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( 平成31年度 ) |
( 資料提供 )
ドクターヘリ出動回数が累計2万回を突破
1 要旨
本県では、全国に先駆けてドクターヘリの複数機による運航体制を構築し、県内の救急医療、へき地医療に大きな効果を発揮しているなか、先日、県内ドクターヘリの累計出動回数が2万回を超えた。
現在43道府県で53機のドクターヘリが運航されており、道府県単位での累計出動回数が2万回を超えたのは全国初である。
2 これまでの累計出動実績(全国上位5位(平成30年度末時点))
順位 | 区分 | 累積出動回数 | 備考 |
1 | 静岡県合計 (2機運航) (R1.5末現在)
(H31.3末現在) | 20,127回
(19,829回) | 聖隷三方原病院:8,957回
順天堂静岡病院:11,170回 |
2 | 千葉県合計 (2機運航) (H31.3末現在) | 19,724回 | |
3 | 兵庫県合計 (2機運航) (H31.3末現在) | 17,392回 |
4 | 北海道合計 (4機運航) (H31.3末現在) | 15,350回 |
5 | 長野県合計 (2機運航) (H31.3末現在) | 8,668回 |
(災害出動は除く)
3 本県ドクターヘリの経緯
年月 | 内容 | 備考 |
H13.10 | 西部ドクターヘリ(基地病院:総合病院聖隷三方原病院)運航開始 | 全国2番目 |
H16.3 | 東部ドクターヘリ(基地病院:順天堂大学医学部附属静岡病院)運航開始 | 全国初2機体制 |
H16.10 | 新潟中越地震被災地での医療支援活動のため東部ドクターヘリを派遣 | 10/27〜31 (5日間) |
H23.3 | 東日本大震災被災地でのDMAT活動のため西部ドクターヘリを派遣 | 3/12〜16 (5日間) |
H30.7 | 東部ドクターヘリの累計出動回数が1万回に到達 | |
4 近年の代表的な出動事例
年月 | 内容 |
H25.12 | ○医療過疎地域で発症した内因性心肺停止事案に西部ドクターヘリが出動
- 現場にいた仲間の蘇生活動、消防の救命処置、ドクターヘリ出動で早期医療介入と迅速な搬送。
- 救命の連鎖にて無事に社会復帰。
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H26.11 | ○超未熟双児の墜落分娩事案に東西2機のドクターヘリが出動し、心肺停止からの軽快退院
- 妊娠26週の妊婦が自宅で墜落分娩、双子共に心肺停止状態。直近産科施設には陸路で90分要す現場で西部ドクターヘリが出動。東部ドクターヘリにも応援要請。東部ドクターヘリは新生児医師を緊急同乗の上出動。現場で速やかに処置を行い、両ドクターヘリが連携して児と母親を県立こども病院小児集中治療室へ搬送。児は入院後、自宅へ軽快退院。
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H29.2 | ○伊豆縦貫道上での正面衝突事故、多数重症者が発生、ドクターヘリ2機とドクターカーが出動
- 傷病者5名(重傷者4名)の要請を受け、東部ドクターヘリが医師看護師を増員して出動。相互応援協定に基づき、神奈川ドクターヘリにも応援要請。現場が縦貫道上であったため、ドクターカーも使用し医師を更に増員。多数の医師看護師を投入し現場でのトリアージ、処置を行ったのち、分散搬送。
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H29.12 | ○富士市内化学工場にて爆発事故発生。災害現場に出動したドクターヘリが消防と協力し活動
- 爆発事故により傷病者12名。要請を受け、東部ドクターヘリが医師3名看護師2名にて出動。分散搬送を考慮し、山梨ドクターヘリに応援要請。到着後、直ちに現場にて救助に当たる消防と連携、協力の上で患者をトリアージ、処置したのち、2機のドクターヘリと救急車により分散搬送。
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提供日 |
2019年6月14日 |
担 当 |
健康福祉部 医療健康局地域医療課 |
連絡先 |
地域医療班 TEL 054-221-2402
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