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ホーム > 記者提供資料 > 国内初!ミカンサビダニを捕食する有力な天敵を発見

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記者提供資料
( 令和2年度 )


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( 資料提供 )

国内初!ミカンサビダニを捕食する有力な天敵を発見



国内初!ミカンサビダニを捕食する有力な天敵を発見

1 要旨
 カンキツ園に発生するコウズケカブリダニが、主要害虫であるミカンサビダニを捕食する有力な土着天敵であることを我が国で初めて発見した。また、この土着天敵に餌となる花粉を与えることでその密度が高まり、ミカンサビダニの被害を抑制する効果が向上することを明らかにした。

2 経緯
 ミカンサビダニはカンキツ果実の外観を損傷する害虫であり、年間3回の農薬散布を行うが、西日本の産地では薬剤抵抗性が発達して被害が問題化しており、県内の一部産地でも被害が顕在化している。これまで、本害虫には有力な天敵は存在しないとされてきたが、コウズケカブリダニが本害虫の被害抑制に有効であることを明らかにした。
 なお、成果は我が国の昆虫学を代表する学術誌に受理され、5月に公表される。
*Applied Entomology and Zoology

3 成果の特徴
・土着天敵コウズケカブリダニ(図1)はミカンサビダニの被害抑制効果が高く、花粉を与えると本天敵の密度が高まり、効果が安定化する(図2)。
・本天敵の活用により、農薬使用を軽減した防除が可能になり、農薬の追加散布(2回)が不要になる可能性がある。
・土着天敵を利用した害虫防除は、害虫の薬剤抵抗性を発達させるリスクがないため、持続可能な農業の発展を支える上で重要な手法である。


 

4 今後の普及対応
県内のミカンサビダニ多発地域で実証試験を行うとともに、コウズケカブリダニの供給手法を確立し、本天敵を利用した病害虫防除体系の構築を目指す
・コウズケカブリダニは広食性の天敵であり、様々な果樹に発生するため、県内の多様な果樹および害虫に対する効果を検証し、利用場面の拡大を目指す


提供日 2020年5月14日
担 当 経済産業部 農林技術研究所果樹研究センター
連絡先 果樹環境適応技術科 TEL 054-376-6154

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