 |
（ 平成31年度 ） |
（ 資料提供 ）
令和元年度外国人介護職員の就労状況調査の結果報告
県内204箇所の介護事業所で、外国人介護職員が394人雇用されており、調査開始後最多となった。
【調査の概要】
本県では、平成21年度から県内の介護事業所で働く外国人の就労状況を独自に調査している。
基準日：令和元年10月１日 回答数：1,819箇所／5,758箇所（回答率31.6％）
【調査結果】
１ 外国人の雇用人数、雇用している事業所数
区 分 | 27年度 | 28年度 | 29年度 | 30年度 | 元年度 |
| 雇用事業所数（Ａ） | 118箇所 | 144箇所 | 161箇所 | 183箇所 | 204箇所 |
 | 対前年度増減箇所数 | △３箇所 | ＋26箇所 | ＋17箇所 | ＋22箇所 | ＋21箇所 |
| 雇用人数(Ｂ) | 197人 | 245人 | 277人 | 326人 | 394人 |
| 対前年度増減人数 | ＋６人 | ＋48人 | ＋32人 | ＋49人 | ＋68人 |
| １事業所あたりの雇用人数(Ｂ/Ａ) | 1.67人 | 1.70人 | 1.72人 | 1.78人 | 1.93人 |
２ 国籍別の状況
・フィリピンが最も多く、160人 （人）
国籍 | 27年度 | 28年度 | 29年度 | 30年度 | 元年度 |
| フィリピン | 82 | 95 | 112 | 133 | 160 |
| ブラジル | 26 | 43 | 55 | 61 | 72 |
| 中 国 | 22 | 26 | 19 | 28 | 35 |
| ペルー | 26 | 34 | 45 | 52 | 34 |
| インドネシア | ３ | ０ | ４ | 11 | 28 |
| ベトナム | ６ | 12 | 10 | 10 | 26 |
| 韓 国 | 15 | 14 | 15 | 15 | 12 |
| ミャンマー | ０ | 1 | 1 | ２ | ９ |
| その他 | 17 | 20 | 16 | 14 | 18 |
計 | 197 | 245 | 277 | 326 | 394 |
３ 在留資格別の状況 （人）
在留資格 | 元年度 |
| ＥＰＡ介護福祉士候補者 | 31（7.9％） |
| ＥＰＡ介護福祉士 | 22（5.6％） |
| 介護 | １（0.2％） |
| 技能実習 | 44（11.2％） |
| 特定技能 | − |
| 定住者（その他） | 296（75.1％） |
計 | 394 |
※在留資格は令和元年度から調査開始
※定住者（その他）には、定住者、永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、留学生を含む
４ 国籍・在留資格別の状況
国籍 | 在留資格 | 人数 |
| フィリピン | ＥＰＡ介護福祉士候補者 | 21 | 160 |
| ＥＰＡ介護福祉士 | 19 |
| 介護 | ０ |
| 定住者（その他） | 120 |
| ブラジル | 定住者（その他） | 72 | 72 |
| 中 国 | 技能実習 | ４ | 35 |
| 定住者（その他） | 31 |
| ペルー | 定住者（その他） | 34 | 34 |
| インドネシア | ＥＰＡ介護福祉士候補者 | ３ | 28 |
| ＥＰＡ介護福祉士 | １ |
| 技能実習 | 17 |
| 定住者（その他） | ７ |
| ベトナム | ＥＰＡ介護福祉士候補者 | ７ | 26 |
| ＥＰＡ介護福祉士 | ２ |
| 介護 | １ |
| 技能実習 | 13 |
| 定住者（その他） | ３ |
| 韓 国 | 定住者（その他） | 12 | 12 |
| ミャンマー | 技能実習 | ８ | ９ |
| 定住者（その他） | １ |
| その他 | 技能実習 | ２ | 18 |
| 定住者（その他） | 16 |
計 | 394 |
５ 外国人介護職員に対するサービス利用者の反応
・「好意的なサービス利用者が多い」と感じている事業所は８割以上
区 分 | 27年度 | 28年度 | 29年度 | 30年度 | 元年度 |
| 好意的な方が多い | 66.1％ | 75.7％ | 85.1％ | 79.2％ | 87.3％ |
| 好意的な方が少ない | 1.7％ | 1.4％ | 1.9％ | 1.7％ | 0％ |
| どちらともいえない | 32.2％ | 22.9％ | 13.0％ | 19.1％ | 12.7％ |
※数値は基準日時点において、「外国人介護職員を雇用している」と回答した204事業所における割合
６ 外国人介護職員の雇用について事業所が感じている課題
・「読解力等」が課題と感じている事業所が最も多く、５割以上
・一方、３割以上の事業所が「課題なし」と感じている
課 題 | 27年度 | 28年度 | 29年度 | 30年度 | 元年度 |
| 読解力等 | 61.0％ | 61.8％ | 51.6％ | 56.3％ | 55.4％ |
| 会話等 | 23.7％ | 26.4％ | 21.1％ | 20.2％ | 21.1％ |
| 習慣等 | 11.9％ | 11.1％ | 6.8％ | 7.1％ | 9.3％ |
| 課題なし | 28.0％ | 25.7％ | 34.8％ | 33.3％ | 33.8％ |
※数値は基準日時点において、「外国人介護職員を雇用している」と回答した204事業所における割合（複数回答可）
７ 外国人介護職員の雇用予定
・現在、外国人介護職員を雇用していない事業所（1,615箇所）のうち、「雇用予定がある」と回答したのは71箇所（133人 ※一部人数未回答あり）であり、前年と比較して33箇所増加
雇用の意向 | 27年度 | 28年度 | 29年度 | 30年度 | 元年度 |
| 雇用予定あり | 11箇所（ 1.0％） | 15箇所（ 1.3％） | 13箇所
( 1.0％) | 38箇所
（2.8％） | 71箇所
（4.4％） |
予定はないが、
雇用してみたい | 685箇所（66.6％） | 727箇所（60.7％） | 805箇所(63.6％) | 874箇所
（63.2％） | 869箇所
（53.8％） |
| 雇用予定なし | 332箇所（32.3％） | 455箇所（38.0％） | 448箇所(35.4％) | 471箇所
（34.0％） | 675箇所
（41.8％） |
【県の取組】
本調査結果を受け、県では平成27年度から、外国人介護職員向け日本語研修及び介護保険施設等の研修担当者等を対象とした外国人介護人材受入れ準備セミナーを開催し、外国人介護職員の就業・定着を支援している。
また、介護事業所が外国人介護職員を受け入れる際の不安を解消するため、平成30年度から、外国人介護職員の受入れのための訪問相談及び出前講座、令和元年度からは、技能実習生を対象に介護技術・日本語研修を実施している。
１ 外国人介護職員のための日本語研修（集合型・後期）
コース | 内容 | 開催日 | 会場 | 定員 |
介護記録
（全６回） | 介護記録等の読み書きの練習 | 1/20から
毎週月曜日 | プラサ ヴェルデ | 各15人 |
1/22から
毎週水曜日 | あざれあ |
1/21から
毎週火曜日 | えんてつ浜松駅前
貸会議室 |
なんでも
（全６回） | 受講者の苦手分野を日本語講師のアドバイスを受けながら学習 | 1/20から
毎週月曜日 | プラサ ヴェルデ | 各15人 |
1/22から
毎週水曜日 | あざれあ |
1/21から
毎週火曜日 | えんてつ浜松駅前
貸会議室 |
※集合型・前期（「基礎２」コース、「なんでも」コース）は閉講
２ 外国人介護職員のための日本語研修（訪問型）
事業所に日本語講師を派遣し、日本語研修を実施する。
実施期間：令和元年10月〜令和２年２月
訪問事業所数：県内10事業所（１事業所あたり最大12時間）
３ 外国人介護人材受入れ準備セミナー
外国人介護人材の受入れを検討中の事業所等に対して、外国人介護人材を受け入れるための制度及び支援環境を理解し、受入れを可能にするための情報提供等を行う。
※令和元年度については、実施済み。
４ 受入れのための訪問相談・出前講座
外国人介護職員の雇用・受入れの不安解消のためのコーディネーターを派遣するとともに、コミュニケーションの取り方や異文化理解に関する出前講座を実施する。
訪問相談：令和元年10月〜令和２年３月３日
出前講座：令和元年10月〜令和２年３月10日
５ 外国人介護人材集合研修
外国人介護人材（技能実習生及び特定技能外国人）の介護技術向上のための集合研修を実施する。
地域 | 開催日 | 会場 | 定員 |
東部 | 11/29（金）、12/23（月）、
12/24（火）、1/31（金） | プラサ ヴェルデ | 各40人 |
中部 | 12/10（火）、1/14（火）、
1/15（水）、2/10（月） | あざれあ |
西部 | 12/9（月）、1/7（火）、
1/8（水）、2/3（月） | クリエート浜松 |
６ 外国人介護福祉士候補者への学習支援
ＥＰＡ（経済連携協定）に基づき、外国人介護福祉士候補者を受け入れている介護保険施設等に対して候補者の学習支援に要する経費、喀痰吸引等の受講に要する経費、研修担当者の活動に要する経費等を助成する。
７ その他の外国人介護人材受入れ支援のための取組
（１）外国人介護職員の早期確保
外国（フィリピン）において、外国人介護人材候補者を対象に、県内の介護事業所とのマッチングイベントを開催し、外国人技能実習制度により、県内介護事業所への就業を誘導する。
スケジュール：令和元年10月 現地看護系大学への協力要請
日本語学校生徒との交流会
令和２年３月 マッチングイベントの開催
令和２年７月〜 技能実習生受入れ開始（予定）
（２）外国人学生等のための介護保険施設見学バスツアー
外国人学生等を対象に、介護保険施設見学及び進学相談等を行うバスツアーを実施する。
実施期間：令和元年12月〜令和２年３月
開催場所：県内の東部・中部・西部地域で計10回
対象者：日本語学校生、留学生
| 提供日 |
2019年12月24日 |
| 担 当 |
健康福祉部 福祉長寿局介護保険課 |
| 連絡先 |
介護人材班 TEL 054-221-2314
|
|
|
