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ホーム > 記者提供資料 > ヨコバイの一種Eupteryx decemnotataの県内初確認

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記者提供資料
( 令和2年度 )


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( 資料提供 )

ヨコバイの一種Eupteryx decemnotataの県内初確認



ヨコバイの一種Eupteryx decemnotataの県内初確認について
(要旨)
 県西部地域のローズマリーにおいて、ヨコバイの一種Eupteryx decemnotataによる被害が県内で初めて確認されました。今後、シソ科やハーブ類において発生が懸念されるため、生産者に対して注意喚起をします。

(概要)
1 対象作物及び病害
(1)対象作物:ローズマリー
(2)害虫名 :Eupteryx decemnotata (Rey)(ヨコバイ科ヒメヨコバイ亜科)(和名なし)

2 発生経過
 令和2年12月に県西部地域のローズマリーにおいて、葉にかすり状の小斑点の被害とヨコバイ類の寄生が確認された。現地で採集した個体について、農林水産省名古屋植物防疫所清水支所に同定を依頼したところ、Eupteryx decemnotata (Rey)(ヨコバイ科ヒメヨコバイ亜科)と同定された。

3 海外及び国内での発生状況
 本種はヨーロッパ原産であり、これまでにイタリア、フランス、ドイツ、ポルトガル、スイス、オーストリア、スロベニア、ギリシャ、イギリス及びアメリカ合衆国で発生が確認されている。日本では、平成28年に千葉県で本種の初発生が確認され、その後は神奈川県、大分県、大阪府、京都府、愛知県及び東京都で発生が確認されている。

4 形態及び生態
 成虫の体長は2.2〜3.0mmで細長く、体色は黄緑色である。頭部には10個の黒色斑紋を備える。前翅には、褐色で縁取られた斑紋が多数ある。
 日本国内での生態は不明である。ヨーロッパでは最低でも年2世代が発生する。

5 寄主植物
 寄主植物はシソ科で、海外ではローズマリーの他にイヌハッカ、オレガノ、セージ、タイム、バジル、ペパーミント、マジョラム、ミント、レモンバーム等への寄生が確認されている。

6 被害
 ローズマリーでは、本種の吸汁により葉表にかすり状の小斑点が生じる。被害が進むと葉が黄化し、最終的に落葉する。

7 防除対策
(1)令和3年1月現在、本種に使用可能な登録農薬はない。
(2)防虫ネットで本種の侵入を防ぐ。
(3)被害が大きい株は抜き取り、処分する。

8 情報の問合せ先
 ・病害虫防除所:0538-36-1543
  https://www.agri-exp.pref.shizuoka.jp/boujo/boujo.html


提供日 2021年1月18日
担 当 経済産業部 農林技術研究所
連絡先 病害虫防除所 TEL 0538-36-1543

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