( 知事記者会見 )
静岡県レッドデータブックの改訂
1 要 旨
地域レベルの希少な野生生物の保護を目的として平成16年に作成した静岡県レッドデータブックを、野生生物の生息・生育状況の変化に合わせて改訂した。
平成29年10月の静岡県レッドリスト、平成31年3月の静岡県レッドデータブック(動物編)に引き続き、静岡県レッドデータブック(植物・菌類編)、静岡県レッドデータブック普及版、静岡県野生生物目録を令和2年3月に改訂した。
2 概 要
(1) 静岡県レッドデータブック(植物・菌類編)
・静岡県レッドデータブック2004(植物編)との違い
| 初版(2004年版) | 今回改訂版(2020年版) |
対象分類群 | 1分類群 植物663種 | 菌類を新たに追加(2分類群)植物691種、菌類98種 |
分布図の掲載 | 絶滅の可能性の高い種のみ掲載 | 掲載している全ての種に掲載 |
写真の掲載 | 冒頭部分に部分掲載 | ほぼ全ての種に掲載 |
公表方法 | 書店での販売 | 県ホームページに掲載 |
(2) 絶滅の危機にあるしずおか野生生物図鑑-静岡県レッドデータブック普及版-
・研究者の卵である小中学生を含めた、幅広い世代を対象に、身近な県内の希少動植物や生物多様性に興味を持ってもらうための入門編となる普及書
・生物多様性の4つの危機(開発など人の活動、自然環境に対する働きかけの縮小等) ごとに紹介し、人間の活動が生物に与える影響を考えるきっかけとした。
・書店にて1,500円(税込)で販売(初版2,500部発行)
・A5版 224ページ、ほぼ全種の写真、植物497種、昆虫類172種など988種を掲載
(3) 静岡県野生生物目録
・県内で確認された野生生物(約15,000種)の種名・学名のリスト
・研究者が活用することを想定し、県ホームページに掲載
※レッドリスト
野生生物が現在どの程度絶滅の危機にあるのかを種ごとに評価し、カテゴリーに従って 区分した生物種名のリスト
※レッドデータブック
レッドリストに掲載された種について、その生態や生息分布状況などのデータを紹介した 解説書
3 レッドデータブックの活用
・開発による自然環境の急激な変化が野生生物に大きな影響を与えており、リニア中央新幹線工事によるユネスコエコパークである南アルプスへの影響も懸念されている。
・生物多様性に富んだ本県の美しく豊かな自然を後世に継承していくため、レッドデータブックの活用により、県民の野生生物への理解を深め、適切に保護、保全していく。
会見日 |
2020年4月15日 |
担 当 |
くらし・環境部 環境局自然保護課 |
連絡先 |
野生生物保護班 TEL 054-221-2719
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