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( 令和2年度 ) |
( 資料提供 )
高齢者の生活と意識に関する調査結果について
高齢者の生活実態や意識を把握するため、
3年に一度、調査を行っています。
調査結果がまとまりましたので、公表します。 |
1 調査の概要
(1) 調査の目的等
・本県の高齢者の生活実態や普段の意識を把握するために3年に一度実施。
・調査結果は、静岡県長寿社会保健福祉計画(期間:令和3年度〜令和5年度)の策定に当たり、施策の方向や目標等を定める基礎資料として活用する。
(2) 調査の実施主体
県内各市町(全ての市町で実施)
(3) 調査の種類・対象者
本調査は4種類の調査から構成され、それぞれ調査の対象は下表のとおり。
調査の種類 | 対象者 |
高齢者一般調査 | 要支援・介護認定を受けていない、及び介護予防・日常生活支援総合事業の対象(※)となっていない65歳以上の方 |
総合事業対象者調査
(今回から追加) | 介護予防・日常生活支援総合事業の対象となっている方 |
在宅要支援認定者調査 | 要支援認定を受けている在宅の方 |
在宅要介護認定者調査 | 要介護認定を受けている在宅の方 |
※介護予防・日常生活支援総合事業の対象とは、市町が行う「基本チェックリスト」を受けて生活機能の低下がみられた場合に対象となる。
(4) 主な調査項目
介護保険事業(支援)計画の策定に当たり国から調査することが推奨されている「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」と「在宅介護実態調査」の項目を主とした以下の項目。
調査の種類 | 主な調査項目 |
高齢者一般調査
在宅要支援認定者調査 | (1)家族や生活状況について
(2)体を動かすこと、食べることについて
(3)毎日の生活について
(4)要支援の状況について |
総合事業対象者調査 | 上記(1)〜(3) |
在宅要介護認定者調査 | ・介護サービスの利用状況
・家族の介護状況 |
(5) 調査実施の時期
令和元年9月から令和2年3月まで
(6) 回答者の概要
調査の種類 | 有効回答者数(人) |
全体 | 〜64歳 | 65〜74歳 | 75〜84歳 | 85歳以上 |
高齢者一般調査 | 37,610
(100.0%) | - | 19,857
(52.8%) | 14,096
(37.5%) | 3,657
(9.7%) |
総合事業対象者調査 | 2,836
(100.0%) | - | 239
(8.4%) | 1,260
(44.4%) | 1,337
(47.1%) |
在宅要支援認定者調査 | 7,613
(100.0%) | - | 933
(12.3%) | 3,128
(41.1%) | 3,552
(46.7%) |
在宅要介護認定者調査 | 15,187
(100.0%) | 212
(1.4%) | 1,701
(11.2%) | 5,066
(33.4%) | 8,208
(54.0%) |
合計 | 63,246
(100.0%) | 212
(0.3%) | 22,730
(35.9%) | 23,550
(37.2%) | 16,754
(26.5%) |
2 主な項目の集計結果
<表記について>
・「高齢者一般調査」を「一般調査」、「総合事業対象者調査」を「総合事業調査」、「在宅要支援認定者調査」を「要支援者調査」、「在宅要介護認定者調査」を「要介護者調査」と記す。
・グラフの表記について、一般調査の対象者を一般高齢者、総合事業調査の対象者を事業対象者、要支援者調査の対象者を要支援者と表記する。
・100%積み上げグラフについては、端数の処理により、合計が100%にならない場合がある。
(1) 一般調査、総合事業調査及び要支援者調査の主な集計結果の概要
ア 普段の生活での介護・介助について(調査結果 7頁 (1))
84歳以下の一般高齢者を除き、約2割は「何らかの介護・介助は必要だが、現在は受けていない」と回答している。
※前回調査と比較すると、「何らかの介護・介助は必要だが、現在は受けていない」と回答した割合は、ほとんど変わらず、増減は1ポイント未満となっている。
イ バスや電車を使った外出について(調査結果 15頁 (4))
バス、電車、自家用車等を使って一人で外出を「していない」又は「できない」と回答した割合は、事業対象者では約5割となっている。
※前回調査と比較すると、「できない」と回答した割合は、ほとんど変わらず、増減は1ポイント未満となっているが、「していない」と回答した割合は、一般高齢者全体では、1.1ポイント、要支援者では、1.7ポイント上昇した。
ウ 地域での活動について(調査結果 18頁 (5))
ボランティアグループ等何らかの社会活動に参加していると回答した割合は、一般高齢者では、72.9%となっている。
※今回調査から地域での活動の項目が拡大された。前回調査では、「ボランティアのグループ」「スポーツ関係のグループやクラブ」「趣味関係のグループ」「学習・教養サークル」の4項目であったが、「介護予防のための通いの場」「シニアクラブ・老人クラブ」「町内会・自治会」「収入のある仕事」の4項目を追加した。
参考までに前回調査時の一般高齢者の参加率は、48.5%であった。
エ 自動車の運転免許の所持状況について(調査結果 39頁)
運転免許証を「持っている」と回答した割合は、85歳以上の一般高齢者では、28.8%となっている。
オ 自動車の運転目的について(調査結果 39頁)
「運転免許証を持っている」と回答した方の運転の目的については、「買い物のため」や「病院や診療所に通うため」という日常生活に欠かせない行動の割合が高くなっている。
カ 健康について知りたいこと(調査結果 36頁)
全ての回答者の41.2%は、「認知症の予防」について知りたいと回答した。
※前回調査と比較すると「認知症の予防」について、0.2ポイント減少した。
また、「寝たきりや介護の予防」については、2.0ポイント上昇した。
キ 本人、または家族の認知症の症状について(調査結果 34頁 (8))
本人、または家族に認知症の症状が「ある」と回答した割合は、一般高齢者では8.2%となっている。
(2) 要介護者調査の主な集計結果の概要
ア 主な介護者が不安に感じることについて(調査結果 45頁)
「認知症状への対応」が不安と回答した割合は、36.8%となっている。
※前回調査と比較すると「認知症状への対応」が1.7ポイント減少した。
イ 主な介護者の年齢について(調査結果 44頁 (2))
70歳以上が介護している割合は、4割弱となっている。
※前回調査と比較すると70歳以上が介護している割合は4.9ポイント上昇した。
提供日 |
2020年9月3日 |
担 当 |
健康福祉部 福祉長寿局長寿政策課 |
連絡先 |
計画班 TEL 054-221-3250
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