令和3年度以前知事記者会見

2025年5月29日(木)


発表項目 (知事の中国浙江省等訪問、第2回遠州灘海浜公園(篠原地区)利活用推進協議会)
幹事社質問 (知事就任1年の所感、防災ヘリの救助費用有料化)
一般質問 (ファンドサポート事業、大規模投資の見直し)

発表項目 (知事の中国浙江省等訪問、第2回遠州灘海浜公園(篠原地区)利活用推進協議会)

(知事)

よろしくお願いします。
本日私の方から報告事項は2点でございます。
一つは中国浙江省等への訪問についてでございます。
静岡県は中国浙江省と1982年に友好交流協定を締結して以来、43年という永きに渡り、様々な分野での交流を続けてまいりましたが、来週の6月2日から5日までの日程で、知事就任後初めて浙江省を訪問いたします。
今回の訪問では、同省トップの王浩書記と直接面会をし、2年後に控えた両県省の友好提携45周年に向けたさらなる関係強化を図ってまいります。
また静岡大学と静岡県立大学も同行をし、中国で有数のスタートアップ集積地である浙江省で、中核的な役割を果たしている、浙江大学と県を含めた四者による「大学発スタートアップの交流育成等に関する覚書」を取り交わし、静岡県と浙江省の大学間のネットワーク構築や次世代を担う若い人材の交流を促進をいたします。
加えて富士山静岡空港に開港当初から就航しております、中国東方航空本社を訪問し、中国路線の拡大に向けたトップセールスを行うほか、浙江省の経済団体との交流を行ってまいります。
今後とも本県と長い交流の歴史がある浙江省を中心とした中国との関係を深め、経済や観光分野等における交流の促進を図ってまいります。
1点目は以上でございます。

2点目は、第2回遠州灘海浜公園利活用推進協議会の開催についてでございます。第2回目となる遠州灘海浜公園利活用推進協議会を6月12日に開催いたします。
本年1月に開催した第1回協議会では、民間ノウハウ等を最大限取り入れ、公園とその周辺地域を含む全体的な利活用の構想等を策定することや、野球場の規模・構造の最適案と、静岡県、浜松市、民間のそれぞれの役割分担等について検討していくことの方針等を確認をいたしました。
2回目となる今回は、民間事業者から広く利活用等に関する具体的な提案を求めるための公募方針等について検討を行うこととしております。
本公園が多くの県民の皆様に愛され、利用される施設となるよう、協議会の中で、丁寧に議論を進めてまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。




幹事社質問 (知事就任1年の所感、防災ヘリの救助費用有料化)

(幹事社)
ただいまの知事の発表について質問のある社はお願いします。

(記者)
中日新聞です。よろしくお願いします。
浙江省訪問について伺いたいんですけども、まず初めての訪問とあるので抱負など伺えれば。

(知事)
そうですね、これまで実は静岡県は長い間浙江省との交流を続けてきておりまして、非常にそういう歴史と実績を積み重ねてまいりましたので、これ私の代もですね、しっかり継続をしていくということで初めて先方の書記とお会いをさせていただきますので、しっかりこれまでの連携をですね、繋いでまいりたいというふうに思います。

(記者)
知事としては初めて行かれるんですかね。

(知事)
知事としては初めてですけれども、これまでも浜松市長として、この両県省のですね、交流の事業には参加をしておりましたし、それをベースに省都であります杭州市と浜松市の間で都市間連携協定を締結をいたしまして、例えば浜名湖と西湖をですね、湖連携を進めたりですね、いろんな杭州市との連携をしてまいりましたので、そういう市長時代のですね、経験はございます。

(記者)
浙江省全体のなんか、イメージというかどういった場所という印象をお持ちでしょうか。

(知事)
これはもう歴史とですね、文化に非常に彩られた、そういう地域であると同時にですね、今デジタルとかスタートアップのまさに拠点、いわゆる先端技術ですね、
最先端を走っている都市だと地域だというふうに思います。杭州市にご存知のようにアリババの本社がございますし、私も数年前に何年か振りに杭州市行きましたけれども、その変貌ぶりに本当に驚いた次第でございます。
最初に交流したときはですね、まさに本当に観光交流であったわけですけれども、本当に最後の方ですね、まさにデジタル先進都市として、浜松も大いに学ぶ点があるなというふうに感じました。

(記者)
ありがとうございます。あと東方航空等へのトップセールスとあるんですけども、これ具体的にどういった目標があるとかあれば教えてください。

(知事)
今、便数でだいぶ回復してきたんですけども、これをいわゆる毎日飛ぶようにですね、お願いすると同時に、まだコロナ前に就航してた路線で、未就航のところがございますので、そうした便の回復、こうしたことをですね、お願いをしていきたいと思います。

(記者)
あと1点、浙江大学自体には行ったことはありますか。

(知事)
浙江大学はまだ行ったことがございません。

(記者)
スタートアップとかすごく盛んにやられているような大学ということでしょうか。

(知事)
はい。やっぱり中国の中でも有数の大学でございますので、スタートアップ等も非常に盛んに今生み出されておりますし、県大やですね、静大が締結するにはもってこいの大学ではないかというふうに思います。

(記者)
ありがとうございました。

(幹事社)
その他発表項目について質問ある方お願いします。

(記者)
SBSテレビです。よろしくお願いします。
野球場の方についてお伺いできればと思います。
最近図書館の話も出てきましたけれども、この野球場もあの当初の事業費よりも大幅に上回る試算になっているかと思います。
改めてこの野球場に対する知事のお考えと、今後議論が進んでいくと思うんですけども、どのように進めていきたいかというところを改めて教えてください。

(知事)
基本的にはですね、もう私ずっと一貫して方針変わりませんので、一つはこうしたスポーツ施設については、これから単体で開発をするよりも、例えば北広島のエスコンフィールドでありますとか、長崎のスタジアムシティのように、いろんなですね、機能を付帯をさせて、総合的に集客ができる、いわゆるボールパークのような施設開発等が理想であるということを申し上げてまいりましたので、そのためにはですね、その事業主体となる民間投資をいかに呼び込むかということが非常に重要になってくるというふうに思っております。
そうした中で施設開発等についてですね、例えば静岡県と、浜松市の間でですね、どういう役割分担をしていくのかということについてもですね、しっかりこれから協議をしていかなければいけませんので、まだまだ緒に就いたばかりでありまして、これからの民間投資をどれくらい呼び込めるかということも含めて、いろんな状況が考えられますので、その状況に応じてですね、しっかり採算性のあるですね、あるいはまた県民に愛される施設にしていくということで、柔軟にやっぱり対応していくということが必要になってくると、それが私は経営ということだろうというふうに思っております。

(記者)
ありがとうございます。

(幹事社)
他に質問ある者さんいますか。
すいません、それでは幹事社から質問させていただきます。

(知事)
はい。

(幹事社)
一つ目がですね、知事は今月就任から1年を迎えられました。まずはこの1年間をどう振り返っていらっしゃるか、その率直なご所感と特に成果があったと考える点をお聞かせください。
その上で、2年目に重点的に取り組みたい政策があればお聞かせください。

(知事)
はい。常々申し上げてます通り、スピード感を持って、いろんな取り組み、特にできるところからですね、しっかり着手していくということでこの1年、取り組みを進めてまいりました。一番最大の懸案だった、リニア中央新幹線のJRとの対話もですね、ずいぶん進みまして、今順調に進んでいるというふうに思っております。残念ながら、お成りの件で、ちょっと参加できませんでしたけども、昨日行われましたリニア中央新幹線の建設促進同盟会(正しくは「リニア中央新幹線建設促進期成同盟会」)の中でもですね、静岡県の取り組みについて非常にご評価をいただいたという報告も受けておりますので、一定の成果があったというふうに思います。
その他にもですね、医師偏在に対する取り組みで、新たにですね、指導医と研修医をセットで送って、基幹病院にですね、そうした医師のキャリアを積めるような環境を作っていくことによってですね、医師の偏在をですね、解消していくという新しい取り組みをスタートさせましたし、またあの半島防災でありますとか、あるいは産業政策のスタートアップでありますとか、企業誘致、あるいは外国人材の活用、それから住民の足を確保するライドシェアの取り組みでありますとか、いろんな新しい取り組みにもですね、着手しまして、概ね順調に推移をしているというふうに思います。
また県の場合はですね、3年連続で500億以上のですね、歳入不足が生じるというですね、財政上の構造的な問題がございますので、中期財政計画も策定をいたしました。
いうことで1年走り続けてきたわけですけども、2年目はいよいよ本格的に県政にですね、取り組む年でございますので、総合計画の経営方針のもとにですね、しっかり県政を進めていきたいというふうに思っております。
総合計画の中にいろんな総合的にですね、県政の取り組みを位置づけてまいりますので、そうした取り組みをですね、しっかり全庁的に進めていくわけでありますけども、スタートアップ政策ではですね、新たにですね、市長時代に成果を上げたファンドサポート事業を全県的に展開するとか、あるいは伊豆の旅館をリノベーションして、スタートアップのサテライトオフィスにするという新たな取り組みをスタートさせますし、また半導体を含めたですね、企業誘致にも、さらに力をいれたり、お茶を中心とした第一次産業の振興にも力を入れていきますし、高度人材の誘致でありますとか、外国のですね、高度人材の誘致、そのための環境整備として、インターナショナルスクールの開設、これは今、浜松と静岡で進んでおりますけれども、県としてもですね、しっかり両市と一緒に取り組んでいきたいというふうに思います。
いろいろこれまでやってきたことも新しいことございますけれども、本格的な県政運営でございますので、チャレンジ元年、また財政改革元年としてですね、しっかり県政運営に取り組んでいきたいというふうに思います。

(幹事社)
ありがとうございます。
もう1点質問させていただきます。
山梨県が防災ヘリによる救助の有料化の検討を始めました。この動きについて県知事としての受け止めをお聞かせください。また無謀な登山による救助要請の多発が問題となる中、静岡県としては防災ヘリの有料化についてどのようなスタンスで臨むのか、その方向性をお聞かせください。

(知事)
私からもですね、担当課の方には、この救助費用の有料化の検討を指示したところでございまして、もちろん人命優先という原則がございますけれども、いろいろルールを逸脱した無謀な登山でありますとかですね、一定の事案によってはですね、自己負担が必要なこともあろうかというふうに思っております。山梨県もちょうど長崎知事の方からそういう指示が下りたというところで、ちょうどスタートラインを一緒に立ったわけでございますので、今、両県でですね、協議の場を作ってですね、この救助費用の有料化に向けた調査でありますとか、必要な検討事項についてですね、両県でしっかり話し合って調整をしていきたいというふうに思っております。あともう一つ静岡県の場合は二つの政令市がございまして、それぞれ消防ヘリを常備してますので、今のヘリのですね、運用につきまして、この両市とですね、相互協定を結んでおりますので、この静岡市、浜松市とのですね、調整も必要になってこようかというふうに思います。

(幹事社)
ありがとうございました。
ただいまの幹事社質問に関する知事の回答について質問のある社はお願いします。

(記者)
毎日新聞と申します。今の件です、一点がですね、山梨県との協議の場を作っていくというようなお話でしたが、大体どれぐらいのスケジュール感で、設置して一定の方向性を両県で出していくのかというのを教えてください。
あと、どうしてもその消防関連の法令の改正が必要であるということがあるので、国会での審議等も必要だと思いますけれども、これ、知事としてどういった形で働きかけていくのかと、これまでも何度も質問をお受けになってると思いますがちょっと時間も少しずつ経っているので、新たに何かアイディアなどありましたら教えてください。

(知事)
前半の質問は後ほど担当の方から回答させていただきますけれども、県の場合は防災ヘリという位置づけでございますので、消防法(正しくは、「消防組織法」)のですね、規定には直接は関わらないということで、埼玉などではですね、条例で有料化をしているわけでございますけれども、消防法(正しくは、「消防組織法」)の規定に引っかかる消防ヘリにつきましてはですね、そこのクリアというものが必要になってくるというふうに思いますし、やっぱりこういう問題につきましてはですね、全国的な問題でございますので、ぜひ国として対応していただきたいと思いますが、私が議員やってた経験からいっても、かなりこれ、政治的な案件でございますので、役所が進めていくというよりは、やっぱり政治のリーダーシップで政治案件として進めていただいた方がいいのではないかなというふうに思いますので、必要があればそうした政治方面へのですね、働きかけというものもやっていかなければいけないかなというふうには思っております。

(記者)
県選出の国会議員に対しても働きかけを今後していく。

(知事)
その件もそうですし、例えば必要があれば与党の政調会長にお話をするとかですね、今で言えば、小野寺さんですけれども、そうした取り組みをですね、必要かなというふうに思います。
前半部分、山梨との協議についてちょっとご説明をお願いします。

(酒井危機管理監)
先ほど質問ありました、山梨との協議なんですけど、6月上旬にですね、第1回の会議をやるということでのスケジュールまでは決まっているところでございます。
その後のスケジュールは、今後詰めていきたいというふうに考えてます。
以上です。

(記者)
NHKです。よろしくお願いします。就任1年についてもう少しお尋ねしたいんですけれども、特に知事は1年前の選挙ですとか就任後も伊豆半島そして東部の地域振興について力を入れる方針を示していらっしゃいましたけれども、この1年間でこの伊豆・東部地域への取り組み、そしてその評価を教えていただけますでしょうか。

(知事)
かなり自分としてもですね、やっぱり東部地域にはコミットしてきたというふうに思います。
いろんな、呼ばれれば、いろんな講演会にもですね、私自身が講師として参加をしてまいりましたし、この間、自分自身でも伊豆半島やですね、岳南などの東部地域も回りまして、非常にポテンシャルが高い地域だなということを実感いたしました。
特に伊豆地域はですね、観光資源が非常に豊富ですし、これを生かしてですね、これから観光を本格的な産業にしていくという中で、伊豆はまだまだ活性化できるなというふうに思いましたし、先ほどお話を申し上げましたようなですね、伊豆の旅館をリノベーションして、スタートアップのサテライトオフィスにしていくというのは、これは観光にも関わりますし、あるいは二拠点居住活動といったですね、交流人口の拡大にも繋がる政策でございますので、伊豆半島のポテンシャルをですね、大いに生かしていきたいと思います。
また岳南地域は、やっぱり水も豊富ですし電力も豊富ですし、交通アクセスも良いということで、企業誘致にはですね、非常にもってこいの地域だというふうに思いましたので、また市町の皆様と連携をしながらですね、工業用地の造成含めてですね、企業誘致等にも力を入れていきたいというふうに思っております。
いずれにしましてもいろんなポテンシャル、潜在力を抱えた地域でございますので、地元の皆様と一緒に、それをしっかり引き出して地域の活性化に努めていきたいというふうに考えております。

(記者)
ありがとうございます。まさに今年度から本格的にっていうところあると思うんですけれども、1年という節目で見たときに、東部と伊豆の方々にちょっとお話聞いてみるとなかなかまだ実感がわかないという声もあります。地域の方々が知事の政策の成果を実感するために2年目以降はどのように向き合われるおつもりでしょうか。

(知事)
やっぱり地元の皆さんと一緒に、いろんな取り組みをしていくということが必要になってくるだろうなというふうに思います。なかなか半年、1年で大きな成果を上げるっていうのは、難しいわけですけども、しっかり新しい方向性をですね、皆様とも共有しながら、一緒に取り組みをしていくということが、私は必要になってくるんじゃないかなというふうに思います。

(記者)
静岡朝日テレビです。先ほどリニアの話が出ましたのでいくつかお尋ねしたいです。就任当時からスピード感を意識されて動いてきたかと思いますけれども、この1年を振り返り、改めて進捗どのようにお感じになりますでしょうか。

(知事)
リニアに関してですか。これは順調に私は今進んでるなという感じをしております。専門部会なども活発にですね、活動をしていただいておりますし、流域市町の皆様のご理解も進んできているというふうに思いますし、今、残りのですね、対話項目についても順次対話を進めておりますので、できるだけ早くですね、これを、対話を終了すべく進めていきたいと。このリニア中央新幹線の担当の本部長であります、平木副知事にもですね、しっかりお伝えをして、進めていただいてるというところでございます。

(記者)
先ほどもおっしゃったように県がJR東海と対話を必要とする28の項目のうち8項目が今対話完了となっています。今後、残りの問題を解決していくために課題がある点というのがもしあれば教えてください。

(知事)
特に課題というよりもですね、スピード感を持ってやってくということが大事ですので、例えば生態系の調査、生態系でいきますと、まだまだ調査をこれからしなければいけないということもございますので、まず、その調査対象も含めてですね、これ県だけではなくて、静岡市さんにも絡んでまいりますので、しっかりJR東海さんやですね、静岡市さんとも調整を図りながらですね、調査も進めていきたいというふうに思っております。

(記者)
そうですね、その去年の就任会見で知事がおっしゃった「政治的決断も必要」という言葉が非常に印象に残っているんですけれども、こうしたことも踏まえて、全ての項目の解決のために知事がどのようなことをしていきたいのかというところのお考えをお聞かせください。

(知事)
これはもうまずは28項目をしっかりとですね、対話を終了させるということに、まずは全力を尽くしていくということでございますし、それが整った時点で、やっぱり流域の市町の皆様も気にされております、国の関与のあり方でありますとか、そうしたことも整理をしていかなければいけないというふうに思いますし、そうした条件が整ったところでですね、最後はそうは言っても100%賛成していただけるということは考えにくいので、どこかの時点でやっぱり決断ということが必要になってくるということでございます。

(幹事社)
他に幹事社質問に関して質問ある社いらっしゃいますか。

(記者)
すいません。日本経済新聞と申します。よろしくお願いします。
就任1年とまた向こう2年の重点政策に関してもう少し深堀りしてお伺いしたいんですけれども、今の質問が出たリニアに関して、残る項目のうち生態系に関しては、先ほどおっしゃっていただいたように現地調査が必要ということで、一方で現地調査という点でいうと、なかなか天候状況であったりですとか、あるいはなんていうんですかね、素直に進まないような部分もあるかもしれないんですけれども、その点に関してスピード感を持ってしっかりJR東海にやってもらう上で県としてどのようにコミットするか、あるいは協力するかというようなお考えがあれば伺ってよろしいですか。

(知事)
そこは我々としてできる、例えばもう、事前のですね、いろんな調査なんかも県でも行っておりますし、JR東海さんとも、しっかりこれからもコミュニケーションをとりながら、県としてご支援できることはですね、何でもやっていくということでございます。

(記者)
あともう一点が、この就任から1年でこのリニア関係に関して、水とかの生態系の問題とは直接は関係ないんですけれども、ずっと求めていたこととして経済的なメリット、JR東海に求めて、ひかりの増停車というのが、丹羽社長からあったかと思うんですけれども、経済的なメリットを求めていくっていう点に関しては、一旦これでもう出てきたってことで終わりになるんですかね。

(知事)
まだいろいろとですね、東海道新幹線だけじゃなくて在来線も含めて、各地域の課題もございますので、そうしたことも含めて、JR東海さんとリニアとは並行してですね、そうした問題についても、真摯に向き合っていかなければいけないかというふうに思っております。

(記者)
ありがとうございます。

(記者)
すいません、静岡新聞です。リニアに関連してなんですけれども、6月2日にまた専門部会が開催されまして、そこで水資源の問題についても議論されます。前回の水資源の専門部会でも、大体方向性としては良いだろうという専門家の意見もありました。だいぶ水資源に関しては終わりが見えてきてるのかなっていうふうに感じるんですが知事としては、その辺の受け止めというのはいかがでしょうか。

(知事)
そうですね、かなり水のテーマについては議論が進んだかなというふうに思っております。しっかり皆さんのですね、心配を取り除けるようにですね、更に対応を進めていきたいと思います。

(記者)
あとその水の関係で言いますと、リニアの沿線でですね、岐阜県なんかでは未だに地下水位の低下であるとか、地盤沈下の問題もまだ解決には至ってないと思うんですけれども、そういった部分も含めてJR東海に対してはどういうことを求めていきたいでしょうか。

(知事)
直接、岐阜の場合と静岡の場合ですね、大きくその、工事周辺の環境が異なりますので、直接は比較できませんけれども、JR東海さんに対してですね、やっぱり地元の皆さん、いろんなご心配等もございますので、それぞれの地域で、しっかりその地域に寄り添ってですね、そうしたご心配を取り除いて、工事が円滑に進めるようにですね、しっかりやっていただきたいなというふうに思います。特に常に悪いことも含めてですね、しっかり情報提供していただくということがですね、大事になってくると思いますので、そこは改めて注文しておきたいというふうに思います。

(記者)
この1年間でJR側の情報提供のあり方で、苦言を呈される場面もあったかと思うんですけれども、何か1年間でJRの対応に変化は感じられたことっていうのはありますでしょうか。

(知事)
基本的には真摯に対応していただいてると思います。
一部少しトラブルありましたけれども、基本的には大丈夫だと思いますし、今はむしろまた丁寧にですね、ご対応いただいてるんじゃないかなというふうに思います。

(幹事社)
ありがとうございます。それではその他の質問のある社はお願いします。

(記者)
静岡第一テレビです。よろしくお願いします。選挙戦でこのオール静岡というのを掲げて、就任から1年経つわけですけれども、このオール静岡というのは実現できたと思われますか。

(知事)
はい。オール静岡という、特に私の場合は、選挙戦のときもそうでしたけれども、4期16年浜松市長として、いろんなことやってきましたんで、そのイメージが非常に強烈だったというふうに思います。それは選挙結果にも出てるわけでございます。ですから、やっぱ中部東部の皆さんにもですね、しっかり県知事として県全体のですね、これからは福祉の向上でありますとか、県政の発展に取り組んでいきますよということをご理解いただくという活動が大事だということで、この1年間そうした地道な活動を続けてきたということでございます。

(記者)
今後もこのオール静岡さらに進めていくためにあるいは課題にしていること、あるいはやっていきたいことというのはございますか。

(知事)
ですからやっぱりきちっといろんな地域にですね、しっかり自分が足を運んでいろんなご理解を得ながらですね、地域の皆様と一緒になって、いろんな取り組みをしたりですね、課題を解決をしていくということに尽きるんではないかなというふうに思います。



一般質問 (ファンドサポート事業、大規模投資の見直し)

(幹事社)
他に質問ある社いらっしゃいませんか。

(記者)
すいません。ちょっと今後の産業振興政策とかのスタートアップ関連に関してもお伺いしたいんですけれども、先ほどちょっと言及のあったファンドサポート事業。県ではそういうような名前じゃないかもしれないですけれども、2025年度予算で4億5000万円をつけて、今の状況であったりですとか、県のスケジュールを見るとファンドの選定終わったところなのかなと思うんですけど、今の状況と、あと今年1年間で例えばどのくらい誘致したいみたいな意気込み等があれば、あわせて伺ってよろしいですか。

(知事)
はい。ちょっとすいません、間違ったことをお話するといけませんので。意気込みとしては、これ市長時代もですね、かなり力を入れてきたものですし、これかなり経済波及効果があったり、スタートアップの誘致にも実績を上げましたので、これを全県的に展開をしていきたいというふうに思っております。

(記者)
よく講演とかで、あるいはプライベートでもそうかもしれないけど東京の方にもよく行かれてると思うんですけど、何かこの1年間での手応えとかあるいは何かこういうのができたぞみたいのがあれば、ぜひ伺いたいと思うんすけど。

(知事)
そうですね、いろいろこの1年はいろんな体制作りとかですね、次に向けたスタートの準備でありますとか、そういうことのほうが大きかったんで、私がこれまで積み上げてきた人脈等はですね、これからも、この県のいろんな政策に大いに役立てていただきたいということで、そういう人脈ネットワークはですね、今着々と県に、この、お仕事できるような体制に、アドバイザーやですね、フェローになっていただいてますし、そういうことで言えばですね、私が作り上げてきたネットワーク人脈等がですね、これからこの県で生かせていけるんではないかなというふうには思います。

(記者)
わかりました。ありがとうございます。あともう1点が中期財政計画、この中で大規模投資の見直しに関して、2月発表時点で言及はされていたんですけれども、それから3ヶ月ちょっとぐらい経ちまして、その見直しの中に野球場計画などもいわゆる箱物も入ってたと思うんですけれども、いわゆるスピード感を求めるのであれば、金利とか物価高とか、資材費、人件費高騰してる中で撤退の判断を早めにいた方がいいのかなと思うんですけど、このいわゆる大規模投資の見直しっていう点に関して何か進捗などがあれば伺ってもよろしいですか

(知事)
どちらかといえば今のところですね、プロジェクト自体については進んでおりますので、その中でですね、いかにコストダウンして効率化をしていくかということを、これから探っていくことに尽きるんではないかなというふうに思いますね。それは経営ということだというふうに思います。

(記者)
基本的なその現行のプロジェクトは進めつつ、仕組みとか規模とかでコストを減らしていくという方針で。

(知事)
今やめるという、そういう選択に至ったものはございません。

(記者)
わかりました。ありがとうございます。

(幹事社)
ほかの方質問大丈夫ですか。よろしいですか。それでは以上で記者会見を終わります。ありがとうございました。

(知事)
どうもありがとうございました。