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( 平成31年度 ) |
( 部局長等記者発表 )
平成29年度特定健診データ分析の結果
70万人のビッグデータを分析〜平成29年度特定健診データ分析結果について〜 |
1 要旨
静岡県では、県内に本部・県支部をおく87医療保険者(保険証の発行元)の協力を得て、平成29年度特定健診データ約70万人分を分析しました(特定健診対象者は40〜74歳)。
≪主な結果≫
・男女ともメタボリックシンドローム(メタボ)、肥満者が年々増加している
・メタボの中でもリスクの高いメタボ※が増えている
※ リスクの高いメタボとは
メタボ該当者で、腹囲基準(男性85cm以上、女性90cm以上)に該当し、さらに3つのリスク因子(高血圧・高血糖・脂質異常)のすべてに該当する者。これらに該当する者は、心疾患のリスクが高いといわれている。
≪新たな取組≫
・医療保険者別の経年的な該当状況を「見える化」した(参考資料) |
2 分析結果(平成29年度静岡県独自収集データ数 697,245件)
(1)生活習慣病の有病者等の割合(県全体)
| 男 性 | 女 性 |
平成29年度(前年度) | 平成29年度(前年度) |
メタボ該当者・予備群 | 37.8%(37.0%) | 11.2%(11.0%) |
肥満 | 47.8%(46.9%) | 21.3%(20.7%) |
高血圧有病者 | 38.7%(38.3%) | 29.7%(29.6%) |
糖尿病有病者 | 12.1%(12.1%) | 6.1%(6.2%) |
習慣的喫煙者 | 33.0%(32.9%) | 8.4%(8.3%) |
(2)リスクの高いメタボの増加
メタボ該当者で、
1)腹囲基準に該当し、3つのリスク因子(高血圧、高血糖、脂質異常)のすべてに該当する者が、男性の50歳以上、女性の60歳以上で年々増加しています。
2)1)のうち、喫煙習慣をもつ者が男性の50歳以上で年々増加しています。
(3)医療保険者ごとに健康課題の経年変化をグラフで「見える化」
平成25年度の静岡県全体の該当状況を100として、各医療保険者、静岡県全体の標準化該当比※を算出し、保険者ごとに健康課題別の年次推移で示したグラフを作成しました。今後、各医療保険者へ提供し、より優先度の高い予防・対策に取り組めるよう支援していきます。
※ 標準化該当比とは
死亡率、リスク因子(血糖や血圧等)は、高齢なほど高くなるため、地域間の比較や経時的な推移をモニタリングする際に、年齢を調整して算出した指標。
≪作成見本≫
3 今後の対策
(1)メタボを増やさない対策
メタボになる前から、運動習慣・食習慣の改善、禁煙などの望ましい生活習慣の定着に向けて取り組みます。
(2)メタボを改善する対策
医療保険者へ経年的な分析結果を提供し、優先的な課題の解決・予防を支援するとともに、特定保健指導※対象者の行動変容を導くことができるよう、保健指導従事者の育成を図ります。
※ 特定保健指導とは
主にメタボ該当者が対象となる保健指導。対象者が自らの生活習慣を振り返り、行動目標を立てて行動に移し、その生活習慣を継続できることを目指す支援。医師・保健師・管理栄養士等が従事する。
(3)今後のデータ分析・対策について
引き続き、定期的に収集可能なビッグデータ(特定健診データ)を分析・評価し、市町や医療保険者の健康課題を明確にして情報提供することにより、効果的な対策を促していきます。また、医療保険者が実施する健康づくり事業について、支援をしていきます。
発表日 |
2020年1月16日 |
担 当 |
健康福祉部 医療健康局健康増進課 |
連絡先 |
総合健康班 TEL 055-973-7002(1/16は054-221-3263)
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