（ 資料提供 ）
浜岡原子力発電所周辺の環境放射能調査結果（速報・第102報）
１ 要旨
「浜岡原子力発電所の安全確保等に関する協定」に基づき実施している浜岡原子力発電所周辺の環境放射能調査について、前回の速報（７月30日）以降8月までに結果がまとまったものを報告します。
採取した試料の一部（すいか及び土壌）で過去の変動幅を上回りましたが、いずれも健康への影響が心配されるレベルではありませんでした。
なお、「過去の変動幅」を上回った原因は、過去の核爆発実験等の影響に東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故（以下「東電事故」という。）により放出された放射性物質の影響が加わったものと推定しました。
※ 過去の変動幅：東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故以前の10年間の測定値の範囲
２ 測定結果等
(1) 測定結果
ア すいか（御前崎市２か所 採取日：7/11,12）
放射性セシウム 測定結果の最大値：0.016 Bq/kg生（ND〜0.015 Bq/kg生）
イ 土壌（御前崎市２か所 採取日：7/12、牧之原市 採取日：7/3）
放射性セシウム 測定結果の最大値：12.3 Bq/kg乾土（1.7〜10.0Bq/kg乾土）
ウ あじ（発電所周辺海域 採取日：7/12）
放射性セシウム 測定結果の最大値：0.18 Bq/kg生（0.10〜0.23 Bq/kg生)
エ 降下物 （御前崎市 採取期間：6/3〜6/30）
放射性セシウム 測定結果の最大値：0.058 Bq/m2（ND 〜0.12 Bq/m2)
オ かき（発電所周辺海域 採取日：7/18）
放射性セシウム 測定結果の最大値：ND（ND〜0.034 Bq/kg生）
カ 原乳（菊川市 採取日：7/8、掛川市 採取日：7/10）
放射性セシウム 測定結果の最大値：ND（ND〜0.029 Bq/kg生)
キ 海岸砂（放水口付近４地点 採取日：7/2)
放射性セシウム 測定結果の最大値：ND（ND）
【参考１】原子力規制庁からの委託による調査
降下物（牧之原市 採取期間：7/1〜8/1)
放射性セシウム 測定結果の最大値：ND
【参考２】10〜31km圏内環境放射能調査（県の事業として平成25年度から実施）
梨（焼津市、採取日：8/8)
放射性セシウム 測定結果の最大値：ND
(注）
・放射性セシウムは、セシウム134とセシウム137の合計を示します。
・「ND」は、検出されなかったこと、を示します。
・測定値に付記する（ ）の中は、「過去の変動幅」を示します。
・放射性ヨウ素は、いずれの試料からも検出されませんでした。
＜参考資料＞
食品中の放射性物質に関する基準値（抜粋）
放射性セシウム 一般食品 100 Bq/kg
乳児用食品、牛乳 50 Bq/kg
飲料水 10 Bq/kg
(2) 原因調査
県環境放射能測定技術会が定める「環境放射能調査結果の評価方法」に基づき、原因調査を行った結果、過去の核爆発実験等の影響に東電事故の影響が加わったものと考えられます。
詳細は、次のURLの資料のとおりです。
http://www.pref.shizuoka.jp/kinkyu/hamaoka-monitoring_sokuho.html
３ 今後の対応
・上記測定結果等については、静岡県環境放射能測定技術会において、学識経験者を
含む構成員による評価を行います。
・技術会の評価結果については、静岡県原子力発電所環境安全協議会に報告します。
| 提供日 |
2019年8月30日 |
| 担 当 |
危機管理部 原子力安全対策課 |
| 連絡先 |
TEL 054-221-3735
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