(知事)
はい、よろしくお願いします。今日の花は、黄色がフリージア、ピンクはガーベラですね。それから薄いピンクは、ごめんなさい、赤が、濃いピンクがガーベラで、この薄いピンクはカーネーションですね。あと、白い小さな花はレースフラワーであります。
さて、まず発表項目は3つございます。これ御覧くださいますか。最初、地域防災訓練への参加の呼びかけであります。まもなく12月になります。師走になりますが、12月の第一日曜日、今年は12月4日ですけれども、この日は、県が定めております、地域防災の日でございます。県内各地で自主防災組織が主催する、住民主体の地域防災訓練が実施されます。本県が地域防災訓練の普及を始めましたのは、1983年、昭和58年でございますので、ちょうど40回目といいますか、40年目の節目となります。
昨年と一昨年は、新型コロナウイルスの影響で自粛、あるいは規模を縮小いたしました。十分に訓練ができなかったといううらみがございます。この2年間で、地域のコミュニティあるいは訓練のノウハウなどが低下してるんじゃないかと危惧するところもございまして、地域防災力が懸念される中、今年は3年ぶりに行動制限のない状況での訓練の実施とあいなります。2つ目の画面を御覧くださいませ。呼びかけでございます。台風15号がございました。こうしたことも踏まえまして、県民の皆様におかれましては、ぜひ、地域防災訓練に御参加いただきまして、地域がお互いにみんなで支え合うという、「共助」の充実強化に繋げていただければと存じます。先般の台風15号災害の経験を生かして、自らの避難行動を確認する、「わたしの避難計画」を作成するとともに、停電とか、断水等に備えた水、食料、電池など、生活必需品の備蓄にも、お努めいただきたいと存じます。事情によっては訓練が実施されない地域の方とか、あるいは訓練に参加できない方がいらっしゃると思いますが、自分と家族を守る「自助」の対策を、点検してくださることが重要です。地域防災の日や訓練への参加をきっかけに、自助、共助の取り組みが広く展開されて、地域防災力の維持向上を図られるように期待しているところでございます。
2つ目の発表項目になります。これ2つにわかれますが、榛原学園川崎幼稚園に関わる発表でございます。まず、改善報告を榛原学園川崎幼稚園から受けました。牧之原市内の幼保連携型認定こども園の川崎幼稚園の設置者である学校法人榛原学園に対しまして、令和4年10月14日に認定こども園法第20条に基づく改善勧告を実施いたしました。
改善を求めた事項につきまして、報告期限である10月28日および11月11日に、法人から改善報告書が提出されました。県では不足していた資料の、追加を求めました。
それとともに、登園する園児の把握状況等について、実地の確認も行いました。改善報告書や、追加資料を確認いたしました結果、各種マニュアルの修正や、職員への周知に一部不足している点があると見受けられました。しかしながら、改善内容は概ね適切であると判断をいたしまして、報告書を受理したところでございます。法人には引き続き、各種マニュアルを再点検していただき、研修、あるいは職員会議での周知の状況とともに、改めて、年度内をめどに提出を求めることにしております。
なお、送迎バスの運行につきましては現在、再開する予定はないと聞いております。再開する際には、改めて送迎安全管理マニュアル等、関連マニュアルの提出を求めますそして実地において、その運用状況を確認することとしております。今後も引き続き、法人から提出された改善報告の確実な実施について、必要な指導、確認を行います。これに関連いたしまして、送迎バスを運行する保育施設等への、立ち入り指導の結果につきましても、発表させていただきます。牧之原市内の認定こども園におきまして、送迎バスの中で園児が死亡なさるという事故がございました。これを受けまして、再発防止を図るため、県では、政令市と連携いたしまして、送迎バスを運行する認定こども園など、全ての施設で立ち入り指導に入りました。そして、安全管理手順などを確認し、必要な指導を実施したものであります。ここに結果報告をいたしますが、担当いたしました、瀬嵜理事の方からお願いいたします。
(少子化対策担当理事)
健康福祉部理事のP嵜でございます。よろしくお願いいたします。
私から保育施設等への立ち入り結果、立ち入り指導の結果について御報告をいたします。資料の方を御覧ください。画面の方にも来てますんで、お願いいたします。資料2番に記載の通りですね、9月の下旬から今月の18日までにわたりまして、静岡浜松の両政令市とも連携して、270施設に立ち入りをしました。そのうち、現在は送迎を行っておらず、今後とも行う予定はないとした、1施設を除く、269施設について、結果を取りまとめたものが、この資料となります。類型別の施設数は、3の括弧1の表に示す通りです。モニターの方にも出ております。269施設で運行されているバス等の台数は、総計で、右下の方にありますが、621台でございました。資料2枚目に参りまして、括弧2の出欠状況の確認、共有につきましては、項目丸1番の、欠席連絡がなく、子どもがいない場合に、保護者へ連絡しているという施設は266、98.9%でございました。括弧3のア、運航体制につきましては、項目丸3のとおりですね、244施設90.7%で、運転手の他に子どもへの対応ができる職員が同乗しておりまして、また項目丸5番の通り、247施設、91.8%で、乗車名簿が作成されています。一方、イの乗降者確認につきましては、項目の丸6番丸8番のとおり、こちらもほとんどの施設でですね、子どもさんの乗降時に名前や座席、人数等を確認しておりますけれども、名簿にチェックするなど記録しながら確認しているという施設は、項目丸7のとおり、乗車時で、195施設72.5%、項目丸9のとおり、降車時で、123施設、45.7%にとどまっているという状況です。一番下、括弧4、送迎に関するマニュアルにつきましては、項目丸11番のとおり、安全確保について、安全計画や危機管理マニュアル、その他の方法で規定しているとした施設は、224、83.3%でございました。資料3枚目に参りまして、括弧6番に記載しましたが、降車時における、子どもの見落としという、いわゆるヒヤリハット事案ですね、こちらについて改めて聴取をしました。そうしたところ、7件の報告がございました。
9月に行いました書面調査では、直近1年間の事案を聞いて3件という報告を受けておりましたが、今回は期間を問わずに聞きましたところ、1年以上前の事案4件が、新たに報告されたということでございます。
以上を取りまとめますと、4番に記載のとおり、多くの施設で送迎バスの運行体制や、登園管理体制が整えられつつあるということが確認できましたが、なお一部の施設においては、子どもがいない場合の保護者への連絡ですとか、乗車名簿の作成、特に、乗降時の名簿へのチェックによる確認といった、重要なポイントになる対応が、まだ実施されていないということがわかりました。これらの施設に対しましては、現場において、口頭で指導をしたところですけども、順次各施設宛に文書を発出し、改めて改善を求めていくということとしております。また、本県では、先月末に子ども車両送迎に係る安全管理指針を策定しまして、現在は、あわせて作成しました、指針の解説の動画、こちらを視聴するよう各施設の方に促しているところでございます。各施設において、この指針を踏まえ、送迎マニュアルなどの作成、あるいは活用が進みますよう、今後とも安全管理の徹底を図ってまいります。私からの説明は以上です。
なお、今回の結果の詳細、あるいは先ほどもですね、知事から説明がありました、改善の報告に関しましては、詳細な説明をこの会見の後、担当の方から行います。あわせて御質問をお受けしますので、よろしくお願いします。以上です。
(知事)
どうも、P嵜理事ありがとうございました。ということですので、この件につきましては、この会見の後、担当者が詳細にわたって御報告を申し上げます。
最後の発表項目でございますが、画面を御覧くださいませ。新型コロナウイルス感染症関連のものであります。まず、御覧のとおりですね、新型コロナの新規陽性者が、全国的に増加傾向であります。本県における1週間の新規感染者数も、10月末から増加に転じまして、11月28日時点で前週、前の週と比べて、1.2倍程度で増加しております。
また、コロナとの同時流行が懸念されるインフルエンザにつきましても、全国における報告数が、徐々に増加をしております。2番目の画面御覧ください。県では、このコロナとインフルエンザの同時流行への対策としまして、外来診療体制の強化に取り組んでおります。
先週末の時点でありますが、発熱等診療医療機関は10月末と比較して、37施設増加いたしまして、計1141施設となりました。また、発熱患者さんの受診時間を延長などするというふうにして、御協力いただく施設が、157施設となったわけです。さらに、市町が主体となって地域の医師会等々と協力して、診療体制の強化を進めていただいております。同じく先週末時点で、県下の15の休日夜間急患センターのうち、6か所程度で、医療従事者を増員するなどして、診療体制を強化するとともに、検査を専門に行うスクリーニングセンターも2か所設置される予定でございます。こうした形で御協力を賜りまして、市町地域の医療関係者の皆様方に対しまして、この御協力、ありがたく厚く御礼を申し上げます。
3枚目の画面を御覧ください県民の皆様には、安心してこの冬を過ごしていただくために、ワクチンの接種、また鎮痛解熱剤の常備など、冬の準備をしていただくことをお願いいたします。特に、オミクロン株対応ワクチンとインフルエンザワクチンは、年内の接種を御検討くださるようにお願いを申し上げます。4枚目の画面を御覧ください。コロナのワクチンにつきましては、本県の大規模接種会場で使用するワクチンにつきましても、12月の2日から、現在、BA.1の対応ワクチンでございますが、これが、BA.4、BA.5対応のワクチンへと切り替えます。これはファイザー、ならびにモデルナから、それに対応したワクチンが届いたということによるものです。静岡市葵区のもくせい会館、沼津市のプラサヴェルデ、袋井市のパティオ袋井のいずれの会場でも接種できます。目下、予約率は3割から6割程度とまだ空きがございますので、ぜひ、御利用くださるようにお願いします。繰り返しますけれども、県民の皆様におかれましては、お一人お一人が、予防と備えを行っていただくことで、御自身や家族、友人など、大切な方を守ることに繋がるわけですから、ぜひ御協力をお願い申し上げます。私の方からの発表項目は以上であります。
(幹事社)
ありがとうございます。日本経済、幹事社の日本経済新聞です。よろしくお願いします。
今の、ただいまの知事の冒頭発言発表項目について、質問のある社はお願いしたいと思うんですけれども、この後、こども園の送迎バス関連はレクチャーを予定しておりますので、知事に伺いたいことを中心にお願いできればありがたいですが。いかがでしょう。
(記者)
ありがとうございます。こども園の関係で、この事件の後に行われた、この立ち入り調査で、大変重要だと思われるような連絡がない子どもがいる場合に保護者へ連絡しているところは100%ではなかったっていうところで、かなり重要な点でも、全ての施設で実施されているというわけではないということなんですけども、今後、こういったところを受けて県として、再発防止に向けてどういうふうに取り組んでいくのかっていう、知事のお考えを教えてください。
(知事)
そうですね、事前連絡なしに立ち入り調査をするといったことが中心なるかと思いますけれども、今回マニュアルもしっかり作り上げましたので、それをこれからまず徹底するということです。全ての関係の、この施設に、それをしっかり見ていただくということが大事で、そしてそれを実施しているかどうかにつきましても、チェックするというふうにいたしまして、マニュアルの徹底、子どもの安全、これを確保するという方向でやりますが、具体的なことにつきましては、この後ですね、担当部局の方から御説明申し上げます。はい。
(記者)
読売新聞といいます。この改善報告なんですけど、ちょっとこのA4、1枚の紙でしかまとめられていないのがまず、非常に不誠実な県の対応だなと思いました。
それで冒頭なんですけどね、県はこれを事故って認識してるんでしょうか。多分多くの報道機関は事件と報道してるんですけど、今のNHKの記者もこの事件でっておっしゃいましたけど、知事はこれを事故だという認識なんですか。
(知事)
いえ、これは明らかにですね、申し訳ありませんけど、前の学園のトップの方の、法的責任が問われるくらいですね、事故とは言えない、これは人為的なものだということで事件であるというふうに捉えております。
(記者)
わかりました。あとさっきも、その100%云々という質問がありましたけど、なんていうんでしょう、統計というか調査の総評のところで、先ほど理事もおっしゃいましたが、運行体制登園管理体制を整えられつつあるが、とありますけど、でももうこれ100%だったら駄目だ、でないと駄目だと思うんですね。やっぱ子どもの、その命を守るのは、大人の責務なので、これ100%じゃないっていうことを、もう少し危機感を持った方がいいと思うんですけど、知事はどう受け止めていらっしゃるんですか。
(知事)
おっしゃるとおりです。特に子どもの送迎バスにおきましては、お迎えして、降ろした時にですね、もちろん、バスの中をチェックするのは、言うまでもありませんけども、それを人数だけにするということもやってるところがあります。しかしながら、記録をちゃんと残してですね、どの子が乗っていて、何人いたかというまでしてるとこもあるわけですね。若干、その温度差がありますが、一番厳しい方向に持っていくということを通して100%に持って行くというのが基本方針です。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。 |