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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2020年2月12日(水)

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知事記者会見

2020年2月12日(水)


知事発表(幹事社質問):令和最初の富士山の日、「SHIZUOKA TEA WEEK2020」の開催、新型コロナウイルス
幹事社質問:新型コロナウイルス、リニア中央新幹線、知事発言
幹事社質問:新型コロナウイルス
幹事社質問:新型コロナウイルス、リニア中央新幹線
幹事社質問:リニア中央新幹線
幹事社質問:リニア中央新幹線、新型コロナウイルス
幹事社質問:新型コロナウイルス
幹事社質問:リニア中央新幹線

知事発表(幹事社質問):令和最初の富士山の日、「SHIZUOKA TEA WEEK2020」の開催、新型コロナウイルス

(知事)

令和最初の富士山の日

 今日のお花は、ピンクがバラ、葉っぱがブプレリウム。つぼみ、これですね。スカシユリであります。さて、発表項目は2件であります。まず、令和最初の富士山の日についてでありますが、今月23日、令和になって初めての富士山の日でございまして、同時に、天皇陛下のお誕生日を迎えます。皆さまとともに、国民統合の象徴である陛下と、国土の象徴である富士山ということでございまして、陛下の誕生日、富士山の日をことほぎたいと思っております。本県は下田市に須崎の御用邸がございます。とりわけ皇室との関係が深いということもございまして、これまで県内での数々の行事にご臨席を賜っており、県内各地をご覧いただいております。令和最初の天皇陛下のお誕生日を記念いたしまして、本県にお越しになられた際のお写真を県庁東館、2階ロビーで展示してございますので、ぜひご覧ください。静岡県と山梨県は、お互いに「ふじのくに」と称しております。そして富士山の日を毎年合同で祝っております。今回は富士吉田市において富士山の日フェスタ2020を開催いたします。本県は富士山麓におきまして、東京2020オリンピック・パラリンピックの自転車競技のロードレースが開催されますことから、富士山とスポーツをテーマとして、水泳でシドニーオリンピックに出場された山梨県ご出身の萩原智子さん、それから元ラグビー日本代表で静岡県ご出身の小野澤宏時さんによるリレートークを行います。また富士山動画のコンテスト、フジサン・フィルム・フェスティバルの公開審査なども行います。富士山の日には、富士山世界遺産センターのほか、県内のさまざまな施設で無料開放が行われます。富士山の日を中心に市町や、民間団体のご協力を得て、県内各地でさまざまなイベントが行われるということでございますので、こうしたイベントを通して、世界遺産富士山の後世への継承に向けた取り組みを進め、美しい富士山、令和と形容するに値する富士山の姿にふさわしい人づくり、地域づくり、広く展開してまいります。

「SHIZUOKA TEA WEEK2020」の開催

 二つ目の発表項目でございますが、これも、富士山の日絡みでありますけれども、「SHIZUOKA TEA WEEK 2020」を開催いたします。2月23日の富士山の日を含む2月15日から29日までの期間、県内で初めての開催であります。主催は県内の茶業関係団体が後援をなさっている「SHIZUOKA TEA WEEK実行委員会」であります。代表は日本茶インストラクター協会、静岡ブロック長の戸塚久美子さんがお務めでございます。この期間中、茶専門店、茶農家また朝鮮通信使記念茶会が行われる清見寺、さらに日本平夢テラスなど県内63会場におきまして、さまざまなスタイルの茶会やお茶に関するセミナーが開催されます。静岡茶の魅力を十分に楽しんでもらう絶好の機会であります。県内外から多くの方々にぜひ足を運んでいただきたいと思っております。また東京2020オリンピック・パラリンピックの開催期間には、今回よりも規模を拡大したSHIZUOKA TEA WEEKの開催が予定されると聞いております。こちらも期待したいと存じます。静岡茶の美味しさや効能、茶産地の魅力などを発信するこの取り組みを支援・推進し、静岡茶の消費拡大につなげていこうと考えております。私が用意しました発表項目は以上であります。

(幹事社)

 発表事項について質問がある社はお願いします。ないようですので、幹事社質問に移らせていただきます。3点あります。まず1点目なんですけども、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、富士山静岡空港の中国路線欠航や宿泊キャンセルなど県内にも影響が出ていますが、どのように受け止めていますか。また、感染防止に向けた新たな対策はございますでしょうか。

 2点目です。リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題で、国交省の水嶋鉄道局長は新しい専門家会議の設置に関し、難波副知事に対して、県が示した5点の条件をおおむね受け入れるとの考えを示しました。県としてどのように評価し、対応いたしますか。

 3点目です。知事は自らの発言をめぐって、自民改革会議から出された公開質問状に対し、1月30日、文書で回答しました。自民は回答内容は不十分との見解を示していますが、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。また、自民が県議会2月定例会での辞職勧告や問責の決議案提出を視野に入れていることへの所見をお聞かせください。以上3点よろしくお願いします。

新型コロナウイルス

(知事)

 ありがとうございます。まず第1点目の新型コロナウイルスに関連したご質問でございますけれども、令和2年2月1日、新型コロナウイルスが指定感染症に指定されました。県では、各保健所や医療機関の関係者を集め、実際に患者が発生した場合の注意点、また対応方法について情報を共有いたしました。また、2月10日から、各保健所に帰国者・接触者相談センターを設置いたしまして、感染の疑われる患者さんを診療体制の整った医療機関である、帰国者・接触者外来へ確実につなぐ体制をとりました。県内の医療機関でダイヤモンド・プリンセス号から一部の患者を受け入れましたが、感染症対策の行き届いた病院で受け入れておりまして、他の患者さんへの感染の心配はございません。県民の皆さまにおかれましては、過剰にご心配なさらず、インフルエンザと同様、手洗いなどの感染症対策、マスクの着用、咳エチケットを徹底していただくよう再度お願いいたします。富士山静岡空港の中国路線の欠航につきましては、各航空会社が、新型肺炎の感染防止を理由として、相次いで発表されています。2月11日から29日までの間は、全ての中国路線が欠航となることとなりました。残念ではありますけれども、やむを得ない措置と思っています。また、宿泊キャンセルにつきましては、県観光協会の調査によりますと、3月までに約9万人となっております。宿泊施設のみならず、宿泊施設等への地元納入業者の取引も減少しておりまして、地域経済へと広がりが見られます。このことを憂慮しております。そのため、観光協会、商工会、商工会議所などのご協力の下に、中小企業者の経営相談等に丁寧に対応いたします。また、経営状況、資金繰りが悪化している観光事業者をはじめとした中小企業者に対し、県の制度融資による金融支援を行うことといたしました。この点につきましては、担当者の方から後にブリーフィングをいたしますが、今日、経済産業部の部長代理の三須さんが来てますので、三須さんの方から、後でこの件について現在の情報をご提供くださるようお願いします。万全な感染防止対策を進めるとともに、県内経済への影響を最小限にとどめるべく対処してまいります。この件について先にやってもらいましょうか。




幹事社質問:新型コロナウイルス、リニア中央新幹線、知事発言

(経済産業部 三須部長代理)

 経済産業部部長代理の三須でございます。今、知事の方からお話がございましたように、県内の中小企業向けに制度融資という金融支援を行います。具体的には経済変動対策資金という制度融資でございます。この資金は、本日付をもって開始をいたします。この具体的な内容ですが、経済変動対策資金につきましては、既存の制度でございます。これは具体的に中小企業者の売り上げが、過去3カ月間、前年同期と比べまして、10パーセント以上売り上げが下がっているといった場合に対応できる制度でございますが、今回は緊急的な状況変化があったということで、直近1カ月間にわたって売り上げが10パーセント下がっていることと、それから今後の2カ月間を含めました3カ月間において、全体として、前年同期と比べて、10パーセント以上売り上げが下がることが見込まれるといった場合に、この制度融資を対象とするものであります。具体的には対象業者は全業種、それから資金の上限が5000万円。融資利率は1.6パーセントを計画しております。より詳細な内容につきましては、今、知事からございましたように、後ほど担当課の方から皆さまにブリーフィングをさせていただきたいと思っております。以上です。

リニア中央新幹線

(知事)

 二つ目のご質問でありますが、実は、先ほど水嶋鉄道局長が静岡県に来られました。水嶋さんは昨年の秋に、藤田事務次官とともに、来られたのが最初にお目にかかったときです。2回目は1月の下旬、矢野弘典さんの仲介によりまして、ぜひ会いたいということで、静岡で数時間、意見交換をいたしました。そして3回目が2月の初めに、私、東京に行く用事があって、静岡駅に参りましたところ、そこで偶然鉢合わせをいたしまして、お聞きしたところ、直前に行われた商工会議所におけるJR東海さんの説明に対して、どのような反応を経済界の方たちが受けられたのかと。これは商工会議所の会頭・副会頭が集まるところで、JR東海の幹部が説明をなさったと。そのことについての聞き取りに来られたということです。今回は、一昨日、突然ぜひ会いたいということで、今朝10時に来られまして、40分ばかり意見交換をしたということでございます。このように、令和2年に入りまして、水嶋局長は三度お目にかかる機会が得ておりまして、この真摯(しんし)な対応には、敬服しているところであります。今日は、江口技術審議官と鉄道局の課長補佐の河野さんと3人でお越しになったのでありますが、今回第三者の委員会を設けるということについて、直に私の意見を聞きたいということで来られました。そこで、まず私は、本県が準備しております、学者による専門委員会というのがございます。二つございますけれども、これが当事者だからということで、国交省の公正中立の第三者委員会を設けるということでありましたので、なぜ当事者というふうに判断されたのかを聞きました。つまり、われわれも学問的に科学的なエビデンスに基づき、JR東海さんと学者先生が議論をされているわけでございます。これを当事者という、その理由は何かということで、実際にこの専門部会にご出席されたのは、当時、石井大臣だったわけですが、こちらのご要請に対して即、対応されまして、森さんを、来られて皆さんに報道されたところであります。ですから、そういう形で国交省の担当官がそのような情報を上げていたんだろうと。なぜそのように当事者と言うのかということを、専門部会に来て、今までコメントもなかったので、その理由、またご判断の中身をお聞かせくださるようにお願いをしたところであります。それは、水嶋局長が分かりましたということで、次回の専門部会が開かれるときには、国交省の方から、この二つの専門部会、これを当事者と判断した理由について、あるいは場合によってはそれが誤解かもしれないので、その点についてご説明にこられるということでありました。それからもちろん最大の問題は、こちらが、国交省がこの公正中立の第三者委員会を設置されるについて、五つの条件を提示しました。第1に公開であること。第2に、これは47、引き続き対話を要する事項が出ておりますから、これをすべからく議論するものであること。第3に、JR東海に対して国交省は監督義務がありますので、第三者委員会による議論を踏まえて厳しくご指導されること。第4点は委員の公正中立性であります。なかんずく、委員長の公正中立性というこの五つが、こちらからの第三者委員会設置に関する要望でございました。また条件でございました。これに対しまして、全部受け入れるということでございました。

 ただ、公開性というのも、一般の方が入るということだと、官庁の中にそういうことがあることについては、いろいろと問題があるということなので、私は長く国土審議会というものの委員をまず国土庁、現在は国交省の審議会でありますけれども、20年余り務めましたので、そこでは報道機関等々、関係者はオブザーバーとして入ることができます。そういう形を考えられているようであります。47項目につきましては、基本的に全てやると。ただし、たくさんの項目にわたっているので、水嶋さんの方から出された大きく二つの点ですね。流量の減少の問題と地下水の問題ということでございましたので、これに関しまして、これを議論する委員は公正中立じゃなくちゃならないと。これはトンネルの問題ではなくて水循環の問題なので、私の方からは、この水循環基本法というのが2014年に議員立法で制定されておりますので、ここに関わられた学者が加わるのが望ましいと思うと。それと同時に、これまで、いわゆるゼネコンさんのですね、現在実際に工事を担当されてるゼネコンさんと関わった方とか、あるいは国交省が依頼した環境影響評価に関わられた方ですね。こうした方は一種の色が付いているので、というふうに見られかねないので、これぜひ避けていただきたいと。なかんずく、最大の問題は地下水の問題だと。流量よりも、実際、吉田町なり、あるいは焼津なり、この川下のところで活用されているのは地下水です。ですから、地下水に関わる専門家であることが最も望ましいという意見を申し上げまして、水嶋さんの方は、水循環基本法については、自分よく精読したわけではないので、そしてまた、これも経緯についても自分はよく知らないところがあるので、いったん戻りまして、それを見た上でこれからいわゆる委員長について人選を進めたいと。それから、この委員につきましてはこちらの意見がよく分かったということで、そうした中で人選を進めたいということで、こちらの意見をのんでいただいたということです。それからまた、この委員会にこちらは、本県の専門部会の部会長ないし、それに対応するような方ですね、この方の出席は必ずさせていただきたいというふうに言ってたんですけれども、これものまれておりましたので、基本的に、水嶋局長も極めて誠実にこれに対応されているという印象を持った次第であります。差し当たっては、これに対する回答待ちというのが現状であるということであります。

知事発言

 それから、続きまして、私の発言に関わることでございますけれども、これは1月30日の11時55分に回答書を持ってくるようにという自民改革会議からのご指示がございましたので、篠原君の方から、篠原君から私は公開質問状を頂いたので、篠原君を通して、回答書を持っていったということでございます。そこに、今回の不適切な発言につきまして、全て撤回しおわびをするという旨を書きました。これは今ホームページ上に全文が掲載されておりますので、県民の皆さまにもご覧いただくことができます。それから、議会に関しましては、これまで十年間余り、議会におきまして私は常に真剣にかつ誠実に対応してまいりました。同じように対応するということに尽きます。以上であります。




幹事社質問:新型コロナウイルス

(幹事社)

 ありがとうございました。すみません1点、新型コロナへの対応のところで、キャンセル数が先日発表で9万人に上ったということなんですけども、今後の見通し、増える可能性が高いと思うんですけども、どうなるかっていうのを分かれば教えていただきたいんですけど。

(知事)

 そうですね、今、中国便が全部欠航になっております。そして、目下また感染も拡大していると。こういう状況なので、しばらくこの影響は収束しないだろうと見ております。なるべく早く中国国内で、あるいは全世界のWHO、他ですね。そこのところが対応する薬を見つけて、これを制圧することが必要だということで、差し当たって私ども今被害をといいますか、経済的に厳しい影響を受けられてる方々に対しましては、先ほど三須経済産業部部長代理が丁寧に申し上げましたとおり、また後から詳しくご説明差し上げると存じますけれども、文書で差し上げるかと存じますけれども、そうした形で、この事業が継続できるように、全力を挙げて支援していきたいということでございます。ご一緒にこの危機を乗り切ろうということでございます。

(記者)

 新型コロナに関連して、本日ですか、浙江省からの受け入れ、受け入れというか来日に関しても拒否するというような政府の方針が示されましたけども、友好提携関係にある静岡県としてどのようにお感じかということと、あと県内から浙江省に進出している企業もあるかと思うんですけれども、その状況など、もしお分かりの範囲で伺えたらお願いいたします。

(知事)

 浙江省は40年近く友情を培ってきた、ああいう友人の省でございますので、今回、誠に残念に思っております。県の企業もいらして、そしてしかるべく、帰国あるいは事業の休業という形で、中国政府の指針を守っていられるという状況で、今はじっと、この新型コロナウイルスが制圧されるのを我慢しながら待っているという状況であります。帰還、帰国に対しましては、政府の方針に従うということでございます。

(記者)

 新型コロナについてなんですけれども、先ほど説明も多少ありましたけれども、クルーズ船の感染者は現在174人にまで上っているということなんですが、現状、静岡県内ではいくつの機関で、何人の感染者の方を受け入れてらっしゃるのか。それと、さらに増える見込みがあると思いますけれども、そのあたりはどのように考えているのか。例えば厚生労働省からも、すでにまた受け入れのオファーなどがあるのかどうか、そのへんの現状を教えていただきたいです。

(知事)

 先週だったと思いますけれども、厚生労働大臣、加藤大臣から直接私に電話がありまして、これこれの人数を受け入れていただきたいということで、県内で感染者を隔離しながら治療できる施設がございますので、お受けするということになりました。その時点での感染者の数よりもずっと増えておりますので、人数等につきましては、厚労省の方で、関係のそういう施設の整ってるところについて、いろいろと今考慮中と。ですから増えているので、人数も増えるかと存じますが、これについては、厚生労働省の方で精査中であり人数も増えるかと存じますが、対象者につきましては、厚生労働省の方でご発表されるものと私は理解しております。

(医療健康局 鈴木局長)

 医療健康局長の鈴木と申します。これまでのところ、最初は2月7日の時点で、本県4人受け入れておりますが、その後、10日から新たに65人発生したという状態で、5人受け入れております。本県9人、今現在受けている状況になっております。また、本日も新たな患者が発表されたということで、その人数については今、国の方で調査しており、まだ人数は決まっておりません。また医療機関の数、個別の医療機関名については、これは国の統一的な見解で、公表を差し控えるという形になっておりますので、ご理解いただければと思っております。以上です。

(記者)

 はい、ありがとうございます。

(記者)

 新型コロナに関連して、清水港に寄港するクルーズ前も3月初旬まで全て寄港が、今キャンセルになっている状況だと思うんですけども、これによる清水の町への影響なんかも多々あると思うんですけども、その点に関して知事の所感の方お願いします。

(知事)

 これもおっしゃるとおり、今クルーズ船に対しまして、閣議決定がされたというふうに承知しておりますけれども、基本的に寄港をご遠慮願うということですね。この疑いがあるところにつきまして、寄港をご遠慮願うということで、清水港、最近急速にクルーズ船の寄港が増えておりましたので、誠に残念という以外にありませんが、取りあえず、これが収束するまではいたし方のない処置ということで、水際でしっかり押さえる以外に守る方法がないので、ですからこれは政府の方針に従うということであって、清水区の観光にダメージがこれから出るということにつきましては、残念に思っております。
またいろんな形でのダメージが予想されるので、これからまた経産部の方で、今できることについてご説明申し上げますので、それをお聞きくださればと思います。




幹事社質問:新型コロナウイルス、リニア中央新幹線

(記者)

 新型コロナの関係なんですけれども、先ほどの患者さんの受け入れの話で、現状、厚生労働省が指定医療機関以外でも、体制が整っていれば受け入れてもいいというような指針を示してます。静岡県は、現在の9人の方は指定医療機関のみで受け入れられてるのでしょうか。そして今後、指定医療機関以外への受け入れを検討されるのでしょうか、教えてください。

(知事)

 私の理解しているところは、感染症指定医療機関で受け入れております。他のところは、目下のところは考えていないということです。

(記者)

 ありがとうございます。

リニア中央新幹線

(記者)

 リニアに関するものなんですけども、先週JRが水問題の、水に関する損失が出た場合に期限を定めずに補償するという話が出ましたけれども、まずこの内容に対する受け止めをお聞かせください。

(知事)

 そうですね。これはまた聞きなので、どういう中身なのか正確に知らないっていうのが実情です。47項目の中には補償の問題も入っておりますので、そうしたところで、国交省の公式の場で、今、交渉中ですから、そこでご発言されれば正確なものになるというふうに思っておりますが。補償というのは工事をしてからの話で、すぐ分かると思いますけれども、例えば地下水というのは、何十年も経て下流の方に届くということになっています。例えば柿田川でも20年とかっていう先生もいらっしゃいますし、誰も分からないんですが、トンネル掘ったらすぐ地下水に影響出てきたというものではないんですね。そうすると、仮に20年後に流量が減ったと。あるいは水が濁ったと。そうすると、そのきれいな水を必要とするお酒だとか、ビールだとか、そういう関係の産業は、それを補償してくれといったときに、誰がこれを証明するんですか。そして、どのようにしてそれを、因果関係を証明するんですか。極めて難しい問題です。場合によっては担当者も代わってるでしょう。長い時間あきますとね。ですから、今そういうことが、その工事ができるかできないか。きちっとした水の循環についての認識が、科学的に理解された上で工事に入るなら入るということですが、今のところは極めて不十分な技術的なレベルで、戻すという意向は分かってますけれども、戻せないかもしれないわけで、そのへんのところは今交渉してますからね。補償の問題はいずれ出てくるかもしれませんが、これは実は非常に難しいと。科学的にこの因果関係を証明するというのは、しかも半永久的にやるとなれば、これはもう大変な、きちっとしたエビデンスに基づかないと会社の営業にも関わるし、ましてや水が濁ったり流量が減ったら、補償どころじゃなくて仕事それ自体がなくなりますからね。生活ができなくなりますから。

 ですからまずは、こういう補償の問題以前の問題で今、流量の問題ならびにこの地下水の問題を議論しようというのが国交省さんのお立場で、これはもっともな議論の順序であるというふうに思っております。

(記者)

 先ほど話した、期限を定めずに補償を受け入れるという話なんですけども、県や市町にではなくて、自民の勉強会の場でそういった考えをJRが示したことに関しては、いかがでしょうか。

(知事)

 そうですね。これは勉強会はいろいろやってもらったらいいと思いますね。そうすると、勉強会があった後、また聞きで、あるいは自分の解釈で言うことになりますからね、ですからそうした面の限界があると思うんですよ。ですから、この間、商工会議所の正副会頭さんのときはどうなさったかちょっと知りませんけれども。ともあれ、いろいろと関心を持っていただいて、これは党派を超えたり、あるいは分野を超えた、水の問題は全員に関わることなので、いろんな方々がJR東海さんの考え方を直に聞くということは大事かと思ってますが、今はこの交渉に関しては流域10市町が一致しまして、県が窓口になって、国を仲介役としてJRと交渉するということになっておりますので、われわれはその立場でやります。

(記者)

 すみません、最後に、そういった新しい話が県の方にまず出てこなかったということに関しては、特に何も思わないということで。

(知事)

 勉強会はいろいろな形でなさるんじゃないですか。ですから、ともかく多くの方々、これはまさに南アルプスという、静岡県にとって水がめですね、その水がめに関わることは全ての人に関わることなので、どなたもが関心を持たれるというのはいいことだというふうには思っております。

(記者)

 ありがとうございます。




幹事社質問:リニア中央新幹線

(記者)

 国交省に示した県の五つの条件に対して、もう一度、国交省から返ってきた有識者会議の具体的な進め方の提案に対して、それぞれ知事がどう思ってるか、もうちょっと説明いただけませんでしょうか。

(知事)

 はい。5項目から成ってるわけですね。第1は透明性を確保し、公開性を前提とするということ、これは受け入れられました。ただし、公開は、私は国土審議会のこと、国交省がやってらっしゃることですから、あそこのメンバーでもございましたので、こういう方式ですねと。そうですと。つまり、誰もが入れるっていう形にすると、官庁の中ですからそれはできないということで、しかるべき人が入るということでございます。

 二つの目の、47項目全部についてはオーケーということでした。ただし、流量と地下水というところからまず議論をしたいということでございましたが、これは私は他の意見を持っております。これもう全部並行的にやるべきだと。例えば土捨て場の場合、これ掘れば必ず流量も出てきますけれども、土捨て場の安全性といいますか、これどうするんですかと。つまり、これが崩壊しないとか、あるいはそこに重金属が入ってたときどうするかとか、全部関係してます。だから、この監視制度も関係してますから、どれ一つとして、何か優先順位みたいのはないんですけれども、差し当たって議論をしていく上で、流量と地下水ということでしたから、そうということであれば、水循環基本法にのっとった形での、そういう識見を持っている先生が座長に就くべきだと。これは分かりました、検討いたしますと、持ち帰りますと。自分自身もまだこの方面については明るくないというのが水嶋局長の答弁でありました。

 三つ目の、国交省とJR東海が癒着してるのではないかというご懸念が、多くの人にございます。しかしながら、そうではないと明言されました。極めて厳しく、国交省としてJR東海の説明不足に対して指導していますということでございました。これは先般、JR東海さんと赤羽国交大臣との間で二つぐらい、インシデントがありましたね。一つは、水嶋局長が成田から学べということで、成田の問題についてのご経験をJR東海さんの幹部を呼んでなさった。これを、社長さんが、成田は迷惑施設だと。リニアは迷惑施設じゃないということで、赤羽さんが烈火のごとく怒られました。これが一つです。もう一つは、身障者と、それから健常者は一切差別しないというのが基本的な赤羽大臣のお考えで、そして車いすでJR東海の新幹線に乗るということについて、実際自らなさっておられて、これについてご指導されたところ、2日前にこの車両、このこだまなりひかりなりに乗るという、そうした連絡がない限り乗せないということを言われたので、赤羽さんが極めて厳しく叱られましたね。ですから、こういうところにも表われてますように、国交大臣とJR東海が一体でないということもありまして、水嶋局長も、われわれとして監督責任があるので、しっかりと厳しく指導しておりますということで、われわれの要求はそのとおりだということでした。

 そして4番目の委員の選定ですけれども、これにつきましては、中立性、公正中立であるということが大前提であると。それはそのとおりだということで、私は差し当たって、いわゆる色が付いてる方、この人たちは、うちの専門部会が当事者だと言うぐらいの方なんですから、国交省が、よほどそういうことについては身体検査をしっかりしていただいて、そういう人しかやってもらったら困ると。

 それから最後の第5番目の座長につきましては、この方は水循環基本法なり、これを今制定法にしなくてはならないと思っております。この水循環基本法というのは2014年、いわゆる水というのは公の水、公水と、地下水のように勝手に取っていいっていう私の水というものに対しまして、水は循環してるものであってコモンズであると。つまり共有水であるということをうたってるわけですね。こういう共有水という観点に立って、この水循環について専門的な知見を持ってる方でないと、この流量の問題、地下水の問題、なかんずく地下水の問題について、流量、上ですから分かりますけれども、分かりにくいので、そうした方面における最高権威の方が座長に就くのが望ましいと思うというふうに言いましたところ、これは持ち帰って、そういう人選をしてみますということが、この五つの要望に対する水嶋局長の答えでした。

(記者)

 基本的には、知事の受け止めとしても、県が出した5条件は水嶋局長が全て受け入れたというふうには受け止めてますか。

(知事)

 はい。また帰り際、こういう形で何度も直接会って話をしたいとも言って、お帰りになりました。だから私は別に拒むべき理由は全くありません。

(記者)

 国交省の方が、その県の5条件をおおむね受け入れたことによって、正式に国交省の有識者会議が開かれるのも近いんでしょうか。

(知事)

 まだ人選決まってませんからね。まずそこのところで、誰が見ても公正中立の学者だということが分からないと駄目です。学問ですから。これは政治的な取引ではありませんので、誰にも分かる形で、まさに科学的エビデンスに基づいて議論をする場でなくてはならないと。それに基づいて指導なり、あるいはご判断をされるということがこれからの問題になりますが、まだそこまでいってないということですね。

(記者)

 その後、持ち帰ってまた人選、座長なり委員の人選が、県として受け入れられる人物であれば、そこで初めて開催ということになりますか。

(知事)

 県というよりも、国民一般ってことじゃないでしょうか。誰が見ても、こういう方ならば安心して議論していただけるということじゃないかと思います。何しろ水がめに関わることなので、水に関わる専門家でないとならないと。トンネル掘れる技術は、こういうことでできますよという話ではありませんのでね。ですから、トンネル工学などの専門家っていうのは入ってもいいと思いますけれども、しかしながら、基本的には水循環の問題だということについては、表流水と地下水とこの二つについて優先的に議論をしたいということを言われた水嶋局長にのっとった形で、私は特に地下水の循環というものが実は問題だと。最大の問題だと。そこを踏まえてほしいということで、分かったということで持ち帰られたということであります。




幹事社質問:リニア中央新幹線、新型コロナウイルス

(記者)

 先ほどと同じリニアの五つの条件についての、4番のところの委員の選定で、知事はずっと他省庁の参加っていうのをずっと求めてると思うんですけど、ここについての部分の水嶋局長の回答ってどのような。

(知事)

 それは落としてすみませんでした。環境省には働きかけたと。官房長とは非常に、環境省のでしょうね、官房長とツーカーの関係なので。ところが、委員として入ることに対してすごい抵抗があると。ただし、オブザーバーとして入ることには全く問題ないということであったと。農水省はどうですかって言ったら、まだやってないということで。だけどあそこの畑総っていうのでしょうか、土地改良事業ですね、ここに600億円ほどだったと思いますけれども、20年近くかけてなさった農水省でありますから、これに対して関与がないというのは、これが関与がないのはおかしいと思うと。そしたら、事務次官にも話せる力量のある方らしいんですよ、水嶋さんは。この点についてちょっと働きかけてみたいということを言われていました。

(記者)

 今後、他省庁の参加っていうのは期待が持てそうっていうのは。

(知事)

 他省庁は当然関与するべきです。これは南アルプス水がめ全体、これ水がめに依存してるのは単に人間だけではなくて、動物、植物ですね。ですから、そうしたことに関わる環境省、あるいはそれはエコパークなり、あるいは国立公園なり、エコパーク外されるとなったら、21世紀のこのSDGsの観点からすると、天下の笑いものになりますからね。ですから、もう石炭だけの問題じゃないと思いますよ、環境省は水の問題でしょう。水循環してるのが、地球、水の惑星ですから、ですから入らないのがおかしいと思っておりますし、農水省も国の税金を何百億と投じていながら、だんまりを決め込んでるってのは誠におかしいと、つい最近のことではないかと。関東農政局長の名前も分かってるじゃありませんか。私はその方に、今は別の局に移られましたけど、女性ですが、なぜあなたは関与しないのか、知りませんでしたとおっしゃってました。それはもう困るということで。こういう縦割りみたいなものですね。弊害が出てると思いますけれども、水は全てに関与してますので、農水省も入るべきだと。水道ならば厚労省でしょ。そういうところがだんまりを決めこんでるのが誠におかしいというのが私の認識です。

(記者)

 たらればで申し訳ないですけど、水嶋局長からまた他省庁は無理だというお話されても、知事はこだわり続けたいっていうのはありますか。

(知事)

 当然です。

新型コロナウイルス

(記者)

 これ鈴木局長に伺った方がいいかもしれないんですけど、よろしいです。10の指定感染症の医療機関、それ以外で受け入れの検討に入っているのかっていうところと、あとはこれ新型インフルエンザ等でもありましたけども、重症患者とかも別の病気で殺到してしまって、適切な医療を受けられないという懸念も考えられます、このままいけばですね。それに対して多分その窓口センターとかつくってこう配分をしてるということは理解できるんですけど、それに対しても何か検討入ってるか教えてください。

(鈴木医療健康局長)

 現時点では厚生労働省の方から、指定感染症の医療機関以外での対応というのは具体的な要請がまだありませんので、現時点では、先ほど知事からお話ありましたように、感染症指定医療機関を念頭に入れて対応しております。

(記者)

 殺到するという懸念も想定されますが、それについてはどうでしょう。今現状そんなに深刻にはというところでしょうか。

(鈴木医療健康局長)

 いろいろなシミュレーションというか、検討はそれぞれ各医療機関も含めて、お願いすることになるかもしれませんが、現時点ではまだその段階にきてないと理解をしています。

(記者)

 もう1点、専用の窓口をこれ全国一斉に設けられて静岡も9日でしたっけ、10日でしたっけ、あれについては相談どれぐらい寄せられているか。要は疑いの方って結構いらっしゃるんでしょうか。どうでしょうか。

(鈴木医療健康局長)

 基本的には、今回の帰国者・接触者相談センターは、湖北省への渡航歴がある方、また患者と濃厚接触した方で発熱や呼吸症状のあるような方からの相談を受けるという形になっておりますので、今のところそういうご相談はまだないというふうに考えておりますので、そういう方のご相談があれば、保健所に設置した相談センターから内容をお聞ききして、適切な医療機関の方におつなぎをするというような体制を整えております。

(記者)

 ごめんなさい、ないのかなという、ないでよろしいですか。

(鈴木医療健康局長)

 ないです。現時点では聞いておりません。

(記者)

 分かりました。ありがとうございました。




幹事社質問:新型コロナウイルス

(記者)

 コロナ新型肺炎の関係で知事にお伺いします。先週末に浙江省の方に物資を送ったかと思うんですが、本日浙江省からの入国拒否が決まったということと、友好提携を結んでるということで、これから支援物資を先週末で打ち止めなのか、これからも継続してマスクなりを送られるのかという考えをお聞かせください。

(知事)

 もう困ってるときの友人を助けるのは当たり前ですね。すぐに対応しましたが、必要であればあらゆる救援もしたいということです。できることとできないことがあると思いますので、できることは全て行うというのが静岡県の立場です。

(記者)

 仮に浙江省からまた要請があれば検討されるということでしょうか。

(知事)

 そうですね。もしご要請があれば、こちらでできることがあるならば、あるいはできないことがあっても、それが他のところで例えば国とかができるならば、そういうところに働きかけることを通して、何ができるかということを考えながら、もしご要請があれば、もうそれは正面から受け止めて対応したいと思っております。

(記者)

 すみません。同じくコロナに関する、知事のちょっと考えを伺いたいんですけれども。2点ございまして、1点が愛知や神奈川でもすでに感染者が出ているということで、静岡県内でもすでに感染者がもういるのではないかという不安の声も県民から聞かれるんですけれども、そうした現状についてどう思われるか。これからの静岡県での感染防止についての意気込みというものを一つお伺いしたいのが1点目です。そして2点目が、厚生労働省のこの検査の対象の基準について、例えば湖北省の滞在経験者あるいはその接触者に限定していること。それからクルーズ船についても全員検査を今のところやらないことになってますけれども、それについて批判の声もありますが、こうした国なり厚労省の対応について知事のご意見は、どうでしょうかというところ、2点目としてお伺いしたいです。

(知事)

 はい。これはインフルエンザと同様、手洗いとそれから咳とか熱とか症状が出た場合は、これはエチケットですから、しっかり他人にうつさないように常に心掛けるということが一番の基本ですね。ですからいたずらにパニックになる必要はないと、それからまた近隣の、あるいは県ですね、ご相談いただければすぐに対処するということで、恐らくもう県民の皆さまにはさまざまな情報が入っていると思いますので、不安に思われている方はすぐに、そうした対処を取られてると思いますけれども、清潔に保つというのが県民の皆さまに対して強く要請するところであります。それから湖北省から浙江省また広東省ですか、そして幾つかの地域、それから今回のクルーズ船で感染者が出ましたのでこのことについての懸念は当然です。ですから今、政府としては病院船のようなものも考えられておりますが、とにかく水際で防ぐ以外に方法はありません。人は別にうつすつもりで入ってこられる訳ではなく、結果的にこの人にうつしてしまったということになると、みんなが不幸になります。ここは辛いけれども、差し当たって、国全体で歩調を合わせながら、今のところ水際でしっかり防ぐと。この感染症について、薬の開発を各国で進めていると思いますが、これで退治するといいますか、これを克服するということで、本県でもそれなりの努力をするということを通して、文字どおりワンチーム日本全体として、しっかり防がなくてはいけないと。こちらだけ勝手なことをやるわけにはいけないという考えであります。

(記者)

 ただ一方で大阪では、この厚労省の基準とは別に独自で検査をしていこうという方針が出たり、あるいは京都では厚労省の基準には当てはまらないけれども、医師の強い要請があって検査をした結果、陽性になったという経緯もありますけれども、こうしたことを踏まえて静岡県では、あくまでも厚労省のこの基準に従ってやっていくということなんでしょうか。

(知事)

 用心に用心はこしたことはないので、もしそうした厚生労働省と違うことだからやらないのはおかしいと思いますから、何らかの症状が出てる方がいらっしゃれば、県としてはすぐに検査するということは変わらず、これは厚生労働省の基準に合致しないからうんぬんではなくて、きっちりと検査をするというのは前提であります。それから、仮に感染者が発生した場合、この方が他の方に感染しないようにするのがもう一つです。県民皆さまは基本的に手洗い、うがい、咳や発熱症状が出たなど、感染の疑いがあった場合にはすぐに保健所に連絡いただくことで感染の拡大を防ぐということで、差し当たって特段、県としては基準以外のことをするということは目下のところ考えておりません。

(記者)

 あと最後確認ですけど、愛知や神奈川では感染者の方出ていますが、静岡県では現時点では感染者の方がいないということでよろしいですか。

(知事)

 はい、おりません。患者が発生した場合は直ちに対処する必要があるので、公表させていただきます。

(記者)

 はい、ありがとうございました。




幹事社質問:リニア中央新幹線

(記者)

 先ほども出たんですが、リニアの関係で補償の請求期間を無期限にすると明言したJRの姿勢について、知事はどう思われますか教えてください。

(知事)

 もうこれは当然のことですね。今まで1年の請求期間。だって地下水は、もうこれはちょっと勉強した人なら、もう柿田川のことだけでも、いかに長い時間をかけて下流やあるいは流域にこう、水脈入ってるかっていうことですのでね。そういうこと自体が非常識。ただ、これもし本当に正式に表明されたとすれば、ほか苦しんでるところがあるでしょう、県外にも。ですから、そうしたところに対しても意味があることになると思います。ですから山梨県とも笛吹川とか上野原市とかですね、こうしたところで水が枯れていますよね。30年たつともう電気も来ないということになると。あれはどこでしたかね。つまり水力発電ができないからとかですね、もうイワナも釣れないとか。こういうのが30年間だけってことになると、あとどうするんですかっていうのは誰でも考えますよね。子どもの時代になるとそこに住めないじゃないかということがありますから。そういう意味では、もっとはっきりと明言していただくと。でないと、何かちょっと曖昧なとこありますでしょ。言ってる方によって違ったりも聞こえてきますのでね。そうしたことのないようにしなくちゃいけないと。一番の問題は、影響、これがトンネル掘った影響ですということをどう証明するか、誰が証明するかですね。これは極めて難しい問題だと思います。しかも影響が10年単位の後に出てくるということであれば、倫理的には当然のことを言ってらっしゃるんですけれども、国の規定で30年うんぬんで、杓子(しゃくし)定規にやられたことに対してそれが効かないなということに気付かれた人が執行のトップに出てきてるのかなっていうのは、結構なことだと思っております。

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