【ふじのくに3776友好訪中団第2回公式訪問団帰国報告】
同じ時期に、ふじのくに3776友好訪中団の第2団といたしまして、それぞれ大村副知事、岩瀬副知事を団長といたしまして、交流の成果を上げてまいりました。それぞれ大村副知事、岩瀬副知事から簡単に御報告をいただきたいと思います。
<岩瀬副知事>
御報告をしたいと思います。
5月の浙江省友好訪中団、第1回の公式訪問団に続きまして、今回は第2回の公式訪問団ということで、8月15日から18日まで大村副知事、その後引き続きまして私が18日から22日まで、団長ということで、訪中団第2回公式訪問団、浙江省と上海の方へ行ってまいりました。
私が行ったときが2,000人達成をしたときでございまして、ちょうど静岡ウィークに参加をした磐田市の中学1年生の方が2,000人目ということでした。当日は、2,014人まで数字がいった訳ですが、今日は2,381人ということで、この1週間ほどの間に、いっぺんに400人弱の方が行っていただいたということで、大変ありがたく思っております。
浙江省の訪問では、8月17日に大村副知事が、浙江省党常務委員の蔡奇(さいき)さんという方とお会いしました。同時期に県議会の調査団も、岩瀬副議長を団長に浙江省を訪問いたしまして、私と両方で対応をさせていただきました。浙江省の人民代表大会副主任の馮明(ひょうめい)さんとお会いをいたしました。両氏ともに、浙江省と静岡県の更なる友好関係を深めることで、大変効果のある、意義のあることだという歓迎の言葉をいただきました。二人で向こうの省庁と協議をいたしまして、特に2年後に友好提携30周年がございますし、秋には知事を団長としまして3回目の友好訪問団が予定されていまして、これを踏まえまして一層の交流拡大に向けた具体的な事業を話し合うということで、調整会議というものを設けまして、例えば、民間団体同士で防災協定を締結しようとか、あるいは静岡フィルハーモニー管弦楽団と浙江省交響楽団の文化交流協定、そうしたものを締結して、より幅広い交流を進めましょうということをお話しまして、基本的に合意をいたしまして、知事が次回訪問をするときまでに、中身を詰めましょうということを話してまいりました。
上海におきましては、中国東方航空へ、私どもは訪問いたしまして、8月16日に大村副知事が唐兵(とうへい)さんという副総経理の方とお会いしまして、私が19日に董波(とうは)服務総監さんというサービス部門のトップの方とお会いしました。中国東方航空からは、静岡には富士山をはじめ様々な魅力があるということで、特に、今後中国の方から静岡への、向こうからするとアウトバウンド、こちらからするとインバウンドですが、それについて取り組んでいただきたいというお話をしまして、例えば、9月にこれから東方航空の方が向こうの旅行会社を連れて静岡県に来るということも聞きましたので、そういうことも静岡県を紹介するいい機会だということで、ぜひこちらの方で一生懸命取り組むという話をしまして、今後、両方でPR活動に力を入れていきたいという話をしました。
そして、上海万博では、8月16日から22日まで日本産業館で静岡ウィークを開催したしまして、24の市町から約400人の県民の方に来ていただいて、ステージでPRをしていただきました。日本産業館も非常に好評で、待ち時間が4時間から5時間という状況でございまして、なかなか外でPRをするという機会が他のところではないのですが、ちょうど日本産業館の外側にステージがありまして、そこで入れ替わり立ち代わり静岡をPRするものですから、非常に好評でして、たくさんの現地の方が立って御覧いただいたりしておりましたし、また、時間が来ると、だいたい次のステージのときまで待っていて、15分間隔でやっておりますので、たまに他のところでは、やるときは一週間通しで同じものをやるのですが、私どもは毎日、日替わりメニューで、時間でやっていましたので、非常に人気が高いというふうなことでございました。
当日、16日は、大村副知事に中国語で開会宣言をしていただいて、各市町の方が非常にいいパフォーマンスをしてくれたのではないかなと思っています。地元のメディアにも相当取り上げられて、静岡県をPRするよい機会になったなと思っています。
特に、今回の第2回公式訪問団では、浙江省との今後の交流拡大につながる意見交換が非常にできたのかなと。上海万博で本県のPRを行うことについても、大きな成果を上げることができたと思っております。特に、2時間半のフライトで中国と直接結びつくということを多くの方に理解していただきましたし、これから中国、韓国の方がしょっちゅうお見えになるという機会が設けられておりますので、直接こういうやり取りをできるようになったということは、非常に大きいことだなと思っております。
今後、9月10日に予定されております中国国際友好都市大会における表彰や、10月の第3回公式訪問団を通じまして中国との交流拡大をさらに進めていきたいというふうに思っているところでございます。
私からは以上です。
<大村副知事>
今、だいたい岩瀬副知事の方からお話があったとおりですが、もう一つ、私の方で、8月16日に、牧之原市の西原市長と、上海市の閘北(ざーべい)区というところに訪問しております。
上海市は東京都と同じようなもので、特別市ということですが、その中に区を持っております。区長さんがいて、それなりの自治体があるのですが、その閘北(ざーべい)区というのは、お茶の集積地としては中国でかなりトップをいくところです。お茶を縁とした交流ということを静岡県内の市町も望んでおりまして、私どもの方で牧之原市を御紹介し、今回、牧之原市長に一緒に行っていただいて、向こうの区長と初めて会談をいたしました。今回が初めてでしたので、これを皮切りにして、今後、上海市閘北(ざーべい)区と牧之原市との友好交流を始めようと。最終的にはそうした協定の締結までもっていきたいということを念頭におきながら、交流を始めようということでございます。それが一つございました。
先程、岩瀬副知事からお話がありました調整会議を今回初めてやりましたが、協定も、この他にも環境局の環境関連での双方の交流なども含めて、知事の10月の第3回公式訪問に向けて、今後調整をしていこうということになっております。
それから、東方航空もそうですし、上海でも話題が出ましたが、今、中国で「杜拉拉(昇進記)」(ドゥーラーラー)というテレビドラマをやっていまして、これが静岡県でロケしたものが2回分くらいありまして、そういったこともありまして、かなり静岡に対する観光の需要が高まるだろうということは、東方航空からもありました。先程お話がありましたように、今後、そういった観光のPR、富士山静岡空港の利用ということについて、かなり前向きに取り組んでいきたいというメッセージをいただきました。
前段の、我々が行く前に、馬(ま)総経理、社長さんが、こちらに来られて知事と会談しておりますので、それをあちらが持ち帰って、その後いろんな対応を考えていただいたということだと思います。私からは以上です。
<知事>
以上のような次第でございます。
先程お話がでました蔡奇(さいき)浙江省党常務委員、組織部長という肩書きを持たれている方ですが、ちょうど大村副知事が向こうに行かれるときに、向こうでホスト役になられました。その直後にこちらに来られまして、これは8月19日のことでした。いろいろな歓談をしましたところ、2月23日の富士山の日というものの重要性も認識していただいて、それを浙江省だけではなく国のしかるべき方にもお知らせしたいというお話まででまして、大変盛り上がった次第でございます。その翌日には程(てい)大使が本県を御訪問になられたことは御承知のとおりでございます。本来ならば、まず6つある総領事館を回ってからというところを、こちら側に途中で先にお越しいただきまして、3776友好訪中団につきまして、お礼と感謝と激励をいただいたということでございました。
そうした中で、浙江省としては、我々の人口の10倍以上の5千万人以上いらっしゃる訳ですから、向こうとしては礼の国ですから、万の単位でいかにしてこちらに返礼の訪ふじのくに団を組織したらいいか、非常に考えているところであるという話も、これは蔡奇(さいき)さんの方から出たものです。そのようなことで、我々は、防災、あるいは教育、あるいは経済、様々なレベルにおきまして、浙江省、上海というところを一つの切り口にいたしまして、日中間の友好を深め、特に本県の方々には、こういう機会に国際的な感覚をぜひ身に付けていただいて、新しい静岡県の顔に脱皮していっていただきたいというふうに強くお願いしております。
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