( 部局長等記者発表 )
令和4年度南海トラフ地震に関する県民防災意識調査結果の公表
1 調査の概要
県民の大規模地震に対する防災意識や防災対策の実施状況、経年変化等を把握する
ため、県民意識調査を実施しており、今回で22回目となる。調査方法は、インターネットに
よる調査とし、今後も、県民の意識を迅速に把握するため、毎年調査を実施していく。
2 主な調査結果
各調査における、経年比較は、2%以上の増を「↑」、減を「↓」と表記し、それ以内の変
動は「→」と表記。
(1)南海トラフ地震に関する関心について(回答数1,841)
調 査 項 目 | 元年度 | | 3年度 | | 4年度 |
南海トラフ地震の関心度 | 非常に又は多少関心がある | 91.4% | ↑ | 95.7% | → | 96.3% |
非常に関心がある | 41.6% | ↑ | 63.0% | → | 64.1% |
(2)「南海トラフ地震臨時情報」の認知度について(回答数1,841)
調 査 項 目 | 元年度 | | 3年度 | | 4年度 |
「南海トラフ地震臨時情報」が発表されることについて | 知っている | 15.6% | ↑ | 26.4% | ↓ | 24.4% |
聞いたことはあるが、内容は
知らない | 33.3% | → | 36.1% | → | 37.4% |
(3)津波に対する行動について(回答数1,841)
調 査 項 目 | 3年度 | | 4年度 |
突然、震度6強以上の地震(立っていることが困難な揺れ。家の中では固定していない家具類はほとんど倒れる。)が起きた場合、あなたはどのように行動しますか。
(浸水想定区域にお住まいの方は自宅や自宅周辺で地震にあった場合、それ以外の方は沿岸部を訪れていて地震にあった場合を想定) | 揺れを感じたら直ちに近所の高台や津波避難ビル、津波避難タワー、命山などに避難する | 52.1% | ↓ | 42.5% |
津波警報の発表を見聞きしてから近所の高台や津波避難ビル、津波避難タワー、命山などに避難する | 23.0% | ↑ | 33.1% |
周りの人が避難している姿を見たら近所の高台や津波避難ビル、津波避難タワー、命山などに避難する | 6.4% | → | 5.9% |
海の水が引いているのを見たら近所の高台や津波避難ビル、津波避難タワー、命山などに避難する | 1.3% | → | 0.9% |
沖合に高い波が見えたら近所の高台や津波避難ビル、津波避難タワー、命山などに避難する | 0.6% | → | 0.2% |
足下に水が来たら近所の高台や津波避難ビル、津波避難タワー、命山などに避難する | 0.0% | → | 0.3% |
自宅の高い場所へ避難でとどまる | 10.8% | → | 11.6% |
どのように行動したらよいかわからない | 3.7% | → | 3.4% |
その他 | 2.1% | → | 2.2% |
(4)大規模地震に対する家庭内の備蓄について(回答数1,841)
調 査 項 目 | 元年度 | | 3年度 | | 4年度 |
ローリングストックの認知度 | 55.9% | ↑ | 83.7% | ↑ | 85.7% |
食料備蓄状況 | 備蓄あり | 94.8% | ↓ | 86.7% | ↑ | 91.5% |
7日分以上 | 19.4% | ↓ | 7.3% | ↑ | 13.5% |
4〜6日分 | 21.6% | ↑ | 24.1% | ↓ | 15.3% |
1〜3日分 | 53.8% | → | 55.3% | ↑ | 62.7% |
備蓄なし | 3.0% | ↑ | 9.9% | ↓ | 5.6% |
飲料水備蓄状況 | 備蓄あり | 89.3% | ↓ | 85.0% | ↑ | 89.0% |
7日分以上 | 20.7% | ↓ | 9.4% | ↑ | 14.8% |
4〜6日分 | 19.3% | ↓ | 22.9% | ↓ | 15.8% |
1〜3日分 | 49.3% | ↑ | 52.7% | ↑ | 58.4% |
備蓄なし | 6.8% | ↑ | 12.7% | ↓ | 8.5% |
携帯トイレ・簡易トイレ備蓄状況 | 備蓄あり+自宅トイレ使用可 | ※32.5% | ↑ | 59.9% | ↑ | 66.2% |
7日分以上 | 4.1% | → | 5.7% | ↑ | 10.2% |
4〜6日分 | 5.6% | ↑ | 8.8% | ↑ | 11.0% |
1〜3日分 | 22.8% | ↓ | 5.7% | ↑ | 35.7% |
備蓄なし | 65.5% | ↓ | 32.4% | ↓ | 28.1% |
※R元は自宅トイレ使用可の選択肢なし
(5)自主防災組織活動への参加について(回答数1,841)
調 査 項 目 | 元年度 | | 3年度 | | 4年度 |
自主防災組織活動への参加状況
(何らかの活動に参加) | 41.6% | ↓ | 38.8% | ↑ | 47.0% |
3 今後の対応
・南海トラフ地震に関する県民の関心は、高い水準にある。一方、「南海トラフ地震臨時
情報」の認知度は、依然として低いことから、今後も出前講座等での説明や市町と連携
した広報等を通じて、効果的な啓発を展開していく。
・津波に対する行動について、避難の必要性を認識している県民の割合は高いものの、
「揺れを感じたら直ちに避難する」と回答した割合が減少したことから、今後は「わたし
の避難計画」の作成や避難訓練などを通じ、津波リスクの正しい理解の普及と津波か
らの的確な避難の実践につなげていく。
・家庭内防災対策の実施状況について、ローリングストックの認知度、食料や水、トイレ
の備蓄割合は前回より上がっているものの、備蓄量は十分とは言えない。
地震に加え、風水害への備えとしても備蓄が有効であることを強調するなど効果的な
啓発を展開していく。
・自主防災組織の活動への参加状況については、令和3年度に新型コロナウイルスの感
染拡大により活動が少なくなっていたが、令和4年度は、行動制限などがなかったこと
から増加に転じており、今後も出前講座や防災訓練などへの参加を呼び掛けていく。
4 その他
令和3年度及び令和4年度の調査は、令和元年度と異なり、調査方法を「紙による郵
送」から、県政インターネットモニターや一般県民へのインターネット調査とした。回答者
の性別及び年齢層については、大きな差異はなかった。
(性別や年齢の内訳については、添付ファイル1(本文PDFファイル)をご参照ください。)
■ 添付資料
令和4年度南海トラフ地震に関する県民防災意識調査結果の公表(性別、年齢等の内訳あり): |
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設問一覧
(静岡県)
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回答まとめ
(静岡県)
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( 304KB ) |
発表日 |
2023年3月7日 |
担 当 |
危機管理部 危機情報課 |
連絡先 |
伊藤 TEL 054-221-3366
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