令和3年度以前知事記者会見

2022年4月25日(月)


知事冒頭発表(世界クラスの資源・人材群)
発表項目(新型コロナウイルス感染症関連、世界お茶まつり2022の開催)
幹事社質問(教職員不祥事の受け止め、副知事人事)
一般質問(副知事人事)
一般質問(副知事人事、知床遊覧船事故)
一般質問(東静岡アリーナ誘致構想)
一般質問(牧之原突風被害、清水駅周辺へのサッカースタジアムの建設)
一般質問(逢初川土石流関連)

知事冒頭発表(世界クラスの資源・人材群)

(知事)

よろしくお願いします。

今日は春らしい花でございますが、緑色がカーネーション、黄色はこれですね、これガーベラですね。そしてこれカスミソウ、黄色の花は、スプレーバラ、白い花は、ブバルディアという花でございます。

さて、まずですね、良いニュースがございまして、「世界クラスの資源・人材群」が平成25年の6月から富士山が世界文化遺産になったときから数えまして、その世界文化遺産は1号といたしまして、120件になりました。今回新規登録が2件ございます。

まず一つ目はヨーロッパ最大級の国際青果見本市の一つである、「フルーツロジスティカ」で開催された「イノーベションアワード2022」で、静岡市の高糖度、糖度の高い、高糖度トマトの生産法人である、株式会社サンファーマーズのスペイン合併会社、サンファームイベリカの「アメーラトマト」が、日本の青果物ブランドで初めて最優秀賞である金賞を獲得いたしました。

二つ目は、イギリスで開催された第17回マーマレードアワード世界大会の職人部門におきまして、浜松市の「えなみ農園」さんの江南徳行さんの「赤レモンのマーマレード」が一昨年の「ヘダタチバナのマーマレード」に続いて、二度目となる最高金賞のダブルゴールドを受賞されました。

2回、最高金賞をとられるのは日本人で初めてのことだということで、誠に快挙でございます。今回の受賞の2件はいずれも、本県を舞台にした生産者のたゆまぬ努力と、創意工夫が実を結んだものであり、それを世界に認められたということで、大変嬉しく誇らしく思う次第であります。ロシアのウクライナ侵攻、また、新型コロナウイルス感染症の拡大の中で、国内外誠に厳しい状況を伝えるニュースが多ございますけれども、今回の受賞は明るいニュースでありまして、なんと言いましても静岡県の食材の魅力を、多くの方、世界の方に知っていただくという機会になりました。本県の「世界クラスの資源・人材群」は、今回の2件の受賞を加えて120件になったということです。

平成25年6月ですから、現在令和4年、これを西暦に直しますと、2013年の6月から2022年の現在、4月末、そうしますとこの、8年と10ヶ月ということでありますけれども、120件ということであります。仮に9年といたしましても、9で割りますれば、1年に12件以上。言い換えますと、1ヶ月に1件以上、世界クラスの地域資源、あるいは世界クラスの静岡県ゆかりの人材群がこの表彰されていると、認定されているということで、真に世界クラスというにふさわしい本県の状況でございます。




発表項目(新型コロナウイルス感染症関連、世界お茶まつり2022の開催)

(知事)

さて、発表項目は大きくは二つございます。まず新型コロナウイルス関連でございますけれども、本県の直近一週間の感染者数は、前の週と比較しまして、0.9倍と低下基調にございます。一方、感染力の強いオミクロン株の派生型BA.2への置き換わりが進んでいます。

オミクロン株に占めるBA.2の割合は、4月21日時点で79.3%、ほぼ8割ということでございます。BA.2が現在の感染の主流となっております。

こうした中、今週末から大型連休が始まります。

連休中は旅行、レジャー、帰省など、人との接触の機会が増えます。

感染が再拡大しないためにも、県民の皆様には引き続き、感染防止対策の徹底に取り組んでくださるようにお願いを申し上げます。具体的には、人混みの中での不織布のマスクの着用、室内のこまめな換気、会話の際の人との距離の確保、また、感染防止対策がとられている飲食店、あるいは宿泊施設のご利用をお願いしたいと存じます。それからお願いでございますが、3回目のワクチン接種をまだお済みでない方は、この機会にぜひ、接種をご検討くださるようにお願いします。

特に旅行先や帰省先などで、重症化するリスクが高い基礎疾患のある方、また高齢者と、行動を共にする場合など、あらかじめワクチン接種を済ませていただくか、ワクチン接種が難しい場合は、訪問前に抗原検査を行うなど、注意を払ってくださるようにお願いをいたします。

県が設置する富士市のふじさんめっせ、サーラシティ浜松の会場では、大型連休中もワクチン接種が可能な日がございます。

また、もくせい会館、静岡市のもくせい会館は5月から、夜間や土曜日におきましても、接種ができるように開設をしております。

ぜひ、県民の皆様におかれましては、社会経済活動と、感染防止対策を両立させるということで、両立させながら大型連休を楽しんでくださるようにお願いを申し上げます。

これに関連しまして、観光促進事業、「今こそしずおか元気旅」、これを延長いたします。

観光促進事業、「今こそしずおか元気旅」につきましては、現在のところ4月28日を期限として、宿泊旅行等の割引対象を県民の皆様に限定して実施しております。先般、国が事業期間の延長を決定なされました。これを受けまして、県内外の感染状況や、観光業界からのご要望等を踏まえまして、本県の対応を検討してまいりました。

県内の感染状況は県民の皆様のご協力がございまして、新規感染者数は減少傾向が続いております。

また、全国的にも、新規感染者数は前週、前の週と比べて今週を下回るという、同様の傾向が見受けられます。

こうした状況を踏まえまして、実施期間を5月31日まで延長します。

ただし、4月29日から5月9日(正しくは、5月8日)までのこの連休期間は、対象とならないということでございます。これにつきまして具体的にですね、今日は京極部長が出席しておりますので、京極部長の方からご説明をお願いします。

 

(京極部長)

スポーツ・文化観光部長の京極です。よろしくお願いします。

観光促進事業、「今こそしずおか元気旅」につきましてご説明をいたします。お手元の資料の通り、このたび4月1日から実施している観光促進事業を5月31日まで延長し、対象地域を拡大することで、観光需要の回復を図ってまいります。

延長に当たっての主な変更点は3点です。

一つ目は、事業期間の延長。対象期間は大型連休期間をのぞく、5月9日から5月31日までとします。

割引の対象となる予約は、5月6日以降にお申し込みいただいた、5月9日から31日までの県内旅行です。

旅行券と地域クーポンは、5月9日からの発券を予定しており、県内のコンビニエンスストアでご購入の上、宿泊施設や観光施設で支払い時に利用していただくことになります。

二点目は、割引をする対象者の地域の拡大です。

隣接および地域ブロックの各都県に拡大してまいりますが、国の制度上、両方の自治体の同意が必要となります。

現在、対象都県と調整をしており、同意が得られ次第、近日中に改めて公表いたします。

三点目は、事業の利用要件であるワクチンの接種歴についてです。

現在の元気旅では、ワクチン2回の接種歴、または陰性の検査結果の確認を要件としておりますが、5月9日からはワクチン3回の接種、または陰性の検査結果の確認に改めます。

また割引対象となる県内の宿泊施設先は、引き続き「ふじのくに安全・安心認証を受けた県内宿泊施設」とし、安心して旅行を楽しんでいただくこととしております。

それから併せて、現在県民対象に実施しております、駿河湾フェリーの運賃半額割引ですが、5月9日から元気旅と合わせて、割引対象の地域を拡大して実施してまいります。

今後多くの方が移動する大型連休も控えておりますので、感染防止対策の徹底を図り、県民の皆様や、本県に来訪される方々が、安心安全に旅行していただけるよう、環境を整え、事業の実施に努めてまいります。

その他この具体的な制度に関しましては、定例会見後に、個別に質問等に対応させていただきたいと思っております。県民の皆様への情報提供をよろしくお願いいたします。

以上です。

よろしくお願いいたします。

 

(知事)

京極部長でございました。ありがとうございました。

先ほど、新型コロナウイルス感染症関連で、大型連休中の行動に対する注意喚起でスライドがありますか。

これですね。

もくせい会館では、このように、ふじさんめっせ5月、サーラシティ浜松では、プラザヴェルデ(正しくは、「プラサヴェルデ」)では、掛川B&G海洋センター体育館だと、このようになっておりますので、ぜひこれをご覧になりまして、第2回接種目から6ヶ月以上経った方ですね、これは接種券があろうと、予約なしでですね、そこに行って接種ができますので、ぜひぜひご検討いただければというふうに存じます。

受付時間、もくせい会館とプラサヴェルデでは、予約なしの方は、午後7時半まで、予防ありの方は、予約ありの方は午後7時50分までできると、掛川B&G海洋センター体育館では、受付時間は予約なしの方は6時半まで、予約ありの方は6時50分までというようになっておりますので、ぜひこの機会にですね、接種してくださればというふうに存じます。

ありがとうございました。

それではもう一つの発表項目でございます。

世界お茶まつりでございます。

世界お茶まつり2022が開催、開幕いたします。

これは春と秋に2回開催いたしますが、前回の世界お茶まつり2019では、これ3年に1回やっておりまして、今回は8回目ということになります。

前回第7回の世界お茶まつりでは、に過去最多15万6000人の方々の来場者数を記録いたしました。

そうした成果を継承しながら、お茶の新しい楽しみ方、また最新情報を、この茶の都静岡から発信していくということでございます。

今回のテーマは「OーCHAで元気な笑顔!」というものであります。

こんな感じですね。まずは生産者の方を元気づけるために、元気になっていただいて、消費者の方々も、このお茶を飲んで、幸せになっていただいて健康になっていただいて、とこういうことでございます。まず5月1日にふじのくに茶の都ミュージアムで開幕セレモニーを行います。

これを皮切りに、5月15日まで、「春のお茶まつりウィーク」と題しまして、県内外の約400軒のパートナー店でお茶の入れ方や、茶摘み体験などができる新茶フェアを、分散型で開催いたします。

まず、また、初めての試みといたしまして、ここに出ておりますが、天竜浜名湖鉄道、大井川鐡道、岳南鉄道(正しくは、「岳南電車」)、静岡鉄道、伊豆箱根鉄道、これでですね、「OーCHA旅@沿線」と題しまして、沿線各地のお茶を楽しむ企画を、今回はいたします。新茶の緑が映える美しい季節に、県内各地を周遊していただきまして、おいしい静岡の新茶を大いに味わってください。そして新しいライフスタイルに対応した様々なお茶の楽しみ方、奥深さを知っていただき、お茶で皆さん元気になって笑顔になっていただきたいと思う次第であります。

私からの発表項目は以上であります。




幹事社質問(教職員不祥事の受け止め、副知事人事)

(記者)

ありがとうございました。

ただいまの知事の発表項目について質問があればお願いします。

よろしいですか。

それでは幹事社質問に移らせていただきます。

幹事社質問は二点ございます。

まずは教職員の不祥事に対する受け止めです。

新年度に入って、教職員の逮捕案件が3件続きました。

一連の不祥事に関する受け止めと、背景にどういう問題があるとお考えなのか、知事のご認識をお聞かせください。

二点目が副知事の人事についてです。

難波副知事の処遇に関して、これまで8年の仕事ぶりへの評価と、退任後はどのような立場で、どのような仕事に関わることを期待されているのかお教えください。

また後任の副知事の人事案を、県議会の5月臨時会に提出できる見込みが立っているのか、人選の進捗状況についてお聞かせください。

以上二点、よろしくお願いいたします。

 

(知事)

この4月1日に入りまして、2週間もたたないうちに、小学校、中学校、高校の先生が逮捕されるという、誠に衝撃的な事件がございました。

さぞ、池上新教育長は、これは厳しい船出になったと思われたことと存じまして、残念極まりないというふうに思っているところであります。どうなさるかなと思っておりましたところ、即記者会見をなされ、また、全教員に向けまして、コンプライアンスしっかりすること、また今後これが再発するようなことがないように、具体的にですね、教頭や校長先生が上からいろんな指示を出されるのではなくて、グループで議論すると。先生方がお互いのことを知ってですね、不祥事を防ぐというふうにしてはどうかということも言われておりまして、私は池上新教育長を心から信頼しておりますので、この新教育長の方針にですね、不祥事が根絶されることを心から願っていると思っております、ということです。

この背景ということですけども、その背景を言う前にですね、親御さんにとって、小学生、中学生、小学校・中学校にお子さんを通わせるというのは、これは子供たちの権利であり義務であるわけですね。したがってこの目に入れても痛くないようなお子様を預かっている先生の使命は非常に大きいわけです。

ですからですね、こういう親御さんのお気持ちに沿った形で、子供たちから愛され、尊敬されるようなですね、先生であることは極めて大切なことで、それと真逆の逮捕されることが決してあってはならないと。

また中学生も、2年あたりから、高校生になりますと、いわゆる大人への過渡期と、思春期ということで、難しい時期になります。したがって、親御さんも大変ですし、先生がたも大変だというふうに思いますが、こうした中で、我々は社会総がかり、地域ぐるみで、子供たちを育てていこうということで、池上先生には、この「地域自立のための「人づくり・学校づくり」実践委員会」の副委員長を、お務めいただき、また、才徳兼備の子供たちを作るための小委員会(正しくは、「才徳兼備の人づくり小委員会」)の委員長も務めていただいておりますので、この社会全体でですね、先生がたがお忙しいので、この負担をいかにみんなで支えてですね、子供たちが学校の現場で元気に立派に育っていくようにしていくかと、こういう流れを作らないと、今のように、私達が子供であったときと違ってですね、指導要綱(正しくは、「指導要領」)も極めて厳格になるというか、細かくなって、詳細になってですね、先生がたの負担が大きいというのは、これは天下周知の事実なので、そういう先生がたが子供を預かってらっしゃるんだということでですね、みんなで先生がたを助けると、そのことが自分たちの子供たちを大切にしてくださることに繋がるのでですね、したがって、みんなでですね、先生がたを励まそうではないかと、いうふうに思っておりまして、そういう社会運動、静岡県全体でですね、子供たちを見守りながら育てていくと。

それぞれ仕事を通して、あるいは背中を見せながら、この子供たちの教育は皆でやっているんだということをですね、ぜひ、大人の方々全員に知っていただきたいと。

そうしないと先生がたはですね、この、プレッシャーと、それからストレスでですね、本当はそういうことをする人でない人がですね、思いもかけない、この犯罪になるようなことをですね、逮捕されるようなことに、至るようなことをやりかねないということでございます。これはストレスが相当溜まってるという、そういう背景があるというふうに私は思っております。

二つ目の副知事に関わることでございますが、仕事ぶりの評価ってことですね。

この仕事ぶりはですね、私は20年以上前から知ってるわけです。

ですから非常に能力のあることだってことは初めから知ってました。したがってお招きしたという経緯がございます。それはどうしてかと言いますと、かつてNIRAという総合開発研究機構(正しくは、「総合研究開発機構」)の私は理事をしていたわけですが、そこに難波さんが来られまして、そのときにシドニーオリンピックのオリンピック選手を連れてこられて、その海岸をですね、津波とか高潮から守るというそういう形での海岸整備ではなくて、親水するといいますか、あの、親しむというそういうものに変えたいんだと。それでビーチスポーツをやりたいと、そのビーチスポーツやってくれるこういう選手がいるので、私「文明の海洋史観」というのを書いてたから海に関心があると思われたんでしょうね、それで紹介されたわけです。それは誠に良い考えだということで今現在あちらこちらでですねビーチスポーツがあるのは、彼が音頭を取ったということだったわけですね。

そうしたことで、静岡県の副知事に就任いたしまして。

500km以上の海岸を持っているわけです。

また清水港、あるいは御前崎港、あるいは田子の浦港と、さらにたくさんの漁港もあります。

この海岸をですね、素晴らしい海岸を安全でかつ楽しいものにするのにどうしたらいいかということで、彼の手腕を期待しておりました。

途中、彼の手腕を買って、ぜひ首長になってほしいという動きがあって、彼自身の希望とは別にですね、そういう動きもあったわけですけれども、その動きは頓挫した後、今度はリニアの問題が起きまして、現在では熱海の土石流の問題がありますけれども、技術官僚としての心構えであるとか、それからこの自分のこのやり方ですね、それを立派な本にして、このまとめてもおられます。その技術官僚としての真骨頂がですね、発揮されてるのが、今このリニア問題や、熱海土石流の対応なんかにおいて顕著ではないかというふうに今思っております。

2期が来て、5月16日(正しくは、5月17日)には辞められるということでありますが、熱海の土石流に関しましては、一応5月中に行政対応に関しては最終報告が出るということであります。

あと原因究明については学会の方との関係もあると、学会の方々のご意見も受け止めなきゃならんということのようで、これ日程がどうなるかわからない面がございますが、ともあれですね、リニアに関しましては、県の本部長としてお務めいただいておりますので、しかも数日後には明日ですかね、確かあの専門部会に、JR東海さんお招きして、議論しなくちゃいけません。こうしたときに不可欠な存在ですから、ぜひこうした仕事をどうするかなと、いうことを私考えておりましたが、ご自身も責任感の強い方ですから、それなりのきちっとした、なんて言いますか、途中で投げ出すってことをなるべくしないようにしたいということでございますので、どういう形で処遇するか、最終的にですね、もう連休明けぐらいにはしっかりご本人の希望もお聞きしながら決めるというふうにしたいと思っております。

それから後任の準備につきましては、これは難波副知事が去られますと、1人になりますので、なかなかにこの全県こうした課題を抱えている中で、1人でも欲しい2人でも欲しいともいうような気持ちがございますので、なるべく早くですね、後任人事を進めたいと思っておりますが、相手の立場もありますので、今申し上げることはできません。

そして、5月の議会に出すのはですね、ちょっと難しいかなという、そういう、今は段階であります。

以上です。

 

(記者)

ありがとうございました。幹事社から1点だけ質問させていただきます。知事から難波副知事への評価が非常に高いことは先ほどお話を聞いて理解いたしました。

そうであれば、3期目をお願いするという選択肢もあったかと思うんですが、なぜ2期で退任ということになったんでしょうか。

 

(知事)

そうですね、これはご本人の希望もありますし、人生設計もありますね。

こちらが頼む前には、別の人生が、レールが敷かれていたわけです。それをやめてただいて来ていただいたという経緯もあります。

そして途中、その人望と能力の故に、首長になってほしいという強い要求があってですね、本人も本当にもう困られたと思いますが、やはりですね、副知事の仕事を務めるべきだと、私の真義を通すと、いうふうになさったわけですね。これまで2期が最長じゃないかと思いますけども、3期なさった方もいらっしゃらないし、あの人材はですね、私のネットワークは決して狭いものではありませんで、難波さんは難波さんの人生があるというふうに思っております。誰でもあの一定の区切りがあると、それが5月16日(正しくは、5月17日)に来るということで、さしあたってリニアの件に関しましては、ご本人もその責任を痛感されておりますから、どういうふうにそれを引き継ぎ、それを引き継いでいくかということも含めてですね、今すぐってわけにいかないので、ぜひそこはあの希望も入れて、仕事は続けていただくというふうにしたいと思っております。




一般質問(副知事人事)

(記者)

ありがとうございました。

それでは幹事社質問に関しまして、各社さん質問があればお願いします。

 

(記者)

すいません、中日新聞です。よろしくお願いします。

今の副知事の人事、難波さんの人事のことなんですが、3期目の選択肢があったというご質問に対しての答えというのは、難波さんにも、区切りがあるということと、3期やった人がいないというところが一番大きな要因なんでしょうか。

 

(知事)

常にですね、何があるかわかりませんね、例えば難波君に際して言えば、2期目に入ってすぐに、首長に出るということで、多くの人の期待もあって、これも本人が決めることで、私の方は一切それに関してですね、関与しておりません。

最終的に出ないと、切り替えると、副知事にとどまると、いや、副知事にすらこういう、世間を騒がしたので、留まれないんではないかという思いもきっと彼にはあったと思いますが、ともかくお出にならないのであればですね、まだ副知事のままで、副知事を別に辞職されてるわけではありませんからですね、ですから、続けてくださいということで、私は慰留したわけですね。

おそらくあのときは彼はつらかったんじゃないかと思いますね。

もしかしたらですねそういうことが起こるわけです。それゆえ、副知事人事はですね、全国を見渡しまして、県内も見渡して、この適材適所で静岡県を愛してくださる方、信頼できる方、能力のある方とこうした方を常に探しております。ですから、相手任せにしないでですね、常に考えてきたということでございまして、難波副知事に関しては、今回2期目が、ご本人も含めて区切りと、ということで了解をお互いにしているということであります。

 

(記者)

ちょっといまいちわからなかったんですけど、今、先ほど知事がおっしゃられた通り、リニアだとか土石流で能力発揮されて、県政課題としてもリニア、土石流というのは大きなものがあって、職員からの人望も厚いというところで、3期をお願いするということは、自然な流れだったのかなと思うんですけど、そこでされなかったというところが、ちょっといまいちわからなかったんですけど。

 

(知事)

もうリニアの問題はですね、47項目ございまして、そして水質とか地質の問題、並びにこの生態系の問題がありますね。

今回47項目のうち28項目、これは地質水質ではなかったかと思うんですが、そのうちですね、流量に関わる工学的な知識が必要とされることについて、1年6ヶ月、18ヶ月(正しくは、「1年8ヶ月」)にわたって有識者会議でなさったと、ですからこれは言ってみれば彼の広い意味での専門に入るわけですね。

これについては中間報告という形で、その全量戻しについてはですね、終わったわけです。

中間報告あるいは最終報告と見ております。

あとはJR東海と静岡県でお互いに双方向でやってくださいというのが、国交省有識者会議の結論ですね。この次何するのかというと、有識者会議においては生態系の問題を議論するということになります。そうしますと生態系は残念ながらですね、難波副知事の専門ではないということになります。もちろんあの工学的な知識と連関しておりますけれども、様々な希少植物を、あるいは希少の動物をどのようにですね、守るかというのはまた別の能力も必要となってくるというふうに思いますね。したがってですね、彼が担当していた、工学的な面につきましてはですね、リニアについても今最終局面、あと数日で18ヶ月(正しくは、「1年8ヶ月」)にわたって、全量戻しについて、全量は掘ってるときに出る水は戻すべきであるというふうに有識者会議が言っておりますけれども、あるいは全量にはその中にそういうのが入ってるというふうに言ってるわけですが、掘った後、時間をかけて戻すんだというのが全量戻しですね。

ただもうこれで終わってるわけです。これについて、いや、戻す方法がありますというようなことがですね、漏れ伝わってきておりますので、それを今度、専門部会でしっかり仕切ってもらう必要あります。これはもう4月に行われるので、その次にどのぐらい延びるかわかりませんけれども、大きくはこの時点で流量の問題については、私は一つの結論が出てると思っております。

すなわちですね、JR東海のこの流量戻しにつきまして、難波副知事を含め今日ここに来ている織部くんもそのうちの1人でありますが、地元に入ってですね説明してるわけですね。

そして地元の方たちに、JR東海さんも担当トップが来て説明しました。で、説明はわかったと、だけど受け入れられないっておっしゃってるわけです皆さん。だから18ヶ月(正しくは、「1年8ヶ月」)あって、この全部戻しについて彼らが出したその説明はですね、報告は、あるいは方法は、これを受けられないということで、受け入れられなければどうするのかと、いうと、そのルートはあり得ないってことになりますね。

ですから、そういうことさえ議論もできるようになってると。

というわけですから、今は、むしろ、その初期の環境影響評価がどうであったのかということでですね、その北ルートと南ルートで、北ルートでは大量流出がありうると、したがって、南ルートつまり南アルプスルートに変えたんだと。

巨摩ルートから、南アルプスルートに変えたと。南アルプスルートにですね、中日新聞ではありませんけど別の新聞社のですね有力なジャーナリストがですね、私が言ってることをそのまま書くんじゃなくて、ちゃんと取材をして分析して書くという、まさにこのジャーナリストの真骨頂だと思いますけど、それによってですね、なんと、その南アルプスルートにおいて、大量湧水があり得ると、破砕帯があって、これと突発湧水が相当大きいと、しかも、切羽のところでですね、そこでそれが崩れる可能性があると、切羽崩壊ですね、それからそのトンネル、内空が変位すると、トンネルが変形すると、この可能性まで言われてるわけです。

それがですね、言われているにもかかわらず、それが説明されてなかったわけです。

それがジャーナリストによってわかったわけですね。

ですからもうそれであれば巨摩ルートがだめならば南ルートもだめだってことで、普通は考えますわね。

だからそういうような、いわば段階にも入ってるんだろうというふうに思ってるわけです私は。ですからですね、さしあたって南アルプスのリニアの問題に関しましては、これこれまでの全量戻しに関わることから、新しいステージに入ってると、これはうちの生え抜きの幹部も含めてですね、きちっと追えるような形になっておりますし、難波君もそういうことよくわかっておってですね、どういうふうに次、例えば生態系についてはどういう風にしていくかというようなことについてお考えだと思いますし、そこは自分の持ち場ではないというご自覚あると思いますね。

 

(記者)

一区切りというところが大きいというところですね。

一方でですね、難波副知事の存在感がですね、非常に大きくなって、そのことによって、それによって、知事が難波副知事を外したというようなことを言ってる方もいらっしゃいます。それに対しては。

 

(知事)

とんでもない話ですよ。

それを邪推というんですね。




一般質問(副知事人事、知床遊覧船事故)

(記者)

テレビ静岡です。よろしくお願いします。

関連してなんですけれども、先ほど知事ご自身のネットワークも狭くないというようなお話ありましたし、難波副知事としての専門の分野がある程度一定の区切りがついたような言及もございました。その上で今、後任人事進めているかと存じますけれども、後任についてはどのようなところを重視するとかどういったポイントで選んでいくというようなもので何かお話できることがありましたら教えてください。

 

(知事)

先ほど申しましたように静岡を愛してるということが大事ですね。能力あるってことが大事ですね。それから信頼できるという、嘘をつかない、実行力があると、その裏付けとしてですね、能力があるということがその人の経歴によってわかると、その人は何をしたいかではなくて、何をしてきたかによってその人を判断し、できるので、能力はそういう形で客観的に誰でもわかる形で提示できると思いますね。そうした人を選ぶということです。

リニアだけではありません。静岡県の抱えてる問題はまさにこの万般に渡っておりますから、そういうことについてですねそれぞれの得意分野の方、それぞれ特技があると思うんですね。それを踏まえながら、静岡のこの、これからを副知事になれば4年間お勤めになるっていうのが原則ですから、託せる方でなくちゃならないと思っております。

 

(記者)

静岡朝日テレビです。よろしくお願いします。今の副知事の件に関して関連なんですけれども、先日難波副知事の会見の中で、まだ直接知事とは話していないということをおっしゃってたんですけれども、その後実際に副知事とはお話されましたでしょうか。

 

(知事)

いいえ、していません。

 

(記者)

それが何か理由があったりする

 

(知事)

もう5月16日(正しくは、5月17日)で辞めるというのはですね、これ既定の路線ですので。あとまたご本人からもうすでにですね、リニアの問題について、また更に土石流についても非常に心配してるというか、ご関心もあるのでですね、これは土石流についてはどこまでするか、またリニアについては今これは継続しなきゃいけないということですが、その通りだということで、処遇について今考えているというところです。

 

(記者)

ありがとうございます。

それと、あと今後、難波副知事とは別の立場になっても関わっていくことにはなると思うんですけれども、今後、別の立場になった難波副知事との関わり方について、あとは難波副知事に期待することを教えてください。

 

(知事)

この8年間の経験は非常に大きかったと思いますね。

ですから静岡県にコミットしたという8年間なったんじゃないでしょうか。

これまで九州とかですね、他の地域の全国の、技術審議官ですからね、そういうネットワークもお持ちの方でありますが、これから静岡と関わられる限りにおいてはですね、私としましてもいろんなご相談に乗ってていただくということを考えていきたいと、人間の信頼関係というのは役職が終わったからって終わるもんじゃありませんから。

 

(記者)

ありがとうございました。

 

(幹事社)

そのほか幹事者質問に関してはよろしいでしょうか。

では、その他、幹事社質問以外の質問について何かあればお願いします。

 

(記者)

NHKと申します、よろしくお願いいたします。大きく3点お伺いしたいんですけれども、最初の2点は、あの北海道の知床半島の観光船の事故についてなんですけれども、一点目がその乗船していた方の身元ですとか居住地が徐々に報道されてますけれども、情報として曖昧な部分もたくさんありまして、現状、県として静岡県居住の方がいるという情報があるのか、またないのか、そのあたり確認させてください。

 

(知事)

ありません。

まだ情報は来ておりません。

 

(記者)

わかりました。今回の事故についてまず川勝知事の受け止めと、あと県内でも遊覧船などの観光船などかなりあると思いますが、大型連休も迫ってきています。安全対策の強化など県が主体となって緊急的な対策を行う予定やお考えがあるかどうかお願いいたします。

 

(知事)

はい今回の件につきましては、この遊覧船を経営してる会社の社長さんと船長さんとの関係が取り沙汰されておりますけども、また船体に前方に亀裂が入っていたという、そういう写真も報道されておりますね。

ですから、安全第一ではなかったなというふうな印象を持っております。

一方静岡県ではですね、駿河湾フェリーというのをお預かりして、首長さんとも相談をしながら今、滝浪氏が社長、船長して、社長(正しくは、「理事長」)としてやっておられますけど、この元県庁の職員でありますので、我々にとって最大の考慮すべきことっていうのは、危機管理であると、これを踏まえた上でですね、このフェリーを運航しておりますので、さらにまたですね、その昔天竜浜名湖鉄道での天竜川下りにおきまして転覆したということがございました。これもですね、当時の社長さんは、私もそうでしたけども、天竜の川下りが天竜浜名湖鉄道の業務に入っているという認識がなかったぐらい、ただ後から見ると組織図の中に入ってたということがありました。しかし、もしそういうことを知っていればですね、もう少し違ったことができたんじゃないかということもございまして、とにかく水難、あるいは海難というのはですね、あってはならないということで危機管理はもう最優先してますから、明日、他の船長さんが今日は危ないぞと言われたにもかかわらず出ていくというふうに、そういう態度をとる遊覧船は少なくとも今のところ私が知る限り静岡県にはないと思っております。




一般質問(東静岡アリーナ誘致構想)

(記者)

ありがとうございます。あと話が変わります、あの静岡市のアリーナ関係でお尋ねしたいんですけれども、市がJR東静岡駅北口のアリーナの、誘致候補地としてアリーナの場所を決定しました。知事はこのアリーナの構想についてどのような期待があるか、また県立中央図書館など、あとグランシップとの連携などを考えていらっしゃいますでしょうか。

 

(知事)

まずアリーナについてはですね、アリーナといいますかサッカースタジアムですね。これは現在のスタジアム、私も何度か足を運びましたけれども、行くときは三々五々行くにしても帰りは一斉に皆さん帰るので、非常に不便ですね、混みますね、そしてまた、J1の基準にも合致してないというのがありますので、もうかなり前からですね、あそこをサッカースタジアムにするのがふさわしいというふうに考えておりました。

したがって、サッカースタジアムができることをですね、心から望んでいるものであります。一時は市民の方が私財を投じてですね、富士山を望むサッカースタジアムの、なんていいますか、絵を新聞に掲載されて、ここにですね、火力発電所を作るのか、それともサッカースタジアムを選ぶのかということがありました。その時には市の方はまだお決めになってはいなくて、東燃さんだったでしょうかね、その希望で火力発電所の方に傾かれていたような気配もございました。しかしながら、今はそういうのはですね、もうすっかりなくなって、市の方でもこの検討委員会を立ち上げられてるってことで、大変喜ばしく思っております。

ともかくJRの清水駅をですね、コンコースを出て、右に折れればマリナート、文化の殿堂ですね、まっすぐ行けば、今使われていないタンクがですね、そこにあると、そこは広大な敷地ですし、すぐその側には今度フェリーが、先ほど言った駿河湾フェリーがですね、そこで発着するようになって、今やってるところは、いわゆる大型の何て言いますか外国からのお客様を迎えるような、そういう港にするという護岸にするという、そういう計画もございまして、あそこは非常に素晴らしいところであるということでですね。まずはそのサッカー場が本決まりになるってことを心より望んでますし、エネオスさんの何ていいますかご理解を、私はあるというふうに思ってるわけですけれども、なるべく早くですね、朗報をサッカーファンの方々にお伝えしたいということで検討委員会、我々も入りたいと思っておるわけですけれども、それが順調にですね、進むことを望んでおります。

 

(記者)

ありがとうございます。あのスタジアムもそうなんですけども東静岡のアリーナと近接した場所で二つの大きないわゆる箱物みたいなものを作るということについては評価はできますでしょうか。

 

(知事)

二つの大きな、なんですかそれは、具体的には。

 

(記者)

東静岡のアリーナの構想についてなんですけれども。

 

(知事)

東静岡、そこにね、アリーナ、ああこれもですね、実は、あれは高階秀爾先生や芳賀徹先生などが中心になりまして、その東静岡から草薙、そして日本平、そして三保の松原と、そこをですね、全体としてどういうふうに作っていくかという、委員会をまとめられて、そこにはですね市長さんも来られてたんですよ。

そこで東静岡の北側といいますか、内陸側はアリーナに、スポーツの殿堂にすると。

そして南側、ここは文化力の殿堂にすると、いうことが決まっていました。

ですから当時まだ中央図書館が危険であるというふうには思っていなかったのでですね、しかしここに図書館機能を持たせるというのは決まっていたわけですね。

そういう意味で、アリーナ構想はかなり前からあったと。

それが突然ローラースケートみたいな、なんですかねそうしたものに突然変わったりですね、どうなってるのかなと思ってたんですけれども、これもですね、当初考えられてたアリーナ構想を言われるようになったので、それは今はこういう時点の厳しい財政状況の中でですね、いきなり言われるので、どういう、どういう優先順位でやっていくかということがあるかと思いますけれども、アリーナ構想も、実は芳賀さんも亡くなられてしばらくなりますね。館長にられてすぐのころだったと思いますから、だいぶ前のことですが、そのときにもう決まってたわけですね。

一緒にこの市や県や経済界、当時は経営者協会の岩崎さんがそのメンバーだったと思いますけれども、そういう人たちも入ってですね、だいたいこのスポーツの殿堂としてアリーナを作る、あちらは文化力の殿堂、これはもちろんグランシップがありますから、そういうものと連動したものを作るということは決まっていたわけです。

だから今、今突然出てきたのは確かに突然感がありますけれども、私の認識ではですね、かなり前からあったということですね。

もしその問題があるとすれば、桜ヶ丘病院がちょうど駅と何て言いますか、スタジアムの間になるのでですね、病院ってのはもう安静、静かでないといけませんのでね、そことの両立をどう考えてらっしゃるのかなと、今気になるところではありますね。

病院はですね、大きな音を立てたりすると、患者さんにとってはですね、非常に問題が出てくるとそれからまた賑わいの空間と言いましてもサッカーの賑わいっていうのはですね、病院よる賑わいの空間とは桁違いであって、しかも大きな音を出しますから、それと病院の両立が果たしてできるのかというそこはちょっと心配ではあります。




一般質問(牧之原突風被害、清水駅周辺へのサッカースタジアムの建設)

(記者)

中日新聞と申します。牧之原市を中心に3市で突風の被害があってから、間もなく、1年を迎えます。県は、けが人の数だったり、家屋被害の状況を鑑みて、災害救助法の適用申請をしませんでしたが、改めて、そのことを住民の方々に、もう申請の期限も切れてますけれども、知事としてどういう説明をされたいですか。

 

(知事)

はい、すぐ行ったわけですね。そして、そういう法律の適用ってのは、ちゃんと基準がありますので、その適用、それに応じて適用すると。そして、あそこに関しましては、いちごのハウスがやられたりですね、それから、後から、それから数日後にわかったわけですけれども、お醤油をつくられている醸造所も、ものすごいダメージを受けてたということがあったりして、これらのそれぞれの、このダメージを受けられたところにつきましては、足を運び、地元の方々とお話し合いをしてですね、まあ、あそこの突風というか、竜巻ですかねと言われてますけども、あれは、この、列状にこう行ったわけですね。そのときにですね、地域の人たちっていうんでしょうか、地元の人がですね、もう我がことのように助けてられたんですね。そのことに感動したのを覚えてます。ですから、なんていいますか、誰もほっとかなかったってことがあります。

それから、お醤油ですね。これは、ちょっと場所が離れてて、そんなところで大きな事故が起きた、惨事があったって知らなかったんですけど、行ったらですね、これは大変だと思ったんですが。たまたまそういう壊れたところから、昔、使っていた麹だったでしょうかね、それが見つかってですね、これを再生したいという、新しい試みといいますか、禍転じて福となすというふうなことを言われてた若社長が、その方が多分それをですね、今、やってらっしゃるんじゃないですか。

ですから、その災害救助法云々のことは、こちらも、もうちょっとだった面もあったかもしれませんけども、全力で、この、ともかく被害に遭った方たちを助けるということで、地元の人も県も市もですね、あのとき杉本市長さんもそこに来られてですね、一緒にやっていたので、何かこれを手抜きをしたとかですね、そういう思いは全然ありません。

 

(記者)

それはそうなんですが、その自助・共助があることは素晴らしいんですけども、その上で、公助といいますか、例えば、今1年経って、生活再建の最中で、ちょうど、去年の物価高に続いて、ウクライナ侵攻等でウッドショックが。これから家を建てるっていう、竜巻で家が壊れてしまって、これから家を建てるという方に、ウッドショックが直撃しているわけですよ。そういうのを踏まえて、まだ1年経っても、もう熱海においてもそうだと思うんですけども、そういう住宅再建にウッドショックが直撃している中で、県として、考えてる公助はありますでしょうか。

 

(知事)

そうですね。できる限りの援助したいと思うんですが、ウッドショックは、いま、こういうこういう状況ですからですね、ものすごい値上がりしてるってのは、もちろん承知しております。これは、只にそういう被害をやられたところだけじゃなくてですね、もう多くのところに、これ、影響を及ぼしていると、いう認識を持っておりまして、今、牧之原の被害、の人々がですね、何か困ってらっしゃるなら、少し、また、現地に足を運びまして、直接、お話を伺おうと思いますが。

 

(記者)

それは、知事が、直接、足を。

 

(知事)

もちろん、そうです。

但し、もちろん、そういうこと、今、初めて聞きましたのでね。1回、調べてからってことになりますけども。はい。

 

(記者)

よろしくお願いします。

 

(記者)

たびたび、すみません。テレビ静岡です。先ほど、知事のほうから、はからずも、サッカースタジアム構想の話があったんで、お伺いさせていただきますけれども、騒音との病院との、あの、話はわかるんですけれども、ことその津波浸水域であるということに限って言いますと、ともに津波浸水域であるにもかかわらず、桜ヶ丘病院は、知事、反対してるかと思いますけれども、スタジアムは賛成ということに対して、どうにも私の方では、津波浸水域ということを考えたときに理解しがたい部分があるんですけど、そこらへんはサッカースタジアムが良くて病院がだめな理由っていうのはどういったことなんでしょうか。

 

(知事)

病院はですね、これは津波が起こったりしたとき、ほかの惨事が起こったときの最後の砦ですからね。

しかも、これは東日本大震災を経験をして、そして、この病院は高台にというのが、原則です。私自身は、東日本大震災復興協力本部長ですから、そうしたことをですね、励行したいという気持ちがあって一貫してその気持ちは変わりません。

一方、いわゆる海岸線はですね、例えば焼津にしても、あるいは浜松にいたしましても、津波が来るんじゃないかってことで、地価は下がったりしているわけです。そうした中で、この篠原におきましては、野球場と。これはですね、防災も兼ねてるんですね。つまり、あの、津波が入ってこないように。球場ですから、円形で、そこに津波が入らないようにすることができるし、また、避難する場所にも使えるわけですね。

ですから、そういう意味ではですね、あそこは、もう、海無くして生きていけないところです、清水は。したがって、その、どのように津波から守るかという、いわゆる静岡方式で、地元と。地元がしっかり考えていただいて、それに応じた形で、その津波対策をするという、これ静岡方式で。早く決まった浜松市や、あるいは森の防潮堤してるところなどに比べてですね、清水の場合には、文字通り、海と、直接、接してるところですが、なかなか、決まらなかったわけですが、今、決まってると。そういう、あの、防災の観点というのは、不可欠なわけです。そこに人はいるわけです。人がいるから、その、そこが津波浸水だから、皆、内陸に上がってくださいって言ったって、清水港(みなと)としての、港としての存在理由が清水、それ自体ですから。そこにですね、人が少なくなって、にぎわいが取られているというときに、サッカーは清水エスパルスをという名前が表してますように、まさにですね、彼らの魂がそこにあるわけですね。ですから、これはですね、文字通り、人々を元気にするものです。それをきっちりとあの地域における、その浸水、だいたい2〜3mということと想定されてますけど。それはですね、球場に対してはできますけど、病院はですね、これは救急車や、あるいは、電気が来なかったらどうするかとかですね、こうしたあの、本当に命に関わることでありますので、これは高台に持っていくのが筋だというふうに、私は一貫して考えておりますが、今はそれどころか、お医者様がいなくなってるじゃないですか。

ですから、約束したお医者様はちゃんと確保するってことも、守られなかったわけでしょう。したがって、いわば、万々、やむを得なくてですね、地域医療連携推進法人というのを作って、そして我々がというか、実際は、これは総合病院の、県立総合病院の田中先生が院長だったときにですね、見捨てておけないと。見捨ておけないということで、今、県立病院にいらした森先生が入られてるわけですね。そして人を確保すると。ま、ほとんど、尻拭いですね。それやってるぐらいです。だからそれくらいですね、その病院についてのコミットメントが、遅れてるというか、してないというか、ただただ、病院ありき、そこに作るという。その経緯も非常に不透明なところがあってですね。JCHOのほうは市のほうから要請されていると。しかしながら、市民が本当に要請してるのかどうかってことについては、大いなる疑問があると思います。市民の本当に要請しているものは何かというのは、サッカースタジアムです。これは一貫してます。

そこが違います。




一般質問(逢初川土石流関連)

(記者)

静岡新聞です。熱海の土石流災害の関連でお聞きしたいんですけれども、先日、記事にもさせてもらったんですけれども、県の行政対応の検証に関してなんですけれども、内部検証チームというのが、昨年の11月に職員をヒアリングしてまして、そのヒアリングの結果について情報開示請求をしたところ、検証委員会の結論が出るまでは出せないと、非開示ということで判断されました。

一方でですね、この内部検証チームとは別に、検証委員会の方ではですね、3月の中間報告を出したときに、参考資料という形で、そのヒアリングの概要版というのを出して、開示してるんですけれども、この対応の違いに関して、ちぐはぐじゃないかという批判もありまして、知事が情報開示についてですね、ヒアリングの情報開示について、直接、これは、ご判断されたのかということと、あと、この判断について妥当だと考えているのか、お聞かせいただけますか。

 

(知事)

私は、直接、判断してるわけではありません。私はですね、まずは、この行政対応について、青島先生に全面的にご信頼申し上げて任せてるということで、3月末時点で、報告書を出すというのが約束でしたから、委員長先生もそれを守りたいとおっしゃってましたので、残念ながら、その時点では熱海のほうの検証終わってないということでですね、我々のほうだけで出したわけですね。

今、熱海のほうの検証もですね、やっておられて、そして、こちらでやったこの検証と、熱海でやってる検証で食い違う場合もあるでしょう。ですから、食い違うというか、こちら言ったはずだと、いや聞いてなかったとか、それはあの、やっぱりこの調整しなきゃいけないってこともあります。したがって、私は、原則公開なんですよ、全面公開。そして、例えば、それをですね、川勝というのがこうしたというんではなくて、担当課長としてこうしたとか、担当部長としてこうしたとか、係長としてどうしたとか、というふうなことはですね、含めて、行政対応は、正直に、ありのまま、全て書くべきだというのが、私の考えです。そして、おそらく青島委員長もその考えでしょう。

今、熱海のほうの検証結果と突き合わせておりますのでね。ですから、その突き合わせの中で、記憶違いってのも、当然、出てくるでしょう。そうしたものをきっちり整理をして、最終報告をまとめてくださるということですから、これ、5月じゅう、5月中旬にはですね、まとまるというふうに思っておりますので、もうちょっとお待ちください。

いちいち、いちいち、その出てきた情報を全てやっていくとですね、それはいわゆる情報公開とちょっと違って、正確な情報を皆様がたに伝えるということでやっておりまして。しかも、これはもう基本的に条例にのっとってですね、やってるものでありますから、決して、隠し事をするとかですね、ちぐはぐだと言うのではなくて、たまたま県の検証は終わったと。この検証とまた熱海市の検証とを突き合わせしなくちゃいけないというようなことで、そこでの、この調整などはですね、やっぱり、済まないまま、されもしないのに、違った意見が両方出てくるとですね、誤解も与えるし、この辺のところは、しっかりと先生方、委員の先生方にですね、お任せをした上で、この行政対応については、公開をするという、そういう方針で、最終報告がまもなくなされますので、その時までちょっとお待ちいただければと思いますが。

 

(記者)

その結論が出るまで、その食い違っていけないからですとか、整合性を取るために出さないというのは、それはわかるんですけども、であれば、その中間報告の発表のときも、その概要を出すべきではなかったと思うんですけれども。一方で、その検証委員会の方は中間報告のときに、概要版という形で断片的な情報を出しておいて、今回、開示請求に対しては、断片的な情報は、誤解を与えるということで、出さないということは、ダブルスタンダードじゃないかなと思うんですけども。

 

(知事)

考え方の違いでしょうけど、別に隠すべきことがですね、じゃなくて、隠してたということになれば問題ですけどね。最終報告でそれを明らかにするということでございますから、あの時点で概要版でいいというふうにご判断されて、そして、それを出されたということで、中間報告ですから。

 

(記者)

そういう概要版というのが断片的な情報であり、誤解を与える可能性もあると思うんですけれども、その概要版を出すのであれば、今回も開示請求に対してしっかり全面的に原本を出すとか、そういった対応はとられるべきなんじゃないかなと思いますが。

 

(知事)

その、べき論は、ちょっとよくわかりませんけどね。青島委員長のご判断に、目下のところ、委ねるということです。

 

(記者)

委員長の判断ではなくて、県の法務課の判断だというふうに聞いてるんですけれども、検証委員会の事務局はそういうふうに言っているのですが。

 

(知事)

しかし、委員長が要求されればですね、全部出さなくちゃいけないじゃないですか。

委員長がそれを公表すると言われれば、呼応すべきであると。

 

(記者)

そうすると、委員長が、部分開示を判断した。

 

(知事)

目下のところはですね、さしあたって、開示できるものは全て開示すると、3月末までで、わかってるところ。そういうご判断じゃないかと。

 

(記者)

わかりました。

 

(知事)

はい。

 

(記者)

そのほか、よろしいですか。

ありがとうございました。

 

(知事)

ありがとうございました。