(知事)
はい、よろしくお願いします。
秋になりまして、菊、黄色い菊と、スプレーデルフィニウムが今日は飾られております。
さて、冒頭でございますが、去る8月13日に、静岡市葵区の建物火災が発生いたしまして、1名の消防隊員の尊い命が失われました。これまでの、地域の安全を守らんという、そういう志の高い、優秀な職員が亡くなられたことは、誠に残念であります。
県民を代表して、謹んで哀悼の意を表するものであります。
こうした痛ましい事故が二度と発生しないように、原因の究明と対策が講じられることを強く念じております。
また、各消防本部におかれましては、事故防止に万全を期されるように、お願いを申し上げます。
さて、発表項目は3件ございます。
新型コロナ患者を、オール静岡で受け入れるために、ということでご発表させていただきますが、まず、このデジタルサイネージ1枚目をご覧ください。新型コロナウイルス感染症の患者を受け入る病院の状況は、大変ひっ迫しております。その原因は感染爆発による入院患者の増加、受入病院におけるクラスターの発生、受入病院における医療従事者の感染や、濃厚接触者となることによる休職、のためであります。
先週17日、紀平県医師会会長さんならびに毛利県病院協会会長さんが、緊急に県庁に、県知事室にお見えになりました。病床使用率80%というのは、すでに満床と同じことであると。かつ、コロナの専用病床以外の、一般病床で治療を受けている患者を含めますと、100%を超えておりまして、地域の基幹病院でもある、コロナ受入病院においては、コロナの医療、またコロナ以外の医療も、崩壊の一歩手前に来ているというふうに訴えられました。
合わせまして、県内の病院がすべからく、コロナ患者を受け入れるように、県としての努力を求められたところでございます。デジタルサイネージの2枚目をご覧ください。
このため、県といたしまして、オール静岡でコロナ患者の受入を促すために、感染症法第16条の2第1項に基づき、協力要請を本日発出することといたします。
協力要請の内容は2点ございます。
1点目は、自らの病院で発生したコロナ患者の入院治療を、継続して実施してくださるように、ということでございます。
2点目は、入院検査で陽性が判明した場合は、在宅療養支援を含め、その病院で治療にあたってくださいということでございます。
毛利会長も述べられていましたけれども、できるだけ広く受入体制を整えて、コロナ受入病院への入院も、集中を抑えていきたいと考えております。
すでにこのような対応を取られている病院もございますけれども、これをさらに広げていこうということでございます。
この要請に関しまして、鈴木感染症対策担当部長さんが、それからまた後藤参事さんも同席してますので、お2人に、補足説明をお願いします。
(鈴木部長)
感染症対策担当部長の鈴木です。よろしくお願いいたします。
今、知事からお話ありましたとおり、今回、感染症法に基づく協力要請を行いますけれども、この協力要請にあたりまして、事前に静岡県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議、こちらは感染症の専門医であるとか、救急の専門医であるとか、臨床の先生方を中心とした会議になっております。
こちらとですね、静岡県新型コロナウイルス感染症医療専門家会議、こちらはですね、医療関係団体であったり、病院長の先生、あるいは法律の専門家等に入っていただいて、県内のですね、医療提供体制についてご意見をいただく場として設けておりますけども、この2つのですね、会議の委員の方に、書面でですね、意見聴取を行いました。
で、このいずれの会議におきましても、回答のありました全ての委員から、要請を出すことについて、ご賛同を得ております。
合わせてですね、この会議の中でもございましたけども、この要請を行うにあたって、各医療機関、これまで受け入れていなかった医療機関に対して支援策もしっかり整えておくべきだというようなご意見もいただきました。
それらを踏まえまして、県の方で支援策、考えております。
このサイネージにございますけども、7つのですね、支援策を用意をいたしました。
その内容についてご説明をさせていただきます。
まず1点目でございますけれども、コロナの患者受入れのですね、人数に応じて、協力金を支給することといたします。
支給額がですね、入院患者お1人について、15万円。1医療機関につき、25人を限度として助成することを考えております。
2点目がですね、患者受入れに際して必要な設備について、個人防護服であったり、簡易の陰圧装置等の、購入費用についての助成を、コロナの受入病院と同水準で、助成をしたいというふうに考えております。
それから3点目でございますけれども、患者がですね、コロナの陽性となって、入院を延期した場合など、自宅療養を行う間、電話による健康観察であったり、外来診療を行った場合も、協力金についても支給をしたいというふうに考えております。
それからですね、4点目といたしまして、それぞれの病院で発生した患者等のですね、一時的な受入れから、恒常的に、患者受入れのための専用病床を用意していただいた場合に、従来のですね、コロナ患者受入病院と同様に、入院患者がいないときも、空床補償を行いたいというふうに考えております。
加えまして、病床を確保していただいたところにつきましては、確保病床、一床当たり、450万円の助成を考えております。
この他に、新たに患者を受け入れるに当たって、相談に対応するため、相談の窓口を設置したり、感染症対策に関する専門的助言を必要とする場合があろうかと思いますので、ふじのくに感染症専門医協働チーム、われわれ通称「FICT」と呼んでおりますけれども、この感染症協働チームの先生方による助言、また経口の抗ウイルス薬が、適切に処方できるように、処方未対応の医療機関に対して、登録認証の手続きの支援等についても行っていきたいというふうに考えております。
このような支援策をご活用いただいて、可能な限り多くの病院で、コロナ患者を受入ていただくように、努めていきたいと考えております。
私からは以上になります。
(知事)
それでは、ただいま鈴木部長から説明がございました支援策をもって、県医師会、県病院協会とも連携をいたしまして、受入病院を増やし、オール静岡、オール静岡体制で、この難局を乗り越えてまいりたいと。県内病院のご協力をぜひともお願いしたいと存じます。
デジタルサイネージの5枚目をご覧ください。
お盆休み終了後から、新規感染者数が再び増加しておりまして、7,000人を超える日が多い状況になっております。
紀平県医師協会会長さんも、医師会会長さんも話されておりましたけれども、この医療ひっ迫状況の根本的な改善のためには、県民の皆様お一人お一人が、コロナに感染しないということが一番でございます。
デジタルサイネージの6枚目をご覧ください。
新型コロナの感染拡大に伴い、救急出動件数や、搬送困難事案が増えております。
発熱や喉の痛みが出ましても、しばらく様子を見ていただいて、すぐに救急車を呼んだりすることが、決してないようにお願いをしたいと思います。
デジタルサイネージ7枚目をご覧ください。受診相談の目安について、後藤部参事の方からご説明をいたします。
(後藤参事)
皆さんこんにちは。
いつもご報道ありがとうございます。健康福祉部の後藤でございます。
オール静岡で医療機関側は対応していくと、いうことをお願いしますので、ぜひ県民の皆様にもですね、受診のお願い、大変、コロナということで、心配な方もいらっしゃると思いますけども、現在のオミクロン株ではですね、重症化する方は、1万人に2、3人程度、あと肺炎ですね、呼吸が苦しい肺炎などになる方も、1,000人に6、7人程度ということで、すごくですね、軽症者が多い。普通の風邪と、喉が痛く熱が出る風邪と、区別がつかない方が多いという状況になっております。
ですので、決して熱や喉の痛み等でですね、すぐに救急車を呼ばないようにですね、救急車をお呼びになる場合には、熱や風邪症状に加えまして、この1から6、7のところですね、特に6番7番のところがある場合になります。
で、割と平日の昼間にですね、受診をお願いしたい方は、1歳未満や、65歳以上といった、重症化しやすい年齢の方、もしくは、基礎疾患で通院中の方、3つ目はですね、あとはここから下は、状態、患者様の状態になりますけども、ぐったりして元気が著しくない場合や、下痢や嘔吐の症状が出るコロナもございますので、下痢や嘔吐で水分が飲めずに、おしっこ、尿量が、尿の量が減っている場合ですね。
そして、5番以降はあると重い場合ございます。
顔色がいつになくすごく悪い。白っぽい、青っぽい場合ですね。
そして6番7番は救急車をお呼びいただいて全然構わない状況です。痙攣が、痙攣している、痙攣したばっかり。意識が、ボーッとしてて反応はないという場合。また呼吸が極めてはあはあ早く、息が苦しそうで動けないといった場合ですね。
救急車は酸素を積んでおりますので、痙攣や呼吸困難の場合は、酸素投与が一番の薬になります。
ですので、こういった場合はぜひ救急車を呼びいただき、それ以前の場合ですね、普通の昼間の時間帯の受診をぜひともお願いしたいと。そして医療機関の負担を抑えていただきまして、オール静岡でこの難局を乗り切っていただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(知事)
ありがとうございました。それではデジタルサイネージの8枚目をご覧ください。
早い学校では、今週から2学期が始まります。
夏休み期間中、子どもの感染は減少傾向にございました。
学校の再開に伴い、子どもを中心に感染が再拡大する可能性があります。
県民の皆様には、家族単位、これが自助の単位であるということで、家族単位の自助として、家族にコロナを持ち込まない。家族にうつさない、家族で感染を拡げない、この実践をぜひお願いいたしたく存じます。
以上でございます。 |