令和3年度以前知事記者会見

2024年11月26日(火)


知事発表項目(地域防災訓練への参加の呼びかけ)、幹事社質問(就任半年の受け止め、リニア中央新幹線の今後の進め方)
一般質問(遠州灘海浜公園新野球場の調整状況、行財政改革の方針、リニア中央新幹線関連、スタートアップ企業誘致の支援)
一般質問(県議会との関係、富士登山規制への対応、リニア中央新幹線関連、「103万円の壁」に対する所感)
一般質問(「103万円の壁」所感、副知事人事提案、島田市福用土砂崩れへの受け止め、兵庫県知知事再選の所感)

知事発表項目(地域防災訓練への参加の呼びかけ)、幹事社質問(就任半年の受け止め、リニア中央新幹線の今後の進め方)

(知事)

よろしくお願いします。私からは発表1点でございます。私の方からの発表は、地域防災訓練への参加の呼びかけについてでございます。来る12月1日、日曜日は、「地域防災の日」であり、今年は、昭和東南海地震の発生から80年目に当たります。

11月1日から、「地震防災強化月間」が始まっており、自治会によっては既に防災訓練を行ったところもあるかと思いますが、県民の皆様には、ぜひこの機会に、地域の防災訓練への御参加を、お願いをいたします。

今年の重点項目は、自助については、1、「わたしの避難計画」の作成・点検、2、避難場所、避難経路、避難に要する時間の確認、3、家庭内備蓄7日分、携帯トイレの備蓄など、身の回りの防災対策の確認の、3点。共助では、避難所運営訓練の中で、女性の視点を取り入れた避難所環境や、運営方法の確認などを行っていただきます。能登半島地震を踏まえての重点項目は、住宅の耐震化、火災防止対策の確認、孤立が予想される地域における対応などでございます。県民の皆様には、この機会に、ぜひ、「わたしの避難計画」をお作りいただき、実際に防災訓練で避難を体感することで、いざという時の備えを確認をしていただきたいと思います。私からは以上でございます。

 

(幹事社)

幹事社のNHKです。ただいまの知事の発表について、質問のある社の方、よろしくお願いします。よろしいでしょうか。はい。それでは発表項目以外で、幹事社の方から、質問させていただきます。改めて、NHKです。よろしくお願いいたします。

 

(知事)

よろしくお願いします。

 

(幹事社)

知事はですね、明後日28日で就任してから半年を迎えますが、この半年間の受け止めについてお聞かせください。特に、どのような点を意識してですね、県政運営に臨まれたのか、評価と課題についてお聞かせください。

 

(知事)

まず、スピード感を持ってですね、県政に対応するということで、そのことに心掛けて参りました。例えばリニアの問題ではですね、すぐに国土交通大臣やJR東海の社長にお会いをし、また流域の市町のみなさんとのですね、会合も行って、意見交換も行ったことでですね、全体のですね、概要をしっかりと把握して解決に向けて、動き出しているところでございます。その他、いろいろ公約につきましてもですね、できるところから着実にスピード感をもって進めていくということで、例えばあの産業ではですね、もう既にスタートアップでありますとか、企業誘致の取組なども始めておりますし、防災では、半島防災、能登半島地震でですね、明らかになった半島防災への対応の着手でありますとか、水害に対応したですね、河川の改修等のですね、水害対策の着実な推進でありますとか、あと観光つきましては、観光とスタートアップをですね連携させた取組でありますとか、二拠点居住への対応でありますとかですね、あと多文化共生ではですね、これ全市町で進めていただかなければいけませんので、県の行政経営研究会ですね、そこでこれをテーマとして進めるということを指示をしております。全体としてですね、こうしてできるところからスピード感を持って対応を進めているところでございまして、今、こうした私の公約や、重要政策を盛り込んだ総合計画の策定を進めてますので、これがこれからの県政のベースとなりますので、これを策定をして、着実に進めてまいりたいというふうに考えております。

私からは以上でございます。

 

(幹事社)

関連してなんですけども、5月の知事選挙の際に掲げられた公約のうちですね、今、その進捗ですね、この半年間でどれぐらい着手されてるのかっていうことをお聞かせください。

それと今後の県政運営にですね、どのように臨んでいかれるか、改めてお願いします。

 

(知事)

どれくらいかっていうのはちょっとお答えにくいですけど、今、申しましたようにですね、できるところはスピード感を持って着手をしております。先ほどの説明のとおりでございますけれども、これから今、申しましたとおり、こうした重要施策やですね、私の公約を盛り込んだ総合計画を策定しておりますので、それをしっかり策定してですね、着実に、それを実現していくということで、引き続きスピード感を持って対応していきたいというふうに思います。

 

(幹事社)

最後あの、もう1点ですね、リニアの中央新幹線の対応についてお伺いしたいんですけれども、知事は就任後、一貫してスピード感ということを掲げて対応してこられたかと思うんですけれども、この半年間の手ごたえについて、どうお感じになってらっしゃるかということ、また県が2月にまとめられた28項目の協議事項について、まだ25項目残っているということなんですけれども、これについては今後どのように進めていかれるか、お聞かせください。

 

(知事)

冒頭申し上げましたように、キーマンとなる国交大臣でありますとか、またJR東海社長等にですね、速やかにお会いをしたり、また流域の市町の皆さんとですね意見交換会に臨んだりということで、できることをスピード感を持って取り組んでまいりましたし、私の選挙の時からのですね、方針でございます、大井川の水資源、そして南アルプスの環境、この保全とですね、リニアのこの事業推進とですね、これを両立をさせていくということで、今、整理をされました3分野28項目について、鋭意、JR東海とのですね、対話を進めているところでございます。今、既に3項目が対話終了ということになりましたので、今、残りの25項目のうちの17項目について、対話中でございますし、残りの項目についてもですね、速やかに対話に取りかかりたいというふうに思います。

これは、JR東海さんの対応のスピードもございますので一概には言えませんけれども、ぜひしっかりとですね、スピード感を持って、この課題解決にあたっていきたいというふうに思っております。

 

(幹事社)

ありがとうございました。ただいまの幹事社質問についてですね、関連して御質問のある社の方お願いします。




一般質問(遠州灘海浜公園新野球場の調整状況、行財政改革の方針、リニア中央新幹線関連、スタートアップ企業誘致の支援)

(記者)

中日新聞です。知事選ではですね、浜松市の新野球場も大きな争点になりました。知事、就任してから浜松市との協議会を設置をする意向を示していましたけれど、現在の調整状況を教えてください。

若干時間かかってるのかなと思うんですが、その要因もあれば教えてください。

 

(知事)

今どういう形でですね、協議会設置をしていくかということを、浜松市さんの方とですね、準備を進めているところでございますので、なるべく早い時期に協議会を立ち上げていきたいというふうに思っております。

 

(記者)

静岡朝日テレビです。よろしくお願いします。就任半年のことに関してお伺いしたいんですけれども、任期4年の中で、任期4年で考えると8分の1ということになると思うんですけれども、この半年間の御自身でやってこられたことっていうのは、4年の行程の中ではどんな位置づけのことができたか、このあたりはいかがですか。

 

(知事)

まずはやっぱり着手ということですよね。はい。ですから、先ほどいくつかの項目にわたって御説明をしましたけれども、できることから事業着手をしていくということで、本格的には総合計画を策定し、それを実施していくことでですね、確実に施策の推進をしていくということになりますので、ある意味、来年度からですね、更にスピード感をもって進めていきたいというふうに思います。

 

(記者)

あと就任のときに1円たりとも無駄にしないという言葉があって、行財政改革というのは大きなテーマだと思うんですけども、今、伺った中でも、このことに関する話がなかったなというところが。

 

(知事)

すみません、これはもう非常に重要なことでございます。御存知のように、県の財政状況ってのは大変厳しい状況でございますので、これは短期的にですね、やっぱりこの、財政の厳しい状況をどうやって乗り越えていくかということと、中長期的にですね、この今の財政構造をどう健全化をしていくと、この両面が必要だと思いますので、今の中長期的なですね、財政の健全化に向けた取り組みについてはですね、今、担当課と共にですね、今、準備を進めているところでございます。

 

(記者)

はい、どうもありがとうございます。

 

(記者)

共同通信です。よろしくお願いします。

リニアに関してなんですけれども、先日、日曜日の大井川流域自治体の首長とJR東海の意見交換会が行われた中で、これまでも知事だったり、自治体だったりもおっしゃってることでありますけれども、補償等に関して、国の関与を強く求めたいというような意見が上がりました。それに関して、これまでどういうふうに県として国に求めてきたかであるとか、今後どういうふうにするつもりであるとかっていうことを伺いたいのが1点で、もう1点が、まだ25項目分、28項目ありますが、対話終了したわけではないですけれども、その中でJR東海が流域自治体に対してですね、その説明会というか、形はわかりませんけれども、その流域自治体の住民に説明の場を設けたいというようなことをおっしゃってました。河川法に基づいて、知事が工事の許可を出すという段階ではない中ではありますが、そういった意向をJRが示して、また流域自治体も歓迎、歓迎というか、ぜひお願いしたいということでしたが、そこら辺についての知事としての意見を伺えれば。

 

(知事)

わかりました。まず、国の補償や関与についてはですね、これはまだ先の話になります。今言った、3分野28項目の、正確には残り25ですけども、その解決が先ですし、また、流域の皆さんのですね、御理解を、そのうえで得ていくという、最終的にですね、最後、将来にわたるですねこの長い事業をどう担保していくかというところにですね、当然これは国の関与というものは、大変私も必要だと思っておりますので、それは今の時点で、なかなか事務レベルの間ではですね、話ができることではございませんので、いずれかの段階で、かなり政治的なですね、決断も必要になってくると思いますので、それなりの対応をですね、その時点でしていきたいというのが1点でございます。

それから2点目の住民に対する説明会、これは非常に意義のあることでございますので、ぜひ進めていただきたいと思いますし、おそらく流域市町の皆さんもですね、そういう思いだと思います。

ですからその内容とか方法、実施時期につきましてはですね、県とか流域の市町の皆さんと、まずは十分にですね、調整をしていただきたいというふうに思っておりますし、この、残り25の対話の進捗とですね、またこの住民説明会は別でございますので、その都度都度の状況の中でですね、JRさんとしての意向でありますとか、状況等ですね、JRの方から丁寧に御説明していただくということについてはですね、これは私は意義深いことだなというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)

すみません、日経新聞と申します。

就任半年で質問させていただきたいんですけれども、冒頭お話があった企業誘致やスタートアップ施策、知事選でもかなり、強く訴えてらっしゃったと思うんですけれども、実際にこの半年間、企業誘致やスタートアップを進めるうえで知事が大事にされていたトップセールスですね、知事自らが東京とかスタートアップコミュニティに入って静岡に持ってってくるというような活動をされていく中で、いろんなコミュニティと接触を図っているかと思うんですけれども、実際にこの半年間、スタートアップ企業誘致に向けて動かれる中で、この静岡県の持つ潜在的な成長性であったりですとか、企業、スタートアップが、見つめている静岡県への進出熱というものをどのように感じてらっしゃるのかというのが1点と、もう1点がそれに関連して、総合計画を作られる中で、具体的に企業誘致数であったりですとか、スタートアップの誘致数なども検討に入るかと思うんですけれども、浜松時代の実績をもとに、県として、例えばこのくらいまで誘致をしていきたいですとか、このような目玉企画を考えていきたいですとか、もし見えてる範囲であれば2点伺ってもよろしいでしょうか。

 

(知事)

はい。まず1点目ですけども、私、これまでは市長として、浜松市中心にですね、浜松中心に西部地域で活動してましたけれども、知事になって、中部東部に活動範囲を広げていく中で、やっぱり中部にも東部にもですね、非常に素晴らしいキーマンが存在をしておりますので、そういう人たちと今、連携をしながらですね、コミュニティ作りというものに取り組みを始めているところでございます。そして今、いろいろなですね、あの、フェローという形で、こうした活動にですね、力をお貸しいただけるですね、そうした専門家の皆さんも逐次充実をさせているところでございますし、今までの経験からするとですね、私は中部、東部というのはですね、非常にポテンシャルあるなというふうに。特に東部地域、首都圏から多くのスタートアップをですね、誘致できるんじゃないかなというふうに思ってますし、これからはですね、全部持ってくるっていうよりも、つまり二拠点の活動とか二拠点の居住ってのはこれからですね、1つの流れになりますので、そういう点でいきますとですね、首都圏からそうした拠点を、新たな拠点を作ってくれるようなスタートアップをですね、誘致を積極的にしていきたい。そのために嬉野で実績のある小原社長ですね、今度また県のアドバイザーにしまして、いろいろお力を借りていきたいというふうに思いますし、企業誘致もですね、既にいろんな首長の皆さんと、多くの首長の皆さんが、やっぱりこの企業誘致に大変熱心でございます。ですからそのための今、土地の確保でありますとか、土地の造成でありますとか、そうしたことに取り組んでいらっしゃる。それを県として強力に後押し、連携をしていきたいと思いますし、そうした中でやっぱり富士の地域ですね、岳南地域とか、富士山麓の地域はですね、非常に企業誘致についてポテンシャルがあると思いましたし、静岡市もですね、今、難波市長が非常に力を入れて、土地の確保並びに企業誘致に積極的に動き始めておりますので、我々も、こうした市町の皆さんと連携しながらですね、ぜひですねこうした活動に力を入れていきたいと。そのために私もトップセールスでどんどん動いていきたいというふうに思っております。

目標に関しては、これから、やっぱり総合計画を策定する中でですね、設定していきたいと思いますので、今の時点で発表できるものはございません。以上でございます。

 

(記者)

ありがとうございます。今のお話だと、あれですかね、浜松市長時代に取り組まれてきたスタートアップ企業誘致、それからそれに伴う企業、経済波及効果を、県全体に広げることで、それらの数よりも、超えられそうというイメージ。

 

(知事)

当然そうですね。もっとダイナミックにですね、やっていきたいというふうに思います。

 

(記者)

わかりました。ありがとうございます。




一般質問(県議会との関係、富士登山規制への対応、リニア中央新幹線関連、「103万円の壁」に対する所感)

(記者)

SBSテレビです。お願いします。県議会との関係構築という点も、鈴木知事が就任の会見でもおっしゃっていましたが、そのあたりに対しての手応えはいかがでしょうか。

 

(知事)

そうですね。今、徐々に県議会の皆様とですね、意見交換、公式、非公式に行っておりますので、徐々にですね、連携できる体制がですね、できつつあるというふうに思っております。

 

(記者)

この後12月定例会もありますが、今後の議会との関係構築で、こんなことをやっていきたいこんなことを力を入れたいというのがありましたら教えていただけますか。

 

(知事)

とにかく丁寧に、議会に対してですね、対応させていただくということに尽きるというふうに思います。

 

(幹事社)

その他いかがでしょうか。では、それ以外の質問についてある社の方お願いします。

 

(記者)

朝日新聞と申します。よろしくお願いします。

富士山の入山規制についてお伺いします。県からですね、先週ですかね、地元の観光協会とかですね、山小屋の方々ガイドの方々にですね、入山管理料として3000、4000、5000円という3案が示されて、さらに登山道ごとにですね、夜間規制の時間帯ということが示されました。様々な意見が出ているんですけれども知事として、この辺のところどういうふうにお考えなっているのか。

 

(知事)

これは、やっぱり地元の皆さんの意向ってのは大事でございますので、ここは丁寧に調整をしていきたいと思いますし、同時に、やっぱり山梨県さんともですね、歩調を合わせていくということも必要になってまいりますので、そこは関係者の皆さんと丁寧な議論をしていきたいというふうに思います。

 

(記者)

会合ではですね、富士山は同じ山なんだから、山梨県と同じ値段にする、した方がいいんじゃないかとか、登山道ごとに値段が違うのはちょっとおかしいんじゃないかというふうな話もありましたけれども、その辺のところを知事はどのようにお考えになってますでしょうか。

 

(知事)

これはもういろんな意見がございますので、調整の結果、一番良い方法を選んでいきたいというふうに思います。

 

(記者)

山梨県知事とは旧知の間柄だとお聞きしてますけれども、直接お会いになってお話し合いするとかそういうふうなことはお考えになってますでしょうか。

 

(知事)

もう、意見交換も、どんな場合でもできますんで、電話1本で繋がる関係でございますので、必要があればですね、しっかり長崎さんと意見調整をしたいと思っております。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)

朝日テレビと申します。よろしくお願いいたします。

先ほどの、就任から半年のことと重なると思うんですけれども、まずボーリング、リニア問題でボーリングが県境を越えたことについての受け止めを改めて教えていただきたいのと、あとトンネル工事はこれからも水問題と隣り合わせで進んでいくと思いますけれども、今後のその水問題との向き合い方を教えてください。

 

(知事)

はい。一応今のところですね、順調に、特に大きな問題もなく進んでおりますので、予測の範囲内で推移しているなというふうに思っております。JR東海さんには引き続きですね、専門部会の方から、きちっとリスク管理等をですね、確実に実施することということと、何か不測の事態が生じた場合にはですね、速やかに報告をしていただいて、対応については協議会の了解を得ていただきたいということと、ボーリング調査で得られたデータをですね、しっかりその後の工事にフィードバックすること、この3点をですね、お伝えをしておりますので、真摯に御対応いただきたいということでございます。

引き続き状況をですね、しっかり注視しながら、不測の事態に備えて、このボーリング調査等もですね、進めていきたいというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございます。

あと別のことなんですけれども、103万円の壁の引き上げについて、率直な受け止めを教えてください。

 

(知事)

これはもう、あの全国の首長の皆さんもおっしゃってるとおり、国民の皆さんの所得を上げていくということはですね、良いことでありますけれども、これあの地方財政に非常に大きな影響が出ますので、そこをしっかりとですね、国として手当をしていただきたいと。実は昨日、知事会がございました。知事会でもこの問題が一番大きな問題になりましたけれども、知事会の総意として、石破総理の方にもですね、しっかり手当をすることということと、具体的にはですね、おそらくこれほっとくとですね、例えば交付税措置で、その不足の財源を手当するとかですね、ただこの交付税ってのは総額が決まってますので、足りない分はですね、今度、臨時財政対策債、これを発行しなさいというようなことになる可能性がありますので、それは決して我々の望むことではないので、しっかり真水で、しっかり不足する分は、その、真水で担保していただきたいと。そうした制度設計をしてほしいということを強く申し上げました。

これ我々、知事会だけではなくて、日本全体のですね、自治体の総意ではないかというふうに思っております。

 

(記者)

あともう1点、その関連で教えていただきたいんですけれども、現在、与党内で分離案、地方財政に配慮する分離案が浮上していて、所得税の基礎控除のみを引き上げて、住民税は据え置きにする案で、地方への配慮を示すという狙いがあるという案が示されているんですけれども、これについてはいかがお考えでしょうか。

 

(知事)

それは、いろんなやり方があると思いますので、それはやっぱり政治の場でお決めいただきたいと思いますが、私達が望むことは、先ほど言ったように、不足になる部分をしっかりとですね、真水として国で手当をしていただく。そのための、そうなるような制度設計を望むということでありますので、引き続き政治状況をですね、注視をしていきたいというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございました。




一般質問(「103万円の壁」所感、副知事人事提案、島田市福用土砂崩れへの受け止め、兵庫県知知事再選の所感)

(幹事社)

すいません。NHKです。今の、あの質問に関連してなんですけども、今、真水で対応して欲しいっていうのは、これ、昨日、知事会ちょっと確認してなくて恐縮なんですけど、知事会の総意として、真水で担保するようにっていうような結論になったのか、それとも鈴木知事御自身の昨日の発言だったりお考えとして、真水で。

 

(知事)

いえ、これはですね、一応何人かの知事からもそういう発言があって、最終的にこれを村井さん(村井嘉浩宮城県知事:全国知事会長)がですね、全部受けて、総理懇の時に、総理との懇談会の席で、正式に知事会の総意として、そのことを総理に申し上げたということでございますので、私個人の意見ではないということであります。

 

(記者)

この103万円の壁に関して、最大178万円まで引き上げられると、1070億円、県の税収が減ってしまうという試算もあるようなんですけれども、そうなってしまうと、県の財政状況どうなるか、どんな影響が出るのか、このあたりはいかがですか。

 

(知事)

そうですね、県としては大体300億ぐらいで、県内全体のですね、自治体の分も含めて1000億を超えるということでございますので、当然、これは相当、住民サービスの低下にも繋がったりですね、いろんな事業に影響が出ますので、これ、結果的に県民生活に大きな悪影響が出るというふうに思っております。

 

(記者)

はい、ありがとうございます。

 

(記者)

中日新聞です。12月定例会に関連してお伺いします。9月定例会ですね、副知事人事の提出を見送りました。その際に12月以降を模索するというお話でしたけれど、検討状況を教えてください。

 

(知事)

これは今まだ人事に関することでございますので、ここで御回答することはありませんけども、しっかり時期も見ながらですね、準備を進めているところでございます。

 

(記者)

定例会の提案議案は議運で説明がありましたけど、追加提案もありうるということなんでしょうか。

 

(知事)

特に今、追加提案は想定しておりません。今後に向けて今、準備を進めているということでございます。

 

(記者)

わかりました。

 

(幹事社)

他はよろしいでしょうか。

 

(記者)

静岡第一テレビと申します。よろしくお願いします。

話題が変わって申し訳ないんですけども、先週行った中部地域の移動知事室の際に、島田市福用の、あの採石場の現場を拝見されたかと思うんですけども、2年前の台風15号で、土砂が崩れて大井川鐵道の不通の原因にもなりましたけども、現場を見て改めて感じたことや、あと所感を教えていただきたいです。

 

(知事)

そうですね、大変大きな被害が出たなあということで、幸い人的な被害がなかったことは、不幸中の幸いでありましたけれども、早期に、やっぱり復旧をして住民の皆さんの生活にですね、影響が出ないようにしていかなければいけませんので、県として、復旧に向けて全力を挙げていきたいというふうに思っております。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)

すいません、時事通信ですが、先日の兵庫県知事選で斎藤元彦前知事が再選をしましたけれども、斎藤知事についてはその職員のパワハラ問題が指摘されてましたが、県議会で不信任決議も可決したわけですけれども、民意が異なった形で現れましたけれどもこの結果については、どのように受け止めてらっしゃいますでしょうか。

 

(知事)

まさに今おっしゃられたように、県民がですね、改めて、斎藤さんを選んだということでありますので、それを尊重、私はすべきだと思いますし、今後、議会としっかりとですね、関係を構築してですね、県政に影響が出ないようにですね、県政運営をしていただけたらいいんではないかなというふうに思います。

 

(記者)

この他いかがでしょうか。いいですかね。はい。

以上で会見終わります。ありがとうございました。

 

(知事)

はい。どうもありがとうございました。