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本会議会議録

議会補足文書

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平成31年2月静岡県議会定例会
野澤 義雄(多様な働き方推進特別委員会)委員長報告
発言日: 02/22/2019
会派名: ふじのくに県民クラブ


○議長(渥美泰一君) 次は、多様な働き方推進特別委員会委員長 野澤義雄君。
       (六十五番 野澤義雄君登壇 拍手)
○六十五番(野澤義雄君) 多様な働き方推進特別委員会の調査結果について御報告いたします。
 当委員会は、ライフステージに応じた働き方ができる社会の実現に関する事項を調査事項として設置以降六回の委員会を開催しました。この間関連する県施策について執行部に説明を求め先進的な取り組みを行う事業者などの参考人から意見を聴取したほか、京都府ほかにおいて先進地調査を行うなど議論を重ねてまいりました。
 以上の調査を踏まえ、次の五点を提言するものであります。
 一点目は、多様な働き方に対応する意識改革であります。
 企業等の従業員の多様な働き方を実現することは、生産性を向上させ優秀な人材の確保などにつながる経営戦略として実行されるべき取り組みであることから、県は先進事例の情報発信などにより企業経営者などのさらなる取り組みを促す施策を充実強化すべきであります。また若者を初め全ての県民が、さまざまなライフステージにおいてみずからの事情に合った働き方を選択できるという意識を持てるよう、職業能力の開発支援や職場環境整備の促進に積極的に取り組むべきであります。
 二点目は、労働生産性の向上に向けた職場環境づくりであります。
 企業等の従業員の健康管理を、配慮の視点から経営的視点で捉え直し戦略的に実践する健康経営は多様な働き方の推進の基盤となる重要な取り組みであることから、県は健康経営の推進に取り組んでいる団体等と連携し全県において健康経営を強力に普及、推進すべきであります。また企業等が生産性の向上を図りつつ多様な働き方ができる職場環境の実現に向けて、ICT人材の育成を強力に推進するなど科学技術の著しい進展に的確に対応するとともに、企業等がライフステージに応じた働き方を実現するために有効な手段としてのテレワークなどを活用、普及させるための新技術や新たな仕組み等の積極的な導入を支援するべきであります。
 さらに、業務全体を俯瞰的、抜本的に見直しつくり変える業務改革やペーパーレス化等により生産性を向上させた事例紹介などを通して、企業の業務効率化を支援するべきであります。
 三点目は、ワーク・ライフ・バランスのさらなる推進であります。
 介護や子育てなどと仕事との両立に向けては、働く人の多様なニーズに応じて柔軟に対応できる休暇、休職制度の導入やイクボス的な職員の配置等により休暇を取得しやすい職場環境を実現した事例の紹介などにより、企業における介護等と仕事の両立支援の取り組みを強力に促進するべきであります。また介護等を理由に離職した人の再就職や職業能力の開発支援、リカレント教育の充実も図るべきであります。
 さらに、地域特性、産業分野、企業規模などが異なる働き方改革の成功事例などを整理、分析の上情報発信することで、これから改革に取り組む企業を掘り起こしその取り組みを加速させるべきであります。
 そのほか、国や関係機関などと連携の上、企業への実践的な助言ができるアドバイザーチームの設置などによる相談窓口の充実、中小企業の取り組みへの財政的支援の強化などに努めるべきであります。
 四点目は、ライフステージに応じて活躍できる環境の整備であります。
 高齢者の活躍支援については、高齢者が活躍している企業の事例紹介やアドバイザー派遣などを通じ、高齢者の多様なニーズに合った勤務制度の導入など企業等の多様な働き方の実現に向けた職場環境整備の取り組みを支援するべきであります。また障害のある人の活躍支援については、一人でも多くの方が自分の能力を発揮して生き生きと働くことができるように、必要なときに適切なサポートを受けられるようジョブコーチ制度の緩和や官民連携サービスの拡大などにより支援等を拡充していくべきであります。
 また、健康上の理由や精神的な理由で仕事につけないなどの働きにくさを抱える人に対しては、支援機関と企業との調整により受け入れ企業の拡大や民間と行政の支援策の組み合わせ等を強力に推進すべきであります。
 さらに、シェアリングエコノミーなど場所や時間を自由に選択できる可能性が広がる雇用によらない働き方の実態を把握することを求めます。
 五点目は、人生百年時代における活力ある静岡県の実現であります。
 誰もがみずからの意思に基づいて能力や技術を生かし、健康や家庭の状況などライフステージに応じた働き方を選択して活躍できることが快適で暮らしやすい活力ある静岡県の実現につながることから、県民が自分らしく働くことのできる環境の実現に向けた施策を強力に進めていくことを求めます。
 結びに、当委員会は以上の提言をもって付託された調査を終了することを全員一致をもって決定いたしました。これらの提言が今後の施策に反映されることを強く求めて、委員長報告を終わります。(拍手)
○議長(渥美泰一君) 以上で特別委員会委員長の報告は終わりました。
 特別委員会委員長の報告に対し、質疑はありませんか。
       (「なし」と言う者あり)
○議長(渥美泰一君) 質疑はないものと認めます。
 お諮りします。
 特別委員会への付託事項の調査は、委員長の報告のとおり終了することに御異議ありませんか。
       (「異議なし」と言う者あり)
○議長(渥美泰一君) 異議なしと認め、そのように決定しました。

○議長(渥美泰一君) 次会の議事日程を申し上げます。
 二月二十五日午前十時三十分会議を開き、質疑及び一般質問を行います。
 本日はこれで散会します。

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