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( 平成31年度 ) |
( 資料提供 )
麻しん(はしか)患者の発生
(要旨)
令和元年9月8日、藤枝市内の医療機関から中部保健所に、麻しん患者の発生について届出がありました。周囲への感染が起こる可能性がある時期に、公共交通機関を利用していたことが判明しております。
8月25〜26日に以下の公共交通機関を利用された方で、麻しんを疑う症状(別紙参照)が現れた場合は、事前に医療機関に相談の上、指示に従い受診してください。(*の施設での接触者は把握済みで、現在健康状態観察中)
1 患者の概要
藤枝市在住 9歳女児 及び 5歳女児の姉妹(両名とも麻しん予防接種歴なし)
2 患者確認に至った経緯
【妹】
日時 | 状況 |
8月28日 | 発熱・咳 藤枝市内のA医療機関を受診 * |
9月1日 | 発疹 |
9月2日 | A医療機関を受診。藤枝市内のB医療機関を受診 * |
B医療機関から麻しん患者として届出 * |
↓ここで接触者を調べ、姉が先に発熱していたため、麻しんの疑いとして調査開始。
【姉】
日時 | 状況 |
8月11日 | マレーシアのサマースクールに母、妹と3人で参加 * |
8月18日 | 発熱 |
8月23日 | 発疹 |
8月25日 | 帰国 国際線利用 シンガポール・チャンギ国際空港〜成田国際空港 |
8月26日 | リムジンバス 成田国際空港(10時40分)〜バスタ新宿(12時40分)
JRバス関東 バスタ新宿(13時25分)〜静岡駅(16時43分)
JR東海 静岡駅(17時30分頃)〜藤枝駅(17時45分頃)
藤枝市内のA医療機関を受診
自家用車で自宅着
解熱 |
8月29日 | 藤枝市内の小学校へ登校 * |
9月8日 | B医療機関から麻しん患者として届出 * |
3 麻しん患者の発生状況 (単位:人) 2019年は9月1日までの集計結果
年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
全国 | 229 | 462 | 35 | 165 | 186 | 279 | 676 |
静岡県 | 7 | 32 | 2 | 1 | 2 | 5 | 6 |
報道機関各位におかれましては、感染症法の精神に基づき、患者及び患者家族等について、本人等が特定されることのないよう、格段のご配慮をお願いいたします。 |
別添
麻しん(はしか)について
1 症状等
潜伏期は通常10〜12日間であり、症状は、39℃以上の高熱、全身の発疹、咳、鼻汁、くしゃみ、結膜充血などです。
なお、上記症状を十分満たさず、一部症状のみの麻しん(修飾麻しん)もみられます。これはワクチンによる免疫が低下してきた者にみられることが多くあります。
麻しんを疑う症状(37.5℃を超える熱や、全身の発疹)が現れた場合は、事前に医療機関に連絡しマスク着用の上、指示に従い受診してください。また、移動の際は、周囲の方への感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。
2 感染経路
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われており、感染する時期は、発症の1日前から解熱後3日後までとされています。
免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
また、ワクチンの効果は非常に高く、ワクチン接種を1回受けた人の95%以上が免疫を獲得します。しかし、接種しても、数%は免疫が獲得できない場合や、獲得した免疫が持続しない場合があります。現在、1歳(第1期)と小学校入学前年度(第2期)に、MRワクチンの定期予防接種を実施しており、予防接種を2回していれば感染するリスクは少なくなります。
なお、本県では第1期では98.0%、第2期では94.3%の方がMR ワクチンを接種しています(平成30年度実績)。
3 潜伏期間
約10日〜12日間
4 治療
特異的な根治療法はなく、対症療法を行います。
提供日 |
2019年9月8日 |
担 当 |
健康福祉部 医療健康局疾病対策課 |
連絡先 |
感染症対策班 TEL 054-221-2986
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