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ホーム > 記者提供資料 > セルリー萎縮炭疽病の県内初確認

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記者提供資料
( 令和2年度 )


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( 資料提供 )

セルリー萎縮炭疽病の県内初確認



セルリー萎縮炭疽病の県内初確認について

(要旨)
 西部地域のセルリー生産ほ場において、セルリー萎縮炭疽病による被害が県内で初めて確認されました。今後、セルリーにおいて発生が懸念されるため、生産者に対して注意喚起をします。

(概要)
1 病害虫名  病名:セルリー萎縮炭疽病
        病原菌:Colletotrichum nymphaeae (Passerini) Aa

2 発生作物  セルリー

3 発生経過及び発生状況
(1)令和2年10月に県西部地域の露地セルリーほ場にて、芯葉部位に多数のえそ斑が生じ、奇形を伴う病害が発生した。
(2)病斑部から分離された菌を静岡県農林技術研究所で同定したところ、セルリー萎縮炭疽病と判明した。本病は、静岡県での初めての発生である。
(3)本病は長野県で2011年に初めて報告され、本県は2例目である。

4 病徴
(1)芯葉に細かいえそ斑点を多数形成し、葉が奇形となったり、葉巻(カール)する。
(2)収穫期に近づくと萎縮、矮化などの生育異常が顕在化してくる。

5 病原菌の発生生態
(1)本病は種子伝染し、罹病残渣も翌年の伝染源となる。
(2)セルリー以外に、野菜ではパセリ、スイカ、イチゴ、花きではストック、果樹ではブドウ、ビワなどで病原菌として報告があるが、相互の感染は不明である。
(3)本菌の菌糸生育適温は25〜30℃、発病適温が24〜28℃と比較的高温である。

6 防除対策
(1)汚染種子が1次伝染源となるため、検査済の健全種子の確保に努める。また温湯消毒も効果があり、種子を50℃の温湯に30分間浸漬して実施する。
(2)罹病残渣は翌年の伝染源となるため、作終了後及び育苗、定植前にほ場内の残渣の片付けを行う。
(3)栽培期間中に発病を確認した場合、本病は全身病徴を示すので、病斑部だけでなく発病株を見つけ次第、ほ場外に持ち出し処分する。
(4)本病を対象とする登録農薬にはダコニール1000がある。予防剤であるため斑点病防除と合わせ、予防散布に努める。
(5)本菌は比較的高温性であることから、盛夏期に定植する作型においては特に注意し、前作で多発したほ場では、定植時期を遅らせることも検討する。

7 情報の問合せ先
 ・病害虫防除所:0538-36-1543
  https://www.agri-exp.pref.shizuoka.jp/boujo/boujo.html


提供日 2021年1月18日
担 当 経済産業部 農林技術研究所
連絡先 病害虫防除所 TEL 0538-36-1543

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