間もかなり投資する可能性も秘めてるというのもわかりましたので、民間の投資をどう呼び込むかとか、その辺はね、ちゃんと計画しないと拙速にはできないなあというふうに思っております。はい。
(記者)
いったん、あの県の3案というのは、ペンディングにして、もう1回全体構想として練り直すという。
(知事)
今の時点で私の私見ですけどね、あくまで。まだ議会ともお話し合いしてないので、はい。
(記者)
それを提案していくっていう。
(知事)
そうですね。はい。
(記者)
すいません。ありがとうございます。
(幹事社)
他いらっしゃいますでしょうか。よろしいですかね。はい、かしこまりました。以上をもちまして、知事の就任記者会見を終わります。ありがとうございました。
(知事)
どうもありがとうございました。 |