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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成30年6月静岡県議会定例会

盛月 寿美 議員(公明党静岡県議団)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:06/27/2018番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 盛月議員にお答えいたします。
 私の政治姿勢についてのうち、新ビジョンの着実な推進についてであります。
 本年度からスタートした新ビジョンは、基本理念に富国有徳の美しい“ふじのくに”づくり、静岡県をドリームズ カム トゥルー イン ジャパンの拠点にするとうたっております。人口減少・超高齢社会にあっても県民の皆様の誰もが将来に明るい希望を持って努力をすれば人生の夢を実現し、日々の生活に幸せを感じ平穏無事に暮らすことのできる地域を目指すものであります。
 一方、議員御指摘のとおり本県は依然として人口減少、少子高齢化が進行しており、特に女性を初めとする若年層の転出超過は本県が直面する喫緊の課題であります。将来に向けて活力ある地域を維持していくためには次代を担う全ての子供が大切に育まれ、若い世代を初め女性、障害のある方、高齢者など多様な人材が生き生きと活躍できる社会を実現していくことが極めて重要であります。
 このため、新ビジョンでは八つの政策の一つに子供が健やかに学び育つ社会の形成を掲げております。保育所等の受け入れ枠の拡大に加え育児経験者による子育て家庭への声かけなど市町との連携を深め、安心して出産、子育てができる環境づくりを進めてまいります。また児童相談所の相談体制の強化や生活困窮世帯の学習支援、子ども食堂の担い手への支援等々全ての子供が大切にされる社会づくりに取り組んでまいります。
 さらに、誰もが活躍できる社会の実現を目指します。女性や高齢者が活躍できる職場環境を整備するダイバーシティー経営の導入促進や企業経営者を対象とした働き方改革導入セミナーの開催、女性管理職のネットワーク化による女性登用の促進、障害を理由とする差別の解消に向けたヘルプマークの普及など誰もが活躍しやすい環境の整備と働き方改革を推進いたします。
 県民の皆様一人一人の能力と意欲が発揮され将来に希望が持てるよう、「生まれてよし 老いてよし」、「生んでよし 育ててよし」、「学んでよし 働いてよし」、「住んでよし 訪れてよし」の理想郷の実現に全力で取り組みますので県民の皆様、県議会の皆様の御支援、御協力を賜りますようにお願いを申し上げます。
 次に、県庁における女性活躍の推進についてであります。
 県庁における女性職員の活躍推進につきましては、女性職員が出産や育児により職場を離れざるを得ないこともあるため、その対応として仕事と家庭の両立支援をするのは言うまでもありません。また施策立案などさまざまな職務経験を積んでいただく機会を提供する必要もあると考えております。
 こうしたことから、本県では小学校就学後の育児を支援する子育て部分休業、出勤時間を選択できる時差勤務の導入、それ以外に子供連れでも利用できるサテライトオフィスを県内二カ所に設置いたしまして仕事と家庭の両立支援に向けた取り組みを行っております。またロールモデルとなる先輩職員が後輩の成長をサポートするメンター制度――メンターというのは恩師といいますかよき指導者という言葉でございますが――メンター制度を設置いたしまして職員の資質向上を図るための取り組みも進めているところであります。
 今後は、職員がライフサイクルに応じた働き方ができるよう時差勤務の選択肢を拡大いたします。サテライトオフィスの設置場所をふやす検討も始めております。働く時間と場所の一層の多様化を図ることが目的です。人事配置におきましても将来の管理職登用を見据え、若手・中堅職員に重点施策や全庁調整を担当するポストを経験してもらうなど女性職員の活躍を積極的に推進いたしまして、あらゆる分野で女性が活躍できる環境づくりにつなげていこうと考えております。
 副知事の女性の登用についてでありますが、本県ではこれまでお二人の女性副知事を登用し福祉、雇用の分野で力を発揮していただいた経験がございます。今後の選任に当たりましては県政における諸課題の状況を踏まえて女性の登用も常に念頭に置きながら幅広く検討させてください。
 次に、清水港の将来像についてであります。
 清水港は、東名や新東名などの道路網と結ばれた地理的な優位性を誇っております。この地理的優位性を生かし、ものづくり県静岡のものづくり産業や経済全体を支える海の玄関口として発展を遂げてまいりました。また世界文化遺産である霊峰富士を仰ぎ、世界で最も美しい湾クラブに認定された駿河湾に抱かれた日本三大美港の一つとして広く知られておりまして、昨年のクルーズ船の寄港隻数は東海地域では最多の三十八隻を記録したところでございます。
 このような中、パナマ運河の拡張等による船舶の大型化や海上輸送ルートの変化、物流産業における技術革新、クルーズ需要の一層の高まりなど海運、物流を取り巻く世界的な情勢が著しく変化しております。一方問題がないわけではありませんで、清水港ではRORO船の寄港に伴う荷役のふくそうや市民が海と親しみにくくなるなど新しい課題も発生しております。
 このため、県はおおむね二十年後の清水港の将来像となる長期構想を年度内に策定する予定です。策定に当たりましてはこれまでの延長線上ではなくて第四次産業革命と呼ばれるAIやIoTによる技術革新を見据えるものといたします。また去る四月に難波副知事の尽力で設立された清水みなとまちづくり公民連携協議会がございますが、この協議会が地域ぐるみで策定されるはずのグランドデザインと方向性を共有いたします。そして清水港の成長を描く計画としていこうと考えております。
 こうしたことから、港湾関係者に加えて新技術や観光などさまざまな分野の有識者の御意見を伺いトラックの自動運転、隊列走行などにも対応できる物流機能の高度化、クルーズ船に加えスーパーヨットの受け入れ環境の整備、県民の皆様が海や港を身近に感じることのできる快適で美しい水辺空間の創出、折戸湾内の再開発など推進すべき施策の方向性を検討いたします。
 県といたしましては、清水港の将来像をお示し申し上げ着実に実現していくことで清水港がものづくり県静岡を支える経済的物流機能に加え魅力にあふれる交流空間、県民の皆様のいこいの場としても日本を代表する国際拠点港湾としてさらに発展、飛躍を遂げるよう努めてまいります。
 なお、その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長及び教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp