• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 記者提供資料 > マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に注意しましょう!

ここから本文です。

記者提供資料
( 令和3年度 )


前頁へ 次頁へ 発表日別一覧へ 公表形態別一覧へ 部局別一覧へ


( 資料提供 )

マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に注意しましょう!



−危機管理情報−

マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に注意しましょう!
〜今年8例目の「日本紅斑熱」患者が発生しました〜

1 要旨

       伊東市在住の70歳代男性が10月14日に全身の関節痛、16日夕方から発熱の症状が認められ、18日に県熱海保健所管内の医療機関を受診しました。投薬、再受診するも症状の改善が認められず、20日に発疹が認められたことから22日に入院し、ダニが媒介する感染症の疑いがあるため、血液、痂皮を検体として県環境衛生科学研究所で検査を行い、25日に日本紅斑熱の病原菌遺伝子が検出され、日本紅斑熱であることが確認されました。
       患者はマダニに咬まれた自覚はありませんでしたが、診察において下腿や側背にマダニの刺し口が認めらました。日頃、畑仕事をしており、日本紅斑熱の病原体を保有するマダニに咬まれたことにより感染したと推定されています。
       患者は現在入院加療中であり、快方に向かっています。
       本県では、今年に入り本例を含め8件(5月1件、6月1件、7月1件、8月2件、9月1件及び10月2件)の日本紅斑熱が報告されており、昨年の8件(5月2件、7月2件、8月1件、9月1件及び10月2件)と同様に、記録を始めた2000年以降では、一昨年の10件に次ぐ多さです。
       春から秋にかけては、特にマダニの活動が盛んになる時期ですので、農作業、ハイキングなどで野山や草むら、畑などに入る場合には長そで、長ズボン等のダニ対策をお願いします。
 2 日本紅斑熱とは 
(1)感染経路
    • 日本紅斑熱リケッチアという病原体を保有するマダニに咬まれることで感染します。
    • 人から人へ感染して広がることはありません。

(2)症状・治療
    • マダニに咬まれてから2〜8日で、発熱、発疹を呈し、重症化すると死に至ることもあります。
    • 治療の第一選択薬はテトラサイクリン系抗菌薬で、ニューキノロン系抗菌薬が有効という報告もあります。
    3 注意喚起

      (1)マダニに咬まれないようにしましょう!
        • 特にマダニの活動が盛んな、春から秋にかけて注意が必要です。
        • 野山や草むら、畑などに入る場合は、耳を覆う帽子、首に巻くタオル、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくしてください。
        • マダニ用に市販されている忌避剤はありますが、マダニの付着を完全に防ぐことはできませんので、他の防護手段と組み合わせて対策を取りましょう。
      (2)屋外活動後は、マダニに咬まれていないか確認しましょう!
        • マダニに咬まれた場合は、数日間、体調の変化に注意しましょう。
        • 発熱・発疹の症状が見られたら、早めに医療機関を受診し、マダニに咬まれた可能性があることを医師に伝えましょう。
      (3)ペットに付着して、マダニが家の中に入ってくることもあります!
        • 飼育している犬や猫にもダニ駆除剤を使用しましょう。
        • できる限り猫は室内飼いにして外に出さないようにしましょう。

4 県内の日本紅斑熱の患者数(令和3年は10月26日現在)
  本県では、平成12年から令和3年まで41名の患者が届出されており、届出患者の住所地は、県東部30名、県中部1名及び県西部4名、その他(県外)が6名。
年次
全国
静岡県
()内は死亡患者数再掲
患者
性別・年代・住所地・発生月
平成12年
(2000年)
38
1.男・60歳代・沼津市・9月
平成25年
(2013年)
175
1.女・60歳代・伊豆の国市・7月
平成27年
(2015年)
215
2(1)
1.男・60歳代・沼津市・8月
2.女・70歳代・伊豆の国市・6月※1
平成28年
(2016年)
277
2(1)
1.男・70歳代・伊東市・11月
2.女・70歳代・沼津市・5月※1
平成29年
(2017年)
337
6(2)
1.女・80歳代・熱海市・6月
2.男・50歳代・伊豆の国市・9月
3.女・70歳代・沼津市・9月※1
4.男・70歳代・沼津市・9月
5.女・80歳代・沼津市・9月※1
6.女・70歳代・沼津市・10月
平成30年
(2018年)
305
1.男・50歳代・三島市・3月
2.男・70歳代・伊東市・8月
3.女・70歳代・伊東市・10月
令和元年
(2019年)
318
10(1)
1.男・70歳代・神奈川県湯河原町・5月
2.女・70歳代・熱海市・5月
3.女・50歳代・県西部地区・6月
4.女・70歳代・伊豆の国市・7月※1
5.女・70歳代・熱海市・7月
6.女・40歳代・掛川市・9月
7.男・60歳代・熱海市・10月
8.女・70歳代・駿東郡清水町・10月
9.男・20歳代・伊東市・10月
10.女・70歳代・浜松市・11月
令和2年
(2020年)
421
1.女・70歳代・熱海市・5月
2.男・50歳代・熱海市・5月
3.女・90歳代・熱海市・7月
4.女・90歳代・南伊豆町・7月
5.男・70歳代・県外・8月
6.男・70歳代・熱海市・9月
7.女・70歳代・湖西市・10月
8.女・80歳代・熱海市・10月
令和3年
(2021年)
374※2
8(1)
1.女・70歳代・県外・5月
2.男・10歳代・沼津市・6月
3.女・80歳代・伊東市・7月※1
4.女・30歳代・県外・8月
5.男・70歳代・県外・8月
6.男・60歳代・牧之原市・9月
7.男・40歳代・県外・10月
8.男・70歳代・伊東市・10月

平成30年の3例は、平成29年10月に発症したが、検体量が少なく平成30年に入って診断された1例を含む。
※1 亡くなられた方。 ※2 全国の人数は令和3年10月17日時点。

■ 添付資料

マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に注意しましょう!:

マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に注意しましょう!

( 163KB )


提供日 2021年10月26日
担 当 健康福祉部 感染症対策局感染症対策課
連絡先 感染症対策斑 TEL 054-221-2986

前頁へ 次頁へ 発表日別一覧へ 公表形態別一覧へ 部局別一覧へ