令和7年度 記者提供資料
( 資料提供 )
麻しん患者の本県来訪について
危機管理情報
〜麻しん(はしか)患者が本県を訪れていました〜
接触した可能性がある方は、体調に注意してください!
1 要旨
5月2日に東京都内で麻しん患者が発生し、別添のとおり、東京都が注意喚起しています。
この患者は、下記の公共交通機関を利用して本県に来ており、保健所において患者の疫学調査を実施し、県内の接触者を特定し健康観察を行っています。
患者は、下記公共交通機関以外の利用施設はなく、下記の状況以外で県内における不特定多数の方との接触は確認されていません。接触した可能性がある方は、「2 患者と接触した可能性がある方へ」を参考に、適切な行動をお願いします。
【患者が利用した県内公共交通機関】
4月26日(土曜日) 品川駅(9:04発) ↓ 東海道新幹線こだま711号新大阪行 3号車(自由席) ↓ 掛川駅(10:34着) |
2 患者と接触した可能性がある方へ
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3 麻しんについて
(1)症状等
潜伏期は通常10〜12日間(最大21日間)であり、38℃程度の発熱や咳、鼻汁といった風邪のような症状が2〜4日続き、その後39℃以上の高熱と共に発疹が出現します。また、麻しんに伴ってさまざまな合併症がみられ、全体では30%にも達するとされます。肺炎や、頻度は低いものの脳炎の合併例もあり、特にこの二つの合併症は麻しんによる2大死因となり、注意が必要です。
(2)感染経路等
空気(飛沫核)感染のほか、飛沫や接触感染など様々な経路があります。感染力はきわめて強く、麻しんの免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると、12〜14人の人が感染するとされています(インフルエンザでは1〜2人)が、日本国内では約85%の人が麻しんの免疫を持っており、このような感染拡大は起こりません。感染力のある期間は、発症1日前から解熱後3日を経過するまでです。
(3)治療
特異的な根治療法はなく、対症療法を行います。
(4)予防
ワクチンの効果は非常に高く、ワクチン接種を受けた人の95%以上が免疫を獲得します。しかし、接種しても、数%は免疫が獲得できない場合や、獲得した免疫が持続しない場合があります。現在、1歳(第1期)と小学校入学前年度(第2期)に、麻しん・風しんワクチンの定期予防接種を実施しており、予防接種を2回していれば感染するリスクはかなり低下します。麻しんは予防接種で防げる病気であり、ワクチン接種は個人でできる有効な予防方法です。麻しんの定期予防接種をまだ受けていない子どもは、かかりつけ医に相談し、早めに予防接種を受けましょう。
(5)麻しん患者の発生状況(単位:人)
※2025年は第17週まで(〜4/27の速報値)
年 | 平成30年 (2018年) | 令和元年 (2019年) | 令和2年 (2020年) | 令和3年 (2021年) | 令和4年 (2022年) | 令和5年 (2023年) | 令和6年 (2024年) | 令和7年 (2025年) |
全国 | 279 | 744 | 10 | 6 | 6 | 28 | 45 | 96 |
静岡県 | 5 | 10 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1※ |
本日、5月3日のお問い合わせは、
県庁医療局(054-221-2843)にお願いします。
5月7日以降は、感染症管理センター(055-928-7220)に御連絡ください。
【追加情報;5月3日13時】
☆県民からの相談窓口の設置
麻しんの感染に関してご心配のある県民の方からの相談窓口を県感染症管理
センター内に設置し、しばらくの間、下記の時間帯にお電話で御相談をお受けします。
時間帯:午前9時〜午後5時(5月3日は午後2時〜午後5時)
電話番号:055-928-7220
■ 添付資料
麻しん患者の本県来訪について※別添資料あり:( 567KB )

提供日:2025年5月3日
担 当:健康福祉部 医療局感染症対策課
連絡先:静岡県感染症管理センター長 TEL 054-221-2843
このページに関するお問い合わせ
静岡県知事戦略局広聴広報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2265
ファクス番号:054-254-4032
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