( 知事記者会見 )
緑茶の免疫力向上効果の発信による静岡茶の振興
1 要 旨
緑茶には、免疫力を向上させる機能があり、インフルエンザ等の予防に効果的であることから、県民の健康的な生活のためにこれを発信し、消費拡大につなげることで静岡茶の振興を図る。
2 茶カテキンの抗ウイルス機能
緑茶に多く含まれるカテキンは、インフルエンザウイルスの表面にある突起に結合し、細胞表面にウイルスが吸着するのを阻害する機能がある。
3 効用の疫学調査結果
・静岡県立大が、小学生約2,600人を対象に行った調査により、緑茶を1日1〜5杯、週6日以上飲むと、インフルエンザの発症が約40〜50%減少する結果が得られている。
・同大学による高校生延べ1,100人を対象にした調査では、緑茶でうがいをした場合、水道水でのうがいに比べ、インフルエンザの発症が約30〜50%減少する結果が出ている。
<参考> 近年報告された茶の機能・効用
区 分 | 内 容 |
インフルエンザ等予防 | 茶のカテキン類がインフルエンザウイルスを不活性化 |
アレルギーの改善 | 「べにふうき」などに含まれるメチル化カテキンが花粉症を軽減 |
認知症予防 | 緑茶の長期投与により認知機能障害が改善 |
肥満防止 | 茶カテキンの継続的な摂取により体脂肪が減少 |
がん予防 | 緑茶のカテキンはDNA損傷の修復、がん遺伝子への変異を抑制 |
糖尿病予防 | 茶が急激な血糖値の上昇を抑制、死亡細胞の分化を抑制 |
ストレス抑制 | 抹茶に含まれるテアニンとアルギニンがストレスを抑制 |
会見日 |
2020年3月13日 |
担 当 |
経済産業部 農業局お茶振興課 |
連絡先 |
TEL 054-221-3608
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