令和2年度 記者提供資料


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( 知事記者会見 )

静岡県地震・津波対策アクションプログラム2013の減災効果

1 要旨


     県では、第4次地震被害想定で推計された被害をできる限り減らすため、2013(平成25)年度に「地震・津波対策アクションプログラム2013」を策定し、2022(令和4)年度までの10年間で、想定される犠牲者(最大約105,000人)を8割減少させることを目標として、ハード・ソフトを組み合わせた地震・津波対策に取り組んでいる。

     進捗管理として定期的に減災効果を算定・公表しており、2019(令和元)年度末の減災効果を約7割、約72,000人減と試算した。



2 減災効果の算定

(1)津波


    ・最大96,000人の犠牲者に対し、ハード及びソフト対策の推進による減災効果を約69,000人減と試算

    ・ハード対策では、令和元年度末に浜松市沿岸防潮堤が完成する等、防潮堤整備による浸水面積の減少により約16,800人減(内、浜松市沿岸防潮堤で約13,100人減)

    ・ソフト対策では、避難タワーの整備や避難ビルの確保が進み、避難施設カバー率が約97%に進捗し、早期避難回答率68%を考慮し、約52,200人減


(2)建物倒壊・火災

    ・最大9,300人の犠牲者に対し、「TOUKAI-0」の推進により、本県の耐震化率が89.3%に向上したことに伴う建物倒壊の減少数を積算し、減災効果を約3,100人減と試算

(3)山・崖崩れ

    ・最大200人の犠牲者に対し、施設整備による人家の保全が進んだことに伴う、全壊家屋の減少数を積算し、減災効果を約9人減と試算


3 目標達成に向けた今後の取組

    ・津波ハード対策は、県民の財産保全向上のため、計画された防潮堤整備を着実に推進

    ・津波ソフト対策は、避難施設の効果を最大限発揮し、県民の命を守るため、早期避難意識醸成を推進

    ・建物倒壊の減災は、TOUKAI-0による耐震補強と併せて、防災ベッドや耐震シェルターの設置により総合的に建物倒壊から命を守る対策を推進

    会見日:2020年12月2日
    担 当:危機管理部 危機政策課
    連絡先: TEL 054-221-2456

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