令和3年度 記者提供資料


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( 資料提供 )

春先に出荷可能な温州みかん「春しずか」を開発〜温州みかん「S1200」が「春しずか」の名称で品種登録出願公表されました〜

春先に出荷可能な温州みかん「春しずか」を開発

〜温州みかん「S1200」が「春しずか」の名称で品種登録出願公表されました〜


1 要旨

静岡県農林技術研究所果樹研究センターが、国立研究開発法人理化学研究所との共同研究で育成した温州みかん「S1200」が「春しずか」の名称で品種登録出願公表※1された。

今後の審査で問題がなければ、公表から早くて2年程度で品種登録の見込み。

※1農林水産省が品種登録の出願を受け付けた後、その内容を公表すること。審査期間中は出願した者の育成者権が仮保護され、権利侵害に対する対応等が可能となる。



2 概要

(1)育成の経緯

  ・理化学研究所仁科加速器科学研究センター(埼玉県和光市)において、みかんの穂木に重イオンビーム※2をあてて変異を誘発した個体の中から、静岡県が2001年から2018年にかけて生育特性を確認し、選抜した。


    ※2ヘリウムより重い元素のイオンを、加速器を用いて加速させた粒子線(ビーム)のこと。

2)品種の特性

  ・「青島温州」より収穫時期が1ヶ月遅い。

  ・浮皮の発生が少なく、3月までの長期貯蔵後でも適度な酸味があり、食味も良好。高い貯蔵性を持つ。


    ・マーケットニーズが高い3〜4月に良質なみかんを出荷できる。

 ・収穫・出荷作業が分散するため、主力品種の「青島温州」を補完できる。

(3)今後の予定

  ・現在、県内9産地において試験栽培を実施中。

  ・令和4年度から、苗の生産・販売を開始。


    ・令和9年度から、果実の本格的な販売を開始。

(4)参考

  ・理化学研究所ホームページ(https://www.riken.jp/pr/news/2021/20211208_3/)でも関連情報を公開。

■ 添付資料

春先に出荷可能な温州みかん「春しずか」を開発 〜温州みかん「S1200」が「春しずか」の名称で品種登録出願公表されました〜:春先に出荷可能な温州みかん「春しずか」を開発 〜温州みかん「S1200」が「春しずか」の名称で品種登録出願公表されました〜( 284KB )


提供日:2021年12月8日
担 当:経済産業部 農業局農業戦略課
連絡先:研究支援班 TEL 054-221-2659

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