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( 令和4年度 ) |
( 部局長等記者発表 )
市町データヘルス計画支援事業(高血圧分析)−県・市町・静岡社会健康医学大学院大学で協働した取組−
市町データヘルス計画支援事業(高血圧分析)
−県・市町・静岡社会健康医学大学院大学で協働した取組−
(要旨)
今年度、国民健康保険課では、県民の高血圧予防に資するため、市町、大学及び県の実務者からなるワーキンググループを立ち上げ、市町の保健師や管理栄養士が日々の保健活動で感じている課題や疑問をSKDB(静岡県の国保データベース)を用いて分析し、その結果を保健事業に活かすための方策を検討した。
現場が抱えている課題や疑問を大規模データを用いて解決することで、保健活動を最適化するための科学的根拠を得るとともに、現場の担当者がデータを活用・分析し、分析結果を読み解き、結果に基づいた適切な保健活動を社会で実践・実装するための力を養った。
1 検証の進め方
参加希望のあった11市町と県(健康局3課、健康福祉センター)の保健師、管理栄養士による第1回ワーキングを9月20日に開催した。現場の疑問や課題を抽出した後、SKDBで検証可能なテーマに集約してから分析を行い、得られた結果の解釈や保健事業への展開について第2回、第3回ワーキングで検討した。
2 分析結果の主なポイント
市町の保健師や管理栄養士が立てた仮説についてSKDBを用いて分析した結果、次の知見を得た。
(1)高血圧対策の必要性
・ 高血圧対策のポピュレーションアプローチにおいては、非高血圧者も念頭においた対策が望ましい。
(2)非肥満者に対する高血圧対策の必要性
・ 特定保健指導では、腹囲基準に該当しないハイリスク者を見落とさないように配慮することが望ましい。
(3)脳卒中発症のリスク因子
・ 高血圧と糖尿病の合併例はハイリスクアプローチの対象として考慮すべき集団である。
・ 直近の健診で血圧が高く過去の健診でも血圧が高い場合は、脳卒中の発症リスクが最も高く、ハイリスクアプローチの最優先候補となる。
(4)飲酒・肥満と血圧、脳卒中との関連
・ 多量飲酒、肥満、並びにそれらを重複して有するケースについては優先的に対策を考えるべき部分集団である。
(5)いきなり寝たきり
・ 介護認定2年前を基準とした場合、認定後1年間の医療・介護コストは6倍に増加していた。脳卒中の予防は、個人のQOLを維持し医療費を抑制する上で重要である。
■ 添付資料
市町データヘルス計画支援事業(高血圧分析)−県・市町・静岡社会健康医学大学院大学で協働した取組−: |
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( 97KB ) |
詳細資料
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( 129KB ) |
発表日 |
2023年3月30日 |
担 当 |
健康福祉部 健康局国民健康保険課 |
連絡先 |
指導・助成班 TEL 054-221-2331
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