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ホーム > 記者提供資料 > サツマイモ基腐病の県内初確認

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記者提供資料
( 令和2年度 )


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( 資料提供 )

サツマイモ基腐病の県内初確認



   サツマイモ基腐病の県内初確認について
(要旨)
 西部地域のかんしょ(サツマイモ)生産ほ場において、サツマイモ基腐病による被害が県内で初めて確認されました。今後、かんしょにおいて発生が懸念されるため、生産者に対して注意喚起をします。

(概要)
1 対象作物及び病害
(1)対象作物:かんしょ(サツマイモ)
(2)病害名 :サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)
       ( Diaporthe destruens (Harter) Hirooka, Minosh. & Rossman )
2 分布
 本病は、平成30年に沖縄県で初めて発生が確認され、その後、鹿児島県、宮崎県、熊本県、福岡県、長崎県、高知県で発生が確認されている。

3 病徴
(1)苗床では初めに巻葉や株の萎縮がおこり、その後、葉の黄化、苗基部が黒〜褐変する。併せて種イモも腐敗する。
(2)ほ場での発病は株が黄化、生育不良となり、株の基部が黒〜暗褐色になる。塊根も腐敗し、この場合にほとんどつる側から腐敗する。
(3)発病株には多くの胞子が形成され、激しい風雨やほ場の停滞水により感染が拡大し、畝および畝間に沿って発病が拡大する。茎葉が繁茂する時期は、発病が進行しても目に付きにくく、秋頃から一気に枯れ上がったように見える場合が多い。

4  防除対策
(1)ほ場に病原菌を侵入させないため、苗からの持ち込みを防ぐ。このため、種イモ専用ほ場の設置、定期的な苗(種イモ)の更新、苗床消毒、腐敗種イモの除去および種イモの消毒による健全種苗生産を行う。
(2)発病ほ場から採取した塊根は、外観が健全でも病原菌に感染している可能性があるため使用しない。
(3)苗床に基腐病が発生した場合、症状のある株は速やかにハウス外に持ち出し、処分する。
(4)苗は株の地際部から5cm以上切り上げて採取し、採苗当日に苗消毒を行う。
(5)栽培ほ場において、発病株は見付け次第、ほ場外に持ち出して処分する。併せて、2次感染を防ぐため、薬剤散布を実施し、周辺株への感染を予防する。
(6)本病は、排水が不良な場所で発病しやすいので、ほ場の排水対策を実施する。
(7)本病原菌は、かんしょ残渣で越冬し、翌年の一次伝染源になるため、罹病残渣をほ場外に持ち出し、処分する。
(8)発生ほ場ではなるべく連作を避け、他作物との輪作を行う。
(9)本病に対する詳細な防除対策については、以下の農研機構生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業にて作成された「サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策」を参照する。
   https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/134198.html4

5 情報の問合せ先
 ・病害虫防除所:0538-36-1543
  https:www.agri-exp.pref.shizuoka.jp/boujo/boujo.html


提供日 2020年12月23日
担 当 経済産業部 農林技術研究所
連絡先 病害虫防除所 TEL 0538-36-1543

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