令和6年度 記者提供資料
( 部局長等記者発表 )
令和4年及び令和3年市町別「お達者年齢」を公表します
令和4年及び令和3年市町別「お達者年齢」を公表します
1 要旨
国及び国保中央会は、令和元年以降、都道府県別「0歳からの平均自立期間」を公表している(毎年7月頃)。一方、市区町村別の値については、算出はしているが、市町にお知らせするのみで、公表はしていない。
このたび、令和4年分(直近値)及び令和3年分の市町別「平均自立期間」の値を県で独自に把握しとりまとめたので、「お達者年齢」と呼称し公表を行う。
※ 昨年度までは、「お達者度(65歳からの平均自立期間)」を公表。
2 結果
(1)県の結果
- 令和4年の県全体の「お達者年齢」は、男性80.1年、女性84.3年である。
令和3年の県全体の「お達者年齢」は、男性80.5年、女性84.7年である。
(2)市町の結果
➀令和4年「お達者年齢」
「お達者年齢」が最も長い市町は、男性は菊川市で81.8年、女性は湖西市で86.5年であった。
<令和4年「お達者年齢」が長い市町トップ5位>
男性 | 女性 | |||||
順位 | 市町 | お達者年齢(年) | 順位 | 市町 | お達者年齢(年) | |
1 | 菊川市 | 81.8 | 1 | 湖西市 | 86.5 | |
2 | 湖西市 | 81.6 | 2 | 森町 | 85.7 | |
3 | 川根本町 | 81.3 | 3 | 伊豆市 | 85.3 | |
4 | 島田市 | 81.2 | 4 | 島田市 | 85.1 | |
4 | 袋井市 | 81.2 | 4 | 小山町 | 85.1 | |
− | − | − | 4 | 牧之原市 | 85.1 | |
静岡県 | 80.1 | 静岡県 | 84.3 |
「お達者年齢」が最も長い市町は、男性は菊川市で81.9年、女性は森町で87.0年であった。
<令和3年「平均自立期間」が長い市町トップ5位>
男性 | 女性 | |||||
順位 | 市町 | お達者年齢(年) | 順位 | 市町 | お達者年齢(年) | |
1 | 菊川市 | 81.9 | 1 | 森町 | 87.0 | |
2 | 湖西市 | 81.6 | 2 | 湖西市 | 86.4 | |
3 | 袋井市 | 81.4 | 3 | 島田市 | 85.5 | |
3 | 裾野市 | 81.4 | 4 | 藤枝市 | 85.4 | |
5 | 磐田市 | 81.2 | 5 | 御殿場市 | 85.3 | |
5 | 川根本町 | 81.2 | − | − | − | |
静岡県 | 80.5 | 静岡県 | 84.7 |
3 「お達者年齢」が長い市町の取組(R4 上位5市町)
市町名 | R4順位 | 取組 |
菊川市 | 男性1位 | 出張健康相談事業「茶ちゃっと!出張健康チェック」、男性の料理教室、ご当地体操(きくがわ体操、菊川いきいき体操)の周知啓発、介護予防ボランティアの養成・育成・活動支援等を実施。 |
湖西市 | 男性2位 女性1位 | 『湖西市に元気な高齢者を増やす』を目指す姿とし、➀社会参加促進、➁フレイル予防、➂認知症予防の3本柱で、高齢者の通いの場運営や栄養面・運動面・こころの面を意識した各種予防事業を展開。 |
森町 | 女性2位 | 平成27年度、男女共にお達者度第1位となったことを契機に、お達者度維持向上推進計画(H29〜R3)を策定し、スローガン(お達者の笑顔あふれる町づくり)を掲げ、予防事業を展開。 |
川根本町 | 男性3位 | 各地区サロンの年間計画に介護予防事業を組み入れ、地域包括支援センターや健康福祉課が出向いている。住民全世代対象(認知症の方、要介護者を含む)のケアラーズカフェを開催。 |
伊豆市 | 女性3位 | すべての年齢層の市民を対象に「減塩(げ)・運動(ん)・禁煙(き)」の『げんきプロジェクト』を推進。幼児期から通じて食育を大切にしている。65歳以上の高齢者を対象としたロコトレ教室を開催。地域の通いの場の創出に尽力している。 |
島田市 | 男性4位 女性4位 | TE・Aプロジェクト、幸せ未来のここカラダ講座、しまトレ推進事業、しまだ健幸マイレージ、健幸アンバサダー養成講座、健幸アンバサダーフォローアップ講座等を実施。 |
袋井市 | 男性4位 | 健康づくり推進員による市民の健康づくりへの主体的な取組、特定健診(国保)の受診率向上等を継続して行った。75歳以上のひとり暮らし高齢者訪問、事業所への出前健康教室等を実施。 |
小山町 | 女性4位 | 町の運動施設を活用し、InBody測定のデータをもとに効果的な運動の実践と継続をサポート。介護予防事業として、出張型健康相談「健康屋さん」、自主グループの支援等を実施。 |
牧之原市 | 女性4位 | 要介護状態予防のための筋力アップ教室を開催。運動機能低下や閉じこもり等の予防のために「通いの場」を増やし、運動の場を支援。専門職が通いの場や学校に出向き、健康教育を実施。 |
4 県の取組
- ・お達者年齢の延伸に向け、生活習慣病等の疾病予防・重症化予防対策事業を市町と連携し進めている。
・健康長寿の研究として、特定健診のデータ分析や結果の提供を行うとともに、特定健診、がん検診の受診率向上に取り組んでいる。
・通いの場を中心として地域活動への参加を促進することで、高齢者の介護予防、フレイル対策等を推進している。
・研修会等を通じて、市町の関係者に好事例や先進事例を紹介している。
5 「お達者度」の算定終了及び「お達者年齢(=平均自立期間)」の公表について
(1)お達者度の公表経緯
- ・市町別の健康寿命は、都道府県別と同じ方法による算出ができないことから、本県では、厚生労働研究班のガイドラインをもとに65歳からの平均自立期間を「お達者度」として、全国に先駆けて、平成24年度(平成21年分)を算出し公表した。
・以降、令和5年度(令和2年お達者度)まで、毎年敬老の日に合わせた公表を実施。
- ・全国的に、「平均自立期間」は、65歳を起点とする値よりも、0歳を起点とする値の方が一般的。
・令和元年度以降、厚生労働省が運営するKDB(国保データベース)システムを用いた、市町単位の平均自立期間(0歳起点)の算出が開始。
・第3期市町国保データヘルス計画策定ガイドライン(静岡県版)における市町計画の共通評価指標及び第4次健康増進計画において「平均自立期間」を指標として挙げている。
・有識者に「お達者度」を「平均自立期間(=お達者年齢)」に置き換えることの適否について検討を依頼し、細かい算定の基準はあるものの、本質的には介護保険データを用いた同じものを見た指標であるため、将来的には統一が望まれるとの助言があった。
区 分 | お達者度 | 平均自立期間(=お達者年齢) |
数値の解釈 | ・65歳の人が、あと何年、自立(要介護2未満)でいられるかの平均。 ・65歳未満で亡くなった人の情報を 含まない。 | ・0歳の人が、あと何年、自立(要介護2未満)でいられるかの平均。 ・65歳未満で亡くなった人の情報を 含む。 |
使用データ | ・死亡数 ・人口(人口推計) ・要介護度2〜5(確定給付統計) ・簡易生命表 ※3年分のデータを使用。 | ・死亡数 ・人口(住民基本台帳) ・要介護度2〜5(介護受給者台帳) ・簡易生命表 ※人口13万人未満は3年分のデータ、
|
算 出 | ・静岡県健康政策課 | ・KDBシステム(国保中央会が運用) |
公表頻度 | ・毎年 | ・毎年 |
公表 | ・県が算出し、県ホームページで、県及び県内35市町の値を一覧で公開。 ・県内の市町順位が確認できる。 | ・全国及び都道府県別の結果は国保中央会のホームページで公開。 ・都道府県より小さい単位での結果はKDBシステムで公開。市町は、自市町、県、国、同規模市町の値を確認可能。 |
(参考1)「健康寿命」、「お達者年齢」、「お達者度」の比較
項目 | 健康寿命 | お達者年齢 | お達者度 |
健康の定義 | 日常生活に制限がない (国民生活基礎調査) | 要介護度2未満 | 要介護度2未満 |
基準年齢 | 0歳から | 0歳から | 65歳から |
公表間隔 | 3年ごと R1をR3公表 | 1年ごと R4をR6公表 | 1年ごと R2をR5公表 |
市町別の算出 | × | 〇 | 〇 |
(参考2)全国の平均寿命の変化(R3→R4)
○ 全国の平均寿命は令和3年から4年の間に、人口当たり死亡数の増加により、男女ともに短縮している。
○ 平均自立期間(お達者年齢)は、算出に全国の平均寿命の算出データを用いるため、平均寿命の変化の影響を受ける。
男 性 | 女 性 | |||||
令和4年 | 令和3年 | 変化 | 令和4年 | 令和3年 | 変化 | |
81.05 | 81.47 | ▲0.42 | 87.09 | 87.57 | ▲0.49 |
■ 添付資料
令和4年及び令和3年市町別「お達者年齢」を公表します:( 190KB )
発表日:2024年9月9日
担 当:健康福祉部 健康局健康政策課
連絡先:健康政策課健康企画班 TEL 054-221-2336
このページに関するお問い合わせ
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