(知事)
春ですね。今日の花はガーベラ、花の日、4月18日、これもガーベラですね。素晴らしいですね。品種改良のですね。それからトルコギキョウ、黄色いのがトルコギキョウですね。これもトルコギキョウじゃないですか。黄色と黄緑色ですね。ストック、白いのがストックですね。ピンクの実、これがヒペリカムです。かすみ草がこの辺にあります。それから葉っぱはドラセナ、本日の花ということでございます。
一部の人にはご紹介申し上げたかもしれませんけれども、皇太子殿下から贈られてきた、本でございます。素晴らしい本です。
もともと水運から始められまして、今や世界の水ということで、言ってみればグローバルにしてローカルな、研究されているグローカルな地球地域学の学問をされていることが分かりました。何て言いましても、天皇陛下のお仕事の一つは学問です。これは13世紀初めに書かれた禁秘抄という中に宮中とは仕事、学問第一のことと書かれているのですね。ですから、当時の学問の一つは和歌でした。歌道でしたけれども、今は昭和天皇が海洋生物、今上陛下はハゼの研究、そして皇太子殿下は水運史から始められまして、今や国連も水問題の権威の一人として、会議で基調学術講演もなさってまして、そういうことで、ぜひお買い求めいただければということをお勧めいたします。
さて今日の発表項目は合計四つでございます。
ちなみに宮中に1月1日に参りました折に、東宮の方で侍従の方から4月に発売されると、NHKから発売されると、それで皇太子の間に何としても出したいとお気持ちであると。で、私はこれを宣伝してもよろしいのでしょうか、ぜひそうしてくださいと言われておりましたので、そうしているわけでございます。
【平成30年度富士山静岡空港の利用状況】
まず最初は、平成30年度富士山静岡空港の利用についてであります。
富士山静岡空港の平成30年度の搭乗者数について集計がまとまりました。県が目標としておりました年間70万人を初めて超えまして、714239人となりました。堂々の目標達成であります。また、搭乗率は71.7パーセントとなりました。搭乗者数、搭乗率とも過去最高です。日ごろ空港を利用いただいている皆さま、航空会社をはじめ、関係者、支援いただいている皆さまのおかげです。 厚く御礼を申し上げます。
まず、国内線の搭乗者数は、前年3月の出雲線の就航などを追い風にいたしまして、35カ月連続で前年同月を上回り、好調に推移いたしまして、425451人と、前年度から13.4パーセント増加し、過去最高となりました。
国際線では、台北線とかソウル線の減便がありまして心配いたしましたけれども、インバウンド需要を取り込み、上海線、杭州線で過去最高の搭乗者数を記録いたしました。また昨年12月の煙台線の運航もございまして、対前年度比では若干2パーセントでありますけれども、マイナスに止まったのをよろこんでおります。
富士山静岡空港は、今月1日に運営権者、富士山静岡空港株式会社による空港運営がスタートいたしましたが、目標を上回るという、こういうバトンタッチができたことを喜んでおります。
また、4月3日には静岡エアコミュータ株式会社が、国内初のレオナルドヘリコプターズのエクセレントサービスセンターとなるMRO、メンテナンス、リペア、オーバーホールの略ですが、MRO工場を開業いたしまして、同社の副社長さん、またイタリア大使館の公使もお越しになって、大変素晴らしいオープニングの式典ができました。私もまいりましたのですけれども、静岡のみならず、日本全体で東京や大阪、名古屋を中心に135機がサービスをしているそうです。各地に当然MROが必要なんですけれども、エクセレントサービスセンター、エクセレントと、優れたという意味ですね、そうしたものを持っている唯一の工場が出来たということで、向こうの方も当日は富士山が見えましたので、すごく喜ばれておりました。まさに富士山静岡空港が、首都圏空港の補完空港、一翼を担う空の玄関口として、観光をはじめさまざまな分野での交流拡大に貢献するとともに、航空産業の発展にも寄与する、魅力あふれる空港となりますように取り組んでまいりたいと考えております。
この空港とそれから清水港、それぞれ空の玄関口、海の玄関口ということで、世界に開かれているわけですけれども、山梨県の方たちにとっては港はもちろんありません。空港もございませんので、それぞれ山梨県の清水港、山梨県の富士山静岡空港という意識を持ってらっしゃるのを大変喜んでおります。ですから、清水港の方はちょっと混雑しておりますので、富士山静岡空港の周辺あたりに静岡県と山梨県、ふじのくにの表玄関と山梨県、富士の国の奥座敷と。それぞれが一緒に何かできるような施設も持ってもいいなと思っているところであります。いずれ、道州制の話題になったとき、ここの交通アクセスの良さ、雪も降りませんし、眺めもいいし、一種の中心性を持っておりますし、玄関口としては日本海側は豪雪、今日も雪ということで、長野県も雪ですから、雪に閉ざされるということがありませんので、いずれ中部州なり、山梨州ができれば、州都としての性格をもつような地域だと私は思っておりまして、ガーデンシティ、美しい、空港ティーガーデンシティですね。ティーも茶草場、世界農業遺産に囲まれた所でありますから、そういうようなことをやっていこうと、篠原戦略監を中心に、この地域の全体のビジョン作りをこれからやっていこうというふうに思っているところであります。
空港、それ自体につきましては、西村社長以下、空港運営会社でしっかりやっていただいて、一方われわれは面的な広がりですね、茶の都ミュージアムもございますので、皇室もお越しになったこともございます。茶業研究所もございまして、非常に研究や文化の香りの高い、農芸品もたくさん出来る所でありますので、そういう意味でこの地域が中部地方全体の山の州のですね、玄関口にふさわしい、そうした都市デザインとでもいいますか、こうしたものは、経済、文化に明るく、酒よりもお茶の方を大事にする篠原君にキャップになっていただいてやっていくということで、今日ご了承いただいたところでした。ありがとうございました。
【静岡県と首都圏のくらしの比較】
それから、二つ目は静岡県と首都圏の暮らしの比較であります。皆さんご存じでしょうか。
「30歳になったら静岡県!」、これは中国語でも英語でも、それから韓国語でも、それぞれのネイティブにそれに応じた言葉として、キャッチフレーズとして、静岡県をPRしているところでございます。まず、なぜ静岡県なのかということで、まずデータに基づかなくてはいけないということで、比較することにしまして、それを経済産業部の天野部長がリーダーシップをとってまとめてくれましたので、私から言うよりも、天野部長が今日来られてますので、お願いします。
(天野経済産業部長)
経済産業部長の天野でございます。お手元の資料をですね、このリーフレットをめくっていただきますと、中に静岡県で生活していく暮らしとお金ということで比較をしてございます。これは「30歳になったら静岡県!」ということで、30歳前後で家族だとか、結婚して子どもが出来て、さて自分の一生をもう1回見つめ直す時期が来る頃に、静岡県を選んでもらうということで、そのときに、実は今、知事からお話がありましたようにデータで示していこうということでございます。生活のところを見ますと住宅の広さでは東京都に比べて、1.45倍の広さ、神奈川県と比べても1.34倍。さらに仕事についても、通勤時間は、皆さん想像はついていたと思いますが、なかなかデータでお示しすることはなかったのですね。通勤時間もやはり静岡に住むと非常にゆとりを持って、会社に向かうことができると。自然とか余暇とか文化、芸術、特に皆さん文化芸術の美術館数、博物館数を見ていただきたいのですけれども、こういうところも東京は確かに恵まれておりますが、これを10万人当たりにすると、まだまだ静岡は非常に多くの文化施設も整っているということでございます。お金の方を見ていただいても、大卒の初任給はやはり首都圏に比べて若干落ちるといたしましても、物価が全国平均に比べて98パーセント、家賃、それから戸建て住宅、家を建てるときですね、これは約60坪くらいの敷地面積でございますけれども、静岡県と東京都では1600万円位の差があるわけですね。教育費は、若干静岡から東京へ学生として送り出したりしますのでかかりますが、生涯の貯蓄を見ていただきますと、これは首都圏、神奈川県と遜色ないと。むしろ神奈川県より静岡県の方が貯蓄が多くできるというようなデータもございまして、これをぜひ静岡に戻ってこようとする若者に対して、一つのインセンティブとして提供していきたいと思います。
これは「30歳になったら静岡県!」というホームページを使いますが、その中にはいかに魅力的な企業がこの静岡にあるかということを、例えば女性の活躍促進に力を入れているであるとか、世界シェアを持っているとか、こういう企業を個別のきらきら光るところを取り出して、紹介するようなネットのしずおか就職netも改定しておりますので、企業の魅力とともに静岡での暮らしとお金、このデータを積極的にPRして静岡県に戻ってきてもらうと、このような施策を展開してまいりたいと思っております。皆さまのPRを、ぜひよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。 |