(知事)
よろしく願いします。
今日のお花、この星型の形をしているのはペンタスというそうです。
それから、この白と紫の花はアンゲロニアといいまして、今回の、この寄せ植えは、県立藤枝北高等学校、園芸科学系列の生徒さんが作成してくださったものだということでご紹介を申し上げます。通常これは本館の2階正面玄関に展示しておりますけれども、今日はこちらに持ってきていただきました。藤枝北高等学校の園芸科系列の生徒さん、どうもありがとうございます。
さて今回の発表項目ですが、まず最初にですね、現在県立美術館で企画展として行われている「兵馬俑と古代中国展」でございます。画面にございますように、これは6月の18日の土曜日から8月の28日日曜日まで行われているものでございます。
月曜休館ですけれども、これはですね、一見の価値があるというふうに思います。
どんなものか、これは兵隊さんですね、これも兵隊さんですが、こういう形で、この陝西省の、長安より少し南のところにですね、1970年代にこれが見つかりまして、それが日本に今展示されている。しかも静岡でやってられるっていうのは、誠にもってありがたいことでですね。もう1つありますか。
これが戦争の服を着た将軍の、等身大の。ご案内のようにですね、これもう何千体とあるんですけれども、全て顔・形が違うんですよ。
そして、馬も騎馬でございますから、他にもあるわけですが、これがですね、秦の前の時代から、秦の時代になる過程で等身大になります。
それから漢の時代に入りまして、だんだんだんだん小さくなりまして、そしてもう唐の時代になりますと、唐三彩などと言われるようにですね、もうほとんど日本の埴輪とも変わらないような、もちろん、色が付けられてますけれども、そういうものになってきます。ですからなぜですね、この秦の時代にだけ、この等身大の、この俑ですね、兵馬俑が作られたのかというのは謎です。
鶴間先生が講義されたそうですけれども、それによって全部解明されたとは到底言えないと。
この1つ言われてるのは、何て言いますか、もちろん秦の始皇帝の強大な権力があったということは鶴間先生も言われてるんですけども、ギリシャの影響があるということですね。
ギリシャの、このアレクサンダー大王、マケドニアの大王が、B.C.4世紀に東方に遠征いたしまして、そうした中で石工集団、石の工の集団ですね、こうした人たちを連れてきたということで、ガンダーラで、それがいわゆるガンダーラ美術を生むわけですけれども、それにとどまらずですね、その影響があるんじゃないかという議論があります。小説も書かれておりまして、『バレンシア』という小説は、秦の始皇帝の血にですね、アレクサンダー大王の血が流れていると、そういうことで、ギリシャ文化、つまり等身大の神像、神の像を作るというのが、多神教のギリシャの彫刻の特徴であります。それをローマも継承するわけでありますけれども、同じようにですね、この秦の始皇帝もそういう血を引き継いでいるということから、これを作ったのだと。これを兵器、戦争にも使ったという、そういうこれは仮説もあるぐらいであります。ですからこれはですね、これを実際にご覧になって、時代が下りますと、言ってみれば、様式化されて同じような顔してるとか同じような馬になるわけですが、1頭1頭、1体1体ですね、全部違うんですね。
そんなにたくさん今回は持ってこられてません。けれども、それを見るだけでもですね、特徴は十分にわかるということでございまして、ぜひ見学に行かれると、冷房も効いてると思いますので少し涼しいんじゃないかと思うんですが。そういうことでご紹介を申し上げるものであります。
私自身はこの間見に行きまして、大変感銘を受けました。
僕自身は陝西省の、この兵馬俑自体もですね、昔見たことがありますけれども、本当に驚きましたが、ぜひですね、なかなか現場まで行くことができないので。今回珍しくですね、京都と名古屋と東京と、そして静岡だけにしか展示されないということですので、この機会を逃されることのないようにと思って、ご紹介する次第であります。
さて2つ目はですね、新型コロナウイルス感染症関連でありますけれども、ここ数日、本県でも厳しい暑さが続いていますが、5月末にマスク着用が不要な場合の目安をお示しいたしました。
屋外では、近くで会話がない限りマスクを外していただいて、熱中症に十分御注意いただきたいと思います。
さて、ここに画面出ておりますけれども、6月22日の1,520人(正しくは、「1週間の新規感染者の総数は6月22日の1,520人」)を底に今度は増加に転じておりまして、それから1週間経ちました6月28日時点で、1,871人と。したがって350人あまりのですね、増加になってるというわけです。
県民の皆様には引き続き、3回目4回目のワクチンの接種、また基本的な感染症防止対策に取り組んでください。
もう1つ図があると思いますが、これはですね、今日こちらに来ております、
後藤参事が作ってくれたものでありますけれども、これは大規模接種会場でノババックス社製のワクチンの接種をした方にアンケート調査を行った、その結果でございます。
3回目にはノババックスワクチンを接種した場合、3回目にファイザーやモデルナを接種した場合と比べて副反応が少ないという傾向にあることが明らかになっています。
2回目接種の副反応が辛くて、3回目の接種を控えていた方は、ぜひノババックスの接種をご検討くださればと思います。3か所の県大規模接種会場に加えまして、各市町におきましても、ノババックスワクチンの接種会場が設けられております。感染者数が増加傾向にあるために、3回目接種がお済みでない方はお近くの接種会場で、ご活用いただきたいと思います。
この日、この表をどう見たらいいかってことでですね、今日後藤参事が来てますので、補足の説明お願いします。
(後藤参事)
皆さんこんにちは。健康福祉部の後藤でございます。
いつもご報道ありがとうございます。これは昨日の朝の時点で、県の大規模接種会場で、1回目2回目はモデルナかファイザーを打った方が、3回目に打った場合ですね、緑の棒が4本立っていますが、それが3回目のノババックスを打った後の副反応の頻度を示しています。
青と赤につきましては、どちらも順天堂大学さんが、国のワクチン分科会、副反応対策部会(正しくは、「検討部会」)でお示ししていただいているデータを、お借りしたものでございますが、1回目2回目ファイザーかモデルナを打って、青は3回目ファイザーを打った方、赤は3回目モデルナ、私もそうですけども、打った方の熱、怠さ、頭痛接種部位に挿した部分の痛みの頻度を示しています。
緑のノババックスはですね、3回目にファイザーやモデルナを打った方よりも、大幅にですね、各4つの主な副反応の頻度が下がっておりますし、熱が出た方、85人中8人しかいらっしゃらないんですけども、そのうち半分以上の5人の方は7度台、7度5分から7度9分の微熱、3人のみが8度以上の発熱ということもわかっておりますので、2回目の副反応が、モデルナかファイザーで大変きつかった方ですね、きつかった方で、3回目を躊躇、ためらっていらっしゃる方、今感染者が増えてきておりますので、2回目からもう半年以上経ってる方も多いと思います。
そうした場合は、感染予防、発症予防効果はほぼなくなってきていますので、ぜひ3回目接種の検討をお願いしたいと思っております。
以上でございます。
(知事)
ということでございますので、ノババックスの接種をお願いしたいと存じます。
それでは続きまして熱海市伊豆山土石流災害から1年経ちました。熱海市では来る7月3日日曜日に追悼式が行われます。私も出席をいたします。
改めて、犠牲になられました27名の方々に哀悼の意を表するものであります。
行方のわからない方、1名の早期発見を願っているものでありますが、捜索を続けてくださっている警察の皆様には、幾重にも敬意を表したいと思います。
なるべく早く太田さんが見つかりますように、祈っております。梅雨明けましたけれども、今後も10月くらいまでは、急な大雨であるとか、台風による被害、水害ですね、今北海道で水害が生じておりますけれども、こうした土砂災害が懸念されます。家屋の浸水や損壊といった物的被害が発生するおそれがある一方、人的被害は的確な避難行動によって防ぐことができます。
まずは自宅周辺のハザードマップをご確認ください。
どのような危険があって、どこへ避難するのが適切か、日頃から十分に認識をしてくださることが大切です。
また避難を始めるタイミングも重要でして、気象庁が警報を発する時とか、あるいは市町が避難情報を発する、発令するときとか、こうしたときに注意をいたしまして、判断基準としていただければと思います。
災害はいつ来るかわかりません。
他人事ではありませんで、常に自分が被災するかもしれないという意識を持って、夏から秋にかけての大雨シーズンに備えてくださるようにお願いをいたします。 |