( 資料提供 )
伊東市内で生産された乾しいたけの出荷自粛等要請の一部取消し
1 要旨
平成23年に発生した東京電力HD(株)福島第一原子力発電所事故の影響により、
平成23年10月14日、県の検査において伊東市の「乾しいたけ」から当時の暫定規
制値(500Bq/kg)を上回る放射性セシウムが検出されたことから、県は伊東市に対し、
平成23年3月11日以降に市内で生産・加工された「乾しいたけ」の出荷自粛及び自
主回収を要請してきました。
出荷再開に向け、取り組んできた結果、県が定めた出荷再開の条件を満たし、
安全な「乾しいたけ」の生産及び出荷管理体制が整った伊東市の杉山恭一氏につ
いて、令和2年1月16日付けで出荷自粛等の要請を取消しました。
なお、出荷再開の条件を満たしていない、伊東市内の他の「乾しいたけ」生産者
については、引き続き出荷自粛等要請が継続されます。
※ 出荷再開の条件
以下のいずれも満たす生産者ごとに出荷自粛等要請を取り消す。
(1)「安全な原木しいたけを出荷するための栽培管理基準」(以下、「県栽培管理
基準」という)に基づき栽培されていること
(2)「乾しいたけの出荷自粛等要請取消しに係る確認検査実施要領」(以下、「県
確認検査実施要領」)に基づく県の確認検査において、全ての検体の放射性
物質濃度が食品衛生法の基準値(100Bq/kg)以下であること
2 出荷自粛及び自主回収要請を取り消す対象
杉山 恭一 氏 が伊東市内で生産及び加工する「乾しいたけ」
(県栽培管理基準に基づく栽培管理が適正に行なわれたもの)
3 要請取消し後の出荷管理及び検査等
〇当該生産者の氏名等及び出荷が認められている旨を、県HP等で公表。
〇当該生産者は、出荷時に氏名や原産地を明示する。
〇当該生産者は、県栽培管理基準に基づく栽培管理を継続する。
〇県は、出荷時期にモニタリング検査を行い、継続的に安全性を確認する。
4 その他
県内で生産・加工された「乾しいたけ」は、県が毎年2回、伊豆市、藤枝市、浜松市
及び伊東市でモニタリング検査を実施し、継続的に安全を確認しています。
県は、伊東市の生産者1名について、平成29年6月20日に出荷自粛等要請を取消
しています。
<参考>県確認検査の結果
県は、出荷自粛等要請を取り消すにあたり、杉山恭一氏が生産・加工した「乾しい
たけ」3検体について放射性物質濃度の確認検査を行った結果、下表のとおり全
ての検体が基準値を下回りました。(結果判明日:令和元年12月20日)
ロット番号 | 検査結果(Bq/kg) |
セシウム134 | セシウム137 | 放射性セシウム合計 |
29富戸 | 3.09 | 58.7 | 62 |
2.99 | 56.3 | 59 |
2.56 | 51.3 | 54 |
〇検査機関:静岡県中部健康福祉センター化学検査課
〇検出機器:ゲルマニウム半導体検出器
〇放射性セシウム合計:セシウム134とセシウム137を合算して有効数字2桁に四捨五入したもの
〇食品衛生法に基づく一般食品の基準値: 100Bq/kg以下
〇検体は水戻しを行った状態で測定した
〇「ロット」とは、原木産地および保管先が同一であるほだ木のグループのこと
【問い合わせ先】
〇検査に関すること
健康福祉部生活衛生局衛生課 054-221-3708
〇「乾しいたけ」に関すること
経済産業部森林・林業局林業振興課 054-221-3618
提供日 |
2020年1月17日 |
担 当 |
経済産業部 森林・林業局林業振興課 |
連絡先 |
健康福祉部生活衛生局衛生課
経済産業部森林・林業局林業振興課 TEL 054-221-3708(衛生課)3618(林業振興課)
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