( 知事記者会見 )
南アルプスの高山植物の保護に関する取組
1 ドローンを使用した調査による絶滅危惧種の発見
・7月12日から15日にかけて荒川岳周辺において初めてドローンを活用した高山植物
の植生調査を行なった。これにより、キタダケヨモギ(絶滅危惧1B類)やウラジロキン
バイ(絶滅危惧2類)など、1,000株以上の絶滅危惧種を含むお花畑を新たに発見す
ることができた。
2 南アルプス高山植物種子保存プロジェクトの推進
・昨年度から開始した「南アルプス高山植物種子保存プロジェクト」では、昨年度の
磐田農業高校に続き、今年度は新たに、県立田方農業高校、富岳館高校、静岡
農業高校、藤枝北高校、浜松湖北高校の5校を加えて、絶滅危惧種の「オオサク
ラソウ(絶滅危惧2類)」などの種子増殖に取り組むことになっており、同プロジェクト
の理解を深めるための取組として、8月3日及び4日に県立田方農業高校、静岡
農業高校、藤枝北高校、磐田農業高校の4校が南アルプスの自生地を確認する
登山を行った。
・8月23日には先ほどの5校に対して、私から同プロジェクトの推進パートナーの委嘱
式を行なう予定であったが、現在の新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を考
慮して中止させていただくこととした。
3 その他
・また、先の記者会見において御案内した「南アルプスを未来につなぐ会」の会員募集
を8月2日から開始したところであるが、8月11日現在で112の個人及び団体に会員
になっていただき、山梨県のほか、JR東海も入会いただいたところである。
・ 「南アルプスを未来につなぐ会キックオフイベント」については、8月19日に開催するこ
ととしていたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、延期することとした。
・ 県では、今後も希少で貴重な南アルプスの自然環境の保全と、 適切な利活用に向け
た取組を積極的に進めていく。
キタダケヨモギの群生地 シカの食害を受けていないお花畑
<参考:絶滅危惧のカテゴリー>
会見日 |
2021年8月12日 |
担 当 |
くらし・環境部 環境局自然保護課 |
連絡先 |
南アルプス保全班 TEL 054-221-2963
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