( 資料提供 )
玉泉寺と遠江国分寺跡の国史跡追加指定が答申されます!
玉泉寺と遠江国分寺跡の国史跡追加指定が答申されます!
1 要 旨
文部科学省の文化審議会は、11月20日(金)に開催される同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、史跡名勝天然記念物の新指定18件、追加指定等35件、登録記念物の新登録6件、重要文化的景観の新選定5件、追加選定等1件を文部科学大臣に答申します。
県内では、すでに指定されている下田市に所在する史跡玉泉寺と、磐田市に所在する特別史跡遠江国分寺跡の史跡内容について追加指定が答申されます。
2 追加指定が答申される文化財
(1)玉泉寺(ぎょくせんじ)
ア 所在地 下田市柿崎
イ 概 要
玉泉寺は、嘉永7(1854)年3月に締結された日米和親条約により開港した下田にあり、安政3(1856)年から同6(1859)年に開港地が横浜に移るまでの間、本堂がアメリカ総領事館として使用されました。昭和26年に本堂と北側のアメリカ人墓地の範囲が国の史跡に指定されています。
既指定地の南東にあるロシア人墓地には、プチャーチンとともに条約交渉のために来航し、滞在中に亡くなったロシア人水兵3名の墓碑が良好な状態で現存します。墓碑調査や文献調査により、玉泉寺が安政元(1854)年12月に締結された日露和親条約附録において開港地ごとに設けることが定められたロシア人の埋葬地であることが明らかになりました。ロシア人墓地49平方メートルについて、幕末外交上重要であるとして、今回追加指定が答申されます。
ウ 連絡先 下田市教育委員会生涯学習課 電話:0558-23-5055
(2)遠江国分寺跡(とおとうみこくぶんじあと)
ア 所在地 磐田市見付
イ 概 要
遠江国分寺跡は、天平13(741)年の国分寺造立の詔によって各地に建立された国分寺の一つです。大正12(1923)年に国の史跡に指定され、昭和27(1952)年には特別史跡になっています。南大門、中門、金堂、講堂、塔などの遺構が発見されており、金堂などの基壇が木装であったことが判明しています。
敷地内の指定地になっていない道路や畔4,203.75平方メートルについて、磐田市が国から譲渡を受けて条件が整ったことから、今回追加指定が答申されます。
ウ 連絡先 磐田市教育委員会文化財課 電話:0538-32-9699
提供日 |
2020年11月16日 |
担 当 |
スポーツ・文化観光部 文化局文化財課 |
連絡先 |
文化財保護調査班 TEL 054-221-3169
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