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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2019年4月10日(水)

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知事記者会見

2019年4月10日(水)


知事発表:平成30年度富士山静岡空港の利用状況、静岡県と首都圏のくらしの比較
知事発表:富士山こどもの国開園20周年記念イベント開催、静岡県版レッドデータブックの改訂
記者質問:平成30年度富士山静岡空港の利用状況、静岡県と首都圏のくらしの比較
記者質問:静岡県と首都圏のくらしの比較、平成30年度富士山静岡空港の利用状況
幹事社質問:統一地方選
幹事社質問:統一地方選
幹事社質問:サクラエビ
幹事社質問(記者質問):サクラエビ、県議会議席数

知事発表:平成30年度富士山静岡空港の利用状況、静岡県と首都圏のくらしの比較

(知事)

 春ですね。今日の花はガーベラ、花の日、4月18日、これもガーベラですね。素晴らしいですね。品種改良のですね。それからトルコギキョウ、黄色いのがトルコギキョウですね。これもトルコギキョウじゃないですか。黄色と黄緑色ですね。ストック、白いのがストックですね。ピンクの実、これがヒペリカムです。かすみ草がこの辺にあります。それから葉っぱはドラセナ、本日の花ということでございます。

 一部の人にはご紹介申し上げたかもしれませんけれども、皇太子殿下から贈られてきた、本でございます。素晴らしい本です。

 もともと水運から始められまして、今や世界の水ということで、言ってみればグローバルにしてローカルな、研究されているグローカルな地球地域学の学問をされていることが分かりました。何て言いましても、天皇陛下のお仕事の一つは学問です。これは13世紀初めに書かれた禁秘抄という中に宮中とは仕事、学問第一のことと書かれているのですね。ですから、当時の学問の一つは和歌でした。歌道でしたけれども、今は昭和天皇が海洋生物、今上陛下はハゼの研究、そして皇太子殿下は水運史から始められまして、今や国連も水問題の権威の一人として、会議で基調学術講演もなさってまして、そういうことで、ぜひお買い求めいただければということをお勧めいたします。

 さて今日の発表項目は合計四つでございます。

 ちなみに宮中に1月1日に参りました折に、東宮の方で侍従の方から4月に発売されると、NHKから発売されると、それで皇太子の間に何としても出したいとお気持ちであると。で、私はこれを宣伝してもよろしいのでしょうか、ぜひそうしてくださいと言われておりましたので、そうしているわけでございます。

平成30年度富士山静岡空港の利用状況 

 まず最初は、平成30年度富士山静岡空港の利用についてであります。

 富士山静岡空港の平成30年度の搭乗者数について集計がまとまりました。県が目標としておりました年間70万人を初めて超えまして、714239人となりました。堂々の目標達成であります。また、搭乗率は71.7パーセントとなりました。搭乗者数、搭乗率とも過去最高です。日ごろ空港を利用いただいている皆さま、航空会社をはじめ、関係者、支援いただいている皆さまのおかげです。 厚く御礼を申し上げます。

 まず、国内線の搭乗者数は、前年3月の出雲線の就航などを追い風にいたしまして、35カ月連続で前年同月を上回り、好調に推移いたしまして、425451人と、前年度から13.4パーセント増加し、過去最高となりました。

 国際線では、台北線とかソウル線の減便がありまして心配いたしましたけれども、インバウンド需要を取り込み、上海線、杭州線で過去最高の搭乗者数を記録いたしました。また昨年12月の煙台線の運航もございまして、対前年度比では若干2パーセントでありますけれども、マイナスに止まったのをよろこんでおります。

 富士山静岡空港は、今月1日に運営権者、富士山静岡空港株式会社による空港運営がスタートいたしましたが、目標を上回るという、こういうバトンタッチができたことを喜んでおります。

 また、4月3日には静岡エアコミュータ株式会社が、国内初のレオナルドヘリコプターズのエクセレントサービスセンターとなるMRO、メンテナンス、リペア、オーバーホールの略ですが、MRO工場を開業いたしまして、同社の副社長さん、またイタリア大使館の公使もお越しになって、大変素晴らしいオープニングの式典ができました。私もまいりましたのですけれども、静岡のみならず、日本全体で東京や大阪、名古屋を中心に135機がサービスをしているそうです。各地に当然MROが必要なんですけれども、エクセレントサービスセンター、エクセレントと、優れたという意味ですね、そうしたものを持っている唯一の工場が出来たということで、向こうの方も当日は富士山が見えましたので、すごく喜ばれておりました。まさに富士山静岡空港が、首都圏空港の補完空港、一翼を担う空の玄関口として、観光をはじめさまざまな分野での交流拡大に貢献するとともに、航空産業の発展にも寄与する、魅力あふれる空港となりますように取り組んでまいりたいと考えております。

 この空港とそれから清水港、それぞれ空の玄関口、海の玄関口ということで、世界に開かれているわけですけれども、山梨県の方たちにとっては港はもちろんありません。空港もございませんので、それぞれ山梨県の清水港、山梨県の富士山静岡空港という意識を持ってらっしゃるのを大変喜んでおります。ですから、清水港の方はちょっと混雑しておりますので、富士山静岡空港の周辺あたりに静岡県と山梨県、ふじのくにの表玄関と山梨県、富士の国の奥座敷と。それぞれが一緒に何かできるような施設も持ってもいいなと思っているところであります。いずれ、道州制の話題になったとき、ここの交通アクセスの良さ、雪も降りませんし、眺めもいいし、一種の中心性を持っておりますし、玄関口としては日本海側は豪雪、今日も雪ということで、長野県も雪ですから、雪に閉ざされるということがありませんので、いずれ中部州なり、山梨州ができれば、州都としての性格をもつような地域だと私は思っておりまして、ガーデンシティ、美しい、空港ティーガーデンシティですね。ティーも茶草場、世界農業遺産に囲まれた所でありますから、そういうようなことをやっていこうと、篠原戦略監を中心に、この地域の全体のビジョン作りをこれからやっていこうというふうに思っているところであります。

 空港、それ自体につきましては、西村社長以下、空港運営会社でしっかりやっていただいて、一方われわれは面的な広がりですね、茶の都ミュージアムもございますので、皇室もお越しになったこともございます。茶業研究所もございまして、非常に研究や文化の香りの高い、農芸品もたくさん出来る所でありますので、そういう意味でこの地域が中部地方全体の山の州のですね、玄関口にふさわしい、そうした都市デザインとでもいいますか、こうしたものは、経済、文化に明るく、酒よりもお茶の方を大事にする篠原君にキャップになっていただいてやっていくということで、今日ご了承いただいたところでした。ありがとうございました。

静岡県と首都圏のくらしの比較

 それから、二つ目は静岡県と首都圏の暮らしの比較であります。皆さんご存じでしょうか。

 「30歳になったら静岡県!」、これは中国語でも英語でも、それから韓国語でも、それぞれのネイティブにそれに応じた言葉として、キャッチフレーズとして、静岡県をPRしているところでございます。まず、なぜ静岡県なのかということで、まずデータに基づかなくてはいけないということで、比較することにしまして、それを経済産業部の天野部長がリーダーシップをとってまとめてくれましたので、私から言うよりも、天野部長が今日来られてますので、お願いします。

(天野経済産業部長)

 経済産業部長の天野でございます。お手元の資料をですね、このリーフレットをめくっていただきますと、中に静岡県で生活していく暮らしとお金ということで比較をしてございます。これは「30歳になったら静岡県!」ということで、30歳前後で家族だとか、結婚して子どもが出来て、さて自分の一生をもう1回見つめ直す時期が来る頃に、静岡県を選んでもらうということで、そのときに、実は今、知事からお話がありましたようにデータで示していこうということでございます。生活のところを見ますと住宅の広さでは東京都に比べて、1.45倍の広さ、神奈川県と比べても1.34倍。さらに仕事についても、通勤時間は、皆さん想像はついていたと思いますが、なかなかデータでお示しすることはなかったのですね。通勤時間もやはり静岡に住むと非常にゆとりを持って、会社に向かうことができると。自然とか余暇とか文化、芸術、特に皆さん文化芸術の美術館数、博物館数を見ていただきたいのですけれども、こういうところも東京は確かに恵まれておりますが、これを10万人当たりにすると、まだまだ静岡は非常に多くの文化施設も整っているということでございます。お金の方を見ていただいても、大卒の初任給はやはり首都圏に比べて若干落ちるといたしましても、物価が全国平均に比べて98パーセント、家賃、それから戸建て住宅、家を建てるときですね、これは約60坪くらいの敷地面積でございますけれども、静岡県と東京都では1600万円位の差があるわけですね。教育費は、若干静岡から東京へ学生として送り出したりしますのでかかりますが、生涯の貯蓄を見ていただきますと、これは首都圏、神奈川県と遜色ないと。むしろ神奈川県より静岡県の方が貯蓄が多くできるというようなデータもございまして、これをぜひ静岡に戻ってこようとする若者に対して、一つのインセンティブとして提供していきたいと思います。

 これは「30歳になったら静岡県!」というホームページを使いますが、その中にはいかに魅力的な企業がこの静岡にあるかということを、例えば女性の活躍促進に力を入れているであるとか、世界シェアを持っているとか、こういう企業を個別のきらきら光るところを取り出して、紹介するようなネットのしずおか就職netも改定しておりますので、企業の魅力とともに静岡での暮らしとお金、このデータを積極的にPRして静岡県に戻ってきてもらうと、このような施策を展開してまいりたいと思っております。皆さまのPRを、ぜひよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。




知事発表:富士山こどもの国開園20周年記念イベント開催、静岡県版レッドデータブックの改訂

(知事)

 これとパスポートは連関していますか。

(天野経済産業部長)

 ふじのくにパスポートでありますが、実は高校生全員に3月に配りましたが、この小さいのですね。これも、これからやはり首都圏の若者、中京圏、関西圏の若者、県外に出ている若者にもこれを配布してまいりたいと思っています。この中にもこのデータも入れます。魅力的な企業情報も入れます。

 もともとこれは、何とか首都圏とかに出ている若者を捕捉しようとしたのですね、県の情報、素晴らしい企業の情報を提供するために。個人情報の関係がありますので捕捉できないわけです。例えば高校の同窓会名簿を使ってわれわれが県の情報を送るということはできませんので、県立大学の学長さんのご提案で、高校卒業するときに静岡県との関係性を維持するためにこういうものを配ろうと。後ろにQRコードが付いておりまして、このホームページに行くとさまざまな情報が、おもしろい情報もあります。飲食店の情報だとか、そういうのも全部提供できるということになってますが、これをこれから30歳になったら戻ろうかなと思っているような若者とかですね、そういった人たちにも併せて配布して、この情報と一緒に静岡県に戻ってもらう施策を重層的にといいいますか、総合的に展開してまいりたいと考えております。もちろん経済団体とか産業支援機関と一緒になってやってまいりたいと思っております。こちらの方もぜひPR、応援の方をよろしくお願いいたします。

(知事)

 充実していきたいと思っているところでございます。

富士山こどもの国開園20周年記念イベント開催

 富士山こどもの国が、20周年を迎えることとなりました。雄大、雄渾(ゆうこん)な富士山麓に位置する富士山こどもの国は、今月26日に開園から20年目を迎えます。この公園は、子供たちが雄大な自然の中で伸び伸び遊ぶことを通じまして、生命の豊かさや自然の美しさを学び、夢とか冒険心を育む場となることを目指しておりまして、先月まで入園者の数522万人を数えております。

 20周年を記念しまして、さらに多くの方にお越しいただけるように、4月から8月にかけて、さまざまなイベントを開催いたします。

 まず、20周年当日の4月26日金曜日、連休の前ですね、入場料を無料といたします。また、4月27日から8月31日にかけまして、地元富士市に伝承されている、かぐや姫をモチーフに、かぐや姫ミニパレード、フォトコーナー、竹の巨大迷路などのイベントが実施されます。さらに、連休明けの5月11日の土曜日、12日の日曜日には、有名なアーティストによる音楽ステージ、ナイトシアター、その他各種アクティビティと、子どもだけでなく、大人の方々にも楽しんでいただける大型イベント、題して「FUJI&SUN’19」を開催します。

 こうした大型イベントにより、減少傾向にある首都圏からの集客にも取り組んでまいります。毎年度実施している「利用者満足度調べ」では、こどもの国は、5点満点で、継続、4.3点台から4.5点の高評価、通信簿で言えば5ですね、を頂いているということでございますが、サービスのさらなる向上などに努め、富士山の魅力を体感できるこの公園をより多くの方にご利用いただけるよう、取り組んでまいります。

静岡県版レッドデータブックの改訂

 四つ目の発表項目であります。静岡県レッドデータブックの改訂であります。

 県内の生物多様性を保全していく上では、重要な指標がこの「静岡県版レッドデータブック」の「動物編」でございまして、これを改訂いたしました。平成16年3月の初版発行以後、野生動植物の生息・生育状況の変化などを反映し、今回初めて改訂を行ったものであります。県版レッドデータブックは動物編、植物編に分けております。「植物編」につきましては、今年度末の改訂を予定しております。県版レッドデータブックは、県内の野生動植物が、現在どの程度絶滅の危機にあるのかを評価し、その生態や生息分布状況などのデータを紹介したものです。今回改訂した動物編は、前回の7分類群に、新たにクモ類を加えた8分類群で構成しております。哺乳類、鳥類、爬虫(はちゅう)類、両生類、淡水魚類、昆虫類、陸・淡水産貝類、これが従来の7区分でございまして、これにクモ類を入れたと。絶滅の危機にひんしている絶滅危惧I類、絶滅危惧II類と分けまして、絶滅危惧I類94種と、絶滅の危険が増大していると言われるのが絶滅危惧II類という、これが82種でございます。合計いたしますと、絶滅の恐れがある動物種176種でございます。そのほか、存続基盤が脆弱(ぜいじゃく)な準絶滅危惧など298種の、合計474種を掲載しております。今回の改訂に当たりましては、大学の先生などそれぞれの分類を専門とする先生方に原稿をご依頼いたしました。ふじのくに地球環境史ミュージアムの研究員のご協力も得まして、記載内容を充実させたところであります。また、監修委員には全体の構成についてご指導いただいて、学術的な価値を高めたところであります。東京大学名誉教授で兵庫県立「人と自然の博物館」名誉館長の岩槻邦男先生、国立科学博物館名誉研究員の近田文弘先生、早稲田大学人間科学学術院教授の三浦慎悟先生、山階鳥類研究所名誉所長で「兵庫県立コウノトリの郷公園」園長の山岸哲先生、大阪府立大学大学院生命環境科学研究科教授の石井実先生の5名にお願いをいたしました。

 記載の内容の特徴でございますが、識別しやすいよう、ほぼ全種の写真や分布図を掲載したことでございます。第二に、動物種の特徴だけでなく、繁殖の情報等も含めた生活史、生涯にわたる生活のありさまでございますが、この生活史を可能な限り記載しました。第三に、それぞれの動物の生存を脅かしている要因や保護対策を記載したことが特徴となっております。以上であります。




記者質問:平成30年度富士山静岡空港の利用状況、静岡県と首都圏のくらしの比較

【平成30年度富士山静岡空港の利用状況】

(幹事社)

 ありがとうございました。今回は今年度初の会見です。今年度もよろしくお願いいたします。

 それでは先ほどの発表項目について、幹事社から1点だけ質問させていただきます。富士山静岡空港の搭乗者数ですけれども、10年目でようやくの目標達成となりました。この10年かかったことについて、知事はどのように受け止められてらっしゃるでしょうか。

(知事)

 10年一節ですからね。ですから、当時は空港部というのがあって、難産の末に空港が開設したと。平成21年の6月4日のことでした。そしてまた、7月にはFDAさんも就航を開始されました。しかし空港反対運動も盛んでした。そしてまた、前の知事さんが立木の伐採と引き替えに自らの職務をなげうたれたという、その立木の変わりに竹が生えてきて、その竹が結果的にそれを切ってくださらないということで、持ち主とお話をしたり、静岡県がご伐採をして、ご迷惑をかけたところがありまして、そうしたところの修復から始まって、敵対的な関係の中で成田のように、今日まできたのではなくて、平成21年度の後半には空港部も廃止しました。9月に廃止しまして、空港の利活用を中心に一気に形を変えたのですね。これは当時の最大会派の方たちが党議拘束で、年度途中で部を廃止するとは何事か、ということだったのですけれども、条理を尽くしてご説明申し上げまして、賛成を得て、すぐに利活用に変えたと。そういうところから始まりまして、地元の皆さま方の支援ですね、使ってくださると言うこともそうでしたけれども、さまざまなご支援がございまして、そしてまた国際線も大事にいたしまして、地域外交をやっておりますから、そうしたことが一つずつ実りまして、今日まで来たのだと。

 そして、ちょうど10年目でコンセッションといいますか、運営権を民間にお譲りするということで、空港の運営に実績のある三菱地所さんと東急さんが一緒になってこの運営権を取られまして、4月1日から運航を開始するということになって、この間69万までいったときがあったんですね。翌年こそと思って、なかなかそれがうまくいきませんで。提供座席数が約100万、99万くらいです。ですから、70万というのは搭乗率は70パーセント以上行かないとできないのですね。ですから本当に大勢の方々に愛していただいた。この前は、山梨県さんもふじのくにの奥座敷から玄関に行くときの山梨県の空港、富士の国の空港として一緒にやっているとなって、県の空港というよりも、広域の空港と。さらに富士山の噴火も有り得るということで、太田大臣という非常に優れた国交大臣のときに首都圏空港の補完空港、また、いざというときに助けられるということで大規模の広域防災拠点と。浜岡原子力発電所がございますので、いざというときにちょうど20キロ内陸部に入って、一応SPEEDIの放射能の拡散可能性を調べる検査をしたことがあったのですけれども、ほとんど来ないということで、そこにオフサイトセンターも造っていただきまして、そして格納庫も出来、徐々に広がっていって、そして何と言っても坂茂さんに素晴らしい増築をしていただいて、そこに美術館ともいうような形で、森町の生んだ杭迫柏樹先生の揮毫(きごう)になる富士山の書、またさらに、本県の誇る版画家である牧野宗則先生の大きな版画を陶器にしたやつですね、こうしたものもございまして、芸術的な色彩をそろえてきたかなということで。ただ乗るだけではなくて空港から景色を見たいと、年間100万人もの人たちが見学に来られると。その展望台も石雲院のご住職のご理解も賜りまして。当初はどやしつけられて、台所に正座させられて、いかに勝手かということで、本当に怒ってられました、ご住職が。ただし5分くらい話しましたら、あんたなかなかいい人だなあと言われて、次回行ったときには座敷に上げていただき、また檀家(だんか)の人たちとも仲良くなって、そしてそこに立派な展望台もできて。本当に地域が愛した場所に新しい空の玄関口ができるということを、単に70万人という数字というよりも、お茶畑しかなかった所がこうなったということで、開墾なさってお茶畑にされた中條景昭さんだとか、若手衆だとか、勝海舟さんだとか、徳川の幕臣がいらっしゃるわけですが、そういう人たちの血と汗と苦労の場所なんですね。そこが日本の最も美しい玄関口になったと。いう感慨があります。

 実際2年前にスペインの国王・王妃が国王専用機を、帰られる直前に分かったのですが、静岡からですね。専用機をお止めになって帰られたと。後から理由を聞けば、あまりにも美しい景色なので、その景色を見て国にお帰りいただくというふうに大使館の方たちが配慮されたということでございました。

 確かに富士山、伊豆半島、南アルプス、駿河湾、お茶畑、全部世界クラスですから。世界クラスとして海と山の絶景なんですね、あそこは。風景の画廊というものですね。そういうものを準備できたということが、10年間の地道な努力のたまもので、そしてこれを民間に譲りながら、場合によっては大きく山の州が出来たときに、中部圏ですけど山ですから、玄関口にもなるんじゃないかということですね。新たにまちづくりも地域の人たちと一緒にやっていきたいということで、われわれの方も新しい旅立ちになったという感慨を持っております。私は空港の結果出たんですよ、結果的には。

 私は、大学を偉い方たちの天下り先ということからやめさせるために立ったんですけれども。実質最大の問題は空港問題でした。だからこの10年間、まさにそれを引き継いだ、石川知事からこの問題を引き継いで、彼も安心されているのではないでしょうか。まさに政治生命をかけて、あの空港の建設に尽力されて、バトンタッチを受けて、今度は民間に任されるまでになったと、感無量というふうに前知事さんも思われていると思います。以上であります。

(幹事社)

 ありがとうございました。各社、発表項目について質問があればお願いします。

静岡県と首都圏のくらしの比較

(記者)

 天野部長になるかと思いますけれども、ふじのくにパスポートと静岡県と首都圏との暮らしの点なんですけど、ふじのくにパスポートのホームページは確か20歳台の入社して間もない情報だとか、東京に静岡おでんを食べられるとかそういう情報だと思うのですけど、リンクさせていくということなのでしょうか。

(天野経済産業部長)

 ありがとうございます。まさにそうでございます。まずですね、ふじのくにパスポートに今就職したばかりの社会人になったばかりの皆さまのインタビューを載せているのは、まずは高校3年生に、若い人にこれを全員に配布するというところから入っております。この情報は徐々にさらに深化させていくといいますか、より良い情報といいますか、より首都圏にいる方々に訴求力のある情報を提供してまいります。先ほど申し上げましたように、もともとは首都圏にいる若者、大学生もそうですけど就職している方が捕捉できないのですね。県の情報を届けられない。ところが県にどんな企業があるのか分からんと。だから首都圏の企業に就職してしまうというような、アンケートやるとそういうのが多いのです。ですから、まず高校生に分けるということで若い人からやりましたけれども、このあとさらに首都圏で活躍して、戻ってきた人の情報をですね、もっと、「30歳になったら静岡県!」の中にそういう戻ってきた方の情報も入ってますが、そういうものも提供しながら、企業の魅力も提供しながら、両方で、若い人とそれから30前後で戻ってこようとしている、両方でアピールしていきたいと思っています。

(記者)

 アドレスを統合するということでしょうか。

(天野経済産業部長)

 アドレスは、それぞれ別でリンクさせていくという形にしたいと思います。

(記者)

 パスポートの配布は中京圏とか東京とおっしゃってましたけれども、具体的にはどう配布するのですか。

(天野経済産業部長)

 パスポートは、今は就職支援協定大学が26あります。そこにはだいたい150人以上の本県出身の学生が行っている大学と26大学これまで結んでおります。そういうところへ、まずもって当然そういう方を集めた保護者会だとか、学生の説明会がありますので、そういうところで配布していくというようなことをまずやっていきたいと思います。

 それともう一つは、そうは言いながらも、われわれ東京でこの指留まれ方式で静岡出身者集まれということをやっていまして。小さいコミュニティですけど、実は登録が8千位いってまして、コミュニティ集めてやろうとすると20人くらいの人たちが集まってくるんですね。そういう場面なども併せて使って総合的にPRを進めて、一人でも静岡県に魅力を感じて、静岡県で活躍してみようという若者を静岡へ呼び寄せていきたいというふうに考えております。さらに充実してまいりますので、引き続きご意見等頂ければと思います。よろしくお願いします。




記者質問:静岡県と首都圏のくらしの比較、平成30年度富士山静岡空港の利用状況

【静岡県と首都圏のくらしの比較】

(記者)

 すみません、同じくパンフレットのことでよろしいですか。今、県出身者を捕捉するツールがあまりなくて、この指留まれ方式の8千人以外には、何かほかにあるのかということと、それとこのリーフレット自体は、何万部ぐらい年間配りたいなという目標がありましたら教えてください。

(天野経済産業部長)

 今は3万3千の卒業生に配布したのと、これから大学生もやっていきますので、それらにプラスして発行していきたいと思っております。ちょっと発行部数まではまだ、正確にやっておりませんが、多少余裕を持って作っておりますので、それらを使って配布してまいります。

 それから、それ以外の捕捉する方法はないかというようなことですが、実は先ほど言いました同窓会などは、実は磐田南高でしたかね、幾つかの高校の同窓会が、30歳になったのをきっかけにやるという、この「30歳になったら静岡県!」に合わせて、同窓会の会合を首都圏で開いてくれていたりします。そういうところにも積極的に出掛けていってPRをしております。ですから、同窓会ルートが全くないということではなくて、同窓会報に載せてもらったり、これは教育委員会の協力も得てるんですけれども、ありとあらゆる、首都圏にいる若者に届く情報のところを使って、一生懸命PRしているところであります。もちろん、東京事務所などにもいろんなイベントで若者が出てまいりますので、そういうところにも、あるいは大学とかそういうところにもお願いして、この「30歳になったら静岡県!」とか、あるいは新卒でも戻ってくるときには静岡県ということでPRをさせていただいております。ありとあらゆる機会を使ってやっているということでございます。

(知事)

  「論語と算盤(そろばん)」という本をお書きになって、渋沢栄一先生が。論語に、15にして学に志し、30にして立つである。ここから来ているんですよ。つまり、彼は70まで生きて、30、40、50、60と、人生を10年で一節で数えているわけですね。15まで、義務教育までは、私は技芸を磨く実学ということを思いっきり重視するという方向に動いていまして。30というのは、割とフレキシブルに考えておりまして、四捨五入して30。25、6から30代の前半ぐらいまで、人生の一つの節目を迎えると。要するに家庭を持つとか、あるいはお父さんやお母さんのこと考えるだとか、そうした時期というのは必ず参ります。順番に世代が変わっていきますのでね。そうしたことで、この30になったら、1回人生を変えるときに、考える材料を提供しようということから始めました。それから高校に行くのがほとんどですから、ですから高校で社会人になる方が多いと。そういう人たちに、全員で、これ鬼頭さんさすがに今まで学生を教えてこられた先生で、そのアイディアでやったと。

 しかし、これはいろいろと、うちでも欲しいとか、あるいはわれわれの協定校とも活用ができるのではないかとかというふうなことになっておりまして、天野部長を筆頭にしまして、県を挙げて静岡県の一種のPRをしていこうと。別に静岡県民だけではなくて、ここがこういう所ですよということを多くの方に知らせる一つの方法ということでございます。決意は自らなさればいい、足を引っ張らない、出て行く人を止めない。ただし、情報はしっかり届けるということでございます。以上、補足いたしました。

平成30年度富士山静岡空港の利用状況

(記者)

 すみません、空港の関係で。今回、この10年間で70万人達成したわけですけれども、民営化において、運営会社の方が今後20年間で135万人ですか、さらに倍近い搭乗者数を目標に掲げていますが、知事としてそのためには何が必要か、また民営化したからこそできること、どういう部分に期待されるのか、そこのところをお伺いします。

(知事)

 この10年でこれだけ来たわけですね。向こう10年は、この間にリニア新幹線も開通するでしょう、一応予定通りだと2027年と言っていますからね。そうしますと、既存の新幹線のダイヤも変わりますね。そうしますと、空港新駅などということも、この10年の間に視野に当然入ってくるわけです。そうしたこともありまして、発展の条件といいますか、環境はますますよろしくなると。ですから、今の状態のままいくと、西村社長さんは今の2倍ぐらいとおっしゃっていますけれども、場合によってはジャンボも飛ばしたいとなりますと、あと300メートル、今2500メートルですが、滑走路が2800になるとジャンボも来られると。それから今、ヘリコプターの格納庫ならびにMRO工場も造ったわけですが、もう一つ、プライベートジェットというのがあるわけですね。これものすごい人気があるわけです。その駐機場が今ないでしょう。そうしますと、今の一番内陸よりの所、ぺんぺん草が生えている所があるんですよ。そこがそのまま駐機場にも変えることができます。それから、ゼロ番スポットというのをご存知でしょうか。一番いいスポットがありますので、石雲院の展望台との間、芝生になっていますけれども、そこも言ってみれば搭乗口になるんですよね。そういうことで、ますますサービスが拡充するだろうというふうに私は見ております。

 そんなことから、今の挙げられた数字は十分に達成可能なものとして、ビジネスマンとしてやってらっしゃると。それで、先ほど申しましたように、私どもはむしろにぎわいをつくるためのまちづくりという、これは2000年ぐらいから、あの地域の方たちが正月集まられて、空港と地域を発展するための会というのをなさっておりまして、私も1回欠席したことがあったかもしれませんけれども、毎年行って皆さまと共にあの地域の発展のことを考えてまいりまして、そういう人たちの意識も非常に高いということもありますので。空港会社の予想は、確実に達成可能だと思っています。

(記者)

 今の質問に関連して、空港民営化されましたけども、株式会社さんは西側用地の開発だったりにぎわいの場創出というのも計画の中で掲げていらっしゃいますが、知事としてはどういった街づくりだったり、県としてどういったにぎわいの場ができたらいいなということを、具体的に教えてください。

(知事)

 はい、まず博物館を、航空博物館というのですか、そういう構想が数年前からございましてそれはタミヤさんですね、ホビーのそこがお持ちになっている素晴らしい模型があります。100機ぐらいあるんですよ。それから鈴与さん、鈴木与平会長がお持ちになっている模型、それからまた実物の飛行機も小さいのですけどあって、そうしたものが今ちょっと目に付かない倉庫といいますか、博物館的な機能を持たせたいということで眠っているんですね。こうしたものを表舞台に出したいということで。

 また、これはまだ本決まりではありませんけども、私どもがエンブラエル社に行った後、ITAですね、ブラジルの最高の航空工学大学でございますが、そこと静岡理工科大学ならびに東海大学が学生の交換ということをようやく数年前から始めまして、実際うちの子が行って、静岡理工科大学の学生が行ってまた向こうの学生さんも来られて始まっているわけです。そういうことが知られるようになりまして、あそこに航空学校をつくりたい、そういう航空学校というのは、ITAもそうですけど飛行場のそばにあるんですよ。そうでないとやっぱり教育上具合が悪いということが分かっておりまして、ですからそういう若者が集えるような場所と。そうすると若者が集えるということであればお腹も減りますしね、ですから食堂街といいますか、要するに食の都づくりみたいなものが空港のビル以外の所にも出来上がっていくだろうと。当然そこにはホテルというのが出てくると思いますね、ですから宿泊施設というのが出てくるでしょう。それからまたもしですね、空の玄関口のすぐ近くに、そうした山梨県と静岡県が一緒につくっていこうというようなことになれば、行政的な施設もある程度きちんと持っていなくちゃいかんだろうかと思ったりしまして、夢が広がりますが、そういうことで僕としてはガーデンシティですね、日本の玄関口にしようという夢を持っております。差し当たっては、中部圏というのは関東平野と違って山の日本の典型ですので、山の州というものに、太陽が昇る静岡県に来れば、南アルプスから富士山またこの伊豆半島も眺望できるということで、何しろ丘の上にございますから、130メートル余りのものすごくきれいな所ですね、そこをきちっとしたシティにしていこう。だから、都市デザインいうものをれから文芸大の方々とご一緒にやっていくということにしております。

 ちなみに富士山、ふじのくに茶の都ミュージアムあれを改築したときに、文芸大の学生さんならびに先生方と一緒にあれを見事なものにしまして、一気に年間の入館者数を目標を突破したわけですよね。熊倉功先生が館長をされているミュージアムですけれども、そこで彼らは熊倉先生を中心に地域の方、空港と一緒に一種のネットワークづくりをしましょうと言ってらっしゃるわけですよ。そういう動きが出てきているので、僕は明らかに点から線、線から面になると、で面が最終的にどういう姿になるのかと、明らかに山梨県とも協力してやらなくちゃいけないから、長崎山梨県知事さんとも、清水港をどうぞお使いくださいと、フェリーもどんどん乗ってくださいと、おいしい魚もいっぱい食べてくださいと、でおいしい食べ物だけではなくて、世界に飛び立っていただくために空港使ってくださいと。お互いそれぞれふじのくにとしての共同の公共施設というのを造るとすれば、どこにどういう形で造ると山梨県側にとってもわれわれにとってもいいかというようなことも、私は実は思い描いているということでございます。




幹事社質問:統一地方選

(幹事社)

 そのほかよろしいですか。では幹事社質問に移らせていただきます。

 7日の投開票された統一地方選において、静岡市では現職の田辺信宏氏が3選されました。また県議選では政策的に知事と開きがある自民党が過半数を占める結果となりました。田辺市長と知事の関係および県議会と知事の関係については、選挙前とほぼ変わらない状態が続くことになります。選挙の結果を受けて、知事は静岡市および県議会とどのように相対していこうとお考えなのかお聞かせください。

(知事)

 県議会、全て当選者がお決まりになって、うれしいのは8人もの女性議員が誕生したということですね。女性議員の数が少ないということで、全国47都道府県中36位だったわけですが、一気にこれが16位にまで上昇したと。国体の今の静岡県の順序ぐらいまできたなということで、1桁台を目指したいというふうに、すぐに誰もが思うように、また女性の活躍が、今回の県議選でできる、そういう場所だということが分かったのではないかと思います。それから、10年、この二元代表制でやってまいりますと、人となりなども分かる機会も多くて、緊張関係を持って二元代表制ですからやらなくてはいけないんですけれども、やはり今回勇退された先生方がいらっしゃいます。惜しみて余りあるという人もいらっしゃって、そんなことで信頼関係が出来ていると。だから、議論も相手の足を引っ張るというような、違う党派だからとか、違う党派に近しいからとかということで動く、そういう方が少なくなってきたですね。ですから、地域のために尽くすというのがそれぞれの県議の方たちの基本的なスタンスだと思います。そうした広域の地域をあずかっているのが私どもで、これの優先順位を決めながら、その地域の発展のために、県政の発展のため、それぞれの地域の発展のために、その部分も発展し、かつ全体も発展するという、そういう共通目標を抱けるようになったのではないかということで、新人の皆さま方も、大いに付託された職責を果たしていただきたいということで、向こう4年間この職を務められることになるので、しっかりと品格のある議員であってほしいと思います。

 「ちょっとぶれたな」と誰もが思うような人も当初はいたわけですが、今はしかし、その方もちゃんと原稿を用意してきて、それを読むというような形になって。やはり議会というのは緊張関係を持ってやらなくてはいけないし、罵倒して何かパフォーマンスをするような場所ではありませんのでね、そういう意味で行政の方は今こういう形で動いて、それも理解していただいて、かつそれぞれの地域の代表として、堂々たる県議会議員として、向こう4年間活躍していただくように望んでおります。

 静岡市長選に関しましては、市長さんが市議会の議員の先生方にあいさつされた後、お昼の時間に来られて、ノーサイドということでございまして。まずおめでとうということで、議員の先生方と同様にお祝いを申し上げるということです。これから、県市一体でどうしていくかということであります。まず、市長さんには、掲げられた公約、それからいろんな団体と政策協定を結ばれてるはずですから、これを確実に実行されるということを強く望むものであります。今回の市長選の争点は、何と言いましても清水区ですね。全員、アンチ田辺の天野さんと林さん、2人とも静岡市葵区のご出身ですよ。そして、清水とは直接縁のなかった候補者でした。しかし、全体では14万票を超えて、田辺さんの獲得された票よりも2275票多かったということがありますが、これ清水区に限りますと、9千票以上の差でお二人が勝っているわけですね。ですから、この清水の問題というのは極めて重要だと。だから、清水区においてやろうとされていることがありますね、水族館それからサッカー場、それから区役所の解体、区役所の新設、しかも津波浸水域での新設ということになりますので、相当きちっとした建物でなくてはならないということがあって。しかも水族館も世界クラスとおっしゃっていますでしょう。そうすると、どういう順番でやっていかれるのかということが問われると思いますね。

 こうしたことをぜひ明示していただいて、ほかにもまだ、葵区ですと歴史博物館もあります。この歴史博物館については、家康さんがこちらに戻ってこられる前に、豊臣時代のお城もあったということで。市民が望んでいるのは、明らかに駿府城の再建ですね。博物館ではないと思います。だけど、そういうのをどうするかということで、市長さんは市民の声を丁寧に聞き公約を実現していくとおっしゃっているので、ぜひ聞いていただくということであります。しかし、個別具体的に県と市との関係ということになりますと、政策協議を充実させることが大事だというふうに思います。ですから、三つぐらい提案したいと思っているんですけれども、一つは政策協議の充実それ自体でありますけれども、今まで大都市制度を担当していた山梨県理事がお辞めになりまして、兄弟かと思ったら違う山梨さんがいらして、あの方も非常に誠実な静岡の誇る侍ですね。ジェントルマンでありますが、地方分権・大都市制度担当でありまして、私知事特命として静岡市との政策協議の窓口を務めてもらうと、山梨部理事のご了解をいただきました。

 そして、市におきましても山梨部理事のカウンターパートをお決めいただきまして、意思疎通をスムーズにしていきたいと。もっとも、これまで難波副知事と向こうの副市長さんをトップとして、県市地域政策会議というのがあったんですけれども、具体的な連携にまでいかなかったと。むしろ、難波副知事の厳しい目だけがきつくなったということでございましたので、これからはもっと実務的な形での詰めを、山梨部理事さんにお詰めいただくと。

 トップ会談なんですけれども、市長さんはもちろんそういうことを、トップ対談といっても、必ずしも公にするということではなくて、2人で会いたいというような、そういうようなご要望もあったんですけれども、やはり、それぞれ公人ですので、トップ同士が会談する場合には、何らかの決定をしなければ意味がないのではないかと存じます。ですから、事務レベルでの協議を十分に行うことが必要であるというふうに思います。実際顔合わせする場所はいくらでもあるんです、機会は。さまざまな会合、さまざまな式典とございます。しかし、正式なトップ会談というのは、「これで一緒にやろう」ということを、皆さんの前で示すことができるような形のものができればいいなと思っております。それから、幹部職員の派遣も、もし求められるならやっております。ほかの市町からは、県との連携を深めるために副市長、副町長の派遣を求められれば、対応をしております。今、静岡市さんとは技術派遣で幹部級2名を派遣しております。ただ、意思決定者としては、前に副市長にするという約束でお預けした幹部が、2年間つらい目にあったということがありますので、こうしたことは繰り返さないような形の人事派遣にしたいというふうに思っております。以上です。

(幹事社)

  ありがとうございました。幹事社質問もう1問残っているのですが、この件たくさんご質問あるかと思いますので、まず皆さまにお伺いします。この件について質問があれば挙手願います。

(記者)

 今お話があった中で、やはりトップ会談となると、しっかりと何らかの決定をしないといけないということだそうですけれども、オフィシャルではない中では、市長さんと会うような機会というのは増やしていきたいという考えはあったりするんでしょうか。

(知事)

 ありません。いわゆるお酒飲んで、そんな時間は私は勉強したいと思っておりまして。それは他の人でも同じです。ただ、そういう機会が全くないわけではありません。今回議員を辞められると、ぜひ最後に、議員の間に一度ゆっくり話をしたいと言われたりですね、例えば体育協会の会長、副会長であずかっているとか、そうしたようなことはありますけれども、無目的に会うというようなことはしない方がいいと。今までずっとやってきたわけですね、言ってみれば8年間、いやそれは彼が浪人していたときから入れますと9年近くありまして、そのうちの3分の1ぐらいは比較的、私の方としてはできる限りお助けしたいという感じでやってきたわけですが。いわゆる政策上の齟齬(そご)が表面に出てきました。特に病院の問題がそうですね。これは3月25日の医療審議会で、静岡県の医師会、歯科医師会、薬剤師、大学の医学の先生方、保健、看護師、医学に関わる全ての方が、浸水域における救護病院というものの建設は、法的拘束力はありませんけれども、するべきではないということになっているわけですね。ですから、こういう問題というのは極めて重要な政策です。これについてどうするんですかということがあります。

 また、水族館となかんずくサッカー場ですね。サッカー場を造るとおっしゃった。サッカー場と水族館とどちらを先にするんですかと。あるいは区役所の解体と、そのどちらかの二つとどちらを先にするんですかということがありますでしょう。これはやはり、各団体、商工会だとかJAさんだとかと約束されたこと以外に、明確に市長さんの公約に入っておりますから、こうしたものについて、静岡の清水区の区民の方たちにとっても最大の関心事でありますので、こうしたところについて、自分はこうしたいと。何か県がお役に立てることがあれば、港は私たちがあずかっておりますから、私どもとしては、これはもうぜひ協力したいと思っておりますが、まずは市長さんの公約で、優先順位ですね、あるいは事業の工程表みたいなものをお持ちであると思いますので、それをお見せいただいて、いわば投資する順番ですね、公共投資の順番のようなものは、恐らくそう遠くない将来に発表されると思いますけれども。こうしたことで、われわれが助けることができるといいますか、一緒にできるものがあればやっていきたいということですね。




幹事社質問:統一地方選

(記者)

 順番を発表されたときに、それでもどうしたらいいか悩んでいる。そんな相談ということでも、会うつもりはそれほどないというところでしょうか。

(知事)

 ともかく、来られればいつでもいいですよ。ただ、夕食を一緒にしたいとかというふうなことは、できる限り、そういうのは全ての先生方に対しても必要最小限にしております。しかも、やむを得ない場合だけにしか、いわゆる会食もしないというのが僕のスタンスなんですよ。ですから、やり方がそれぞれ政治家の皆さま方違うかもしれませんけれども、僕としましては、お酒飲んでやあやあ、なあなあというような趣味は全くありません。

(記者)

 1点、時期と、今病院、サッカー場のご指摘ありましたけれども、トップ会談のテーマになるもの。これあらためてどのようなものになると思ってらっしゃるのか、2点お願いします。

(知事)

 サッカー場は大きいですよ、突然言われましたからね。もともとあそこに火力発電所を造るということで、そういう動きを示してられました。私どもはそれに異を唱えたわけですが、そこは環境影響評価を含めて市がやるものであるから、口を出すなということだったわけです。だけど、市民の方たちがあそこにサッカー場を造りたいと言われ、私もそれは素晴らしい考えだというふうに思っておりました。清水エスパルスはまさに清水のアイデンティティそのものですから。ですから、あそこにサッカー場を造るというふうに言われたのを歓迎しています。しかしこれは、相当にお金のかかるものですよ。だからそういうことについて、やはり市としては何年計画でどうしていくかと。もちろん、もう一つ水族館というものを言われましたね。これ世界クラスというんですから、どういうものになるのか分かりませんが、これに対して反対意見を言っていた候補者もいました。ですから、そうした意見を丁寧にくみ取って、そして公約を実行していきたいとおっしゃってるので。

 もう一つの公約は何といっても病院の移転ですね。この三つは極めて重要なテーマで。病院の移転につきましては、私は県民の総意ということで、必ずしもあれをそのまま認めることはできないというのが、皆さま方の大方の意見ではないかというふうに承知しておりますので、よほど丁寧な説明が必要だというふうに思います。そのへんのところが分かった上で、しかし実務的な会談は、十分にこの山梨君でできると思っております。カウンターパートを付けていただいて、そこできっちりと詰めていただいて、そして、この間のトランプとキム・ジョンウンで馬鹿な会談みたいにならないように、何の準備もなく会って、何の成果があったんですか。ああいうふうなことは、反面教師ですね。そういうことはしないということです。

 まずは計画を発表されないといけないでしょう。しかしながら、今日山梨部理事を知事特命として任命いたしましたので、そのあたり当然彼にも部下の方がいらっしゃると思いますので、特命の代表を選んでいただいて、そして関係者がしっかりと詰めるということをした上で、その意見をお互いに聞いて、どうしても詰められないところがあると。じゃあもう後はトップでやる以外ないねというときに、トップ会談になるということ。本来のトップ会談の形にしたいと。ただただ、会うこと自体を目的にするということは時間の無駄だと思っております。

(記者)

 先ほど救護病院の指定の話が出たのですけれども、計画の改訂に伴いまして、浸水域にある病院は救護病院の指定を認めないとするように改訂があったかと思うんです。こちらに強制力はないかと思うんですが、今後桜ヶ丘病院の移転を今の計画通りに静岡市が行った場合、県としては救護病院の指定の取り消しを求めるなど、どういった行動を考えておられるか教えてください。

(知事)

 取りあえず、桜ヶ丘病院につきましては、なるべく早くというのが、JCHOさんの要求だったんですね。なるべく早くということから、言ってみれば市の所有である区役所だとすぐできるということから、区役所になさったということだと理解しております。しかし、実際には区役所の移転ということをしないとできない。区役所の移転について、まず議論が詰まらなかったと。じゃあ決まった後、今度どこに何を持っていくかということでまた議論が紛糾したということで、今日きているんじゃないでしょうか。ですから、それがうまく解決されて区役所をつぶす、新築をする、そしてそこに持っていくといったときに、病院は津波に十分耐えられるような病院棟を造るということを言われておりますけど、問題はそこに行くアクセスです。救急車が入るか、救急車が出られるか、患者さんは運べるか、また電気が停電したらどうなるかというようなことは、誰もが津波浸水域ということに対しては懸念することでございますのでね。ですから、今回の医療審議会で、法的拘束はないけれども、そういう意見を表明されたということで。これは、ぜひ市長さんとしては、政策を考える今回きっかけにしていただければ、県民の不安、特に清水区の区民の方たちの不安は払拭(ふっしょく)されるであろうと、私は思っております。JCHOさん、病院の方も、住民の理解がないところで私どもは病院をしませんというふうに、私は自らJCHOさんのところに出向いて、トップとお話をしてそうおっしゃっておられましたので、住民の理解を本当に得られている状況かどうかということが懸念されて、今回の9千票以上の、天野ならびに林さんの合計票が54062票ですね、田辺市長に対しては4万5千なんですよ。ですから5万4千から4万5千引くと9千票という、これは一番大きなのは病院だと思いますね。

(記者)

 少し戻ってしまいますけれども、先ほど知事がおっしゃっていた、田辺市長に対して事業の工程表を見せていただきたいですとか、投資する順番を考えてほしいというようなことは、直接昨日田辺市長がいらしたときに伝えたものなんでしょうか。また、今後の形として、山梨部理事を通して窓口とするというような、そのお話も直接して、さらに向こうに特命担当を置いてほしいというようなこともお願いしたんでしょうか。

(知事)

 いいえ、今申し上げた山梨部理事任命と政策協議の開始をお願いするのは、今日初めてここで申し上げます。それから、お越しになったときの会談は、中身は篠原君がそばに聞いていましたのでね。ですから、それをまとめてくれたのを昨日頂いたんですよ。これです。そこに言ったことが話したことの全てです。

(記者)

 ありがとうございます。そうしますと、今日のこの発表をもって市にも特命担当を置いてほしいということを伝えたということになるという認識で。

(篠原知事戦略監)

 事務的にはいろいろ。

(記者)

 それに対しての対応を今後待つということですか。

(知事)

 そうですね、連携をしなくてはいけませんのでね、実質的な連携を。お互い握手している姿を見せるということが連携だとは思っていません。

(記者)

 ありがとうございます。




幹事社質問:サクラエビ

(記者)

 この件についてはよろしいでしょうか。幹事社質問に戻らせていただきます。サクラエビの不漁の原因をめぐり、前回知事は定例会見で山梨県と連携して、早川上流の濁りの調査に当たりたいとおっしゃいました。その後の進捗(しんちょく)状況はいかがでしょうか。

(知事)

 進捗(しんちょく)状況は、ともかく長崎幸太郎山梨県知事さんが、全面的に協力するということを記者会見でも明言され、山梨日日新聞の1面トップで報じられております。そして、静岡県側のいろんな要請をお待ちしたいというふうなことなんですね。うちの方の調査の態勢は整ってるんですが、一緒に協力してやる方がいいということで、具体的な中身は、今日中平さんが来てます。あなたから具体的な進捗(しんちょく)状況についてご説明いただけます。

(中平水産業局長)

 山梨県との調整につきましては、いずれにしても早川等の濁りの状況をしっかりまず確認していくと、これが極めて重要だと考えております。その方向で現在調整をしているということでございます。以上でございます。

(知事)

 もうちょっと。

(中平水産業局長)

 早川の濁りの状況等を調査するためには、どういうふうな形で共同調査していくのかとか。それから調査場所、それから調査の時期、こういうことがございますので、それを山梨県側と現在調整をしているということでございます。以上でございます。

(記者)

 すみません、調査の開始の時期のめどは全く立ってないんでしょうか。

(中平水産業局長)

 現在、山梨と調整をしているということでございます、以上でございます。

(記者)

 ありがとうございました。

(知事)

 今まで、調査を早川についてはなさらないということだったんですね。しかし、知事さんのご決断で、彼の言葉で言えば、上流から下流まで一体ですから、一緒にやるのは当たり前でしょうというふうなことだったんです。それが、3月の19日の沼津でお目にかかった折のやりとりだったんですね。ですから、まだ1カ月たっていないんですね。ですから、山梨県側の態勢が整っていないというのが、実は彼は遠慮がちに今調整中とおっしゃっているんだとご理解ください。

(記者)

 ありがとうございました。では、この件について質問があれば。

(記者)

 そうすると、JRとしては排水については適切に処理していると、水質汚濁防止法も特定事業所に指定されているので、濁度でいえば25以下にして排水しているということだと思うんですが、その排水基準が守られていないと知事として見ているんでしょうか。

(知事)

 これは、どこでどういう形でその濁りが出ているかというのが分からないので、ようやくこれができるということになったので。しかもJR東海さんの方はこれにご協力をするというふうに明言されておりまして、ですから、あとは両県の調査の態勢をなるべく早く整えてもらいたいということで、僕も実は中平さんにいつまでかかるんですかと、じゃあ単独でできないんですかということも思っているくらいです。どうですか。

(中平水産業局長)

 なるべく早急に行いたいと思います。以上です。

(知事)

 やっぱり国からの役人さんですからね、ちゃんと言われるわけです。

(記者)

 そうすると今、どこでどう濁りが出ているか分からないというふうな知事の発言ですが、そうすると今のところリニア工事から出ているというような明確な根拠ですとか、今のところ県ではお持ちでないということですか。

(知事)

 工事やっている所から出ていると思ってます。

(記者)

 リニア以外も含めてということでしょうか。

(知事)

 これはそれこそ調査しないと分からないと、リニアは大規模な工事をされているということは明々白々ではないでしょうか。

(記者)

 これ中平さんにお聞きした方が良いかもしれないんですが、昨日JRの話としてpH(ペーハー)とかSS(エスエス)とかあの濁度に関して調査しているという話があったんですけど、これに関して、JRに対して情報を公開するように求めていくお考えがあるかという事が1点と。それから今知事もおっしゃったんですけど、どのくらい調査にかかりそうかという見通し、その2点教えていただければ。

(中平水産業局長)

 まずは濁りの状況をしっかり把握していくということが最も重要だということですので、それを行いながら必要なら次の策を考えていくということ、時期については現在調整中です。以上であります。

(知事)

 彼に全幅の信頼をおいて任せてあります。

(記者)

 あらためてなんですけど、サクラエビとの関係は、知事ご自身は濁りと早川とどういうふうに捉えているんでしょうか。

(知事)

 まあないというわけにはいかないでしょう。植物プランクトンが影響を受けますね、そうすると当然それを食べる動物プランクトン、また魚介類に影響があるのは当然だとですから、ここらへんのところは、そういう専門家がいらっしゃいますから、最近は新聞でもそういう専門家の方がそれなりのご見解を披露されております。なかなか説得力のあるもので、いずれも関係ないという人は一人もいないということで、ですからその関係がどういうものであるかということをわれわれは知る権利があると思っております。これはまずは濁りの原因といいますか、実態を、目の前で富士川とかつてとは違うわけですからね、これがどうしてそうなっているのかというのは、誰もが関心があるところで、長崎山梨県知事さんもこの件については写真で見て確信されていますから、これは実態を調査をして原因を突き止め、今度は濁りと海洋の生態系の関係は、例えばサクラエビとの関係は極めて関心があるところでありますので、不漁が実際になっているということもはっきりしていますからこの不漁の原因については、漁師の皆さま方が濁りと関係があると。

 他にも原因があるかもしれません。この因果関係はまだ分からないので、これを軽々に濁りが原因だというふうになかなかいけないから、海洋生物学者だとかそういう生態系の専門家の先生方の意見を、われわれは実は人を、この人とこの人はとお願いしているところで、これはどこでやっているんだっけ。人をお願いしているのはどこがやっているんでしたっけ、くらし・環境部の方でそういうあの学者に接触しているということです。




幹事社質問(記者質問):サクラエビ、県議会議席数

サクラエビ

(記者)

 追加でお伺いします。濁りとサクラエビの環境、水産資源との環境を考えるとすると、濁りの調査、濁りだけでなく水質の調査というのは定期的、中長期的にやらなくてはいけないと思いますし、サクラエビの生態に与える影響というのは海洋のメカニズム分析する必要があると思いますけども、そこについてはかなり大規模な調査必要になると思うんですが、補正予算など組むお考えなどは知事としてはいかがでしょうか。

(知事)

 これは今度マオイパークをつくりますね、ですからそうしたことの仕事の一つにもなるんではないかと思います。駿河湾における海洋環境というものがどういうものであるかというのは、マリン・オープン・イノベーション・アプライド・リサーチセンターこれが発足を始めるのはいつからになりますかね。7月ね。プラスそこと連携した大学の先生が、生物多様性に関わっていらっしゃる学者先生など、知見を得たいということです。予算についても、当然やるべきことがあれば補正を組んででもやるつもりです。

県議会議席数

(記者)

 ふじのくにの会派の議席数についてですけれども、今回県議選で議席数を減らすという結果になりました。先日、国民民主党の榛葉会長も、これはふじのくには知事与党を標榜(ひょうぼう)していますので、川勝県政には厳しい結果になったと評価していましたが、ご自身ではどのように受け止めていらっしゃいますか。

(知事)

 はじめから圧倒的な少数与党で、平成21年の7月の中旬下旬の代表質問に対する答弁をいたしまして、そこで答弁はなってないと言われたところから始まったんですよ。九つくらい答弁を求められたわけですが、その答弁内容はうちのエリートが書いたものをそのまま読んだわけです。そしたら全部もう1回中身を繰り返されて、「答弁になっていないじゃないか」と言われたのを今でも覚えているんですが、再質問ですからそれに対して答えたということで。そのときに再々質問までしかできないんですね。代表質問された最大会派の方は、「私の再質問が川勝知事を目覚めさせたみたいです。以上質問終わり」と言って降壇されたのは非常に印象的でした。その方は今回勇退されましたけども、それなりに信頼関係もできたということもありまして、その党派性みたいなものは私が最も嫌うものであります。ですから、党派に関わらず信頼できる方とは信頼できるという関係を築いてきました。

 向こうも同じですね、今回の天野さんにしてもそうじゃないかと思いますね。あの人はいわゆる与党ではありませんから、そういう方何人もいらっしゃいますよ。やっぱり最初は党派性で見ます。この人は民主党から選ばれたから自民の敵だとかですね。だけど私は自民の敵になったことなんか一度もないですよ、もともと小渕さんに頼まれて、いわばブレーンの一人になったわけですから。その後第1次安倍内閣もそうですし、森喜郎さんもそうですし、それから福田康夫元総理も極めて近しいです。ですから党派性みたいなものは僕には全くありません。そういう意味でそれぞれ信念を持ってある会派に属されていると、ただふじのくに県民クラブというのはいろんな方が入っていますね。ここが私は良いなと思っています。かつての自民党みたいだったんじゃないですか、党の中で死闘を繰り返されていたわけでしょ、あの権力争いをね。それを外野席で見ていると何とも独特の感じを持つものでありますけど、そういうものだったわけですけど、今はそうではなくて違う人が皆一緒になって“ふじのくに”づくりをやっていきたい、それは、実は自民党になっても一緒ですね。共産党を除いて、共産党の方は、日本共産党の方針を議場で繰り返されるというパターンがありますね。こうしたことを除けば、それぞれの地域についてのことを発言されますし、私は地域の発展にどうしたらできるかということで全力を投じているものですから、利害の対立はないんですね。ただチェックをするというときに、より厳しく見るという目と、温かく見守ってあげようという目とは、それぞれあることは肌で感じているというところであります。特段今回でやりにくくなっているというより、10年かけてですね、ようやくその人となりが分かり、私なりに、かつてのように、こういうことまで言われるかというようなことで議場で反発して、一種の演説まがいのことをやったことがあって、傍聴席から拍手が起ると。「傍聴席から拍手をするのは駄目です」と議長が注意をするとか、大変面白いことがありましたけども、大事なことはそこで議論で勝つとか負けるということではなくて、実際は何をやっているかを申し上げ、チェックをしていただき、不十分なところは改めると。それと同時に、行政として現場で働くと言うのが実は一番の大きな仕事だということで、働きがいがまだ不十分だと言われれば、それを改めて、よくするということですから、私は誰一人敵はいないと思っているわけです。自分としては基本的に。

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