( 資料提供 )
浜岡原子力発電所周辺の環境放射能調査結果(速報第73報)
「浜岡原子力発電所の安全確保等に関する協定」に基づき実施している浜岡原子力発電所周辺の環境放射能調査について、前回の速報(2月28日)以降3月までに結果がまとまったものを報告します。採取した試料の一部で過去の変動幅を上回りましたが、いずれも健康への影響が心配されるレベルではありませんでした。
なお、「過去の変動幅」を上回った原因は、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故(以下「東電事故」という。)の影響であると推定しました。
※ 過去の変動幅:東電事故以前の10年間の測定値の範囲
2 測定結果等
(1) 測定結果
ア 降下物(御前崎市、採取期間:2/1〜2/28)
放射性セシウム 測定結果の最大値:0.22 Bq/m2(ND〜0.12 Bq/m2)
イ キャベツ(御前崎市、採取日:2/17)
放射性セシウム 測定結果の最大値:0.022 Bq/kg生(ND)
ウ 玉ねぎ(御前崎市、牧之原市、採取日:1/30、2/21)
放射性セシウム 測定結果の最大値:0.011 Bq/kg生(ND)
エ 海底土(発電所周辺海域、採取日:2/17)
放射性セシウム 測定結果の最大値:2.0 Bq/kg乾土(ND〜2.7 Bq/kg乾土)
オ 浮遊塵(御前崎市、牧之原市、採取期間:2/1〜2/28)
放射性セシウム 測定結果の最大値:ND(ND)
カ わかめ(発電所周辺海域、採取日:2/28)
放射性セシウム 測定結果の最大値:ND(ND)
【参考】原子力規制庁からの委託による調査
降下物(静岡市、採取期間:2/1〜2/28)
放射性セシウム 測定結果の最大値:ND(ND〜0.17 Bq/m2)
・放射性セシウムは、セシウム134とセシウム137の合計を示します。
・「ND」は、検出されなかったこと(検出限界未満)を示します。
・測定値に付記する( )の中は、「過去の変動幅」(東電事故前)を示しま
す。
・放射性ヨウ素は、いずれの試料からも検出されませんでした。
<参考資料>
食品中の放射性物質に関する基準値(抜粋)
放射性セシウム 一般食品 100 Bq/kg
乳児用食品、牛乳 50 Bq/kg
飲料水 10 Bq/kg
(2) 原因調査
県環境放射能測定技術会が定める「環境放射能調査結果の評価方法」に基づ
き、原因調査を行った結果、東電事故の影響と推定しました。
(3) 健康への影響
法令で定める公衆の年間被ばく線量限度1mSv/年と比べ十分に低く、
問題はありません。詳細は、次のURLの資料(別添参照)の「4.検出
された放射能の影響について」のとおりです。
http://www.pref.shizuoka.jp/kinkyu/hamaoka-monitoring_sokuho.html
3 今後の対応
・上記測定結果等については、県環境放射能測定技術会において、学識経験者を
含む構成員による評価を行います。
・技術会の評価結果については、県原子力発電所環境安全協議会に報告します。

提供日 |
2017年3月31日 |
担 当 |
危機管理部 原子力安全対策課 |
連絡先 |
安全対策班 TEL 054-221-2078
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