令和3年度 記者提供資料
( 資料提供 )
都道府県で初!地盤沈下調査に人工衛星画像解析を導入
都道府県で初! |
本県では、地下水の保全と持続的な利用を図るため、地下水利用が活発で地盤に粘土層を有する県内6地域を対象に昭和54年度以降、3〜8年ごとに水準測量による地盤沈下調査を実施してきました。
近年顕著な異常気象等、環境の激変に対応していくためには、地盤変動を広域的かつ速やかに把握することが重要なことから、他の都道府県に先駆けて、令和2年度に人工衛星画像解析による地盤沈下調査を試験的に実施したところ、必要な精度が確保できることを確認できたため、本年度から本格導入することとしました。
1 調査の概要(令和2年度)
(1) 調査方法
・人口衛星の画像データを利用した面的評価方法(※)により、調査対象地域
全体の地盤沈下の状況を把握
※ 異なる時期において、衛星から地表に向けて照射された電波データの差
から電波のずれを算出し解析を行い、面的な地盤の変位量分布図を作成
・水準測量を並行して実施し、衛星画像解析の調査結果を実測値である水準測
量の調査結果と比較し、衛星画像解析の精度を検証
(2) 調査地域 県西部地域(調査面積:約760Km2)
(3) 調査結果
・水準測量による精度検証を行い、地盤沈下調査に必要な精度(年間20mm以上
の沈下量の把握)が確保できることを確認
2 人工衛星画像解析によるメリットと今後の地盤沈下調査
地盤の変動量 | 水準点周辺の限定的観測 → 面的な把握が可能 |
調査対象範囲 | 水準測量では、全県で199Km2 → 1,380Km2に拡大 ※ 調査範囲(面積)当たりの費用も大幅に低減 |
調査周期 | 3年から8年に1回 → 3年に1回に短縮。異常を早期に把握 |
【調査対象範囲の比較】
水準測量 → 衛星画像解析
3 今後の対応
本年度実施する中部地域の調査から衛星画像解析を本格導入します。
提供日:2021年6月4日
担 当:くらし・環境部 環境局水利用課
連絡先:水利用班 TEL 054-221-2304
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