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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成29年12月静岡県議会定例会

盛月 寿美 議員(公明党静岡県議団)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:12/07/2017番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 盛月議員には、大切な髪をお切りになってがん患者のために寄贈されましたということでございますが、私もそのような生きる姿勢にいたく共感するところがございます。
 お答えいたします。私の政治姿勢についてのうち、次期総合計画についてであります。
 公明党静岡県議団の皆様から、次期総合計画に関して七十三項目に及ぶ貴重な御意見をいただきました。ありがとうございました。総合計画は県づくりの基本方針を示すものであります。私は静岡県を美しい富士山の姿に恥じないように、人々が徳を磨き物心ともに豊かに暮らす、人々が憧れる地域にするためみずから先頭に立つと決意しその実現に取り組んでおります。
 次期総合計画では、富国有徳の美しい“ふじのくに”づくり、静岡県をドリームズ カム トゥルー イン ジャパンの拠点にを基本理念として掲げ、誰もが努力をすれば人生の夢を実現し幸せを実感できる地域を目指してまいります。この基本理念を具体化し県民幸福度の最大化を図るため八つの政策を掲げております。
 何よりも優先されるのは県民の命を守ることであります。万全の危機管理のもとで自然災害による犠牲者を最少にするなど、安全な地域づくりを進めます。その上で医療・福祉の充実、未来を担う有徳の人づくり、次世代産業の創出等による本県経済の再生、世界との交流拡大などを進め豊かな暮らしの実現を目指してまいります。
 また、本格化する人口減少を克服し将来に向けて持続可能な社会を構築していくため、人が一人一人異なるように多彩なライフスタイルを実現できる魅力ある地域づくりに加え女性、若者、年を重ねた壮年熟期、六十五歳、七十六歳の方々、障害のある方、外国人等誰もが能力を発揮し生き生きと活躍できる環境づくりを進めてまいります。
 これらの政策の推進は、貧困や飢餓の根絶、全ての人に対する健康福祉や教育の充実、平等の実現等々、国連が提唱されております持続可能な開発目標、いわゆるSDGsの理念と合致しており、その実現にもつながるものと確信をしております。さらに県民の皆様に本県の目指す姿や政策をわかりやすく伝え地域づくりの方向性を共有していくことが重要です。全ての世代におきまして計画への御理解が深まるよう、御提案いただきましたこども版総合計画を参考にわかりやすい概要版を作成するなど計画の周知に努めてまいります。
 今後とも、霊峰富士の姿にも似た美しく品格のある地域社会の実現を目指し県議会を初め多くの県民の皆様と目指す姿を共有しともに手を携えて地域づくりを進めてまいりたいと考えておりますので、県議会の皆様の御支援、御協力を賜りますようにお願いを申し上げます。
 次に、平和外交の拠点静岡の発信についてであります。
 本県では、これまで相互の信頼関係により培われた地域間の揺るぎない交流が国益、また地域益にかなうものであると考え国家間の関係が難しい時期におきましても友好的互恵・互助の精神に基づく善隣外交を推進してまいりました。日本と韓国の政府関係が歴史認識などであるいは竹島問題などで冷え込む中にありましても、両国の民間団体の連携した取り組みにより平和外交の象徴とされる朝鮮通信使の関連資料がこのたびユネスコの世界の記憶に登録されたことは、まことに意義深く喜ばしいことであります。
 今を去る一六〇七年、当時の朝鮮王朝との関係改善を望んだ徳川家康公が駿府城で朝鮮通信使をもてなすなど平和外交にお努めになり、その後両国関係安定の礎が築かれたのであります。朝鮮通信使の宿となった興津の清見寺には使節団一行が書き残した詩文等の資料が数多く残されております。このたびの記憶遺産になりましたものを合計三百三十三点、そのうち三分の二の二百九点が日本のもので、そのうち四十八点が清見寺のみにあるということでございます。全体の七分の一、また日本側だけで見れば四分の一余りということで、対馬に入りましてから江戸まで往復するわけであります。この長い旅程の中で四分の一にもなんなんとする資料が本県にあると、清見寺にあるということでございます。まさに本県は歴史的にも平和を希求する善隣外交ゆかりの地であると言うことができます。
 県では、四年前から家康公が駿府城で朝鮮通信使をお迎えになったとされる朝鮮歴における六月二十日にちなみまして、毎年六月二十日朝鮮通信使とゆかりの深い清見寺におきまして、駐日韓国大使など韓国政府要人と徳川御総家御当主をお迎えし家元じきじきのお手前による茶会を催し互いの友好を確認してまいりました。今回の世界の記憶への登録を機に関係する市町とも連携して、こうした取り組みに一層弾みをつけ清見寺などの文化資源を生かし平和外交の拠点としての本県の魅力を発信してまいります。
 地域外交基本方針につきましては、現在次期総合計画の策定に合わせて見直しを進めております。人をつくり富をつくり平和を築く、地域外交を展開することを重点的取り組みに掲げることや取り組むべき分野や交流を進める国・地域などの検討を進めているところであります。海外の国、地域と実のある交流を進めていくためには平和であること、また平和をつくることが大変大切であります。
 私どもは、県議会の御要請にもよりまして既に六年前にふじのくに平和宣言を採択しております。前文は長いもので五つの段落から成りますが、最終パラグラフだけを改めて御紹介申し上げますれば、鉄砲は十六世紀における最先端の武器であった、核兵器は現代における最先端の武器である、かつて日本は鉄砲の使用を抑制し実質的に鉄砲を放棄した、そして平和な社会を建設した、その歴史的経験に倣うならば我々は核兵器の抑制、縮減、廃絶が可能であると信じる、我々ふじのくにの士民は徳川家康公が主導した平和社会建設の経験を現代において学び直すべき平和実現の模範的事例として広く世界に紹介し、富士山のごとく美しく平和な姿の社会の建設に邁進することをここに宣言すると平成二十三年二月二十三日富士山の日に宣言をしたものであります。
 この精神にのっとり、平和を築くという観点から国際協力や友好提携の推進などにもさらに力を入れてまいります。
 今後とも、友好的互恵・互助の精神に基づく海外との揺るぎない信頼関係の構築により、県民の皆様や県内企業が多くの恩恵を享受できるように積極的に地域外交を推進してまいります。
 次に、移住・定住の促進についてであります。
 本年九月に開催された全国移住促進イベント、ふるさと回帰フェアin東京では、富士市や富士宮市など五市町が共同して富士山をテーマに出展し地域の魅力を発信したところ、多くの来場者の関心を集め相談待ちの人が絶えないということが起こり予想以上の反響がございました。
 本県は、世界遺産富士山を初めとする美しい自然環境や歴史に培われた文化、活力のある産業、ゆとりのある住まい、豊かな食材等々全国有数の多彩な地域資源を有しております。こうした魅力が移住専門誌「田舎暮らしの本」の移住したい都道府県ランキングで五年連続三位以内という人気にもあらわれております。
 このため、これまで以上に効果的な情報発信を行うとともに、住まいや仕事などのきめ細かな相談を展開することで移住者数の増大につなげていくことが重要であります。来年一月二十八日には、東京交通会館におきまして市町、地域団体等と一体となった全県規模の移住相談会、静岡まるごと移住フェアを開催いたします。本県出身で世界の絶景を広く発信している若きプロデューサー詩歩さんによる県内の美しい景観の紹介や、首都圏通勤をしながら週末は自然に親しむライフスタイルの提案等々本県の魅力をさまざまな角度からアピールしてまいります。
 あわせまして、建築士による中古住宅物件の選び方などのセミナー、不動産会社による住まいの相談、農林水産業、製造業、建設業、サービス業など幅広い業種への就業相談を行ってまいります。
 また、来年度から国内最大規模の観光企画、静岡デスティネーションキャンペーンのプレキャンペーンが始まります。本県に関心を持つ方々に移住をPRする好機となりますことから、観光施設やホテル旅館組合等と連携した積極的な情報発信に取り組んでまいります。
 移住の決断はまさに人生の決断であります。仕事、住まい、子育て、医療、教育といった暮らしの全ての魅力の向上を図るため全庁的な取り組みのもと市町、民間企業、団体とも連携を図り誰もが、特に若者が希望を持ち努力すればみずからの夢を実現して物心ともに幸せを実感できるドリームズ カム トゥルー イン ジャパンの拠点をつくり、人々が憧れる日本一居心地のよい静岡県を目指すことにより一層の移住・定住の促進を図ってまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長及び教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp