令和7年度 記者提供資料


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( 資料提供 )

第29回伊豆文学賞審査結果を発表します!


 最優秀賞は、小説「ふたりひょっとこ」(天野さおりさん/磐田市)と
掌篇「海と砂の境目で」(神谷優里さん/東京都練馬区)に決定。


【要旨】
    文学にゆかりのある伊豆をはじめ静岡県全域を題材とした文学作品を公募する「伊豆文学賞」は今回で29回目となり、全国から592編の応募がありました。厳正なる審査の結果、各部門の入賞作品を次のとおり決定しました。

1 審査結果(※印は筆名(ペンネーム))
 (1) 小説・随筆・紀行文部門(応募数:299編)

作品名(種別)
作者名
居住地
副 賞
最優秀賞
ふたりひょっとこ
(小説)
天野 さおり(あまの さおり)※磐田市賞金
100万円
優秀賞
運河と少年
(小説)
白鳥 和也(しらとり かずや)※静岡市清水区賞金
20万円
佳 作
盆の中日
(小説)
柏木 節子(かしわぎ せつこ)※裾野市賞金
5万円
ナンキンハゼ
(小説)
松本 泉美(まつもと いずみ)浜松市中央区

 (2) 掌篇部門(応募数:293編)
作品名
作者名
居住地
副 賞
最優秀賞
海と砂の境目で
神谷 優里(かみや ゆり)東京都練馬区賞金
5万円
優秀賞
静風
飯島 西諺(いいじま せいげん)※
神奈川県厚木市
賞金
1万円
賎機
池田 たえ(いけだ たえ)※静岡市葵区
死なせぬ神
遠賀 サチ(おんが さち)※東京都町田市
白い奇跡
星野 有加里(ほしの ゆかり)富士市
僕と祖父とわさび
牧野 伊織(まきの いおり)伊豆の国市
    2 今後の予定
    ・表彰式は、3月8日(日)に起雲閣(熱海市)で開催します。
    ・入賞作品を掲載した「第29回伊豆文学賞優秀作品集」を3月上旬に発行します。
      3 最優秀賞受賞のコメント
       (1) 小説・随筆・紀行文部門 「ふたりひょっとこ」天野 さおりさん
       (受賞の知らせを聞いて)
       自分の住んでいる磐田市が好きで、その魅力が伝わるよう楽しんで創作した。受賞によりその魅力を伝えることができ嬉しく思っている。
       (応募の動機、静岡県との関わり)
      以前より結婚を機にうつり住んだ磐田市のあたたかい人のかかわりが好きでした。いなかの人間関係というと、わずらわしいネガティブな話ばかり見聞きします。そういう側面があることは否定できませんが私自身は助けられた事の方が多いと感じています。そんな磐田市のちょっとおせっかいとも言われる地域のつながりのあたたかさを伊豆文学賞でならたっぷり表現できるのではと思い、応募しようと思いました。
       (作品に込めた思い)
      磐田市の各地区では、おはやしの練習を通して作品のように地域の大人がまつり当日やその後まで面倒を見てくれます。親とも先生とも違う大人との交流や、あまり仲良くなかった地区の友達と深まるきずなを、地元ならではのささやかだけど楽しく盛り上がれるひょっとこ踊りを通して感じていただけたら、そして磐田に興味をもってもらえたら、と思って書きました。
      ぜひたくさんの人の目に触れて欲しいと思います。

       (2) 掌篇部門 「海と砂の境目で」神谷 優里さん
       (受賞の知らせを聞いて)
      マナーモードを解除していたため、聞き慣れない着信音が響き渡ったときには警報かと慌てました。最優秀賞と知り、とんでもない電話に出てしまったと思いました。電話口で声が震えるという体験をしながら、私の作品を受け入れてくださる世界があることに感動していました。
       (応募の動機、静岡県との関わり)
       小学生の頃、作文が本に掲載されたことがあります。その本を祖母は今でも大切にしています。そんな祖母に新しい作品をプレゼントしたいと思い、応募しました。子どもの頃の旅行先はいつも静岡県でした。全国のご当地キャラクターグッズを集めていた友人に、踊子や茶娘、うなぎに扮したキャラクターのお土産を何度も渡していました。重複していたと思います。大人になった今でも、仕事に疲れると足が向くのは静岡県です。
       (作品に込めた思い)
      読んでくださった方に、「思いやりを大切にするお宿に泊まりたい」と思っていただける作品にしたいと思いました。また、観光業に携わる方々の励みとなる作品になっていれば嬉しいです。静岡県には心から応援したいすてきなお宿やお店がたくさんあります。この魅力が失われませんようにという祈りを込めて書きました。母との確執、兄嫁への嫉妬と感謝、経営方針の違い、家業の継承問題など、てんこ盛りです。

      4 最優秀賞作品についての審査員選評(抜粋)
       小説・随筆・紀行文部門審査員:諸田 玲子
      僅差ながらも終始最高点を堅持、私も強く推挙した。説明足らずのところや反対に整理すべきところなど、いくつか気になる部分はあるものの、それさえ忘れさせてしまう熱量に圧倒された。小説は読み手があってこそ、主人公の中学生・利人の心の動きが手に取るようにわかるだけでなく、舞台となる磐田市の祭の喧騒や太鼓の音までが臨場感たっぷりに伝わってきて、小説との一体感を得ることができた。
       掌篇部門審査員:村松 友視
       かつて、母によって閉め出され鳥籠の外へ出ることになったと思い込んで家を出て以来閉ざしたままだった主人公が、その母の跡を継いで女将の役を存分にこなしている兄嫁の一挙手一投足を目のあたりにして得心し、鳥籠の扉を閉ざしたのは自分の方だったと思いを立て直す心もようが、兄嫁の心くばりを緻密にしかも端的に描く文章のうしろから、そっと顔をのぞかせる。掌篇という、長編や短編の尖端から落ちる一筋の滴のごとき、このジャンルにふさわしい作品だった

      5 最優秀作品あらすじ(作者による作品紹介)
      小説・随筆・紀行文部門「ふたりひょっとこ」(小説)
       「徳丸(とくまる)、見てろよ。おれ、お前がいなくても踊るからな。やってやるから。」
       小学五年生の利人(りひと)は、毎年参加している秋祭りのお囃子練習の場で、見慣れない子供と出会う。徳丸と言うその子供は、遠方の隣町からお囃子のひょっとこを踊る為だけに練習に参加していた。
       そんなある日、祭りのお囃子長から言われて利人も徳丸と一緒にひょっとこを踊る事になってしまう。初めこそ戸惑っていた利人だが、徳丸と何度も練習を重ねる内次第にその魅力に気づき夢中になっていく。
       ところが祭り本番を数日後にひかえたお囃子お披露目会の前日、利人は大人達から徳丸が祭りに出られなくなった事を聞かされる。徳丸の踊りに込めた思いを知った利人は、周りに背中を押されて一人でも踊ろうとお囃子長に頼みに行くのだった。
      掌篇部門「海と砂の境目で」
       熱海の実家の旅館へ向かう途中、皐月は女将となった兄嫁・明美の経営方針や、家業を継がなかった自分に思いを巡らせる。母の着物をまとった明美に出迎えられ、実家の玄関扉を開けたとき、皐月はこれまで目を背けてきた過去と現実に向き合うことになる。

      6 審査員
       (1) 小説・随筆・紀行文部門
        村松 友視 (作家、第87回直木賞受賞)
        太田 治子 (作家、第1回坪田譲治文学賞受賞)
        諸田 玲子 (作家、第26回新田次郎文学賞受賞)

       (2) 掌篇部門
        村松 友視 (作家、第87回直木賞受賞)
        中村 直美 (株式会社交通新聞社 常務取締役)
        今村 翔吾 (作家、第166回直木賞受賞、第19回伊豆文学賞最優秀賞受賞)

      7 募集結果
       (1) 応募総数 592編(小説251編、随筆34編、紀行文14編、掌篇293編)

       (2) 年代別応募数
      部 門
      10代
      20代
      30代
      40代
      50代
      60代
      70代
      80代
      90代
      不詳
      合計
      小説・随筆・紀行文
      3
      11
      41
      35
      65
      64
      55
      20
      3
      2
      299
      掌 篇
      32
      19
      31
      32
      52
      61
      43
      19
      0
      4
      293
      合 計
      35
      30
      72
      67
      117
      125
      98
      39
      3
      6
      592
       
      (3) 居住地別応募数
      都道府県
      静岡
      東京
      神奈川
      埼玉
      千葉
      愛知
      その他
      海外
      合計
      小説・随筆・紀行文
      114
      43
      28
      13
      12
      9
      79
      1
      299
      掌 篇
      115
      43
      30
      15
      12
      3
      74
      1
      293
      合 計
      229
      86
      58
      28
      24
      12
      153
      2
      592

      8 問い合わせ先
        伊豆文学フェスティバル実行委員会事務局(文化政策課内) 
        電話:054-221-2254 FAX:054-221-2827
        Eメール:izufes@pref.shizuoka.lg.jp

        ■ 添付資料

        第29回伊豆文学賞審査結果を発表します!:第29回伊豆文学賞審査結果を発表します!( 201KB )


        提供日:2026年1月15日
        担 当:スポーツ・文化観光部 文化政策課
        連絡先:芸術祭推進班 TEL 054-221-2254

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