(知事)
それでは、私の方から最初に、昨日、発生をいたしました、宮崎県南部におきます地震に関連をして、国の方から南海トラフ地震に関する臨時情報、いわゆる巨大地震に対する注意が発表されましたので、それに対する県民への呼びかけをさせていただきたいと思います。昨日、日向灘を震源とするモーメントマグニチュード7.0の地震が発生し、気象庁から、南海トラフ地震臨時情報が発表されました。静岡県においても、大規模地震が発生する可能性が、平常時に比べて高くなっております。県民の皆様にはこうした状況にありますが、基本的には冷静に、普段通りの生活を送ってください。ただし、1週間は、報道機関等からの最新情報を確認いただくとともに、日頃からの地震の備えの再確認、及び、地震が発生したらすぐに避難するための準備をお願いをいたします。具体的には、地震発生後に避難する場所や、避難経路を再度確認をする。地震の揺れで落下する危険があるものを移動させる。常に家族の居場所を把握をしておく。家族との集合場所を確認をし合う。避難時の持ち出し袋を玄関に置いておく。寝るときには、枕元に靴や財布などを置いておく。お風呂に水を常に貯めておくといったように、皆様の状況に応じた準備をお願いをいたします。また高齢の方などで、急な避難に不安がある方は、安全な地域に住む親戚宅などへの念のための避難も考えていただきたいと思います。なお、このような不安や緊張が高まった社会状況においては、デマや噂話などの根拠のない情報が広まることが多く、注意が必要となります。
今後は報道機関や公的機関から発表される最新情報を確認いただくとともに、巨大な地震に注意をしつつ、落ち着いて行動をするようにお願いをいたします。
私からは以上でございます。
(幹事社)
ありがとうございました。幹事社の静岡新聞と申します。当初予定していた幹事社質問も含めて、一部、今の話と共通する部分もありますので、幹事の方で質問をさせていただきたいと思います。
(知事)
はい。
(幹事社)
昨日の南海トラフの、南海トラフ地震の臨時情報の注意が発表されたということを受けて、制度開始以来、初めての臨時情報ということで、多くの県民がどう注意すべきか困惑している状況にあると思います。特に夏休み、今週末からお盆期間を迎えて、旅行を予定している県民、様々なイベントを予定している事業者、等あると思うんですけれども、昨日のお話ですと、慎重に行動をっていう話もあったとは思うんですが、今しがたの呼びかけによるとイベントは中止しなくてもいいのかなっていうような受け止めとして考えられるんですが、知事のお考えを聞かせてください。
(知事)
そうですね、基本的に国からも、日常生活はその通りに送ってくださいと。ただし、この1週間は、地震が起こる可能性が高くなるので、発災した時のことを考えて、しっかりその準備、心構えをしておくようにということでございますので、基本的にはですね、日常の行動をしていただければいいというふうには思います。ただ、イベントと言ってもいろいろあると思いますので、それは主催者の皆さまによって、しっかり判断をしていただければというふうに思います。
(幹事社)
もう1点幹事からすみません。知事御自身がお盆休み期間中っていうのはどのように、こういう臨時情報の注意が発表されてる状況のなかで、どのように過ごされるかという御予定が決まっていれば教えてください。
(知事)
この地震前(正しくは、「臨時情報が発表される前」)はですね、浜松の自宅へ戻ろうかと思っておりましたが、今回の状況によりまして、静岡の公舎にですね、今、借り上げていただいている公舎に、基本的にはそこに留まるということを考えております。
(幹事社)
特に公務の予定ですとか、お休みの予定とかっていうのはどうなっている。
(知事)
はい?
(幹事社)
公務とかお休みの予定とかっていうのは。基本的にお休みは取られますでしょうか。
(知事)
基本的に、大体、この3日間の休みはですね、特に予定は入っておりませんけれども、その他以外はですね、できるだけ公務をこなしたいと思っております。
(幹事社)
ありがとうございました。知事の発表されたことに対して御質問のある社があればお願いします。
(記者)
中日新聞でございます。今日予定していた、県主催のイベント2つ中止を決められましたけれど、今後の、この県主催のイベントの開催方針はどうなってますでしょうか。また、中止や延期を検討したりしているものがあれば教えてください。
(知事)
特に基準はないんですが、ちょっと担当の方から、今日の件も含めて、説明をお願いします。
(危機報道官)
危機報道官の山田でございます。知事、申し上げましたとおり、県主催のイベントにつきましては、基本的に行うということでございますけれども、その種類によりまして、例えば遠方から交通機関等で集まる場合、なおかつ、この時期にやらなくても代替性があるものなどを1つの例示として、そういったものについては中止または延期をするということも考えうるかと思います。また、主催する県のイベントとしましては、参加者の安全確保ということを第一に、有事の際にどういった避難を行うか、そういった行動についても、着実に点検をして、実施するということで、そこについては各部、それぞれで実施あるいは中止または延期ということを判断しまして、またお知らせしてまいりたいと思っております。以上でございます。
(記者)
静岡新聞です。今の、関連する質問なんですけど、今、県の主催のイベントに関しての話でしたが、県内各地で、様々な主催団体、いろんな団体が各種イベントを計画してまして、それをどうするかどうかっていう判断も迷ってる団体もあると思うんですけれども、実施する場合に、どういった点に気を付けて、やる必要があるか。そのあたりの県からの呼びかけというのありますでしょうか。
(知事)
特に何か情報を出してますかね。ちょっと担当の方から。
(危機報道官)
はい。民間事業者等のイベントにつきましては、やはり参加者の安全確認ということが第一かと思います。例えば、海水浴場等で実際に行う場合には、皆さんへの周知、こういった情報が出ておりますので、いざというときにすぐに逃げられる体制をとっておく、あるいは主催者側としてはどんな形で避難誘導をかけるか、あるいは避難タワーの所在の確認、そういったことを事前に行う、あるいはそういったことについて皆さんに、自覚をいただくということを前提として、個々の行動について喚起していくといったことが重要かと思っております。以上でございます。
(記者)
毎日新聞と言います。臨時情報に関連して、ちょっと私も1つ教えていただきたいんですけど、一部報道でもあったり、私自身、午前中取材しててもそうなんですが、薬局とかでですね、飲料水とか、ガスコンロの燃料であるとかですね、乾電池とか、そういうものの買い占めが静岡市内でも、一部の店舗等々で起きていて、海が近い地域なんかでは、ガソリンスタンドにですね、行列ができているところもあったようです。そうしたことに関してですね、先ほども日常生活、国の方でもそのとおりに送ってくれと、そのうえで発災したときを考えて、準備であったり心構えをというお話が知事の方からもあったと思うんですが、そういった過剰な準備というかですね、過敏に反応してしまうことが、翻ってその混乱を生じさせてしまうようなことに繋がることもあろうかと思うんで、それに対して、仕方ないよということなのか、落ち着いてくれということなのか知事のお考えをお伺いしたいと。
(知事)
そうですね、そこは国もですけども、われわれも今も、そうですけれども、過剰なですね、反応、対応は必要ございませんので、もちろん日常的にですね、1週間ぐらいの食料、水の備蓄はお願いをしておりますけども、このニュースを聞いてですね、即何かいろいろ買い占めるとか、そういうことは必要ございませんので、最低限の準備だけしていただければというふうに思いますので、ぜひ落ち着いて行動をしていただければと思っております。
(記者)
わかりました。ありがとうございました。 |