令和3年度以前知事記者会見

2025年8月26日(火)


発表項目 (「静岡ウェルネス・フーズEXPO 2025」を初開催!)
幹事社質問 (最低賃金の引き上げ、自民党総裁選)
一般質問 (静岡市スタジアム構想、令和7年産一番茶の荒茶生産量、中部経済連懇談会)

発表項目 (「静岡ウェルネス・フーズEXPO 2025」を初開催!)

(知事)

よろしくお願いします。
私の方から今日発表項目が一点でございます。 
「静岡ウェルネス・フーズEXPO2025」の開催についてでございます。
本年4月から食品・ウェルネス産業の振興と健康寿命の延伸を通じ、県民幸福度日本一の実現を目指す「静岡ウェルネスプロジェクト」を開始をいたしました。その一環として、静岡発のフードテック・ウェルネスビジネスの創出等を目的とし、県内外のスタートアップやソリューション企業等を集めた「静岡ウェルネス・フーズEXPO2025」を9月11日初めて開催をいたします。
主な内容としては、スタートアップ支援を幅広く手がける企業による基調講演のほか、食の社会課題解決に向けたトークセッションやスタートアップなどによるピッチを実施をいたします。
また展示会には41の企業および団体が出展を予定しております。ここではAIにより美味しさを測定する技術など、食品健康関連分野の先端技術や情報に触れることができます。
このイベントを通じまして、食とウェルネス分野における社会課題の解決やイノベーションの創出へ繋げてまいりますので、多くの県内企業や県民の皆様のご参加をお待ち申し上げております。
私からは以上でございます。




幹事社質問 (最低賃金の引き上げ、自民党総裁選)

(幹事社)
幹事社の時事通信です、よろしくお願いします。ただいまの知事発表について質問のある社はお願いします。よろしいでしょうか。
それでは幹事社から質問をさせていただきます。
まず最低賃金の引き上げについてなんですけれども、今年度の最低賃金について国の中央審議会が全国平均で過去最高の時給63円の引き上げを目安として示しまして、静岡県も同額の引き上げの目安となっていますが、この引き上げ額について、どのように評価されていらっしゃいますか、ということと、あと国の方では赤沢大臣が知事に引き上げに向けて協力要請などもされてますけれども、県としてどのように対応するお考えでしょうか。

(知事)
はい。
私のところにも8月21日に赤沢大臣の方からお電話をいただきました。大臣の方からですね、ぜひ、賃上げにですね、ご協力いただきたいということで、今、国の目安となっている63円をですね、上回る引き上げ幅を決定した場合にはですね、その都道府県には、国の方からですね、政府の方から、補助金や交付金等でですね、支援するので、ぜひ最低賃金の引き上げですね、協力してほしい、という要請がございました。
これを受けまして、私の方からですね、今お配りをしております資料にもありますように、これ物価高騰ってのはこれからもですね、続いてまいりますので、それを見込んでですね、しっかりこの上げ幅について審議会の方でご審議をいただきたいということで、要請をさせていただきました。
基本的には今物価が高騰してる中でですね、やっぱり実質賃金を上げていくためにはですね、やっぱり最賃のですね、引き上げってのは必要になってくると思いますので、ぜひ審議会の方で、そうしたことを加味してご審議をいただければというふうに考えております。

(幹事社)
ありがとうございます。2問目に移らせていただきます。
自民党総裁選についての質問なんですが、総裁選の前倒しについて自民党内で議論が進んでおりますが、石破首相は続投表明をされてるわけですけれども、党内では参院選の責任を取っていないというような声もある一方で、続投を支持する声も出てきてるわけなんですけれども、総裁選の前倒しについてはどのようにお考えか、お伺いしたいと思います。

(知事)
これにつきましては知り合いの議員からもですね、賛成あるいは反対いろんなご意見を聞いておりますけれども、私の立場からこれについてコメントを申し上げることは、特にございません。
ただ、あまり党内混乱することによって国政にですね、影響が出ないようにしっかり対応していただきたいというふうに思います。私からは以上でございます。

(幹事社)
ありがとうございます。
ただいまの幹事社質問について、知事の回答について質問のある社はお願いします。

(記者)
中日新聞です。今の最低賃金の関係で1点ちょっとお伺いさせてください。
政府は2020年代に最低賃金全国平均1500円という目標を掲げています。近年、政府主導とも言えるような形で最低賃金の引き上げが急激に進んでいますけれども、知事として静岡県の適切な最低賃金の水準っていうのは、どのようにお考え、いくらぐらいだとお考えになられているのか、もしそういうことありましたら教えてください。

(知事)
これ先ほど申しましたとおり、物価上昇等ですね、社会情勢によって、その水準ってのは変わってくると思いますので、私は先ほど申しましたように、やっぱり実質的なですね、賃金水準が下がらないようにしなきゃいけないということが私は大事だと思います。名目賃金だけ上がってもそれを超える物価上昇があればですね、手取りが減ってしまいますので、やはり実質賃金を確保することを前提にですね、賃上げを目指していくということになろうかと思います。

(記者)
ありがとうございます。あと追加ですいません。
最低賃金の静岡の審議会に要請されたということですけれども、これは鈴木知事としては初めて要請されたという理解でよろしいでしょうか。

(知事)
そうですね。私知事になってまだ1年でございますので、今回初めてということになろうかと思います。



一般質問 (静岡市スタジアム構想、令和7年産一番茶の荒茶生産量、中部経済連懇談会)

(幹事社)
他にはよろしいでしょうか。
でしたら、幹事社質問以外で関連する以外で質問がある社はお願いします。

(記者)
静岡朝日テレビです。
静岡市清水区の新スタジアム構想についていくつかお尋ねさせてください。
清水駅前でのまちづくりの推進について、静岡市とENEOSが15日に合意を締結しました。
新しいサッカースタジアムの建設候補地として有力視されていますけれども、清水駅前での新スタジアム整備計画について知事の所感や評価をお尋ねさせてください。

(知事)
駅前にですね、大きな集客施設ができるということは、まちづくりの観点でもですね、町の活性化でもですね、他自治体の例を見るまでもなく、大変効果のあることだというふうに思っております。ただやっぱりこの今、非常に建設コスト等が上昇してる中でですね、これからどのように開発していくかという開発手法も含めて、そこはしっかりまた、静岡市さんの方でですね、ご検討されると思いますけれども、基本的な部分ではですね、私はいいんではないかなというふうに思っております。

(記者)
今おっしゃった建設コストの関係でお尋ねしたいんですけれども、難波市長が参考になると明言している広島のスタジアムでは、広島市と広島県が出資しています。静岡市の新スタジアム計画における、県の費用負担について知事のお考えを。

(知事)
今のところ考えておりませんけれども、今は自治体が出すというよりも、例えば愛知のですね、新スタジアムもですね、これ民間のコンセッションを活用してですね、民間投資を最大限呼び込んで取り組まれておりますので、今後はですね、やっぱり民間投資をいかに呼び込んで、のちのちの運営も含めてですね、そこは民間の力と知恵をですね、活用していくというのがこれからのあり方ではないかというふうに思っております。

(記者)
ありがとうございます。すいません、ちょっと別件であのお茶の関係でお尋ねしたいです。一番茶の生産量が投資開始以来初めて2位に転落しました。2点、伺いたくて、まず陥落したことについての受け止めが1点目で、2点目が去年1年間の荒茶生産量でも鹿児島県に抜かれて2位となりまして、生産体制の強化を進めているところだとは思いますけれども、今回の一番茶でも、鹿児島に抜かれたことを受けて今後生き残りをかけたリブランディングの必要性についてどのようにお考えでしょうか。

(知事)
これやっぱり2位になったということは、残念だなというのは率直な感想でございます。
ただ、構造的に見てもですね、やっぱりなんとなくこうなる予測ができた面もありますので、やっぱり今、静岡県の場合はどうしても担い手の高齢化とかですね、その茶園のですね、面積の減少とか、いろいろ構造的な問題を抱えております。
やっぱり鹿児島の方がやっぱり一農家あたりのですね、生産面積が非常に大きいとかですね、機械化が進んでるとか、生産効率が非常に高いということがございますので、そうしたですね、生産体制、あるいはお茶の品種もですね、静岡の場合はやぶきたに非常に一本足のところありますけども、鹿児島の場合はかなり多品種でやられてますし、輸出に対する対応も早かったということもございますので、我々もしっかりそうしたことも踏まえてですね、静岡の茶産業についても、構造的な転換含めてやっていかなきゃいけないなということで、今、新たなブランドを作るというリブランディングでありますとか、あるいは輸出に向けたですね、体制の強化でありますとか、いや、やぶきた以外のですね、新たなつゆひかりのような品種へのですね、品種転換とか、様々な今構造改革に取り組んでいるところでございますので、またこうした関係者の皆様と一丸となってこうした取り組みをですね、進めていきたいというふうに思っております。

(記者)
静岡新聞です。
今のお茶の関係でちょっと追加で質問なんですけれども、長らく生産量1位を保ってきたところで陥落ということなんですけれども、今後の戦略として、数量で再び1位を目指す、安定的な生産を目指すという戦略なのか、あるいは今、輸出とかですね、品種転換とかっていう話もありましたけれども、その量よりも質の方、あるいは価格の方で、重点的に取り組まれていく、その辺の所見があれば。

(知事)
私は生産量ってのはもうこれはあくまで結果であって、まずはですね、やっぱりしっかりと力強い茶業がですね、営んでいけるような、今、先ほど申しましたようなですね、構造転換を図って、やっぱり稼ぐ茶業というか、強い茶業、こういうものを目指す、その結果として生産量も増えていくということではないかというふうに思います。

(記者)
そうすると現時点で、生産量で日本一を再び奪還を目指すというよりも。

(知事)
もちろん目指すのは、気持ちとしては目指すわけですけども、目指してなるものじゃなくて、どうしたらそうなるのかというと、先ほど言ったようなですね、やっぱり鹿児島にとって遅れていたですね、いろんな構造転換をですね、静岡としてもやっていかなきゃいけないと。その結果として生産量をですね、また増やしていくということになろうかというふうに思います。

(記者)
ありがとうございました。

(記者)
毎日新聞と申します。
昨日、中部経済連合会の会長らと意見交換会を行ったかと思います。その中でですね、知事からだったか、ちょっと県の事務方だったからかで、静岡空港について災害時に何かこう、使うような方向で何か共有したいといった趣旨の言葉があったかと思いますが、あれについて、ちょっともう少し細かく教えていただければと思うんですが。

(知事)
災害時のお話だったっけ。

(知事政策課長)
すいません、担当の知事政策課 小澤と申します。
昨日ありました、中部経済連合会との話の中での、静岡空港の位置づけということで、先方のですね、中経連さんのプランの中に静岡空港が、位置づけが記載がなかったものですから、そのあたりのところ、インフラをしっかりやっていこうということで、中経連さんおっしゃってたんですけど、清水港の他に静岡空港もぜひ静岡の大事なインフラだっていうことを、静岡の側から発言させていただいたということで、その際に防災等でも利用ができるんじゃないかというような話をしたというところでございます。

(記者)
防災等の活用というのは、県の方からご提案をされた。

(知事政策課長)
一般的なインフラの活用の中で、通常の空港の機能もそうですし、防災でも活用できますよねっていうふうなお話をさせていただいた。


(記者)
一応そういうことで、意見を、意見の一致を見たという、そういう理解でよろしいでしょうか。

(知事)
中経連さんのビジョンの中に、静岡空港の明確な位置づけがなかったということから話題になったということでありますけれども、これまでも申し上げてきたとおり当然、空港としての機能もありますし、羽田・成田のですね、代替空港として、あるいはまた、南海トラフの巨大地震等が起こったときには、防災の拠点として位置づけられておりますので、そうしたことをですね、申し上げたということだろうと思います。

(幹事社)
他にはよろしいでしょうか。
でしたら、以上で記者会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

(知事)
どうもありがとうございました。